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水上から眺めたアムステルダム  オランダ一周セイリング記その2

アムステルダム中央駅真裏、アイ湾の対岸に位置するヨット・ハーバー、シックス・ハーフェン
に3日間ヨットを係留した。
町に出るためには、渡し舟に乗って中央駅まで行く。アプローチ方法が水上からとなり、
普段とは異なる視点から眺めるアムステルダムは格別だ。

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        巨大なクルーズ客船がアイ湾を通ると、中央駅がその
        後ろに隠れてしまう。毎日のように、異なる客船が来た。

アイ湾沿い、中央駅の並びと言ってもいい位置にクルーズ客船のターミナルがあるから、
そこに毎日のように巨大な客船がやってくるのだった。

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        ターミナルに停泊している客船を渡し舟から眺める。

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        客船ターミナルの隣は、ミュージックヘボウ・アアン・ヘット・アイ
        (アイ湾に面した音楽ホール)

ミュージックへボウ・アアン・ヘット・アイのテラスは、アイ湾に張り出す形になっているので、
水上にいる気分になり開放感抜群。中央駅を背景に、豪華客船や運河観光クルーズ船や
ヨットや貨物船や渡し舟が行き来するのを眺めるのも楽しい。

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        ミュージックヘボウは、折りしも開催中のホランド・フェスティヴァル
        本部および会場でもある。幟がはためく。右手奥が中央駅。

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        カフェ内部インテリアも、ガラス張りで開放感のある気持ちのいい空間。


中央駅の表側に回り、ふと上を見上げると、新発見があった。
正面左の塔に示されているのは、なんと、時刻ならぬ風向き!

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             南南西の風で、北北西に針路を取るには最適。

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           風向き盤のある塔の隣の破風上には風見鶏。


毎日、毎時のように風向きや風力を気にしているヨット生活だと、この新発見も偶然とは
思えない。さすが、海洋国の首都にある中央駅だ、とうれしくなった。



ミュージックヘボウに対座するように、中央駅裏のアイ湾対岸に新しい映画博物館EYEが建つ。
四角いガラス張りのミュージックヘボウとは対照的に、外観は白いカマキリのような目を惹く
デザインだ。

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夜、バレエ鑑賞した帰りに、渡し舟の上で立ち話をした地元のおじさんがそこでコーヒーを飲む
のが最高!と勧めるので、EYEのカフェにも行ってみた。

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        こちらも素敵なインテリア。舞台照明風のライトと、劇場っぽく階段状
        に作られたカフェ。対岸の町の灯が水面に煌く。

カフェのウェイトレスさんたちは皆とてもフレンドリー。映画を観たの?と訊かれたので、いや、
歌劇場でバレエを観た帰り、と答えたら、わざわざ渡し舟に乗ってここまで来たの!?と
驚かれた。このすぐ隣にあるヨット・ハーバーに泊まっているから、と言うと納得してくれた。
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by didoregina | 2012-06-26 12:17 | セイリング | Comments(2)

北北東に針路を取りアムステルダムへ!  オランダ一周セイリング記その1

6月4日から2週間のセイリングは、風向きと天候があまりにマイナス要因であるため、
フランスへ南下することもイギリスへ渡るため西に向かうのも諦め、北北東に向かうことに
なった。すなわち、オランダ一周に変更である。

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           北海に面したアイマイデンの砂丘

Hと主人は、数ヶ月前から、満潮・干潮の時間およびそれに合わせて変化する潮流の
向きを調べて、セイリング予定ルートの各地点にマッピングしていた。その際、第一案、
第二案、第三案とそれぞれ針路の異なるプランを練っていたので、実際にセイリングする
週の風向きと天候に対応できるようにはなっていた。長期的展望が効かないのが北海の
天候の難しいところで、直前の予報に合わせたルートを取るしかないのだ。

ゼーランド州でも海から奥まった一番小さなトーレン島にあるシント・アナランドのマリーナに
車で到着すると、土砂降りだった。
荷物をヨットに移して、食料および故障していた機器や修理用器具などの調達を終えると
午後になった。その日は、同じゼーランドでも北海に近い北ベーヴェランド島にあるロームポット・
マリーナを目指す。そこまでは、フランスに行くにもイギリスに行くにも通るルートなので、翌日
天候を見極めてから最終目的地を決定することに。

最近は、様々なアプリから刻々と変化する気象予報が入手できる。また、無線による情報も
ヨットでは重要だ。それらの予報が個々に微妙にずれているので判断が難しいところだ。
いずれにしろ一致している意見を鑑みると、北に向かうのが安全だし、翌週戻る際にも風向きが
よさそうだ。

北海に出てから、スヘヴェニンヘンを経て、アイマイデンまで北上する。
航行距離としても無理のないコースだ。
アイマイデンからは、北海運河で内陸に入り、アムステルダムへ。

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        北海運河のフィナーレは、アムステルダムのあるアイ湾。
        右手が中央駅。左手白い建物がオープン間もない映画博物館Eye


