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ストックホルムの水辺は陽光溢れて

ストックホルムを訪れるのは、8年振りである。
しかし、なんとなく土地勘が残っていたので、町歩きは容易だった。

週末に二泊したので、土曜日はまるまる一日観光(およびショッピング)の時間がとれた。
しかも、一人旅だから、誰にも気兼ねなく(特に家族旅行だと、お互い色々と譲歩しないと
いけない)好きなように歩いたり、訪問場所や食事するところを決めることが出来る。

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      マレーナ様の予報どおり、土曜日はいいお天気!水辺の散歩は気持ちいい。

水辺を歩いて、スカンセン島にあるヴァーサ号博物館へ。
ここは、なぜか8年前に訪問しなかったのだ。ホテルのフロントの人の説明が自虐的で
あったせいで、あまりたいして観るべきものはないような印象を持ったせいだ。
彼曰く「17世紀の軍艦なんですが、処女航海で進水した途端に沈没したんです」

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           ヴァーサ号がすっぽり収まった博物館の外観

1638年に国王グスタフ二世アドルフが国威をかけて作らせた軍艦ヴァーサ号は、進水式直後に
横風を受けて首都の湾内に沈んでしまった。国王列席で、宿敵ポーランドに向かう処女航海での
沈没という不名誉な事件だったので、なるべくなら忘れたいという思いの過去の汚点であった。
しかし、それを333年後に引き上げて、20世紀の科学の粋を集めて水抜きしつつ保護膜で覆って、
最終的にジグソーパズルのように再構築して、95%オリジナルの姿を展示しているのだ。
低い水温と、バルト海のしかも汽水に近い塩分の少ない海の底に眠っていたおかげで300年以上
経ってもほとんど傷んでいないという僥倖に支えられてはいるが、まったくもって圧巻。
当時の建造技術の素晴らしさを偲ばせるその姿にも、それを今に蘇らせた科学技術にも脱帽するほか
ない。

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         実物は凄い迫力の船首だが、わたしが撮るとしょぼい。。。

オランダ、ベルギーおよびイギリス各地の海洋・海事博物館には、機会があれば訪問している。
しかし、ヴァーサ号博物館は、その迫力と展示内容全てにおいて比肩するものなし。ピカイチの
超一流である。(ポーツマスにある海事博物館は、規模とヴァラエティの豊富さで、ユニークな
存在だが、ヴァーサ号博物館の場合、単独の船でここまで見せる面白さが群を抜いている)

とにかく、実地体験すべき博物館で、誰でも楽しめること請け合いである。まずは、博物館の
ガイド・ツアーに参加して、そのあとゆっくりと自分のテンポで各展示を見て、引き上げ作業の映画を
観れば完璧。スウェーデン、おそるべし、を実感するだろう。
スカンジナビアで一番集客力のある博物館というのも、納得だ。なにしろ、ほとんどオリジナルの17
世紀の軍艦を観ることができるのは、世界中でここだけなのだから。
オランダのバターフィア・ドックで建造されたバターフィア号や7プロヴィンシーエン号のレプリカなど、
ヴァーサ号を目の当たりにしたあとでは、色あせて見える。

ヴァーサ号のオリジナルの迫力に伯仲するのは、ヘンリー8世が造らせた16世紀のメアリー・ローズ
号の水抜きが完了してその姿をわれわれに見せるときであろう。

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        8月に遠征したウィーンの美術史博物館での、個人的な大発見は、
        エストニア人でネーデルラントで修行・活躍したMichel Sittowに
        よる『メアリー・ローズ(?)の肖像画』(1514年頃)。
        メアリー・ローズはヘンリー8世が溺愛した妹で、描かれているのは、
        ヘンリー8世の最初の妻アラゴンのキャサリンという説もあるのだが、
        ウィーンではメアリー・ローズか、ということになっていた!そして、
        彼は最愛の妹の名前を船にも付けたのだろうか。謎は謎を呼ぶ。


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        アムステルダムも港湾に面している首都だが、ハーバーの近くまで
        ヨットで帆走することは無理。ここでは、船の航行量が少なく混みあって
        いないのと水域幅が広いため、帆走可能なのを目の当たりにしてびっくり。

日当たりのいい水辺を選んで歩くと、このスカンセン島にもヨット・ハーバーが。ぜひぜひ一度、
ヨットでストックホルムにアプローチしてみたい!

