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マレーナ様『セルセ』をヴェルサイユ宮殿劇場で鑑賞

憧れのヴェルサイユ宮殿劇場で、マレーナ・エルンマン主演のヘンデル『セルセ』の
千秋楽を鑑賞した。
更新を怠っていたこのブログであるが、この遠征は久しぶりに特筆に値する、というより、
ほとんど歴史的記録として残さねばならぬという使命感を煽るプロダクションなのだ。

c0188818_21264387.jpg@ Royal Opera of Versailles
2015年6月7日
Malena Ernman, Xerxès
Bengt Krantz, Elviro
David DQ Lee, Arsamene
Kerstin Avemo, Atalanta
Hanna Husahr, Romilda
Ivonne Fuchs, Amastre
Jakob Zethner, Ariodate
Lars Rudolfsson, direction

Sara Larsson Fryxell, choreography

Ensemble Matheus

Jean-Christophe Spinosi, conductor




このプロダクションは昨年9月から3か月近く、ストックホルムの特設劇場で、マレーナ様の
イニシアティブによって公的補助金に全く頼らず、30回以上もの回数をこなすことによって
チケット売上収益のみでの上演を行ったという点で、まず画期的である。
オペラというものはとにかく金食い虫であるから、通常、国立・公立の劇場ならば公の補助金、
企業および個人のスポンサー篤志によってそのコストの大部分が賄われている。
例えば、オランダの国立歌劇場であるDNOの場合、オペラ一晩の上演にかかる費用平均は、
チケット代金売上の4倍であるそうだ。つまり、例えば85ユーロの席のチケットであれば
実際には4倍の値段が必要な元手がかかっているのだが、公的補助金のおかげでチケット料金
は抑えられているのだ。
逆に言えば、各地の夏のオペラ・フェスティヴァルでのチケット料金が高いのも頷ける。公的
補助金の割合が低いためである。
それを、物価の高いストックホルムでありながらさほど高くない料金設定での上演に漕ぎ着
けることができたのは、地元スウェーデンでのマレーナ様人気と手腕のおかげである。お

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そのプロダクションが、ストックホルムとほとんど同じキャストで(アルサメーネ役のCTは
デヴィッド・ハンセンではなく、今回はデヴィッド・DQ・リー)ヴェルサイユで上演された。

しかも、ヴェルサイユ宮殿劇場は、歴史的なバロック劇場であるから、2重の意味で私は
興奮していた。ここでヘンデルのオペラを鑑賞することは私の夢の一つであったのだ。
しかしまた、実現してみれば、夢はまた幻想でもあったことがわかった。
この劇場は宮殿の中にあり、王のために作られ鑑賞するのも身内みたいな貴族ばかりだった
ろうから、非常に親密な雰囲気でこじんまりとしていて、びっくりするほど小さい。
バロックの劇場らしい姿を再現したロンドンのグローブ座の中にあるサム・ウォナマー・
プレイハウスのこじんまりした規模にも驚いたが、こちらはしかも古めかしさとある種の
安っぽさも漂っているのだった。それは、劇場の内装に如実に現れていて、椅子は升席の
ような木のベンチに布が貼ってあり、壁は一面大理石模様を描いた木張りなのだ。
当時の劇場って、そんなものだったのね。。。。
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さて、マレーナ様主演でスピノジ指揮による『セルセ』は4年前にウィーンで鑑賞している。
そのときもマレーナ様のはまり役だと思ったものだし、スピノジとはよく共演しているし
今回の『セルセ』はもう40回目になるほどだから、オケとも息がぴったりと合い危なげな
箇所などあろうはずもない。こちらもゆったりと鑑賞気分だった。

このプロダクションのとったコスト対策として、もうひとつ特記すべきなのは、合唱団を
採用していないことである。セルセの護衛としてコミカルかつアクロバティックな動作の
ダンサーが4人、舞台によく登場するのだが、彼らがまず合唱も担当。しかし、大がかりな
合唱の必要なシーンでは、なんとアンサンブル・マテウスのオケ団員たちが楽器を演奏しな
がら合唱も担当していたのには度肝を抜かれた。もちろん、指揮のスピノジも一緒になって
歌っていた。
なるほど、これはなかなか便利であるし、バロック・オケを雇う費用がないという理由で
バロック・オペラ上演をばっさりと切ってしまった某劇場もこれは真似てもいいのではない
だろうか。
小さな舞台上に合唱団が乗ると見た目がますます狭苦しくなることから、演出上、合唱団を
舞台に乗せないこともあるから、オケ団員に歌わせたら、費用対策上もよろしい。

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舞台の作りはシンプルで、波打ったような丘のような木の床に大道具としては木が一本立って
いるのみ。波打った床での演技は結構大変そうだが、視覚的に平面的でないという長所のみ
ならず、丘の上から、真ん中の低くなった丘の下からという具合に上手・下手がそれぞれ3通り
できるので、登場・退場の仕方に変化が出せる。

