フレイバー・ティーは生活アート

最近、フレイバー・ティーづいている。
立て続けに、新しい味の紅茶をいただいたり、新しいティー・ルームを教えてもらったり、出会ったり。

昨日、デン・ハーグでBetjeman&Bartonのお店を見つけた。可愛い看板もさることながら、
お店の中に入ると、さまざまな香りが立ち込めて、ポットやカップその他お茶の道具が山のようで、
紅茶党なら正気を失ってしまいそうだ。
まず、一体どれを選んだらいいのかわからなくなる。
フレイバー・ティーのネイミングは、勝手気ままというかお店がセンスを競ってるためか、イメージ
重視だから、名前だけではお味の想像がつかない。説明だけでもよくわからないから、缶の蓋を
開けてもらって香りを嗅ぐ。

選んだのはこれ。
c0188818_4252799.jpg

     C'est une Belle Histoireという、秘密のお話みたいな名前もいいし、
     いろいろ付いてる香りも色もいい。これを選んだのにはワケがある。
     125g缶入り6ユーロ50セントというプロモーション価格だったのだ。
     何10種類も匂いを嗅ぐのは無理だから、これに即決めた。
     後で、パリ本店のサイトを覗くと、同じものが17ユーロほどで、
     缶だけでも10ユーロすることがわかり、思わず快哉を叫んだ。


明日、友人のCを訪問することになっている。
胃が機能しない彼女だが、お茶なら飲んでもいいので、お土産はフレイバー・ティーが定番。

c0188818_4345140.jpg

        クスミ・ティーのプリンス・ウラディミール。  
        中国茶のロシアン・ブレンドにベルガモット、レモン、
        グレープフルーツ、ヴァニラ、スパイスの香り。


今日は日曜日だが、行楽地・観光地であるマーストリヒトでは、11月と12月の商戦シーズンには
毎日曜日午後からお店が開いている。先日教えてもらったティー・ルーム兼紅茶屋さんで、クスミ・
ティーをプレゼント用に包んでもらい、自家用に何10種類も並んでいる大きな缶の中からこれを
選んだ。名前に惹かれたのだ。

c0188818_4413213.jpg

        やはりパリが本店のTheodorという紅茶屋さんのオリジナル。
        Carpe Diemという名前がよろしい。わたしのモットーでもある、
        「この日をつかめ =今日を楽しめ」というのは、古代ローマの
        詩人ホラティウスの詩が原典。
        ルイボス・ティーにイチゴとラズベリーの砂糖漬けが入ってて、ロースト・
        アーモンドの香りもする。
        これのオリジナル缶もなんともいえない桃色が、名前のイメージに
        ぴったりの可愛さだが、やはり缶だけで10ユーロするのでパス。
        紅茶の空き缶ならイギリス土産のが家にいくらでもある。
        でも、やっぱり欲しくなった。自分用のクリスマス・プレゼントにしようか。


紅茶にはそれ自体で香りがあるのに、別の香りをつけるというのは、邪道といえば邪道である。
紅茶好きを自認するイギリス人だったら、眉をひそめるかもしれない。
フレイバー・ティーが、紅茶の国とは言いがたいフランスの専売特許のようになっているのは、
香水の伝統と関係があるかもしれない。
香りを生活芸術の域に高める努力は厭わないフランス人の作り出すフレイバー・ティーは、だから、
突拍子もない香りの組み合わせとそのイメージにあったネイミングの妙が売りだ。想像力を駆使
して、鍛えた鼻も使ってクリエイトしたものだから、これもやはりアートと呼びたい。
 
c0188818_5112736.jpg

        12月に入ると、町の中心フレイトホフ広場はウインター・ワンダー・ランド。
        観覧車、スケート・リンク、ポニー乗り場などのほか、揚げスィーツの
        店やビヤ・ホールなど、いろいろな屋台が出る。今はまだ準備中。
       
        
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by didoregina | 2010-11-28 21:13 | Comments(8)
Commented by アルチーナ at 2010-11-29 12:56 x
単品のフレーバーでなく、色々と組み合わせたものは香水のようですね。その上パッケージや名前まで、確かにアートですね。

昔、香水が大好きだった時期があり、コティだかの「ポワーブル?胡椒」という名前の香水が、きっと私の好きな香りだ!と思い、親がパリ旅行に行った時に買ってきてもらったことがあったのを思いだしました。