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        日当たりのいい酒精飲料博物館のカフェ・レストラン。外はヨット・ハーバー

前回も、ストックホルムでは近代美術館のカフェで美味しいビュッフェ・ランチを食べたので、今回も
ミュージアムのカフェに行ってみた。地元の人が大半で観光客も混じり、いい感じに賑わっている。

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        倉庫を改装したと思しきインテリアのカフェの天井

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          スウェーデン北部の地ビール。グラスのロゴに注目のこと。

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          椅子の背にも同じロゴが。

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         ロブスターとシーフードのスープで満腹。

メニューはスウェーデン語のみだったので、近くの人に英語に訳してもらった。
小エビが山盛りに乗っかって下のパンが見えないサンドイッチとか、シーフードは豊富なので比較的
安い。
夕食は、セブン・イレブンで買ったザリガニ・サラダにしたが、これも、ザリガニが全体の3分の1を
占める充実度。カンタレッラの山盛りトーストを試したかったが、お腹が破裂しそうなので諦めた。
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by didoregina | 2012-09-22 22:10 | 旅行 | Comments(4)

ムリェト島の砂浜と澄んだ海  ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで  その8

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        セイリング中の我らがマリーナ号。海上での自艇の写真は珍しい。
        フロティッラ仲間が撮ってくれた。クルー全員がしっかり写っている。


ヨットでスプリットからドルブロブニクまでは、週末でマリーナが混むのと天候が崩れるのを
避けるため、かなり急いで行ったのだが、戻るのは日程的に余裕があるため、のんびり。

ローマ経由で日本に戻るHとMと別れ、海上からドゥブロブニクに近づいて名残を惜しんだ後、
目指すのはムリェト(ミリエット)島。島東南部の静かな入り江サプルナラまではすぐだ。

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       ここの入江には、クロアチアでは非常に珍しい砂浜がある。
       レストランが一軒あるのみで、何の設備もない別天地。


ドゥブロブニクからリーダー船に客として乗船した二人と、翌週からリーダーになるPの歓迎会を
兼ねて、ゴムボートや泳いで上陸した砂浜で、持ち寄りのカクテル・パーティーが催された。

レストラン客用のムーリング設備は利用せず、この入江には錨を下ろしてから岸辺にロープを
結んでヨットを固定した。錨だけだと風向きが変わるたびに係留したヨットもぐるぐる回転するから、
これで安定性が増した。


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          錨の位置やしっかり留まっているかどうか、潜って確認する。

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          岸辺に結んだロープには目印のブイ代わりのフェンダーを付ける。


静かな別天地のはずが、夜更けになると、森の奥から大音響の音楽が鳴り響いてきた。
どうやら村祭りらしく、クロアチア語の民謡と演歌のオンパレードだ。それが、なんと午前4時
まで続いたので、ほとんど眠ることができなかった。
他船からの音響公害には文句を言えるが、多分年に一度の村祭りだろうから、楽しみに水を差す
わけにもいかず、皆、黙々と耐えたのだった。


翌日の目的地は、同じムリェト島の北西部、国立公園の中にあるポモナだ。

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          小さな島々が浮かぶポモナの湾


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          水は澄み切っている。

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           同上。

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クロアチアに幾千とある島々の中でも、ほぼ最南にあるこのムリェト(ミリエット)島の海の
美しさは群を抜いている。のんびり出来る入江や湾も多いから、フロティッラ参加艇の2隻は
ドゥブロブニクに行くのをやめて、この島に留まったくらいだ。そのくらい魅力的である。