衣装は、コミカルさを強調したヴォードヴィル調というか煌びやかなウェスタン風の歌手
と『スター・トレック』もしくは『ブレード・ランナー』の登場人物を彷彿とさせる髪型・
メイク・衣装のダンサー4人組の対比も、遠めにもパッと見てわかりやすい。
歌手はいずれも大仰な表情と動作の演技なのだが、臭さがない。さすがのセンスと上演回数
を重ねた結果でもあろう。
特に演技も上手いなあ、と唸らされたのは、もちろんマレーナ様のほか、アルサメーネ役の
リー君とアタランタ役のケルスティン・アヴェモちゃんである。特に、アヴェモちゃんの
エキセントリックな表情と演技は堂に入ったもので素晴らしい。彼女は、嫌味や癖のない歌唱
で、アタランタ役としては今までの中で一番だ。
逆に、ロミルダ役とアマストレ役は、通常は得する役回りなのに、非常に舞台印象が薄いのは、
歌唱もごく普通レベルなのに加え、舞台プレゼンスに訴えるものが足りないせいだ。
舞台プレゼンスでは、マレーナ様と張り合えるほどだったのが、CTのリー君である。
彼はメゾに近い澄んだ美しく伸びのある声かつ声量もテクニックも余裕があり、押し出しの
強い、稀に見る逸材である。彼を生で聴くのは『スザンナ』でのダニエル役、『ポッペア』
でのオットーネ役以来3度目だが、どの役も自分のものにしていて、音程に不安定なところも
もちろんないし、アジリタもよく回って素晴らしい歌手だ。

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終演後、楽屋口で私服のリー君と。

マレーナ様は、千秋楽での疲れも感じさせず、最初の「オンブラ・マイ・フ」から出し惜しみ
なく、余裕のフル・パワーで歌ってくれた。
(後で、リー君に聞いたところによると、歌手の皆さんは全員、風邪をお互いに移しあって、
喉や体力のコンディションは万全ではなかったそうだが、それは客には気どらせなかった。)
バカ殿役をやらせたら、マレーナ様の右に出るものはいないであろう。ウィーンでのプロダク
ションよりも、思い通りに演技もできたのだろう、コミカル・パワーも炸裂していた。
後半にアクロバティックなテクニックを要求するアリアが続くのだが、フラメンコ風振付
と共に難なく歌っていた。

スピノジと言えば、私が見た舞台ではいつもヴァイオリンその他のソロ伴奏で歌手と掛け合う
場面がいつもあったのだが、今回もロミルダのアリアでは、ヴァイオリンを手に持ち丁々発止
の掛け合いで客席を沸かせた。


大団円の合唱をアンコールではサーヴィスしてくれ、長い長い上演の有終の美を飾る千秋楽と
なったのだった。

(おまけとして、出演者全員が私と同じホテルに偶然泊まっていた。しかも、マレーナ様は、
隣の部屋だった。3時からのマチネ公演のため、1時ごろ着物に着替えていた私の隣室から
マレーナ様の発声練習が聞こえてきて、ドキドキしたものだ。翌日の朝食では、スピノジと
おしゃべりができた。)
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by didoregina | 2015-06-12 22:51 | オペラ実演 | Comments(4)

マレーナ様のルッジェーロ動画、再び!

マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、マレーナ様主演の「セルセ」ストックホルム公演は全30回、9月からの長丁場も
11月2日に千秋楽を迎えました。

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この公演での「セルセ」動画はまだアップされていないようですが、2月のチューリッヒ公演
「アルチーナ」のルッジェーロの動画が、いったん削除されたもののまた出てきました。
とにかく、マレーナ様の素晴らしい演技力と運動神経抜群の切れのいい動きに圧倒され、
コミカルな洒脱さに爆笑間違いなし。ぜひご覧になってください。



オペラ対訳プロジェクトが訳してくださった、このアリアの歌詞と対訳を載せます。


Partir da te, mio ben, alma molesta. 愛しい人、君の元を離れるのはつらい。


Sta nell'Ircana pietrosa tana ヒルカニアの石造りの棲み家に
tigre sdegnosa, e incerta pende, 怒った雌虎がいて
se parte, o attende 猟師から逃げるかそれとも待ち受けるか
il cacciator. 決めかねている。
Dal teso strale つがえられた矢から逃げたいが
guardar si vuole; それでは子供を危険にさらしてしまう。
ma poi la prole 血への渇望と子供への心配に
lascia in periglio. 震え悩んでいる。
Freme e l'assale そして、愛が勝つ。
desio di sangue,
pietà del figlio;
poi vince amor.


