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チケット争奪戦完敗        Mission Impossible 1

オペラやコンサートのチケットをゲットするには、様々な方法があるが、わたしが主に用いるのは次の2種類だ。

その1) Abonnementという年間定期鑑賞券みたいなものを、5月から8月の間に買う。来シーズンの出し物が決定・発表されたら、1年の鑑賞計画をたてて、一般チケット開始前に全部いっぺんに買う。これで、あなたも会員だ。絶対に見逃せない、聞き逃せないものゲットは、これで万全だが、劇場によるが最低限いくつかの公演を買わせられる。行けなくなった場合、チケットを引き取ってくれるところ(B)とそうでないところ(A)がある。

その2) 間際にならないと予定が立たないなら、1ヶ月から3ヶ月前くらいに売り出される一般チケット売り出しの日にオンラインまたは電話または直接劇場に出向いて買う。これは、熾烈な争奪戦になるが、緒戦で完敗しても、B劇場なら公演間際になってリターンチケットが必ず出てくるので、くじけないことが大事。A劇場なら、当日開演1時間前から始まる、お引取りのなかったチケット争奪の敗者復活戦に参加する。どちらの場合も、1枚くらいなら何とかなる。

オペラを観始めた15年前から約10年間は、年間のAbonnementを買っていたが、このごろは、そのときの出たとこ勝負が多い。コンサート・チケットは、音楽学校やピアノの先生経由で買う、その1のケースが多い。割引になるから。

やはり、オランダに住んでいると「いかに安く物を買うか」という国民的スポーツに、参戦しないわけにはいかない。
そうすると年間定期鑑賞券が割安なのでおりこうに思えるが、昨年のわたしのように4回も日本に帰らなければならなくなった場合、ゲットはしたが急に行けなくなったチケットを知人にばら撒くことになり、かえって不経済である。

来る日曜日に行きたいと思っていたオペラが3つある。どれもマチネなので、ひとつしか選べない。優先順位は、B劇場の「ヴェニスに死す」、A劇場の「恋するエルコレ」、C劇場の「こうもり」だった。


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Bでは、マチネ分は即売り切れ、一度
結構いい席が1枚だけリターンで出たが、同行したい人がいたため、
涙を呑んだ。
結局それっきりで、惨敗。












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Aには、「王は踊る」を観てから、とっても
行きたくなったが、サイトをのぞくといつも
「まだいい席がありまっせ」と出てくるので、
「まだ買わなくてもいいか」と思っていた。


Bに負けたのがわかった昨日、Aに戦いを申し込むと、なんと日曜のマチネだけ売り切れになったという。あああ、新聞に載った批評がよかったせいなのか?
こんなにマイナーなバロックオペラなのに。普通ありえないことだ。

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筋肉むきむきのヘラクレスの写真が新聞に載ったせいで、直前になってチケット売れ行きが上がったの?


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それで、どうでもよかったCにさきほど戦いを挑むと、あっさりと、前から7列目中央の席が取れた。ここは、わたしでも学割がきくから、2重の勝利である。


意外な幸運は、敵が勝負の前に白旗をあげる場合である。
リエージュの王立ワロン歌劇場(ORW)は、どうも戦う前から戦意喪失気味の劇場である。9月の「パリスとエレナ」に続いて、今月の「ナクソス島のアリアドネ」でも、売れそうにないチケットの安売りを持ちかけてきた。「パリスとエレナ」は62ユーロの席が20ユーロになったし、今回は半額でいかがでしょうか、ともみ手になっている。

あと3つほど、戦いを挑んではいるが、まだ決着のつかないものがある。その報告はまた後ほど。
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by didoregina | 2009-01-16 15:10 | オペラ実演 | Comments(6)

噂をすれば影

さて、ペーターのコンサートが無事終わり、みんなでお昼にしようということになった。
「アーチストおよび関係者専用の食堂に行こう、ただし、アーチスト以外は自腹だよ、安いけど」と言われて、関係者以外立ち入り禁止の食堂へ。

たしかに安い。会社の社員食堂のような料金設定である。隣のカフェで4ユーロはするエルテンスープ(オランダ名物乾燥グリーンピースのスープ。ソーセージが入ってどろりと重く、食事代わりになる)が、ここでは1ユーロ75セントだ。紅茶は60セント。一般のカフェではだいたい2ユーロ取られる。

なかなか明るくてインテリアもいい食堂だ。

ペーターと今後の予定などを話す。「31日の内藤さんとのコンサートなんですが、わたし行けません。別の日に予定していたLSOとネリー・ミリチョウのコンサートがキャンセルになって、31日に行くしかないんです」と切り出すと、「ネリー・ミリチョウって最近あまり聞かないね」「ええ、結局2回しかコンサートしないみたいで、声の調子があんまりよくないのかしら」などと話がはずんだ。