ヨットで首都に入港してそこのマリーナに係留するというのは、胸が高鳴る経験だ。
アムステルダムには、中央駅の裏にヨット用のハーバーがあるので、市内観光に便利。
すなわち、ヨットに泊まりながらシティー・ライフが満喫できるという願ってもない立地なのだ。

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        Eyeのすぐ脇にあるハーバー、シックス・ハーフェン入り口。
        アイ湾の反対側は中央駅(左手)

北海運河沿いには、工業地帯および大小の港がずっと並び、アムステルダムの港湾を形成
している。
いよいよアムステルダム中央駅に近づくと、アイ湾には貨物船、運河観光船、大型客船その他
様々の船が航行していて混雑。緊張する。
渡し舟の邪魔をしないように、規則どおり右舷を岸近く取って大きく回りながらシックス・ハー
フェンに入港。無線で事前に連絡すると、予約は不可だが、空きバース数は十分とのこと。

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        中央駅裏側はアイ湾に面している。無料の渡し舟が頻繁に
        行き来していて、駅とアムステルダム北部を結ぶ。


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        ハーバー・マスターが、きびきびとバースを指定してくれる。
        桟橋の真横は、地下鉄工事中。6年前もそうだった。。。
        中央駅前から伸びる地下鉄の工事現場は、何年経っても
        全く変化していないように思える。

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        のどかなヨット・ハーバー。帆柱の向こうに見えるのが中央駅。


結局、雨や暴風のため、このハーバーに3泊したのだった。
そして、毎日・毎晩、アムステルダムの観光およびラスト・ミニッツの半額チケットでホランド・
フェスティヴァルのコンサートとバレエ鑑賞を楽しんだ。
こういう風に、首都の真ん中で水上生活を送りつつ文化エンタメの恩恵を享受できるというのは
理想的なヴァカンス。ロンドンまでヨットでセイリングしてタワー・ブリッジ脇のセント・キャサリンに
数日係留してみたい、と望む所以である。
        
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by didoregina | 2012-06-24 13:19 | セイリング | Comments(0)

ヨット用ブーツは信頼度と快適さが決め手

北海でのセイリングには、アイルランドのデュバリー社製のヨット用ブーツがほとんど並ぶもの
なし天下無敵である。
ヴェテランつわものスキッパーや北海での耐寒トレーニングを毎年行う夫も、口を揃えて勧める
のは、その中でも最高級モデルのアルティマだ。
外側は茶色の皮(表皮と裏皮のコンビ)で内側はゴアテックス、底は深い凹凸のないゴムで
滑りにくく防水・発汗・断熱に優れ、足にフィットし、海水に浸されても柔軟性が変わらず、頑丈
なので一生ものだと言う。

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          実用第一のスポーツ用品としては皮の色もデザインもおしゃれ。

しかし、特殊用途でさほど需要が高くない品物だから扱う店が限られ、調べると、家から一番
近いのは、約150キロ北のデン・ボッスにあるマリン・スポーツ専門店だった。
履き心地を試したいし、お店の人のアドヴァイスも欲しいから、通販は避けたい。

それで、デルフト・デートの帰りにちょっと遠回りしてデン・ボッスまで行ってみた。
木曜夜なので、店は夜九時まで営業しているのだ。

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          ご当地有名人、ヒエロニムス・ボッスの銅像。

専門店であっても、全てのサイズが置いてあるわけではない。一番小さいのが39だった。
分厚いソックスを履けばピッタリなのだが、店員によれば薄いソックスの方がよいから、サイズ
38が丁度よさそうだ。一週間半後に北海でセイリングするから、至急取り寄せてもらいたいと
頼んだ。
その間に精霊降臨祭があるから、取次ぎに時間がかかる。でも、翌週土曜までには入荷は
出来るはずだと言う。

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            修復が完了した聖ヤン大聖堂。

約束した土曜日には、コンセルトヘボウに『ファルナーチェ』を聴きに行く予定だったから、
デン・ボッスは丁度通り道だ。途中下車すれば、余分な交通費がかからず有り難い。

そして、木曜日にパリ日帰り旅行をした。
ルーブルで絵画を鑑賞中に、携帯電話が鳴った。
デン・ボッスのマリン・スポーツ店からの電話である。

「ご注文のヨット用ブーツなんですが」
「土曜日にそちらに伺います」
「土曜日にご来店されるのはかまいませんが、注文品を検品したところ、お客様のサイズが
入っていませんでした。」
「え、そ、それでは困ります。月曜日から北海に行くんですから。それで、至急取り扱いを
お願いしたのに」
「4日後の月曜ですか、11日後ですか?」
「4日後です」
「それでは、間に合いませんね。。。」

お互い、電話口でうろたえるのだった。
長電話になっても回りに迷惑だし、国際料金がかさむ。
「今、パリに居るんです。パリの専門店ならサイズがありそうですから、探します」
そう、宣言して電話を切った。

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         怒りと早まる動悸を抑えつつ、名画鑑賞。ジャン・フーケによる
         勝利王シャルル7世(1403-1461)の肖像画