(Parte in fretta.) (素早く退出)



来年1月・2月・3月には、オランダ・ナショナル・オペラ(DNO)とモネ劇場とのコープロで
ルセ指揮オーディ演出の「アルチーナ」が、アムステルダムとブリュッセルで上演されます。
そちらはドロットニングホルム版のため、チューリッヒのプロとは全く正反対と言ってもいい
舞台となることでしょう。マレーナ様は出演しませんが、期待のオペラです。
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by didoregina | 2014-11-05 17:47 | マレーナ・エルンマン | Comments(8)

チューリッヒの『アルチーナ』から、マレーナ様ルッジェーロの動画!

マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆様、お変わりありませんか。

ヨーロッパは異常な暖冬なのに日本では豪雪と、予測の付きにくい天候のため、風邪をお召しの
方もいらっしゃるかと思います。
パワフルなマレーナ様の動画をご覧になって、目と耳からヴィタミンを吸収してください!





ますますパワーアップしたマレーナ様の演技と歌唱に、皆さま、身を瞠らされたことと思います。

現在チューリッヒでは、ヘンデルの『アルチーナ』(チェチリア・バルトリがタイトル・ロール)公演中で、
マレーナ様はルッジェーロ役で出演しています。
演出はクリストフ・ロイ。ロイ演出の『湖上の美人』も、チューリッヒ公演(ディドナートが主演)の
数年後、2012年夏にマレーナ様が主演、アブラミヤンが共演でウィーンで再演されました。
だから、今回の『アルチーナ』も、またアン・デア・ウィーン劇場で再演されるのではないかと思って
います。

動画からの印象では、このルッジェーロのキャラクターは、ノーブル演出の『セルセ』とマクヴィカー
演出の『アグリッピーナ』でのネローネを合体させたかのような感じです。まさに、マレーナ様が
ヘンデルのオペラで演じるコミカルなズボン役の集大成のような趣です。


もう一つアップされている、ルッジェーロのスローなアリアの動画もご覧ください。




ファンの皆さま、心を一つにして、この『アルチーナ』再演を念じ、願いましょう!
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by didoregina | 2014-02-11 10:25 | マレーナ・エルンマン | Comments(0)

マレーナ様ネローネの仰天演技と歌唱

マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆様、新年早々、素晴らしい動画がアップされている
のでご紹介したいと思います。

昨年11月のリセウ歌劇場での『アグリッピーナ』の第三幕、ネローネのアリアQuando invita
です。
マレーナ様直々のお墨付きですから、何はともあれ、ご覧になってください。




Qual bramato piacere mi s'offre del destino!
oggi spero baciar volto divino.

Quando invita la donna l'amante
è vicino d'amore il piacer,
il dir : "vieni ad un istante"
egli è un dir, "vieni a goder!"

比較的スローなテンポで、じっくり聞かせる曲です。超絶技巧のアジリタはありませんが、
その分、美しいメロディーが心に染み入り、名曲ばかり散りばめられたこのオペラの中でも
白眉の一つと言えましょう。

しかし、マクヴィカー演出によるネローネは、10代後半で性的な発情を隠さず、多動性でマザ
コンという設定です。だから、この美しいアリアも、マレーナ様ネローネは、なんと腕立て伏
せやピラティスなどの運動をしながら歌うのです。

これを実際に劇場で見たときのインパクトの強さには凄まじいものがありました。
そのあとのアリアCome nubeでは、マレーナ様ネローネはコカインを吸引しつつラリッて、
機関銃のようなハイテンポでアジリタの多い歌を歌うという曲芸を見せてくれるので有名です
が、このQuando invitaの演技と歌唱の方には、聴く者の耳目を一瞬たりとも外すことのない
ような密度の濃さが充満していました。
しっかりと聴かせる歌を、ピラティス運動をしながら息切れすることなくいかにも軽々と歌う
姿に感じ入り、観客は固唾を飲んでマレーナ様の一挙一動を見入り、その歌唱に魅入られたの
でした。
そのカリスマ的求心力。余人に真似できるものではありません。
マクヴィカー版アグリッピーナのネローネ役はマレーナ様以外には封印されてしまった、という
ことを確認したのでした。


新年初めのファンクラブ会報ということで、グラインドボーンの『こうもり』から、マレーナ
様オルロフスキーが歌うアリア「わたしはお客を呼ぶのが好き」の動画も貼り付けますので、
こちらではまた別のマレーナ様をご堪能してください。


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by didoregina | 2014-01-09 20:40 | マレーナ・エルンマン | Comments(4)

リセウでの『アグリッピーナ』に着物で  バルセロナ遠征記その5

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             バルセロナど真ん中のランブラス、そのまたど真ん中に建つリセウ歌劇場