静かな湾のポモナはかなり気に入った。上陸すると国立公園内に湖や修道院などもあるのだが、
天候を睨んでここに二泊の予定は切り上げて、フロティッラは翌日、コルチュラ島に向かった。
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by didoregina | 2012-09-04 12:44 | セイリング | Comments(2)

ドゥブロブニクへのアプローチ  ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで  その7

いよいよ、マリーナから市バスでドゥブロブニク旧市街へ向かう。
ここに来るのはなんと30年振りである。当時のクロアチアは、まだ瓦解する前のユーゴスラビアを
形成する共和国の一つだった。

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インターレイルという、ヨーロッパ在住で26歳未満の若者向けの一ヶ月鉄道パスは、ユーレイルパス
よりもカヴァー範囲が広く、ユーゴスラビアも含まれていたので選んだのだ。主に夜行列車とユース
ホステルを利用する、バックパックの旅だった。
人も町も風景も乾燥しきって潤いのない内陸部のセルビアから、明るいアドリア海に面して、海風も
さわやかなクロアチアに来るとほっとしたものだ。

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ザグレブから夜行列車でギリシア北部のテッサロニキまで南下してから、現マセドニアの国境の村を
経て湖畔のオフリッドで憩い、そこからモンテネグロの海辺の村に出てから、バスでドゥブロブニクに
向かったのだ。細長い海岸部をほぼ独占するようなクロアチアの町と町とを結ぶのは、鉄道ではなくて
長距離バスだった。現在でも、クロアチアのバスは安くて便数が多くて乗り心地も悪くない、いい交通
手段だ。

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今回乗った市バスも、途中の港のバス停で乗ってきたバックパッカーたちで満員になった。皆、アイ
ランド・ホッピングのフェリーで着いたばかりのようだ。
旧市街の城門手前にあるバス停も、城壁と海を外から見ることのできるテラスのような広場も驚くほど
賑わっている。

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そして、城門から旧市街に入ると、あまりの人の波の多さに頭がくらくらしてきた。
我ら一行皆がそんな眩暈を感じたのは、5日間ずっと、昼間は海でセイリングして、夕方着く所も
村ばかりで、人間臭い娑婆というものから離れて生活していたためだ。海原に出てしまうと、360度
全く帆影も島影も見えなくなったりするのだ。島が見えても人は見えない。

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久しぶりの町の毒気に当たり人込みに酔った気分になり、夕刻から夜にかけてということもあり、
路地にテーブルを出したレストランで食事をした以外は、あまり市内観光する気にもならなかった。
ヴェネツィア共和国の属領だった面影がほとんど完璧に保存されている町は、毒とか悪の匂いが
しなくて、清廉な観光地として調和が取れとても美しいのだが。

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30年前は、バスで南からドゥブロブニクに入ったのだが、長距離バスは感心にも、旧市街を
崖の上から眺める絶好のビュー・ポイントで休憩というか写真撮影のために停車してくれた。
よくあるドゥブロブニクの町全体の写真は、そこから撮ったものである。
それ以外では、町をぐるりと取り囲む城壁の上か、近年出来たらしいロープウェーで登った山の
上からの眺望が素晴らしい(らしい)。

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        城壁内の旧市街は、背景の海の青とテラコッタ色屋根との対比で
        ほとんど完璧な美しさ。


翌日、ヨットに乗ってドゥブロブニクをもう一度、海から眺めた。
港として発展した町へのアプローチは、海からが正攻法と言えよう。ヴェネツィアにもいつかヨットで
入港してみたいと願っている。

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            海から眺めたドゥブロブニク

しかし、海からだと物々しい城壁が取り囲んでるから、あのいかにも地中海的色合いで素朴かつ
優美な美しさの屋根瓦がほとんど見えない。観光ガイドブック的ドゥブロブニクとはまるで別物のように
感じられるのだった。海から攻めてくる外敵から身を守るのには、こ惑的な姿を見せてはまずい。
真珠の美しさを隠すべく、硬く閉じた貝のようないかめしさこそ、外に向かってアピールしなくてはなら
ないのだ。

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           ドゥブロブニク表玄関の旧港の入り口ぎりぎりまでヨットで近づく。