そうは言うものの、パリのどこにそういう専門店があるのか、見当がつきかねる。
スマートフォンやタブレットがあれば、検索可能だが、普通の携帯電話しかない。
バスティーユとセーヌ川の間にあるアルセーヌ・ハーバー辺りなら、マリン用品専門店がある
かもしれない。。。。

結局、パリでデュバリーのヨット用ブーツを扱う店を探すのは諦めて、手持ちの長靴で月曜に
ゼーランド州シント・アナランドにあるマリーナに向かった。この村にもマリン用品店があるが、
欲しいモデルのブーツは置いてなかった。

そこから北フランスに針路を取り、友人の友人の別荘のあるトレポールに行く、というのが
第一案だった。
しかし、風向きが全く悪い。ベルギーおよび北フランスの海岸沿いは、潮流が速く満干の差が
非常にあるため、強い逆風だと距離が稼げない。向かっても向かっても進めないのだ。

第二案は、イギリスに渡るというものだった。これも、非常に悪い風向きであり、しかも暴風に
なりそうとの予報だ。
それで、第三案として、針路を北に向けることになった。
つまり、オランダ一周ということに変わってしまったのだ。風任せ・天候任せのヨットならでは。

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       一ヶ月も経たずに戻るとは思わなかった、スヘヴェニンゲンのマリーナ。
       前回と同じベルギー・ビール専門のカフェ・レストランで乾杯。


勝手知ったるここのマリーナには、大きなマリン・スポーツ用品店が2軒ある。
そのうちの一軒に入ると、デュバリーのアルティマが全サイズ揃っている。しかも、幅広足用
のエクストラ・フィット・モデルもあるので、同行のHもお買い上げ。
うれしいことに、デン・ボッスの店よりも30ユーロ安く、299ユーロなのだった。

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            頼もしいブーツをようやくゲットできた。
(日本語のオフィシャル・サイトを見ると、約6万円するから、ほぼ半額で買えたことになる)

履いているうちに、皮が足に馴染んできて、フィット感抜群。暖かいし、信頼度の高いブーツが
手に入って満足だ。
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by didoregina | 2012-06-21 12:43 | セイリング | Comments(2)

夏のヨット@クロアチアをアップグレード

4月5月と忙しかった仕事やアポも徐々に片付いている。
来週の月曜日から2週間の予定で北海セイリングと、7月にはクロアチアで2週間セイリングを
するので、ヨット・チャーター代およびウェアの費用捻出のために、仕事を増やしたのだった。
来週からのセイリングは、友人のTとH夫妻の持ち船Bavaria34に乗り組ませてもらうので、
ヨット・チャーター代金はかからない。

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         昨年サルデーニャでチャーターしたヨットは33フィートのParis号


ヴァカンス用に地中海でチャーターするヨットは、4人家族の我が家の場合、大体32から34
フィートである。大きければ居住性も操舵性も増すが、値段も急上昇する。
ヨットを借りる値段は、ヨットの大きさ、製造年、海域、期間によって左右される。
なるべくハイ・シーズンを避けて、夏のヴァカンスなら年頭もしくは年末までに早めに予約すると
早期割引やリピーター割引で最大15%も安くなるから、一年の予定を立てるときには、ヨット・
ヴァカンスの時期が一番大事なファクターになる。

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          エメラルド海岸にあるタボラ島の湾に投錨して一夜を明かした。


今年の夏は、イタリアのナポリ南方かクロアチアかで迷ったが、結局、様々な割引のきく
後者の海域でセイリングすることに決定したのは1月末だった。割引率が大きかったので、
ちょっと小さめだが32フィートのヨットを確保した。

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         サルデーニャのマリーナに停泊していたクラシックなJ型の
         シャムロックV号。流線型が美しい、正真正銘のヴィンテージ。


最近になって、日本に住む親戚の者が、今年は地中海セイリング・ヴァカンスに参加したいと
言ってきた。フリーでグラフィックやプロダクト・デザインをしている夫婦なので、急に仕事が
入るとヴァカンスはキャンセルせざるを得ない。6人用にヨットをアップグレードしようかどうか
様子を見ていたが、なんとか仕事を片付けて7月にはヨーロッパに来れそうなので飛行機の
チケットその他も予約したとの連絡が一昨日入った。

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         シャムロックV号の甲板上の金属類は全て銅製でぴかぴか。


32フィートのヨットに大人6人はかなり窮屈だ。寝る場所はサロンのソファーや外のコックピットの
ベンチを利用するにしても、昼間のセイリング中、6人がコックピットに座るのは辛いものがある。
真剣にアップグレードの可能性を検討すべきだ。

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            フランスのベネトー社製、オセアニス37フィート