世紀のオペラ・プロダクションを見るための遠征であるから、着物コーデは吟味に吟味を重ねた。
グルベ様リサイタル同様、『アグリッピーナ』鑑賞にも10代の時、お茶会用に誂えてもらった派手な
小紋で行くことにした。多分、手持ちの着物の中で一番華やかで若々しい色柄である。

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    慶長小袖風の柄行と色がゴージャスな歌劇場にはぴったり。
             

雑駁なランブラスからは想像もつかないくらい、リセウ歌劇場の中はエレガントでゴージャスな
雰囲気だから、いくらドレスアップしても浮きすぎるという心配はいらない。
着飾って来てくれてありがとうと、かえって、周りの人からも劇場からも感謝されるくらいである。


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                        フォアイエの天井


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             着物の地色が臙脂がかった赤や金なので、帯も格が合うように
             グリーンからパープルにグラデーションになって金粉も散らして
             ある綴りの袋帯。帯揚げと帯締めは紫。


劇場関係者や観劇に来ている人達にも予想以上に喜んでいただけたのは副産物であって、
主目的は、マレーナ様である。
着物を着て出待ちをしていれば、楽屋口から出てきたとたんに目につくので、向こうからすぐに
ハグしてくれるのだ。「また、会えてうれしいわ」と。

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              ゴージャス着物のわたしと、ランブラス仕様の格好のマレーナ様。
              すごくミスマッチだが、なんのその。「次はいつ会えるの?」と
              スターご本人から言われる至福!Cloud 9のわたし。


そのあと、ダニエルちゃんもやってきた。
彼女は、聞くところによると着物萌えタイプであるらしい。
とても愛想がよく、「どちらから?」とか「まあ、いつかウィーンにもいらしてたのね」とか、なかなか
離れない。
そこへ、ようやく最後にサラ様が楽屋口から登場。
しかし、なぜか立ち並ぶファンを避けるかのように、そそくさと夜の闇に消えて行きそうになった。
これは、まずい、とダニエルちゃんを振り切って、サラ様を追いかける。
ようやく後ろ姿に向かって、「素晴らしい舞台をありがとうございました」と声をかけることができ、
ちょっと振り向いてもらえた。ほとんど立ち止まらず、とてもお急ぎのご様子で、ツーショットなど
頼める雰囲気ではないのだった。

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                出待ち写真やツーショットは無理だったサラ様の
                アグリッピーナのカーテンコール写真。
                
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by didoregina | 2013-12-08 11:35 | 着物 | Comments(19)

マレーナ様のネローネ@リセウ   バルセロナ遠征記その3

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  初演から10年後のマレーナ様ネローネ


マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆さま、長らくお待たせしました!
すでに『アグリッピーナ』千秋楽も終わった今、ようやくレポートを書く気分になってきました。
と、申しますのも、今回、リセウでの『アグリッピーナ』再演は、今年最大のメインイヴェント、
3年越しの念願、いや、マレーナ様を知った最初の日から今までずっと待ち続けていた、わたしに
とってほとんど人生のゴールの一つに近いほど重みのあるものだったのです。
そして、期待を予想以上に上回る素晴らしいプロダクションに圧倒され、また、マレーナ様渾身の
パフォーマンスは一世一代と言ってもよく、まさに伝説再生の現実離れしたパーフェクトな舞台に
立ち合って、こちらの身も心も彼岸に渡ってしまったような状態になっていたのです。
その興奮が一過性ではない証拠に、雲の上を歩いている感覚は2週間たっても続いているのです。
夢とうつつの境界線を彷徨う私に、レポを書くなど不可能なことだったのです。
(そのわりに、イエスティン・デイヴィスのコンサート・レポはすぐに書いたじゃないか、というツッコミ
もありますが、義理人情も絡んでいましたゆえ、お許しのほどを)

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まず、このヘンデルのオペラ作品自体の完成度の高さが、今回の大成功の礎であることに疑いの
余地はありません。
音楽は、聴きごたえのある歌唱部分とレチタティーヴォ、器楽演奏の分量配分がこの上なく
バランスよく、ダ・カーポが長すぎて聞き飽きるようなアリアは一つもなく、序曲から最後の大団円
のコーラスまで、一瞬ともダレだり飽きたりする瞬間がありません。
この作品で、ヘンデルの作曲家としての天才ぶりをまさに確認することになりました。
また、音楽だけでなく、この作品にはストーリー的にも荒唐無稽すぎる部分がなく、古代から変わ
らぬ人間の欲や愛憎、親子の情などが、誰にでも納得できるようなユニヴァーサルな要素が
散りばめられているのです。