30年ぶりにドゥブロブニクを訪れ、しかもそれが7年越し計画だったヨットでのアプローチとなり感慨
深い。これで、ひとつの目標を達成したのだった。

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Mission Completed
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by didoregina | 2012-08-24 11:22 | セイリング | Comments(2)

ドゥブロブニクのマリーナでリゾート気分   ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで その6

日曜日にスプリットとトロギールの中間にあるカステラ・マリーナを出発して、毎日のセイリングで
少しずつ島々を南下して、木曜日にはドゥブロブニクに到着した。
ACIマリーナは、旧市街からはバスで20分くらい離れたところにある。

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      高層アパートが林立する新市街にある港に着いていたクルーズ船。


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      新しい橋の架かるフィヨルドのような細長く狭い入り江のずっと奥まで進む。


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      最初のうちは、がっかりするほど高層・新築のアパートばかりだったのに
      入り江のどん詰まりには、教会や修道院が建つ丘が見えてきた。


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      我らがフロティッラの係留するマリーナはこの修道院の向かい。


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      山懐に抱かれたマリーナの中は緑豊かで落ち着いた雰囲気だ。

クロアチアには、ACIというマリーナが各地にあり、いずれも設備面で非常に充実している。
そして、立地も素晴らしいところが多い。
例えば、プーラのACIは、ローマ時代の円形劇場を正面に見る市内の一等地にある。
ヨットのコックピットに座ったまま、暮れなずむ名所を肴にワインを飲むと、何とも言えず心
豊かな気分になったものだ。

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       マリーナの敷地は元荘園だったのか、庭の手入れも行き届いたヴィラが建つ。


ここドゥブロブニクのマリーナは、リッチ度・立地度でいうと、今までで最高である。
プールからの眺めも溜息が出るほどだし、隣接のスーパーは鮮魚やデリカ類の品揃えも
充実している。さすが、世界中から観光客のみならずヨットも集まるドゥブロブニクだ。
その代わり、係留料金もお高い。一泊170ユーロくらいだったと思う。


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       マリーナのプールからの眺め。ここでも皆で水球した。
       かなりハードなスポーツで、素人のわたしには5分が限度。


日中は観光するには暑すぎるので、プールで泳いで、ゆっくりシャワーを浴びて、夕方から
少しオシャレして、ドゥブロブニクの旧市街に繰り出した。
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by didoregina | 2012-08-23 09:40 | セイリング | Comments(4)

フロティッラで仲良くセイリング  ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで その5

地中海でヨットを個人でチャーターする場合、フロティッラというシステムを利用するのが
特にオランダ人とイギリス人の間で人気である。

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      リーダーのWとその弟Aは、23歳と22歳と若いのに頼もしい。
      一軒のレストラン以外は民家も商店も何もない入り江に投錨したときは、
      翌日のパンをレストランに予約するため個々のヨットに注文取りに回ったり。


ヨットのみを借りる場合はベア・ボートと呼ぶ。
ベア・ボート同士で船団を組むのがフロティッラで、船団には、気象観測、天気予報、ルートや
暴風から守ってくれる係留場所情報や桟橋およびレストランの予約など様々な便宜を図ってくれる
リーダー船が付く。そのサーヴィス料金として一隻当たり一週間150~175ユーロをリーダーに
支払うのだが、安心料として安いものだと思う。

その証拠に、暴風のためコルチュラ島のルンバルダに二泊した時、出港すべきかどうかの
判断にフロティッラに参加していないヨットは皆悩んでいて、既にそこに四日も停泊していたノル
ウェイ人一家は、わたし達のリーダーの判断を仰いでそれに従ったくらいだ。ノルウェイでは、
フロティッラは知られていないようなので、いかに便利で安心なシステムであるかを説明した。

以前、ギリシャのエピダウロスで、天候の判断に悩んでいて出港したとしてもどこの港に行けば
安全なのかわからず、そこに1週間近く停泊していたアメリカ人夫婦の隣に係留したことがある。
毎日、苦りきった顔つきで海図を広げていた顔を思い出す。風があまりに強い場合、セイリングは
可能でも、離岸・接岸が非常に難しいからだ。風の向きによって避難するのに適切な湾や港は
また異なるから、現地の気象および地理状況を熟知していないと不安である。