フレイバー・ティーは暑い季節にあうものもあるでしょうけれど、やっぱり秋から冬が一番、飲みたい気分かもしれません!私も久しぶりに何か飲みたくなりました!
Commented by レイネ at 2010-11-29 14:11 x
アルチーナさま、コティの香水がお好き、というのは通の選択ですね。胡椒って名前もいいです。
昔ながらの老舗香水ブランドのはやっぱり濃密で、現代のデザイナーの名前で出してる軽い香りとは違いますよね。新しいめのデザイナー・ブランドのは、どれも、残り香みたいな後味が薄くて。ゲルランの「シャマード」が好きなんですが、もうなかなか手に入らなくて、最後にゲットしたのはもう20年ほど前、アブ・ダビの空港かどこかだったような気が。久しぶりにエルメス、ランコム、ディオール、シャネルなどから出てる古典的な香りを買おうかな。
紅茶も流行りものだから、時代によって好まれるブランドが違いますね。
Commented by 08eMezzo at 2010-11-29 14:32
Carpe diemが手書きというのがなんとも手作り感があっていいですね。
フレーバーの内容も読んでいるだけで仕合せな気分になってきます。
これでフレーバが気に入ったらオリジナル缶購入はしかたがないような気がします。
香りに自信があるからの強気な値付けで、高いな、と思いながらも買ってしまう人多数なんでしょう。

C'est une Belle Histoireの入れ物もおしゃれですね。
この色を安っぽくせずに使えるのはさすがです。
Commented by レイネ at 2010-11-29 15:29 x
08eMezzoさま、Carpe Diem、名前もいいけど味も香りもよくて、家族全員の気に入りました。だから、缶購入も時間の問題でしょう。。。
フレイバー・ティー選びは、迷わず、ピッときたネイミングで勝負ですが、今のところ当たり!ばっかりでうれしい。
頂き物の紅茶缶はかわいいのがたまってますが、詰め替えると、いったい中身は何なのかわからなくなって使い勝手が悪いんですが、オリジナルの名前入り缶なら便利だ、と今気がつきました。
Commented by sarahoctavian at 2010-11-29 15:46 x
心ワクワクどきどきさせながら読みました。こういう美しい缶やラッピングがたまらなく好きです!それでも普段自分用には躊躇してしまうもの(プラリネやお茶などの缶って高級なものじゃなくても、余程のことがない限り捨てられなくて・・溜まりますよね)、何か口実作ってたまには贅沢したいわ~。肝心のお茶の味もお気に召したなら、クリスマスを機に是非っ!ワタクシがOKサインだしてあげます(笑)。
それにしても、フルーツティやハーブティってファンタジー溢れる名前が多い。いったい誰が命名するんだろ。感心しちゃいます。
Commented by レイネ at 2010-11-29 16:15 x
sarahoctavianさま、この数年、どうも、こういう可愛いものからちょっと遠ざかっていた気がします。久しぶりに、埃をかぶってる紅茶缶を洗って、中身も点検して入れ替えてみようっと。色使いのいいのは、やっぱりおフランスものの紅茶缶ですね。それに比べて、イギリスのは渋いというか古めかしい色柄。実は、缶フェチ(フェチになるものが多すぎ、、、)でもあり、さすがにガラクタ市やアンティック・マーケットでお金出してまで古い缶を買ったりはしませんが、プレゼントされたり、祖母叔父伯母などから譲り受けたカンカンが愛しくて、捨てられません。昔のブリキ缶は今のより厚くて丈夫だし、レトロなデザインがいいですね。

ものや人に名前付けるのが大好き。大概が想像の世界の中だけですが。(もしかしたら、命名マニアかもしれない、とふと思う)
Commented by REIKO at 2010-11-30 01:28 x
フレーバーティーって、フランスが元祖?なんですか。
実は私も最近、(安物だけど)フレーバーティーを良く飲んでいます。
何かクセになっちゃって・・・。
これに慣れたら、普通の烏龍茶だのほうじ茶を飲んでも、ただの「茶色のお湯」みたいで(笑)、物足りないです。
困ったわ・・・!
Commented by レイネ at 2010-11-30 01:52 x
REIKOさま、日本のデパートは、おフランスものにはアンテナ高く巡らしてますから、いろいろ手に入りやすいでしょうね。でも、お高いのでびっくりです。
イギリスの老舗でも近年はフレイバー・ティー色々出してるんでしょうが、なんかもったいない気がします。イギリスの紅茶は別に味や香りを添加しなくても、紅茶そのもので勝負できるおいしさなので。きっと、それ以外の欧州の国では、ティーの伝統がないため、紅茶の味だけで勝負できるような品質の茶葉が確保できなくて、香水のごとく香りを調合してごまかしたのが始まりじゃないかと、わたしはにらんでます。
皆さん、どうやら紅茶党のようですから。次回のオフ会に持参するお土産は決まりだわ。軽くて便利。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
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オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
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音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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