そのころペーターの後ろには女性が2人座っていて、英語で会話を始めた。
その一人のハスキーな声に聞き覚えがある。化粧なしの中年女性であるが、顔にも見覚えがある。

もしや、いや、違うかも、と逡巡しつつ、トイレに行きながら、後ろのテーブルにそれとなく近づく。

やっぱり、そうかな。でも、まさか、ね。

女性二人は食堂を出た。レジのおねえさんに「あの人誰か知ってる?」と聞いてみた。レジではアーチストの名前を会計のときチェックするのである。
「なんか難しい名前だったわね。ミリ何とか。」と、言うではないか。

噂をすれば何とやら、って実際にあるのね。

すぐさまあとを追い、階段で追いつき「すみません、ネリー・ミリチョウさんですか?」と聞くと
「イエス、アイアム」とのご返事。
「いやあ、びっくりしました。(噂をすれば影とは、言えないので)今度、マーストリヒトでのコンサートでお目にかかれるのを楽しみにしてます。」と言うと、
「あなたも、歌手なの?」と聞かれる。たしかに、わたしもアーチスト専用の食堂にいたのだから、同業者と思われても仕方がない。それで、
「いえ、ピアノを弾くものですが」と答えると、
「あら、ピアノを弾くのはだれだれさんだと思っていたけど」と、今度は、リハーサルの伴奏ピアニストに間違えられた。
「とにかく、またお会いできると思います」と、わけの分からないことを言って別れた。

ああ、びっくりした。
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ネリー・ミリチョウは、ここロッテルダム(27日)とマーストリヒト(31日)でだけ2回コンサートをするのだ。ホールの周りにはポスターが張ってある。今日はリハーサルか打ち合わせに来ていたらしい。

ペーターいわく「さっき、僕の楽屋はネリー・ミリチョウの楽屋の隣だったよ」。早く言ってよ。食堂では、ご本尊は彼の後ろに座っていたので、気がつかずに噂をしていたのだった。オランダ語の会話が聞き取られなかったことを祈る。

ネリー・ミリチョウに関して dognorah さんのブログでも1月ほど前話題になりました。
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by didoregina | 2009-01-14 23:28 | コンサート | Comments(6)

「運命の力」と「アッシジの聖フランチェスコ」 半分鑑賞

クリスマスのあとも、テレビでは引き続き特別番組が多い。
待ちわびていたのは、実演を見逃したオペラの放映だ。

ブリュッセルのモネ歌劇場6月公演、ヴェルディの「運命の力」を、ベルギー・オランダ語放送局のCanvasでは、ご丁寧にも12月21日と28日の午後2回に分けて放映してくれたおかげで、後半は見逃してしまった。丁度その時間、ハイキングに出かけてたのだ。
「われらが」と最近は冠詞のつくオランダ人ソプラノ、エヴァ・マリア・ウェストブルックの熱演・熱唱を全部鑑賞できなかったのは痛恨のきわみ。しかもこのオペラ公演は、マエストロ大野和士がこの夏モネを去る前、最後に振ったものなのだ。
テレビ放映されたからには、後日DVD発売になるだろうが、ヴェルディはそんなに好きではないので、多分買わないと思う。

実力抜群のウェストブルックは、各地で引っ張りだこ。
オフィシャルサイトを見ると、予定がずっと埋まっていて、喜ばしいことだ。
アムステルダムのネーデルランド・オペラにも来シーズンは戻って来る。
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また、ほぼ同時間帯にオランダの放送局でもオペラを放映してくれた。
ネーデルランド・オペラの2008年ホランド・フェスティヴァル公演、メシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」だ。これも途中から、しかも5時間もある長いオペラなので、途中家事をしながらで半分しか観てない。録画すればいいんだが、実際いつ見るかはわからないし、一期一会の緊張感がないとこんなに長いオペラの鑑賞は無理だ。
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クリスマスのあとにふさわしい内容のオラトリオ。あのとんでもなく広いアムスの歌劇場 Het Muziektheater のステージにオケもコーラスも乗せて、シンプルながら効果的な舞台装置(天空が覗ける円形クーポラの天井、十字架を思わせる板切れの木々)と重厚モダンな衣装で、いかにもアムステルダムらしいセンスだ。
ピエール・アウディの演出は、奇を衒わずオーソドックスにもならず、匙加減がほどよい。下品には絶対ならない。趣味がいいのだ。
メシアンの音楽は、現代音楽としては聴きやすいほうだ、と思う。
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by didoregina | 2008-12-30 16:56 | オペラ映像 | Comments(3)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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