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      リーダーに反省を促されうなだれる人々、ではなく、ブリーフィングの最中。
      毎朝9時にその日の天気予報と目的地とルートが、各ヨットのスキッパーに告げられる。


ヨットのチャーターは最低一週間単位であるが、今回のルートは距離的に長いため、一週間で
出発港に戻ることは不可能なので、二週間のフロティッラだった。
二週間毎日顔を合わせていると、参加者同士かなり親しくなる。
参加艇は7隻で、そのうち4隻がベルギー人家族で、リーダー船と合わせてもオランダ人家族の
ヨットは4隻だった。

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        レストランの桟橋に係留したり、他に何もない入江に投錨したときは
        フロティッラ参加者全員が同じレストランで食事を取ることになる。


リーダーのWは、長男と同じデルフト工科大学でやはり建築を専攻する大学院生。
若いのに、重大な責任の伴うフロティッラ・リーダーという仕事を夏場にクロアチアで行って
4年目になる。両親がヨットマンだったので、赤ちゃんの頃からヨットで過ごしていて、文字通り
海で産湯を使い波がゆりかごのようなものだったという。この辺りの海域は熟知して頼もしいかぎり。

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        若くスポーツ好きのWとその弟Aが率先して、泳いだり水球したり。
        水球選手のオランダ人姉妹がフロティッラにいたので、かなり本格的。

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        海岸に水球用のゴールがあったりするところも。

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      クロアチアには珍しい砂浜の海岸のある入り江に投錨。ミレット島東南部にあるサプルナラ。

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        砂浜にゴムボートまたは泳いで上陸して、カクテル・パーティ兼
        皆でビーチバレー。

港や入り江に係留していときは仲良く一緒でも、一日の大半は海でセイリングしているわけだから、
広い海原に出てしまうと、なかなか海上では出会えない。
船団を組むといっても、出発も到着も皆ばらばらでいっせいにと言うわけではないからだ。

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         コルチュラ島と細長いペリエシャク半島の間は狭い海峡なので
         期せずしてフロティッラ参加のヨットが集まった珍しいケース。
         そうするとお互い競い合うので、コルチュラの町を背景にレースの趣。


         
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by didoregina | 2012-08-09 23:03 | セイリング | Comments(4)

魚、魚、魚、   ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで その4

その日の目的地は同じフヴァル島東部だし、午後にならないと風が出ないとの予想だった
ので、ブルボスカでの朝はのんびりと過ごした。
わたしが町を散歩している間に、子供達とHとMは、ゴムボートで魚釣りに出かけていた。

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        前日に泳いで当たりをつけていた付近へ、その朝はボートで。


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        船外機の燃料が途中で切れたので、手漕ぎで戻ってきた。

朝も8時を過ぎると、もう暑くて暑くて死にそうだ。無風だと辛い。町歩きなら、日陰を選ぶ
こともできるが、ボートではじりじりと日に焼かれるままだ。
昨日見つけたポイントでは釣れなかったので、係留しているヨットの上から挑むことに。

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          魚はどこにでもウヨウヨいる。

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          パンを撒き餌に。暑いと水温も高いので、魚は深く潜ったまま。

そして、新兵器として、釣竿代わりにデッキ・ブラシを用い、船尾にある旗立てに立ててみた。

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               釣れた!

