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夏の手作り新作バッグ Ombra mai fu

帽子のアトリエに通っているのに、今年に入ってからは、フエルト・ネックレスのほか、革のアクセサリー、
革の財布やスマホ・ケースなど革製品ばかり作っている。
特に、親譲りの袋物フェチの血のせいか、バッグの増殖具合がすごい。
夏向けバッグがまた一つ完成した。

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素材は、スエードそっくりの人工皮革である。薄手で軽量かつ丈夫だ。水に濡れてもすぐ乾く。
写真ではうまく出ないが、枯葉色の混じった薄いピンク。スエード状の質感によって表面に陰影ができ、
いわく言い難いニュアンスの色合い。

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弧を描く上面はファスナーで開閉。パステルカラーのストライプが入っている裏地に内ポケットは2つ。
持ち手は、既製品バッグに付いていたワインカラーのショルダー革紐をリフォーム。
ガチャンと取り外しのできる金具を付けて、短めと長く斜め掛けもできるツーウェイに。革紐を二重に
して持ち手を短く使用するときは、スナップボタンでずれないように留める。(これは、N子さん手持ちの
アニエスBのバッグのシステムをそっくりそのまま真似した。すこぶる便利である。)
金属の輪の使用や革のビス留めのディテールで、素人の手作りっぽさが消えてバッグらしくなった。


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                    庭でバッグの新作発表記念撮影。
                    Ombra mai fuと命名した。


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この木陰は涼しくて、まさにオンブラ・マイ・フ気分。




凛々しく涼しげなマレーナ様の歌で納涼!
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by didoregina | 2013-07-17 10:00 | バッグ | Comments(0)

『アグリッピーナ』@リセウのチケット・ゲット!

暑さきびしい折ですが、マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

昨日、バルセロナのリセウ歌劇場の来シーズン・チケット発売が開始されました。
マレーナ様がネローネ役で、タイトルロールはサラ様、そしてポッペア役にはヒールとして
外せないダニエルちゃんという三つ巴のバトル、いえ、豪華出演陣かつマクヴィカー演出と
いう待ちに待った世紀のプロダクション『アグリッピーナ』のチケット(18日)を、無事入手でき
ました!
ファンの皆様のご首尾はいかがでした?

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         マーストリヒトの聖セルファース教会南入口扉前の床モザイク。
         植民地アグリッピナとは、すなわちケルンの別名です。


思えば、マレーナ様とサラ様目当てで鑑賞した演目にはダニエルちゃん出演ということが多々
あったものですが、この『アグリッピーナ』は、その総仕上げと言えるものでしょう。
というのは、マレーナ様とサラ様の共演は初めてのはずなのです。私の最も好きなメゾ二人が
親子の役で共演とは夢のようです。もう、その他の役は誰でも文句は言いますまい。今年最大の
イヴェントになることは間違いなしです。



マレーナ様の胸キュン・ネローネに、サラ様アグリッピーナ(脳内変換してください)!


『アグリッピーナ』を18日のチケットにしたのは、17日のエディタ・グルベローヴァのリサイタルと
組み合わせるためです。
その頃バルセロナにいらっしゃるファンの方、ぜひオフ会をいたしましょう。ブログ管理者だけに見える
鍵付きコメントでご連絡ください。
おすすめホテル、レストランその他のバルセロナ情報も交換いたしましょう。
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by didoregina | 2013-07-09 09:50 | マレーナ・エルンマン | Comments(0)

9月21日は、すごい!コンサートx2とチッチのバースデー

コンセルトヘボウのオランイン・チケットのバラ売りが昨日から開始された。
日中はサイトも混んでるだろうからと避けて、夜中にアクセスしようとしたがつながらない。
そして今朝アクセスして、何はともあれ、9月21日の《アレッサンドロ》コンサート形式の
チケットを買おうとすると、なんと、平土間前方はほとんど売り切れ!正面バルコンも!おお、
なんというサプライズ!
なるべく前の方で見たい・聴きたいから、舞台ほとんどかぶりつきの3列目の席をしぶしぶ取る。
(コンセルトヘボウのステージは異常に高いので、5列目以降でないと音が頭上を通り過ぎる
感じになるし、3列目だと見上げることになる)

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          CDと同じく、ロッサーネ役はユリアちゃん!