チャーター会社のサイトを夜中に見ると、ラストミニッツ・オファーで36フィートと37フィートの
ヨットがわたし達のセイリングする海域のしかもどんぴしゃの期間に15%割引で出ている!
しかも、通常はベア・ボート(ヨットのみ)で5200ユーロのところ、フロティッラ、リネン類、
トランジット・ログ(書類)、ディンギー・ボート、船外機、清掃全てひっくるめて4300ユーロ
ちょっとになっている。すなわち、1000ユーロちょっとの追加料金で32フィートから36もしくは
37フィートにグレードアップできるということだ。(通常は、週ごとに別料金で、フロティッラ料金
の150~200ユーロ、リネン類一人15ユーロ、書類に70ユーロ、ディンギーに100ユーロ、
船外機に200ユーロ、清掃に100ユーロなどを払う)

そのチャーター会社の事務所はマーストリヒト市内にあるので、直接出かけてアップグレードを
頼んだ。36フィートは既に借り手が付いたと言うので、2008年建造の37フィートに即決した。
割引ニュースがサイトに乗ったのは金曜日で、当日すぐ照会が入ったが2日の猶予期間に最終
予約がされなかったというヨットがそれで、ぎりぎりのスライディング・セーフである。

37フィートというと長さが11メートルを超えキャビンも3室になる。今回借りるのは、Beneteau
Oceanis37で、特にコックピットが広くテーブルも大きく、ベンチに高低がないため大人数でも
座りやすいというまさに希望通りのタイプである。

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             ヨット内部見取り図


スキッパー付き以外では、こんなに大きなヨットをチャーターするのは初めてだ。
大型船は波と波の上に乗っかるので安定性が増し、帆の面積も大きくなるので速度も出せる。
しかも操縦の機能性もアップする。もちろん、船内およびコックピット面積も広くなるので居住性
も増す。まさに大船に乗った気分が味わえるのだ。
わくわく気分が高潮してきた。

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         サルデーニャのホーム・マリーナにあるカフェのテラスで。
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by didoregina | 2012-05-29 17:53 | セイリング | Comments(0)

日曜日には、川辺でビール

デン・ハーグから帰って、日曜日には恒例のマース川沿いの散歩。

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先週の日曜日には、マース川沿いの自転車道でベルギーのヴィゼとマーストリヒトを往復する
フル・マラソンが開催されていた。

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       対岸の山の上の聖ピーター教会とアンドレ・リューのお城。
       その手前には小さなヨット・ハーバー。

気温も湿度も高いから、行く先は涼しい噴水や水辺に面したカフェに決まり。
マース川沿いには、川風が気持ちよく吹き抜けるカフェはいくつかあるが、一番は何と
言っても、ステイオーケー(旧ユースホステルだが、オランダでは十年ちょっと前から
こんな名称に変わって、お手軽価格だが、場所によってはヒップな宿泊施設になった)
の川に張り出したカフェである。

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        オランダのトラピスト、ラ・トラッペの白ビール!

ここのテラスに座っていると、水上のヨットのデッキやコックピットにいるのと変わらない
くらい水が近いので、涼風もさわやかなことこの上ない。大変お勧めである。

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       ステイオーケーの対岸には、アルド・ロッシ設計のボネファンテン美術館。
       お天気がいいから、遊覧船の上部デッキも大賑わいだ。

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       クロアチアでのヨット・チャーターを仲介しているエリックが4月から
       マース川と運河でのスルップという小型ボートのチャーターも開始した。
       そのスルップが2隻、マース川を走っているのを発見。


スヘベニンゲンでは、北海でのセイリングに必須のしっかりしたオーシャン仕様のジャケットと
海でのヨット・レースにも対応できるサスペンダー式ズボンを買った。
とにかく、防水と防風が完璧で縫い目にもテーピングが施されていること、外からの水分は
シャットアウトするが蒸れないように汗は外に逃がすことと、顔半分を覆うほど首回りがびっしり
詰まっていることが肝心である。
女性用のレース対応のズボンだと、サスペンダーの位置とファスナーに工夫が凝らされていて
両脇のファスナーを下ろすと、上着やサスペンダーを外さなくてもトイレに行けるのだ。
内陸部のヨット用品店では、そこまで専門的なウエアはなかなか扱っていない。Henri Lloydの
製品だ。動悸が速まるほどのお値段だったが、一生ものだと思ってクレジット・カードで支払った。

北海ではウェアがどれほど重要であるか、身をもって体験している。波をかぶって濡れると、乾く
暇はないのだ。それが10時間も続くと体力の消耗が甚だしく、危険である。

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       先週も今週も日曜日に同じ場所で日向ぼっこしていた白鳥の親子。
       父鳥はちょっと離れたところで睨みをきかせていて、近寄りがたい雰囲気。

あとまだ、ヨット用のブーツも要る。持っているのはMurphy & Nyeというイタリアのヨット・ウエア
のデザイン・ラインで、地中海とは異なる北海では実用的でない。可愛いデザインだが、紐通しの
穴から水が中に漏れるし、ゴムなので足が冷える。
主人もTも持っていて皆が勧めるDubarryのブーツを買おうとすると、もう一度清水の舞台から
飛び降りなければならない。。。
もう、2週間後には北海でのセイリングが迫っているから、ぐずぐずしている暇はないのだが。
湖や地中海でのセイリングなら、これほどの重装備は必要ない。