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            餌は魚肉ハムとダルマチアの堅いパンチェッタ。
            どちらも地元産なのが決め手か。

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            あまりに簡単な道具で釣れたので皆にバカにされた魚。


隣に横付けしたヨットから、魚料理のリクエストが来た。しかし、1週間で釣れたのは全部で3匹。
雑魚みたいな小魚なので、食用にはしないで放した。
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by didoregina | 2012-08-07 09:20 | セイリング | Comments(0)

フヴァル島ブルボスカの不思議な教会  ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで その3

セイリング2日目は、ブラチ島からまた一つ南のフヴァル島に向かった。
島の北西部にあるブルボスカ(Vrboska)が、その日の目的地であり係留港である。

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          リーダーWのヨット、アリアーナ号。


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          ブルボスカの町が、細長い入り江の先に見えてきた。

ブルボスカは、15世紀に地元の船舶王イヴァニッチによって港が整備され栄えた町だ。
細長い入り江の奥は運河になっていて、小さなアーチの橋が掛かり、ミニミニ・ヴェネツィアの
趣。

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          港に沿った大通りを歩くと、丘の上に城砦のようなものが見える。

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          しかし、近づいてみると、それは教会だった。

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この聖母マリアに捧げられた教会は、1575年に、頻繁になってきたトルコと海賊による襲撃に
耐えられるように造られたという。それで、堅固な砦のような形で丘の上から海に向かって睨みを
きかせているのだった。

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          民家の壁にあった、天使と人魚のレリーフ。

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          港が町の中心で、どの坂道からも海が見える。


なかなか可愛い民家の多い町の朝の散歩からヨットに戻ると、楽しいサプライズが待ち受けていた。
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by didoregina | 2012-08-06 09:39 | セイリング | Comments(0)

クロアチアでは何を食べる? ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで その2 

クロアチア南部は細長い海岸部と細長い島々からなる。

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      トロギールとスプリットの中間にあるマリーナから出発して
      ドゥブロブニクまで往復した今回のセイリングの2週間のルート。


イタリアに近いイストリア半島やオーストリアに近い北部内陸部では、ヴェネツィアやハプスブルク
によって統治されていた影響が建物にも食べ物にも顕著に残っていて、イタリア、ドイツ、オース
トリアからの観光客が多いのでイタリア語やドイツ語がよく通じる。
しかし、南に下ってくると、建築にヴェネツィアの影響は見られるものの、北欧やアメリカ、イギリス
からの観光客がやたらと多くて、スプリットからドゥブロブニクまでの地域では英語が台頭。クロアチア
人の英語がかなり上手いのに驚いた。
自然風景は、松の緑が島を覆い、ギリシャ西部のイオニア海地域に似ている。もう少し南下して
モンテネグロの短い海岸線とアルバニアを過ぎるとその先はギリシャである。


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       手長海老のブザラ(トマトとハーブの蒸し煮)
       小さな入り江の夏のみ営業のレストランが2,3軒しかない集落では
       レストランの桟橋やムーリングに係留させてもらう。食事もそこで
       取るのが条件。


ヨットでのセイリングでは、出来る限り自炊が基本だ。島ではどこも輸送費がかかるし過当競争が
ないため物価が比較的高いので、どうしても外食は高くつくし、どこで食べても内容的に単純で
あまり変化がなくて飽きてくる。新鮮な素材やハーブを使って自分で作るほうがずっと美味しい。

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       日本からローマ経由でやってきたHとMのお土産はイタリア食材。
       ハーブやスパイス、パスタ、オリーブ・オイルやバルサミコなどを使って、
       クロアチアのソーセージとチーズと組み合わせた料理。


キッチンには2口のガスコンロとオーブンしかないから、パスタとサラダ、肉のローストなどが
定番になる。だから、レストランでの外食では、なかなか手に入りにくい食材(魚や海老など)
や、6人分作るのは結構大変なリゾットなどを頼む。

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      一日のセイリングを終え、係留が無事済んだら、ビールで乾杯!