コンヘボの発表したキャストは以下の通り。

Armonia Atenea
George Petrou - dirigent
Max Emanuel Cencic - countertenor
Julia Lezhneva - sopraan
Laura Aikin - sopraan
Xavier Sabata - countertenor
Pavel Kudinov - bas
Juan Sancho - tenor
Vasily Khoroshev - countertenor
 

あれ、アドリアーナちゃんも出演するのかと思ってたのに。。。

そして、今晩6月2日には、ステージ形式の《アレッサンドロ》@ヴェルサイユが、MezzoでTV中継
される!(うちのTVプロバイダーがMezzoをリストから外したので見れないが、どなたかが必ずや
Youtubeに投稿してくれると信じて待つ。)


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              9月21日は、マックス・エマニュエル・チェンチッチのバースデイ!


アムステルダムの《アレッサンドロ》はマチネ公演である。
同日夜には、ロッテルダムのコンサート・ホール、デ・ドゥルン(ロッテルダム・フィルの本拠地)にて
サラ・コノリーのリサイタルがある。距離的・時間的に連荘可能である。
こちらもチケットをゲット。まだまだ席は選び放題だが、やはり3列目中央を確保した。
デ・ドゥルンによると以下のプログラム。

Howells - Come sing and dance; King David
Gurney - By a Bierside; Sleep
Britten - O Waly, Waly; How sweet the answer; Corpus Christi Carol; Early one morning
Bennett - A History of the Thé Dansant

Sarah Connolly - mezzosopraan en Julius Drake - piano

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        ゴージャスなサラ様

これで、私にとって重要な来シーズン開幕のダブル・コンサートのチケットが無事ゲットできたので、
ウィンドウズ8のカレンダーに記入しようと9月のページを開くと、なんと21日はチェンチッチの誕生日!
と書いてある。
多分FBと連動して自動的に記入されたと思われるが、なんというサーヴィス。そしてなんという奇遇。

コンセルトヘボウのマチネ・コンサートの後は、多分サイン会が開かれるだろうから、チッチへのバース
デイ・プレゼントは何がいいかな、と今から考えてわくわくしている。
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by didoregina | 2013-06-02 12:28 | コンサート | Comments(9)

『ゴーラのアマディージ』@アン・デア・ウィーン劇場

4月のウィーン遠征日程は、マレーナ様主演の『ベアトリスとベネディクト』と演奏会形式の
『ゴーラのアマディージ』を二日続けて鑑賞できる!ということで決めたのだった。
なぜかというと、当初のキャストはイエスティン・デイヴィスのアマディージということになって
いたからだ。生の彼をウィーンで最初に聴いたのはかれこれ2年前の『怒れるオルランド』で、
やはりマレーナ様主演の『セルセ』と連荘できたのだ。

ところが、キャスト発表からチケット発売開始までの間に、イエスティン君は降板してしまった。
代わりはソニア・プリーナ女史である。ええ~、イエスティン君とプリーナ姐とではあまりに
声質もキャラも異なるではないか。そうしてキャストは全員女性になるし、メリッサ役はロベル
タ・マメリ、指揮はアラン・カーティス。う~む。(この一言で、わたしの心境が分かる人には
わかってもらえるだろう)

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          オペラ遠征も、命綱が頼りのビルの外壁メンテも、びくびくもの。


さて、チケットを買おうかどうしようか迷っていると、今度は新たに心躍るニュースが入ってきた。
なんと、ダルダーノ役をフランコ・ファジョーリが歌うらしいと!彼のサイトには載っていないが、
所属プロダクションのスケジュールには記載されていた。
それで、またまた行く気満々になった。しかし、劇場サイトにはフランコのフの字も出ていない。