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by didoregina | 2012-05-22 22:27 | セイリング | Comments(2)

住人感覚のデン・ハーグとスヘベニンゲン

昇天祭の休日には、Rのヨットでゼーランドの東スヘルデをセイリングの予定だった。
しかし、天候が優れない。最高気温12度くらいの予報だったので、暖房設備のないRの
ヨット(クルーザー・タイプではあるが)での寝泊りはあまりに寒そうだ。

それでセイリングの代わりに、Rの住むデン・ハーグに遊びに泊りがけで行くことになった。
独身貴族である彼の住居は、日本大使館と市立美術館のほぼ中間にあり、中央駅とスヘベニ
ンゲン海岸を結ぶトラムの停留所がドアの前という素晴らしい立地だ。1896年建造のアパルト
マンの一階(庭付き)と二階を繋げて1人で住んでいるので、便利な上、スペースは有り余るほど。

中央駅横の大きな公園マリーフェルドは、インドネシアのお祭りで賑わっていた。
そこから、観光客がほとんど来ないデン・ハーグの静かな小道を散歩した。
住人による案内で町を歩くと、観光とは視点が異なるから、ガイド・ブックには載っていない別の
面を発見できて楽しい。

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      エッシャー美術館の裏辺りはとても静かで、まるでデルフトのよう。

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      小さな運河にかかる橋の上がテラスになっているカフェで昼食。

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       デュヴァルから出たエキストラ・ホワイト・ビール Vedett。
       しかし、ほとんど濁っていず酸味もなく、ドイツのヴァイツェンと
       ピルスの中間のような感じ。


町を散策した後は、自転車でスヘベニンゲンまでサイクリング。
Rの家の前の道を真っ直ぐ自転車で行くと、5分くらいで港に着く。

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昔は漁港や荷揚げの港として賑わったが、現在は、ヨットのほうが優勢だ。
4月に北海でヨット・トレーニングを行った主人も、イギリスに渡る前このハーバーに係留した。

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     丁度、46フィートはありそうな大きなヨットが入港してきた。
     (そのヨットの後ろにある建物のレストランで夕食。)

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        港や海岸や堤防の突端までサイクリング。

Rがヨット用に買った折りたたみ式自転車は、頑丈な作りでしっかりした乗り心地の優れもの。
重いが折りたたむとコンパクトになるので輪行にピッタリで、電車への持ち込みもタダ。

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        堤防の突端は港の入り口で灯台が。その向こうに霞むのは北海を行く船。


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        ヨット・ハーバーまで戻って、ヨットを眺めながらテラスで夕食。

夕方、一日の航海を終えヨットを入港し終えてほっとした表情の人たちが、日に焼けた顔で
桟橋を歩いているのがテラスからよく見える。
今回、わたし達はヨットではなく自転車でヨット・ハーバーまで来たのだが、ヨットから陸に
上がってうきうきと歩く人々の充実感の漂う顔を眺めるのは楽しく、彼らの満足感がこちらにも
伝わってくる。

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       このレストランは、デン・ハーグ市内にあるベルギー・ビール専門カフェ
       Rootzの経営で、こちらにもベルギー・ビールが70種も揃っている。
       Rootz at the Harbour 別名Belg van Scheveningen(スヘベニン
       ゲンのベルギー人)というからには、料理も満足できる。


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       ブリュッセルの「小便小僧」に対抗するアントワープの「いけない子」
       Deugnietという名前のビールのラベルは怪しげ。。。


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        3コース・メニューは、各コース数種類から選べて25ユーロとリーズナブル。
        前菜は別々のを選んだ。向こうはカルパッチョ、手前はグリル野菜のサラダ。

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        主菜は、3人ともスヘベニンゲン風魚鍋にした。

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        寒くなったので、デザートはレストランの中で。クレム・ブリュレ。


ビール・ニューで確認したら、先々週ブリュッセルでは6ユーロもしたシメイは、ここでは4ユーロ
60セント。納得いく値段である。
各料理に合うビールとワインが品書きには書いてあるので、メインの魚料理にに合うビールを頼むと、
「魚料理には、ビールは合いません。」とビール専門のレストランなのに白ワインを勧められた。
グラスなら、ビールより安いくらいである。

実は、メインを食べ終えて会計を頼んだら、レシートには3コース・メニューとあった。
「デザートは注文してないのに」と文句を言うと、「2コースだけでも同じ値段です。デザートは
サービス料金なんです。それでは、コーヒーでもいかが?」と訊かれたので、「中でデザートを
食べる!」と断固たる調子で宣言し、クレム・ブリュレとレモン・タルトを持ってこさせた。「お客様は
典型的なオランダ人ですね」(つまりお金には細かい)と言われてしまった。
ベルギー人らしい給仕は1人もいなかったが、皆とてもフレンドリーで、客も給仕もお互いずけずけ
言い合えるのがオランダらしくていい。
ブリュッセルのグラン・プラス周辺だと、なんだかどこでも給仕は慇懃無礼で、そのくせ観光客と
見ると誤魔化してふんだくろうとする輩が多いような気がする。
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by didoregina | 2012-05-18 23:45 | 旅行 | Comments(6)

