『オルフェオとエウリディーチェ』野外公演はイロモノ?
ユトレヒト郊外にあるスストダイク城(パレス)で6月3日から7月23日まで10回にわたって
オペラの野外公演が行われる。
グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』だ。
舞台を提供するスストダイクは、1650年に当時のアムステルダム市長が建て、1673年には
オラニエ公ウィレム3世の狩猟のための城館になった。その後も長いこと王家の持ち城で、
2004年まで先女王ユリアナとベルナルド殿下がお住まいになっていた、立派なお城である。
オルフェオ役の歌手が、冷たい池の水に浸かって予行練習。
大変だ。こんなんで声が出るんだろうか。
お城の庭と池を文字通り舞台にして、夏の夜上演されるオペラだ。客席は池の上に設置され、
歌手は池の水の中でも歌ったりする。野外だから馬も登場するようなスペクタクル仕立ての
かなりイロモノっぽい感じのプロダクションだ。銀行からオファーが来たが、そういう上演なので
お値段もミュージカル並みに高いから行くつもりはない。
サイトを見ると、エキストラ出演者の募集をしていた。
30~45歳の男性3人、60歳の男性1人、20~30歳の女性数名、7,10,13,15歳の
少女(注:水泳ディプロマB保持のこと)、35歳女性と40歳男性の乗馬が出来る人(持ち馬が
あればなお結構)、という条件なので、全くわたしに当てはまるものがない。
このオペラでエウリディーチェ役を歌うのは、あのステファニー・トゥルーである。
(2月に教会でトリオ・ルスチニアの演奏を聴いた)
癖のない澄んだ声がわたし好みのソプラノなので、陰ながら応援している。
先日、ステファニーちゃんは、ロンドンのヘンデル・シンギング・コンペティション(HSC)で、
優勝を勝ち取った。おめでとう!素晴らしい!
マイケル・チャンスも審査員に名を連ねているこのコンクールの過去入賞者リストには、知った
名がちらほらと見える。2002年にはルーシー・クロウがファイナルに、2004年にはイエスティン・
デイヴィスが2位、2005年にはティム・ミードが2位となっているではないか。そして2011年は
ステファニーちゃんが堂々1位。ヘンデルのカンタータCDをすでに2枚出しているんだから、まあ
並みの新人ではない、将来が嘱望される若手実力派なのだ。
Have you seen but a bright lily grow?
ベンジャミン・ジョンソン作詞 ロバート・ジョンソン作曲 (1616年)
Have you seen but a bright lily grow
Before rude hands have touched it?
Have you marked but the fall of snow
Before the soil hath smutched it?
Have you felt the wool of beaver,
Or swan's down ever?
Or have smelt o' the bud o' the brier,
Or the nard in the fire?
Or have tasted the bag of the bee?
O so white, O so soft, O so sweet is she!
Benjamin Jonson
ステファニーちゃんはカナダ人だが、デン・ハーグで学んで、今も多分住んでいる。
前回、本人を至近距離で見たときには、ヨハネット・ゾマーに似ているなあ、と思ったのだが、
この動画ではどうも別の誰かに似ているような。。。よくよく考えたら、ポーラ・アブドゥルに
似てるんだと気が付いた。
夏とはいえ、オランダの天候は不順だから、池の湿気で喉や体を壊さなければいいが、と
今から心配している。そして、この野外オペラで根性を見せ、それを踏み台にして階段を上り、
ちゃんとしたオペラ舞台に立ってくれる日を待っている。
オペラの野外公演が行われる。
グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』だ。
舞台を提供するスストダイクは、1650年に当時のアムステルダム市長が建て、1673年には
オラニエ公ウィレム3世の狩猟のための城館になった。その後も長いこと王家の持ち城で、
2004年まで先女王ユリアナとベルナルド殿下がお住まいになっていた、立派なお城である。
オルフェオ役の歌手が、冷たい池の水に浸かって予行練習。
大変だ。こんなんで声が出るんだろうか。
お城の庭と池を文字通り舞台にして、夏の夜上演されるオペラだ。客席は池の上に設置され、
歌手は池の水の中でも歌ったりする。野外だから馬も登場するようなスペクタクル仕立ての
かなりイロモノっぽい感じのプロダクションだ。銀行からオファーが来たが、そういう上演なので
お値段もミュージカル並みに高いから行くつもりはない。
サイトを見ると、エキストラ出演者の募集をしていた。
30~45歳の男性3人、60歳の男性1人、20~30歳の女性数名、7,10,13,15歳の
少女(注:水泳ディプロマB保持のこと)、35歳女性と40歳男性の乗馬が出来る人(持ち馬が
あればなお結構)、という条件なので、全くわたしに当てはまるものがない。
このオペラでエウリディーチェ役を歌うのは、あのステファニー・トゥルーである。
(2月に教会でトリオ・ルスチニアの演奏を聴いた)
癖のない澄んだ声がわたし好みのソプラノなので、陰ながら応援している。
先日、ステファニーちゃんは、ロンドンのヘンデル・シンギング・コンペティション(HSC)で、
優勝を勝ち取った。おめでとう!素晴らしい!
マイケル・チャンスも審査員に名を連ねているこのコンクールの過去入賞者リストには、知った
名がちらほらと見える。2002年にはルーシー・クロウがファイナルに、2004年にはイエスティン・
デイヴィスが2位、2005年にはティム・ミードが2位となっているではないか。そして2011年は
ステファニーちゃんが堂々1位。ヘンデルのカンタータCDをすでに2枚出しているんだから、まあ
並みの新人ではない、将来が嘱望される若手実力派なのだ。
Have you seen but a bright lily grow?
ベンジャミン・ジョンソン作詞 ロバート・ジョンソン作曲 (1616年)
Have you seen but a bright lily grow
Before rude hands have touched it?
Have you marked but the fall of snow
Before the soil hath smutched it?
Have you felt the wool of beaver,
Or swan's down ever?
Or have smelt o' the bud o' the brier,
Or the nard in the fire?
Or have tasted the bag of the bee?
O so white, O so soft, O so sweet is she!
Benjamin Jonson
ステファニーちゃんはカナダ人だが、デン・ハーグで学んで、今も多分住んでいる。
前回、本人を至近距離で見たときには、ヨハネット・ゾマーに似ているなあ、と思ったのだが、
この動画ではどうも別の誰かに似ているような。。。よくよく考えたら、ポーラ・アブドゥルに
似てるんだと気が付いた。
夏とはいえ、オランダの天候は不順だから、池の湿気で喉や体を壊さなければいいが、と
今から心配している。そして、この野外オペラで根性を見せ、それを踏み台にして階段を上り、
ちゃんとしたオペラ舞台に立ってくれる日を待っている。
by didoregina
| 2011-04-09 21:49
| オペラ実演
コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。
by didoregina
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プロフィール
名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem
オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem
オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。
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