『ベアトリスとベネディクト』のチケットは発売開始日に即ゲット。二泊三日の予定でフライトも
予約した。
しかし、『ゴーラのアマディージ』チケットだけはぎりぎりまで買わなかった。劇場サイトでは、
ダルダーノ役は、デルフィーヌ・ガルーになっていたからだ。事務所サイトのからもフラちゃん
『ゴーラのアマディージ』出演公演予定はいつのまにか消えていたし、公演3日前になっても
キャストは代わらず。今回はカウンターテナーが1人も出演しないのが残念だが、それは諦めよう。
ようやく重い腰を上げて、当初の予定通りチケットを購入したのだった。

c0188818_18564157.jpgAmadigi di Gaula
Opera seria in drei Akten (1715)
Musik von Georg Friedrich Händel (1685-1759)
Libretto unbekannt, wahrscheinlich Nicola Francesco Haym oder Giacomo Rossi

Musikalische Leitung Alan Curtis
Amadigi di Gaula Sonia Prina
Oriana Emoke Baráth
Melissa Roberta Mameli
Dardano Delphine Galou
Orchester Il complesso barocco

25.04.2013 @ Theater an der Wien







二年前にアン・デア・ウィーン劇場で演奏会形式の『怒れるオルランド』を鑑賞した時は、背後の
『セルセ』舞台セットを見せる形式だった。オケ・ピットに入っていたのは、『セルセ』同様に
スピノジ指揮のアンサンブル・マテウスで、スピノジはラ・フォリアのヴァイオリン・ソロも披露
してくれた。

今回も演奏会形式であるが、カーテンが下りていて歌手はその前に立って歌う。
オケ・ピットに入っているのは、カーティス指揮のイル・コンプレッソ・バロッコである。
今回は例のCTでもあるというロシア人コンマスではなくて、女性のコンミスだった。第一
ヴァイオリン4人、第二3人という小編成なのでチェロも1人。それと通奏低音はチェンパロに
テオルボ。
まるで室内楽のようにに器楽演奏者たちはコンミスの呼吸に合わせて息のあったアンサンブルを
作り出していて、例の四角四面のカーティスの指揮を見ている人はいないようだった。

古楽器では金管が特に難しくて、トランペットやホルンなどよく音が外れて聴こえたり、出だし
が上手く決まらないのだが、ここのトランペット奏者は、ソロ部分の出だしでも全く余裕しゃく
しゃくでびっしりと決めてくれた。バロックでトランペット・ソロを安心して聴けるというのは
得がたい。

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       左からソニア・プリーナ、エメケ・バラート、ロベルタ・マメリ。
       プリーナ姐の髪型は、忌野清志郎やシド・ヴィシャスを思わせパンキッシュ。

出演歌手はたったの4人で、女性ばかりである。

アマディージ役はソニア・プリーナ。録音で聞く彼女の声は独特で、硬い芯を中心に表面は
まろやかな輪郭で覆われた、ある意味女性らしい艶があるがドスの利いたアルトである。
いかにもイタリア人らしい発声の女性らしさを感じさせるアルトというのがイマイチ好きに
なれず、積極的に生の声を聴きたいと思ったことがなかった。
それが、実際に生の声を聴くと、録音では好きになれなかった要素がまるで異なる印象を与え
たのだった。即ち、豪華絢爛・金襴緞子のような色彩が放出される声質が心地よく、夜空を彩る
原色の花火にも似たドッ派手さが潔い。

好きなタイプのアルトというと、キャスリーン・フェリアーやナタリー・シュトゥッツマンの
光沢はあっても暗い色合いのビロードのような声、サラ・ミンガルドのように薄手ウール・
スカーフのような滑らかで軽く暖かい声、マリヤーナ・ミヤノヴィッチのように麻のように
爽快感のある声などで、いずれもシンプルでベーシックな質感が命だ。プリーナ姐のそれとは
全く正反対のしっかり地厚で素材感よりは色彩感の
勝る帯地のような生の声に触れて、はっとする思いであった。歌唱という芸でも群を抜いている。
その新発見ができただけでも、遠征してこのオペラを鑑賞した価値があるというものだ。