雨のジーリックゼー

ゼーランドのイースター週末のお天気は冴えなかった。
土曜日は、それでもなんとかフェーレ(片道7キロくらい)までサイクリングに行けたようだ。
我が家とおばあちゃんと義妹一家は皆、金曜日から別荘に入っていたが、わたしだけ仕事の
ため、ゼーランドに着いたのは土曜の夜だった。
日曜日同様、月曜も雨模様である。
車でジーリックゼーに出かけることにした。
この町を訪れるのは3度目だ。
しかし、ヨットで町に入るのと車で行くのとではアプローチの方向も仕方も異なる。

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       車でなら、町の中心へは、教会などの塔を目指せばいい。
       

ジーリックゼーは、ゼーランドの一番北にあるSchouwen-Duiveland 島の南に位置する。Oosterschelde(東スヘルデ)に面し、中世以来、北海のタラ漁で栄えた町だ。
今は、東スヘルデといえば、ムール貝と牡蠣の養殖で有名。

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東スヘルデと運河で繋がった旧港が町の中心に残る。
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        平底の木製船が多くもやい、野外博物館の様相を呈する。


旧港の先には、跳ね橋。
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Zuidhavenpoort (南港門)
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門の外側の堀にも跳ね橋がある。
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外堀は、現在、ヨット用の港。
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5年前の5月休みに、ヨットでゼーランドを回ったとき、この港にも係留した。
天気のいいオランダのGWだったので、港は満杯。ヨットは3,4列にもわたってもやうので、
慎重を要した。
イースター時期は、まだまだ寒いので、帆柱もあまり見えず寂しい風景だ。

その晩、マーストリヒトに帰ると、デン・ハーグに住む友人Rから電話があった。ヨット友である。
彼とは年に1,2度会うのだが、5月のキリスト昇天祭の週末に、Rのクルーザー・ヨットで
ゼーランドをセイリングしよう、という話が絶妙のタイミングでまとまった。


       
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by didoregina | 2012-04-11 11:34 | 旅行 | Comments(4)

ヨットとビールのシーズンの始まり

メンバーになっているヨット・クラブでは、ヨット・シーズンは4月から始まる。
冬の間陸に上げていた船を水上に戻す解禁日が、本日4月1日である。

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       毎年決まった桟橋Bに係留する。我が家のヨットと同型で
       青い帆布のカバーも同じヨットの隣が指定席。今日はまだ一隻のみ。

しかし、その前に船のメンテと整備をする必要がある。
空気は冷たいが、太陽が出ると日が当たる場所は暖かい。格好のメンテ日和である。
作業する人たちで、水上よりも陸上の方が賑わっている。

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       船底に付いた貝殻や藻などの汚れは、陸に上げたときに
       落とした。今日は、船の上部のサンドかけとニス塗り。

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       こういうポリエステル製のヨットだったら、メンテの手間も少ない。
       クレーンで吊り上げて水に下ろす作業を見ていたら、なんと
       4,5年前仕事でお世話になっていた会社の人のヨットと判明。

今日の作業は済んだが、ニスが乾くまでカバーがかけられない。その間、クラブのカフェで
一休み。

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      テラスはまだ肌寒い。中に入ると今度は暖房が効いているので、
      ビールが飲みたくなった。ご当地ビール、リンデボーム醸造所の
      ピルスナー・タイプのスペシャル・ビール、グブヌーア140の生。

リンデボーム醸造所は1870年の創業で、2010年に140周年を迎えたのを記念して、
昔ながらの味わいのビールというイメージで作り出されたのが、グブヌーア140だ。

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      グラスの足元に注目。ちょっとアールヌーボー的な曲線になっている。

いかにもリンブルフのビールらしいきりっと苦味が利いたビールだが、喉ごしはマイルド。
丁度、ブランド(苦味が勝る)とアルファ(すっきり)の中間のような味わいで、とても
おしゃれな飲み口が気に入った。
使ってる水がよさそうだ。ドラフトだと澄んだ色だが、瓶入りのは後発酵が進み少し濁るらしい。
アルコール度数は5.5%。次回は、グブヌーアのブロンドとダークなドゥブルを試したい。
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by didoregina | 2012-04-01 23:54 | セイリング | Comments(0)

Le Havre はほとんど理想郷 『ル・アーブルの靴みがき』 

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監督・脚本・製作 Aki Kaurismäki
キャスト
マルセル André Wilms
アルレッティ Kati Outinen
モネ警部 Jean-Pierre Darroussin
イドリッサ Blondin Miguel
クレア Elina Salo