しかし、素材がいくら極上でも、料理人の包丁さばきや味付けによって出来は全く異なるものになる
というのが、オペラと料理との共通項ともいえましょう
名人による美しく盛られた料理を舌に載せる瞬間のスリリングさ、そして、美味をじっくりと味わう
幸福の体験とオペラ舞台鑑賞とはかなり性質が近いもので、五感と体全体に興奮を与えてくれます。
多くの皆様と同様、団子より花ですから、オペラで味わう至福追及のためには遠征をも厭いません。
歌手の喉は旬の素材に近いもので、時期の一致を見れば聴くチャンスを逃してはなりませんが、
オペラ舞台の場合、演出家という料理人の任務が非常に重要だと思うので、つまらなそうな演出
だったら、最初から食指が動かないものです。
今回のマスターシェフは、デイヴィッド・マクヴィカーでした。

↓の序曲の動画は10年前の初演時のものですが、オケと指揮者とキャストが多少異なるものの、
今回も演出上、全く同じなので参考のために貼ります。



シンプルな舞台装置と現代衣装で、隅々まで神経の行き届いたスタイリッシュな演出ということがよく
わかるかと思います。10年経つまでもなく劣化が激しく見るに堪えないようになってしまう演出も
昨今は多いものですが、これは、今でも全く古びて見えません。

また、序曲部分のだんまり演技で状況設定の説明をしっかり行うという、ある種の演出にはお約束
になっている手法ですが、その方法がシンプルなのに明瞭なことこの上なく、ごちゃごちゃしていず、
説明しすぎでもなく、ほとんど理想的な序曲の演出だと思えます。
ロムルス・レムスが狼の乳を飲んでいる幕の前に座って、多分ローマ帝国歴代皇帝に関する本を
読んでいる人の後ろに、歴史上お馴染みの名前の彫られた石棺に座って登場する主要人物たち。
欲望と陰謀渦巻く、退廃のローマ皇帝一家の相関図が一目瞭然です。
まさに、見事に整理された冒頭場面演出のお手本と言えましょう。


10年前の初演以来すでに伝説化している演出とプロダクションですから、アクロバティックに
マレーナ様が歌い、踊り、演じる動画などは、すでに何度も見聞きされているかと思います。
たとえば、第一幕最初のネローネのアリア Col saggio tuo consiglio 


               この胸キュン音楽にぴったりの可愛い男の子ネローネ役のマレーナ様

シンプルで美しく機能的な舞台装置と背景、現代的な衣装に、演技力ではぴか一のマレーナ様の
表情と身振り態度で、10代終わり頃の若い男の子の心の微細な揺れが歌唱にも表現されて、
観客の胸に迫るのです。
10年経っても、上の動画とほぼ同様の動きで、マレーナ様の美少年ぶりには衰えが見られません
でした。『セルセ』役以来トレードマーク化したちょっとエロチックな動作が今回は結構沢山の場面に
散りばめられているのが多少の変化もしくは進化ですが、思春期から抜け出せないままの色情狂の
ネローネ、しかもADHDが入っているという役どころを絶妙に演じているのでした。

今回の舞台でマレーナ様のズボン役を生で初めて観た人は、きっと一様に、彼女の男性役なりきり
ぶりに驚愕しただろうことは、想像に難くありません。マレーナ様セルセでびっくりした人は、今回また
数歩前進した役者ぶりに、思わず惚れ直したことでしょう。

マレーナ様は、特に主役を張る場合、前半は喉をセーブするためかなり声量を抑えることが
多いのですが、今回はタイトルロールではないということで気の張りが少なくて済んだのでしょうか、
最初からエンジンがかかって、しっかりと声を響かせてくれたのが、まずうれしい驚きでした。
出だしの歌からこうだと、他の歌手も乗せられるのか皆パワー全開になるものです。


また、今回の再演に当たって、マクヴィカー本人がバルセロナでビシバシと稽古をつけたことは、
全ての場面で、歌手や役者やダンサーの動きがびしっと決まっていることからもよくわかります。
誰一人緊張が解かれたり、ダレたりした場面が一瞬たりともないのです。
たとえば、今回ポッペア役だったダニエル・ド・ニースが最初に歌う場面をご覧ください。



ダニエルちゃんは、相変わらずダンスで鍛えた筋肉としなやかな体、派手な作りの顔の表情も豊か
で演技派なのですが、ポッペアのスタイリスト役のオネエタイプのダンサーの演技も光ってます。
ダニエルちゃんの歌唱が、このプロダクションのキャスト中では心配の種の一つだったのですが、
リセウの音響のためか、指揮者のバランス感覚がすぐれているせいか、1人だけ妙に力んだような
不快な声で歌ったりしていないのが、うれしいサプライズでした。ダニエルちゃんの生舞台には、
何度も接しているのですが、今回ほど不快指数が非常に低いのは初めてでした。