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          ソニア・プリーナに敬意を表してポスターとツーショット。


そして、やはり生の声に接して感嘆したのは、ロベルタ・マメリ女史である。彼女の歌唱も
濃~いタイプなので、今まで録音ではなんとなくヒケてしまっていたのだが、ほとんどめっけ
もの新発見。
こってりと熱い歌唱で盛り上げるのだが、生舞台ではこのくらいやっても差し支えない。
同じイタリア人同士のソニア姐との競演はまさに色彩の饗宴で、ゴージャスこの上ない。
マメリ女史はルックスもゴージャスで、この日のメイクとドレスのおかげで某高級時計の
イメージ・モデルであるケイト・ウィンスレットそっくりなのだ。
バロック歌手というと、一般オペラ・ディーヴァと比べるとストイックで質素なイメージが
あるのだが、この二人は違う。この色彩感はイタリア人独特なのではないだろうかと思える。
ここにフラちゃんが加わっていたらどれほど豪華絢爛になっただろうか、とそれだけが惜しま
れた。
それにしても、今まで敬遠していた二人の歌唱に開眼できたので、食わず嫌いで損していたなあ、
と反省することしきりだ。


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          左から、マメリ、カーティス、デルフィーヌ・ガルー。


もう1人のソプラノ、エメケ・バラートは、いかにもお姫様役にふさわしい正統清純派バロック・
ソプラノで、可憐なのだが、このアクの強いメンツの中にいると霞んでしまって印象に残らない。
ストイックな歌い方と声質なので、どちらかというと硬質で温かみの少ない声のCTとの相性の
方がいいのではないかと思う。

ダルダーノ役というのは、出番が少なくて損だ。そんなつまらない役をフラちゃんがふって当然。
そして、ガルーは声も体格も線が細すぎて、舞台栄えしない歌手である。すらりとしていて
ズボン役など一見似合いそうだが、全く押し出しが弱いから、舞台での男性役には向いていない。
声の飛ばし方に問題があるのだろうか。客席に響いてこないのだ。前回かなりがっかりさせられ
たので、彼女には期待していなかったが、今回も印象を塗り替えることはできなかった。
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by didoregina | 2013-05-10 13:37 | オペラ実演 | Comments(16)

今年は、カウンターテナー・ルネッサンス

追記いくつかあり)
今年も昨年と同様、特に若手カウンターテナー(CT)を応援し、各地での活躍を見守っていきたい
と思っている。
先週の『セルセ』@デュッセルドルフでは、近い将来CT界を背負っていくに違いない二人の若手
歌手(ヴァラー・バルナ=サバドゥスとテリー・ウェイ)の実力を目の当たりにすることができた。
生舞台での彼らの歌唱は頼もしい限りで、まさにCTルネッサンスを実感させたのだった。

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なぜ、あえてカウンターテナー・ルネッサンスなどどと仰々しいタイトルを掲げたのかというと、CT界に
おける新旧交代は既成事実となった今、そこから一歩先に進んで、バロック・オペラのルネッサンスにも
寄与してもらいたいという願いを込めているからだ。
メゾ・ソプラノに拮抗する声域と歌唱の安定性およびテクニックに加えて、男性ならではのパワーを身に
付けしかも進化を続けるCTを若手有望CTとして注目していきたい。

彼らのスケジュールを追ってみよう。

まず、クリストフ・デュモー
1月と2月に、ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロック・オーケストラにユリア・レジネーヴァ
その他の共演でヘンデル『時と悟りの勝利』を演奏会形式に出演。この公演はウィーンとパリだけかと
思っていた。なにげなくFBOのサイトを見ると、なんと、ケルンでも2月15日にコンサートがある
ではないか!
デュモー選手の公式サイトがないのと、マネージメント会社もスケジュールのアップ・デートをあまり
行わないので知らなかった。とんだ落とし穴である。同行してくれる人がいたら行きたい。。。
4月と5月は、NYのメトロポリタン歌劇場でジュリオ・チェーザレ』のトロメオ役。デヴィッド・ダニエル
ズとの対比も鮮やかに、新世代CTの魅力を一般オペラ・ファンにもアピールしてくれるだろう。