2011年 フィンランド フランス











今年のロッテルダム映画祭に来蘭した監督は、Volkskrant紙のインタビューで「難民を扱った
映画が少ないから、作ろうと思った」と語っていたが、近年、難民をテーマにした映画は結構沢山
作られていると思う。少なくともわたしの中では難民ものというカテゴリーが存在する。
そして、それらの難民もの映画に共通するのは、あまりに悲惨な難民(主に子供)の現実を
ストレートに映し出すため、どうしても社会派リアリズムっぽく暗いお話になることだ。だから、
自分から進んで見たいとはあまり思わない。
そういう映画は、もちろん大手配給にならないから通常の映画館では上映されないが、リュミエー
ルなどのアートハウス・ミニシアターや各種映画祭はもちろん、TVでも定期的に新作が上映される
ので見る機会は割りと多いのである。

このLe Havre(邦題『ル・アーブルの靴みがき』)は、そういったありがちなステレオタイプとは
一線を画していた。
まず、映像カラーが、まるで総天然色を謳った昔の映画のように誇張されて非現実的なのが新鮮
だ。ポスターやスチール写真からもわかると思うが、色調や人物の服装や対話姿など古めかしくて
郷愁を誘う。「現代のメルヘン」もしくは「物語」であることを強調しているのだと思う。
舞台はフランス北部、ノルマンディーの港町ル・アーブルだ。第二次世界大戦で破壊された町並
にも港湾の風景にも詩的な雰囲気は乏しい。
イギリスへの大型フェリーやコンテナ船の発着する岸壁と漁港が隣り合わせになっていて、60年間
経済発展とは無縁に生き永らえたような昔ながらの路地裏には、貧乏人同士助け合うのは当たり前
という漁師町気質みたいなものが存在することがだんだんわかってくる。

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カフェのインテリアも女将も客達も、パン屋や八百屋の風情も、21世紀とは思えないほどノスタル
ジックなので時代の特定が難しいほどだ。時の流れにも経済の繁栄にもまったく取り残されている
彼らの生き方は単純で、お金とは縁がないが満ち足りていて、虚飾とも無縁のシンプルなものだ。

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ほとんど『アメリ』の世界に近い。現代の都会の狭間のファンタジーというか、メルヘンチックな
舞台と人物達であり、現代ではこういう所が実際にあったり、そういう生活を送る人々がいるとは
考えにくい。だが、そういうナイーブなトーンが全体を通してこの映画を楽天的にしているので、
辛く物悲しく悲惨な現実の描写はほとんどなくて見やすい。
フランスらしいさっぱりとドライな人情と義侠と連帯とユーモアで成り立っているのだ。これは、
難民もの映画としては、画期的ではないだろうか。

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アフリカからコンテナに隠れて密航しフランス北部まで流れ着いた少年を助け、イギリスに渡らせる、
というミッションに取り組む主人公の飄々とした生き方がコミカルに描かれて、悪人がほとんど登場
登場しないし、フィール・グッドになる映画である。

この映画のロケ地にもなった、Jungle de Calais(カレーのジャングル)と呼ばれる、英仏海峡の
海岸に自然発生して、そこからイギリスに渡ることを夢見るアフリカや中東やアフガニスタンなどから
の難民・違法入国・違法居住者たちが住むキャンプは現実に存在する。
貨物船や大型トラックのコンテナに紛れ込み、海峡を渡って、親戚などのいる別天地イギリスを
目指す人々の群れは絶えることがないという事実。ヨーロッパの恥部ともいえる。
しかし、この映画では、そういう人たちの過酷な運命に関してはほとんど触れていない。幸運な少数
である少年を巡る、良心溢れるフランス人たちの奇跡の物語だ。

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       「奇跡は起こるかもしれない」と言う医師。
       「わたしの所には奇跡はないわ」と言う病気のアルレッティ。


カレーからイギリスを目指すそういう人たちの存在は、何年かに一度くらいの割でニュースになるが、
普段は全く忘れられている。

5年前に初めてヨットでロンドンまで行こうと計画した。潮流・風向き・満干などが非常に不利な時期
だったので、結局イギリスには渡れなかったが、我が家の子供達2人+甥をヨットに乗せていた。
ヨットのチャーター会社から、甥のパスポートはもちろんのこと、親の同意書を携帯するように、と
言われた。
大陸からイギリスにヨットで渡るにはカレーからが、直線距離上も潮流も浅瀬などの障害物の関係
からも一番いい。しかし、カレー周辺には虎視眈々とイギリスへの密入国を狙っている未青年の難民
が多い。上記のカレーのジャングルに住む多数は未青年であるという。イギリスの港に着いてから
そういう密入国者と疑われてトラブる可能性もあるのだ。

今年は、ベルギー、フランス北部の海岸をヨットでル・アーブル近くのディエップ辺りまでセイリング
する計画だ。こういう映画を観た後だと、フランス北部の海岸を眺める視線も変わるだろう。

来週は、また別の難民もの映画Terrafermaを見に行こうと思っている。こちらは、シシリアの小島
が舞台だ。
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by didoregina | 2012-03-08 15:56 | 映画 | Comments(0)

飛龍のごとく、セイル・アウェイ!