アグリッピーナのタイトルロールを歌ったサラ様の調子も絶好調だったと思います。
迫力ある年増の悪女役が最近多いサラ様ですが、アグリッピーナでもその真骨頂発揮です。



自分の息子ネロを次期皇帝の座に据えようと思った矢先、死んだはずのクラウディオ帝が生きて
もどってきたため、そして若く美しいポッペアとの確執もあり、様々な奸計を巡らすアグリッピーナ=
マキャベリズムの申し子のような存在にサラ様もなりきり、胸がすくような悪女ぶりを披露して
くれました。
女性役の歌手は皆、10センチはあろうかというピンヒールを履いて、階段を上り下りしたり、踊ったり
するので、見ていてハラハラするほど。

踊りと言えば、ダニエルちゃんよりももっと格が上なのは、やはりマレーナ様です。
ポッペアを追っかけまわす色情狂でADHDのネローネという役柄上、片時もじっとしている場面が
ないどころか、アリアでも様々なダンスや動きをしながら歌うという、マクヴィカーの演技要求に
応えられるオペラ歌手はマレーナ様以外ありえません。
ムーンウォークその他のダンスはもちろんのこと、アリア Quando invita la donna l'amante
では、腕立て伏せ、腹筋運動やピラティスのバランスポーズをとったままで歌うのです。これには、
もう観客はびっくりで、やんやの喝采と万雷の拍手でした。
よく出回っている、ネローネがコカインを吸引しながららりって歌うCome nube che fuggedalも
凄い迫力ですが、その前のアリアのでの動きはもっともっとすさまじいのでした。

長くなってきましたので、この辺でいったん中断して、カーテンコールやツーショットの写真は、
また別記事として投稿したいと思います。
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by didoregina | 2013-12-04 14:12 | マレーナ・エルンマン | Comments(8)

夏の手作り新作バッグ Ombra mai fu

帽子のアトリエに通っているのに、今年に入ってからは、フエルト・ネックレスのほか、革のアクセサリー、
革の財布やスマホ・ケースなど革製品ばかり作っている。
特に、親譲りの袋物フェチの血のせいか、バッグの増殖具合がすごい。
夏向けバッグがまた一つ完成した。

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素材は、スエードそっくりの人工皮革である。薄手で軽量かつ丈夫だ。水に濡れてもすぐ乾く。
写真ではうまく出ないが、枯葉色の混じった薄いピンク。スエード状の質感によって表面に陰影ができ、
いわく言い難いニュアンスの色合い。

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弧を描く上面はファスナーで開閉。パステルカラーのストライプが入っている裏地に内ポケットは2つ。
持ち手は、既製品バッグに付いていたワインカラーのショルダー革紐をリフォーム。
ガチャンと取り外しのできる金具を付けて、短めと長く斜め掛けもできるツーウェイに。革紐を二重に
して持ち手を短く使用するときは、スナップボタンでずれないように留める。(これは、N子さん手持ちの
アニエスBのバッグのシステムをそっくりそのまま真似した。すこぶる便利である。)
金属の輪の使用や革のビス留めのディテールで、素人の手作りっぽさが消えてバッグらしくなった。


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                    庭でバッグの新作発表記念撮影。
                    Ombra mai fuと命名した。


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この木陰は涼しくて、まさにオンブラ・マイ・フ気分。




凛々しく涼しげなマレーナ様の歌で納涼!
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by didoregina | 2013-07-17 10:00 | バッグ | Comments(0)

『アグリッピーナ』@リセウのチケット・ゲット!

暑さきびしい折ですが、マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

昨日、バルセロナのリセウ歌劇場の来シーズン・チケット発売が開始されました。
マレーナ様がネローネ役で、タイトルロールはサラ様、そしてポッペア役にはヒールとして
外せないダニエルちゃんという三つ巴のバトル、いえ、豪華出演陣かつマクヴィカー演出と
いう待ちに待った世紀のプロダクション『アグリッピーナ』のチケット(18日)を、無事入手でき
ました!
ファンの皆様のご首尾はいかがでした?

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         マーストリヒトの聖セルファース教会南入口扉前の床モザイク。
         植民地アグリッピナとは、すなわちケルンの別名です。


思えば、マレーナ様とサラ様目当てで鑑賞した演目にはダニエルちゃん出演ということが多々
あったものですが、この『アグリッピーナ』は、その総仕上げと言えるものでしょう。
というのは、マレーナ様とサラ様の共演は初めてのはずなのです。私の最も好きなメゾ二人が
親子の役で共演とは夢のようです。もう、その他の役は誰でも文句は言いますまい。今年最大の
イヴェントになることは間違いなしです。



マレーナ様の胸キュン・ネローネに、サラ様アグリッピーナ(脳内変換してください)!