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         毎日のサラダで、ヴィタミン補給は欠かさない。
         パグ島の山羊のチーズは有名。

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         ローマ土産のレモン風味のパスタにドライ・トマトと地元の
         ダルマチア・ハムを合体させたイタロ・クロエーシャン。


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         デザートも、ローマ土産のアマレーナ・ソースをクロアチアの
         カテージ・チーズ風シルに掛けたもの。甘みと酸味と塩味が
         微妙に合体。ソースはアイスクリームとの相性がよろしい。

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         コルチュラ島でみかけたアマレーナの木。

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         コルチュラの眺め抜群の坂道に落ちて踏まれたアマレーナの実。
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by didoregina | 2012-08-05 10:42 | セイリング | Comments(6)

ヨットでスプリットからドゥブロブニクへ その1

クロアチアの海岸線を北から南までヨットで制覇する、という8年掛かりの悲願がとうとう今年
成就した。
年々次第に南下してきて、今年はスプリットからドゥブロブニクまで2週間の往復ルートだ。
出発地点と最終目的地はユネスコの文化遺産に指定されている由緒ある美しい町だし、
大きな島々が多く、自然は緑豊かで風景は変化に富む。フィナーレにふさわしい海域と言えよう。

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      スプリット空港から程近いカステラ・マリーナでチャーターしたヨット。
      37フィートのベネトー社製オシアニスで、その名もマリーナ。


前半一週間は日本から来た親戚の者2名も同乗するので、私たちにとっては比較的大型の
ヨットにした。これは大正解。コックピットが広く、座席面積が余裕で、テーブルも大きい。

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      静かな入り江に投錨して、ヨットから海に飛び込む醍醐味。


フロティッラ・セイリングの第一目、ヨットを舫ったのは、ブラチ島東部ミルナから程近い小さな
ハーバー。
チャーター・ヨットの基地であるカステラのマリーナはほどほどの大きさで機能的だったが、
ここのハーバーにもサニタリー設備があり快適。(その後の2泊は漁村や小さな町の港に
停泊したが、マリーナではないのでトイレやシャワーの設備なし。)

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そこから水辺沿いに20分ほど歩くと、ミルナの町だ。パンや野菜や水などの食料調達の
ため、朝、まだ暑くならないうちに町まで歩いて行った。

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        ヴェネツィア植民地の趣が残るミルナの町。


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            シャワー設備のある港に係留の場合、
            早朝のジョギングが主人の日課だった。


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         人家の壁にはかなり正確な時間表示の日時計が。


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         ミルナの街角は、オーセンティックなクロアチアの香り漂う。
        




 
      
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by didoregina | 2012-08-02 14:53 | セイリング | Comments(2)

アイセル湖を横断してウルクへ  オランダ一周セイリング記その4

アムステルダムのシックス・ハーフェンに3泊して荒天を遣り過ごした後、アイセル湖へ
帆を進めた。

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          アイセル湖を行く3本マストのバーケンチン

もともとはZuiderzeeという名の大きな湾状にオランダ北部に抉れた形で入り込む海だった
北部入り口とワデン海の間に、1932年大堤防Afsluitdijkが築かれた。
その結果、淡水化および干拓されて形成された汽水湖が IJsselmeer(アイセル湖)だ。

本日の目的地は、アイセル湖の東北岸にある漁師町ウルク(Urk)で、干拓が始まる前までは
ザウダーゼーに浮かぶ島だったが、1939年に後背の元海底が北東ポルダーとして干拓され
たので本土と繋がっている。

アイセル湖の南半分は正式にはMarkermeer(マルカー湖)と呼ばれる。やはり堤防で
区切られているので、北部のアイセル湖とは区分されている。

船でアイセル湖に入るには北部からでも南部からでも堤防を越えないといけない。つまり、
水門を通過することになる。
いや、その前、アムステルダムを出港してすぐに、アイ湾からオレンジ水門を通ってマルカー
湖に入ったのだが。

マルカー湖からアイセル湖に通じる水門に入ると、大きな2本マストのケッチかスクーナー風の
船が先に舫っていたので、その船体に我らのトリトン号を抱きつかせてもらった。
そのエルドラルド号に乗り組んでいる3人のうちの1人の、白い歯がまぶしい笑顔に見覚えがある。
「どこかでお会いしたことがあるようですが」と話しかけているうちに、思い出した。
2年前、友人VとTの銀婚式パーティーが、アイセル川上で船を貸しきって行われた。その
パーティー船バウンティー号の船長だった人だ。
「アイセル湖に入ってから、2度ほど船底が湖底の砂に入り込んだので、スクリューで脱出
したっけねえ」と、当の船長さんも思い出した様子。その後、バウンティー号は売り払って、
現在は、このエルドラド号を所有しているという。
しかし、アイセル湖で再会するとは、奇遇にびっくり。