暖冬から一変して、酷寒と雪のヨーロッパ。
窓の外の雪を愛でつつ、一年の休暇予定を立て、予約しないといけないものは予約した。

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         ピアノのレッスンのあるお城の玄関ホールからの眺め。
     
予約しないといけない、というのはチャーター・ヨットの割引が大体1月末までだからだ。
この十年近く、我が家のヴァカンスといえば、セイリング中心である。

4月に主人は、恒例の北海セイリング・トレーニング(耐寒訓練とわたしは呼ぶ)を行う。
オランダ北東部のフリースランド州ハーリンゲンから、アイセル湖とワデン海を経て、イギリスの
ハリッジまで北海を横断し、ラムズゲイトとドーヴァーに寄港して、フランスのブーローニュまで
海峡を渡るルートを一週間で走破という、わたしには考えただけで身震いのくるプランである。

6月には、HとTのクルーザー・ヨットで、オランダ南西部のゼーランド州から、北海をベルギーの
海岸沿いに南下して、フランスのノルマンディーまでセイリングして戻ってくる予定だ。
一応予定では、彼らの友人の別荘のあるノルマンディーまでということになっているが、風向き
しだいでは、航路を変更してイギリスに渡ることになるかもしれない。
あまり無理はしたくないので、10日から2週間の余裕を見て休暇をとってある。

今回は、わたしもケータリング・クルーとして同行する。34フィートのヨットに夫婦二組の大人4人
だから、人員構成としては丁度いい。ただし、狭い空間に四六時2週間近くいっしょに過ごすことに
なるから、よっぽど気があう人同士でないと辛いものがあるだろう。
また、北海セイリングは地中海とは全然別物であるから、着るものもしっかり準備しないといけない。
それにお金がかかるのが辛いところである。
コースタルまたはオーシャン仕様のジャケット、ズボン、ブーツ、浮力の高い自動膨張式ライフ
ジャケットその他を揃えると、ボーナスも一度に吹っ飛ぶ。比較的需要が少ないから、元々高価な
上にバーゲン割引率も低いのだが、命に関わるものだけに、ケチるわけにもいかない。

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         お城の周りの堀にも氷が張っている。


そして、夏のヴァカンスには、一家全員でクロアチア南部を2週間セイリングすることに決めた。
イタリアのナポリ南部にあるサレルノからシチリア島近くまでのワンウェイ・セイリングというのも
魅力的で、色々比較検討したのだが、スプリットからドゥブロフニクまで島々を回るコースのフロ
ティッラに参加することにした。これで、クロアチアの海岸線は北から南まで制覇することになる
はずだ。
クロアチア南部には有名な観光地が多いので、ナポリ以南のイタリアよりもずっと物価が高いが、
ヨットのチャーター代金は、フロティッラのメッカであり、マリン・スポーツのインフラ充実に力を入れて
いるクロアチアの方が断然安い。イタリア南部では、多分来年セイリングすることになろう。

チャーターするヨットを詳しくチェックしていると、色々と問題点も見えてくる。
4人家族なら最低でも34から36フィートのヨットを借りたいところだ。
イタリアではサローネ34というのが魅力的なお値段だった。しかし、このヨットの設計図を見ると、
メインセイルのブームがとても長く舵の近くまで来るため、ビミニという日除けが舵手の頭を覆うだけ
になり、航行中、他のクルーは日に焼かれることになりそうだ。
以前、クロアチアでやはり34フィートのレース・タイプのクルーザー・ヨットを借りたときにもビミニが
非常に小さくて、日陰争奪戦が熾烈だった。その苦しみを思い出し、サローネのビミニの大きさを
問い合わせたら、やはり小さいということがわかった。残念だが、このヨットは避けよう。
そうすると、イタリアではあまり小さなヨットのチャーターがないので、値段が一挙に上がる。

地中海でのフロテッィラでは自然の湾に投錨することが多いので、錨のチェーンの長さも重要だ。
強風時でもしっかりとヨットを固定するために最低50メートルは欲しい。ところが、やはり以前、
エルバ島でヨットをチャーターしたとき、最初の30メートルは鉄の鎖だが残りはロープになっていた
ことがあった。
これも借りる前にチェックしたい点であるが、そういう細かい情報はなかなか事前に知ることが困難
なのである。

結局、クロアチアで借りるのは、32フィートのサン・オディッセイというフランスのメーカーのヨットに
決めた。大人4人ではちと窮屈だが、お値段はぐっと安くなる。
島々を巡り、入り江に投錨し、たまには大きなマリーナにも係留し、トロギール、スプリット、
コルチュラやドゥブロフニクなど元ベネツィア領の美しい町に上陸することになるだろう。子供達も
自然美を堪能するだけでは満足せず、ヴァカンスでも町が恋しい年頃である。


ヨットのチャーター予約が済んだところで、別の会社のブロシャーを見ると、カリブ海フロティッラが
あるではないか。マルチニックからグレナディンまで、フランス領や英国領の島々を2週間自分で
ヨットを操舵してセイリングする。11月ならお値段もほどほどだ。いつか、こちらにも飛んでみたい。
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by didoregina | 2012-02-06 09:54 | セイリング | Comments(2)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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