『アグリッピーナ』を18日のチケットにしたのは、17日のエディタ・グルベローヴァのリサイタルと
組み合わせるためです。
その頃バルセロナにいらっしゃるファンの方、ぜひオフ会をいたしましょう。ブログ管理者だけに見える
鍵付きコメントでご連絡ください。
おすすめホテル、レストランその他のバルセロナ情報も交換いたしましょう。
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by didoregina | 2013-07-09 09:50 | マレーナ・エルンマン | Comments(0)

『ベアトリスとベネディクト』@アン・デア・ウィーン劇場

マレーナ様はすでにバーデン・バーデンでの『ドン・ジョヴァンニ』リハーサルに余念が
ない現在、ウィーンの『ベアトリスとベネディクト』レポなど、ほとんど今更の感があるが、
備忘録として一応残しておこう。
実演鑑賞したのは既に1週間半も前のことである。記憶はかなり薄れてしまっている。
記憶に残りにくいというのは、『ベアトリスとベネディクト』がオペラ作品としてかなり
特殊な部類に属するものであるということも大きな理由だと思う。

c0188818_533637.jpgBéatrice et Bénédict
Opéra-comique in zwei Akten (1862)
Musik und Libretto von Hector Berlioz
Nach der Komödie "Much ado about nothing" von William Shakespeare

Musikalische Leitung Leo Hussain
Inszenierung Kasper Holten
Bühne Es Devlin
Kostüme Moritz Junge
Licht Bruno Poet

Béatrice Malena Ernman
Bénédict Bernard Richter
Claudio Nikolay Borchev
Héro Christiane Karg
Ursule Ann-Beth Solvang
Somarone Miklós Sebestyén
Léonato Thomas Engel
Don Pedro Martin Snell
Une femme Madeline Ménager-Lefebvre
Orchester ORF Radio-Symphonieorchester Wien
Chor Arnold Schoenberg Chor (Ltg. Erwin Ortner)

2013年4月24日@アン・デア・ウィーン劇場

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ベルリオーズ作曲のこのオペラの予習としてCDを繰り返し聴いたのだが、ほとんど頭に
残らない。通常、仕事しながらとか家事をしながらのながら聴きでも、耳にたこが出来る
くらい聴いてるうちに序曲とか主要アリアとかのメロディーはいやでも耳に残り、追い
払っても頭の中を巡るものである。
しかし、このオペラは通して聴きにくいのだった。仕事とこの曲の両立は無理だった。
なぜかというと、各場面ごとに物語の説明のような語りの部分が入るからで、その語りの
部分は音楽とは切り離されていて器楽演奏もなくなるのだ。そしてそれがまた、聴くものを
イライラさせるような朗読調のフランス語で前後の音楽と全く相容れない。まるでTV番組
の途中に入るCMみたいな違和感があり、パブロフの犬的反応でトイレに行きたくなったり、
思わず別の局(曲)にリモコンを合わせたくなる。かなりうざったく、不快にさせるので
あった。

実演の方は、その点まだマシだった。ト書きみたいな台詞の朗読ではなく、舞台上で歌手が
台詞をしゃべるし、しかもかなり演技の上手い歌手ばかりだから思わず席を立ちたくなる
ことはない。しかし、音楽が途切れてしまうのはCDと同様だ。レチタティーヴォのように
音楽の一部というか続きのような風にはいかない。オペレッタ風と言えようが、台詞の部分が
かなり多くオペラというより芝居に近い。

歌手としては、こういう作品を歌い・演じるのはいかがなものだろうか。思うに、しゃべる
のと歌うのとでは相当喉の使い方が異なるから、台詞と歌唱とをスムーズに往復しつつ落差を
感じさせないというのは大変なことだ。喉への負担はいかがなものだろうか。そういう心配を
させるような作品なので聴く方も音楽にのめりこみにくい。また、音楽自体もぶちぶちと
途切れてしまうのだ。

c0188818_68171.jpg


カスパー・ホルテンは、このオペラらしくないオペラを、割りとオーソドックスに芝居また
はオペレッタ風に演出した。それらしくかなりベタなオーヴァー・アクション満載である。
舞台の造りは、背景が半円状の劇場客席のようになっていて、中央に回り舞台。その中心に
回り舞台を半分に分割するミラー状の壁というか襖のようなものがあって、場面によって
高さが変わる。
それが、男女を分かつ壁になったり、テニスのネットになったりする。
舞台上の客席に上る階段とそして沢山の椅子。セットも機構の使い方も、アン・デア・
ウィーン劇場のこれまでのプロダクションで見たことがあるようなものばかりだ。う~む、
かなり予算をけちったのか。