追記
マドリッドの国立歌劇場の来シーズン演目が発表された。すると、11月にデュモー選手がパーセルの
『インドの女王』に出演することがわかった。そして、同月18日にコンサート形式で1回きりだが
パーセルの『ダイドーとイニーアス』もある。ケルメス姐がダイドーでヌリアちゃんがべリンダ!もしも
マドリッド遠征をするなら、17日か19日の『インドの女王』と組みあせたら万全である。
また、皆様十分ご承知とは思うが、11月にはバルセロナでマレーナ様、サラ様、ダニエルちゃん他
出演の『アグリッピーナ』も上演させるから、特に日本からヨーロッパ遠征される方は、スペインだけで
これら3演目を上手く組み合わせることも可能だ。

追記その2
書き忘れていたが、マックス・エマニュエル・チェンチッチは今年も忙しそうだ。比較的近場に登場する
のだけ挙げる。
9月にパリ、ウィーン、アムステルダムで『アレッサンドロ』!チッチはアムスのコンヘボではいつも
マチネ公演してくれるのがサーヴィス満点。サイン会を見越して既にCDゲット済み。
ユリアちゃんその他女性陣の競演が楽しみだ。
11月にフランクフルトでグルックの『エツィオ』。これも共演者が誰なのか気になる。CDがセールに
なってるから、一応買っておこうか。11月にヨーロッパ遠征する気になってる方には、ファジョーリの
『リナルド』@ウィーンもあるし大変だ。(ファジョーリは、10月にミュンヘンで『セメレ』にも出演)


ヴァラー・バルナ=サバドゥス(略して鯖奴。マダム貞奴の男性版として羽ばたいてもらいたい)
3月にヴェルサイユとリヨンでペルゴレージ『スターバト・マーテル』
3月~6月にギーセン市民劇場で、ヘンデル『アグリッピーナ』のネローネ役!(オットーネ役には
テリー・ウェイ。)セルセに続いてまたしてもマレーナ様の当たり役ネローネを歌うというのが興味深い。
マレーナ様ネローネは11月にバルセロナで公演が決まっているから、二人を聴き比べてみたい。
7月は、エクサンプロヴァンス音楽祭でカヴァッリの『エレーナ』にメネラオ役で出演。


フランコ・ファジョーリは、今年も各地でのスケジュールがぎっしり詰まっている。
詳しくはアルチーナさんのブログをご参照いただきたい。


イェスティン・デイヴィスも凄まじい売れっ子ぶりなので、興味深いもののみ記す。
3月にNYで鈴木雅明指揮BCJによるバッハとメンデルスゾーンの『マニフィカト』他に出演。
3月にロンドン、パリで『ヨハネ受難曲』
4月にハンブルク、5月にイギリスでブリテンの『アブラハムとイサク』出演。ボストリッジ、キンリー
サイドと共演。
5月にカナダでヘンデル『テオドーラ』ツアーにダイディムス役。ゴーヴァン、ルミューと共演。
6月にウィーン、7月にミュンヘンでベンジャミンのWritten on Skin出演。バーバラ・ハニガン共演。
10月にNYメトでブリテン『真夏の夜の夢』オベロン役。


ティム・ミードも同じく売れっ子ゆえ、主なものだけ記す。
3月4月に各地で『スタバ』『メサイア』『ヨハネ』に出演。
4月ロンドン・ウィグモア・ホールでヘンデル『エスター』に出演。来シーズンは、『テオドーラ』で
サラ様との共演も決まっているので、ヨーロッパ・ツアーがあることを期待している。
5月ゲッティンゲン・フェスティヴァルでヘンデル『ヨゼフとその兄弟』
6月ロンドンでヘンデル『スザンナ』
6月ロンドンのENOとアムステルダムのホランド・ファスティヴァルでブリテン『ヴェニスに死す』アポロ。
12月ヨーロッパ各地で『メサイア』出演。
来年1月ミュンヘンでカヴァッリの『ラ・カリスト』エンディミオーネ役!