2つの堤防のおかげでほとんど完全に淡水化したマルカー湖沿いには、マルケン島の有名な
灯台(マルケンの白馬と呼ばれる)や、パンパス島(オランダの黄金時代に、西インドや東
インドへの航海に向かう貿易船が、風待ちのため寄港するのが慣わしだった)など、見所も
いくつかある。

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        レリーシュタッドにあるバターフィア造船所で再現されたバターフィア号のレプリカ

レリーシュタッドは、1986年にオランダ12番目の州になったフレーヴォランドの州都だ。
フレーヴォランド州の大部分は、もともと海底だったところを干拓して作った人工の土地である。

オリジナルのバターフィア号は、1628年にアムステルダムで建造された東インド会社の貿易船
だった。しかし、1629年にジャワからオーストラリアに向かう途中で乗組員の反乱騒ぎが起き、
しかも難破。流血の惨劇として名を残すことになる。
その船のレプリカ建造がこの造船所で始まったのは1985年。主にドロップアウトしたりして
就職難の青少年の職業訓練として、10年をかけて、オリジナルと同じ材料と工法とで手間隙かけて
作り上げられた。1995年に進水式を迎え、それ以来バタフィア号は内部見学もできる。
海洋オタクおよび帆船ファンならば必見の、装飾も美しい手作りの船だ。

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       バターフィア号に続いて現在建造中なのは、7プロヴィンシーエン号のレプリカ。
       提督ミヒール・デ・ロイター率いる軍艦は1665年にロッテルダムで造船された。
       こちらも、歴史的船のオリジナルに忠実な材料と手法による再現プロジェクトで
       青少年失業対策の一環であるのも同様。右手前はバターフィア号。


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       比較的のんびりとしたアイセル湖セイリングの一日が終わる頃、
       ウルクの港が見えてきた。水上から眺めると島そのものだが、
       後ろ側は干拓されたポルダーと陸続きだ。


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          ウルクの港は、漁港らしさの香りふんぷん。


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          日曜日なので、干された網もよく乾いている。


実際、この町では、日曜日=安息日という意味が文字通り非常に深く解釈されている。
オランダでも厳格なプロテスタントの人たちが多い北部の、古くからの漁村などでは、
安息という意味は絶大で、日曜日には庭仕事はもちろん自転車に乗ったりもしてはいけない。
だから、ここのヨット・ハーバーのハーバー・マスターもオフィスもお休みで、空いてるバース
には緑色の印があるから、そこに勝手に係留しろというし、料金はタダ!


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     キリストの恩恵の賜物と感謝しつつ、ロマンチックな海岸を散歩した。

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           日曜日にしてもいいのは(しなくてはならないのは)
           教会に行くことだ。しかも教会には着飾って。

レストランの窓辺の席に座って外を眺めると、夕方、海沿いの小道を着飾って散策する家族
連れとカップルが非常に多い。観光客ではない、地元の敬虔なプロテスタントの人たちである
ことは一目瞭然。
男性は皆スーツ姿で、女性は全員スカートを着用している。
ラフでカジュアルな服装が主流で、ネクタイとかスーツなんてオペラやコンサートでもなかなか
見かけないし、若い人たちのスカート姿なんてめったに拝めないのが普通のオランダであるから、
ここの人たちの信仰心の篤さがよくわかる。

レストランもほとんど開いていない。ほぼ一軒だけ開いていたレストランで働いているのは、町の
外から通っている人たちだ。スリナムかインドネシア系っぽい若いウェイトレスは「ここに住むの
だけはカンベン」と言っていた。


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            沈む太陽に向かって吼えるH
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by didoregina | 2012-07-04 11:41 | セイリング | Comments(0)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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プロフィール

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別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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