ストーリー自体がたわいのないコメディなので、ストレートな演出だと、つける演技もオー
ヴァーになるのもやむを得まい。そういうコメディエンヌ的オーヴァー・アクションは、
マレーナ様の得意とする
ものではあり、演技はべらぼうに上手いのだが、どうも喜劇専門のワン・パターンに陥って
いるような気もする。ファンとしては、オペラ・セリアで深刻そうな表情のマレーナ様を久
しぶりに見たい。

前半はとにかく歌が少ないのが残念で、またオックス男爵みたいなキャラのソマローネが
ドイツ語の台詞をしゃべったりする場面が長くて退屈だった。ベアトリスとベネディクトの
テニスのシーンなどは見ていて楽しいのだが。
後半になって、待ちに待ったアリアやデュエットを続々聴くことが出来、前半のだれた雰囲
気から一気に舞台も締まった。歌が相対的に少ないオペラだから、マレーナ様は喉をセーブ
する必要がなく、演技しながら歌うシーンも最初から最後までパワフルだった。
しかし、ここぞと自慢の喉を披露できるソプラノは得である。特に贔屓でもないがクリス
ティアーネ・カルグは声を出し惜しみせず盛り上げたので、カーテン・コールでも一番拍手を
貰っていた。嫌味のない歌唱と声の持ち主なのだが、どこか意地悪そうで老けて見えるルック
スが好みではない。
ベネディクト役のベルナルド・リヒターは、背丈もルックス的にもマレーナ様とは美男美女の
組み合わせでヴィジュアル面では文句ない。歌はあまり印象に残っていないが、問題もない。

c0188818_6505731.jpg

         すらりと長身のマレーナ様は、また少し痩せたような気がする。

今回のオペラ鑑賞には、義母と義妹も同行した。前半は台詞が多いのに閉口していた二人だが、
後半の歌には堪能できたようだ。そして、コメディエンヌのマレーナ様には感嘆していた。
だから、終演後には二人も楽屋口での出待ちに誘った。
さほど待つこともなくマレーナ様が出てきた。平日ということもあり、出待ちしていたのは
私達三人の他は、スウェーデンから来た初老の女性2人組だけである。丁度、私達の前の座席
に座っていた。
外に出てきたマレーナ様に声をかけると、向こうからハグ。これで何度目?という回数の
おっかけと出待ちだから、御覚えめでたいのも当然。
マレーナ様は、翌早朝バーデン・バーデンへ飛んでリハーサル、そして翌々日にはまた
ウィーンに戻り舞台出演という忙しさだと言う。
義母と義妹もマレーナ様に紹介。翌朝早いから、皆でわいわいどこかに繰り出すというわけ
にもいかない。またハグして、次回はバルセロナでの再会を期して別れた。

c0188818_78681.jpg

            桜の花びらの散る小紋に砂子で金を撒いた袋帯。
            花びらに合わせて、白地に桜の花びらの模様の
            帯揚げと白に近い象牙色の帯締め。草履も白。
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by didoregina | 2013-05-06 00:11 | オペラ実演 | Comments(6)

マレーナ様、バーデン・バーデンでドンナ・エルヴィーラ!ネトレプコ、シュロット、ピサローニと共演!

あまりの驚きに、キーを打つ手も震えがちです。
さきほど何気なく、マレーナ様のオフィシャル・サイトを覗くと、2013年オペラ出演のお知らせが
でていました。つい先ほどアップされたばかりのようです。

それによりますと、今年バーデン・バーデン祝祭劇場の『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィーラ
役で出演、しかもアンナ・ネトレプコ、アーウィン・シュロット、ルカ・ピサローニ、チャールズ・カステル
ノーヴォと共演!と書いてあるではありませんか。

劇場サイトで確かめると、指揮はヘンゲルブロック、そして上記出演者の名前は出ていますが、
ドンナ・エルヴィーラ役歌手もマレーナ様の名前も見当たりません。急に決まったのでしょうか。
ともあれ本人がオフィシャル・サイトに書いているのだから、これ以上確実な情報の出所はありえず、
ガセネタということはないでしょう。
『ドン・ジョヴァンニ』の公演日程は、5月17、20、23、26日で、まだチケットは予約可能のよう
です。
いったいわたしは、どうしたらいいのでしょうか。。。
こういう事態になるとは全く予測していませんでした。マレーナ様がネトレプコと共演。。。

また、マレーナ様は来シーズンには、チューリッヒ歌劇場の『アルチーナ』にルッジェーロ役で
出演することが決まっています。タイトル・ロールはチェチリア・バルトリです。ああ、ここも高いし
バルトリ姐主演ということでチケット争奪戦になるのは必至だし。。。

まずは、4月のウィーンでの『ベアトリスとベネディクト』の予習CDを聴いて頭を冷やしながら
考えてみます、いったい、どうすべきか。。。
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by didoregina | 2013-02-22 14:18 | マレーナ・エルンマン | Comments(10)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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