ここで注目していただきたいのは、ミュンヘンの来シーズン演目に少なくとも2つバロック・オペラが
入っていることだ。10月にフランコ・ファジョーリが出演するヘンデル『セメレ』と1月にティム・ミード
出演の『ラ・カリスト』がある。
後者は、数年前に上演されたものの再演と思われるが、久しぶりにミュンヘンでも本格的なバロック・
オペラが若手CTの出演で上演されるという事実から、CTの活躍がバロック・オペラ・ルネッサンスに
貢献していると思えるのだ。


さて、お馴染みCT以外にも、新たに期待できそうなCTを見つけた。
galahadさんのつぶやきで、7月のブレゲンツ・フェスティヴァルでアンドレ・チャイコフスキー作曲の
オペラ『ヴェニスの商人』が世界初演され、CTも出演するという情報を得た。
そのCTとは一体誰だろうと興味を持って検索した結果、面白い事実が色々と発見できた。

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        打掛から作られたと思しき素敵なドレス姿のアルタセルセ!

クリストファー・エインズリーという南アフリカ出身(現在ロンドン在住)の若手CTである。
彼の名前は全くノーマークだったが、既に様々なバロック・オペラに出演しているのだった。ノーマーク
だったのは、比較的マイナーな場所ばかりで歌っていたからだ。
その中でも面白そうなのは、ヘンデルと同時代のイギリス人作曲家トマス・アーンの『アルタセルセ』
のタイトルロール。

↓にアーンの『アルタセルセ』からIn Infancy, our Hopes and Fearsを貼る。



このアルタセルセの歌はずいぶんとシンプルだし、音域的にも普通のテノールでも歌えそうで、あまり
CTらしさが堪能できないが、エインズリーが歌うヘンデルの『パルテノーペ』『ゴーラのアマディージ』『ロデリンダ』やモーツアルトの『アポロとヒュアキント』などの動画を色々発見したので、次回また
紹介してみたい。

もっと興味深いのは、そのアーン(『ルール・ブリタニア』で有名)のマイナー・オペラをロンドンで
上演したClassical Opera Companyが作成した、作曲家についてのプロモーション・ヴィデオだ。



『アルタセルセ』は、CTが5人登場することで昨年話題になったレオナルド・ヴィンチ以外にも
様々な作曲家によるいろんなヴァージョンがあり、奥が深そうである。
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by didoregina | 2013-02-08 13:17 | カウンターテナー | Comments(14)

ヘアハイム演出の『セルセ』@デュッセルドルフ

カウンターテナー(CT)のヴァラー・バルナ=サバドゥスがタイトル・ロールの『セルセ』を
デュッセルドルフの歌劇場で鑑賞した。ここ数年、テクニックの向上が著しい若手CTたちの活躍
には目を瞠るものがあるが、サバドゥス君のナマの声を昨年12月にケルンでの『アルタセルセ』で
聴いて、今後一番期待できる成長株に違いないから目が離せない、と思った。
彼の場合、メゾ・ソプラノに匹敵する高音での安定した歌唱に加えて、声の芯に男性ならではの
力強さがあって魅力的なのと、既に技術的にもかなりのものを身につけているから様々な表現が
可能で、歌唱に多彩な色を付けることができるという点が、同じ舞台の他のCTと聴き比べた結果
印象に残った。これらに関しては、同行のsarahoctavianさんとも意見の一致をみた。

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         サバドゥスの『セルセ』ポスター

『セルセ』といえば、一昨年の10月にマレーナ・エルンマン主演のエイドリアン・ノーブル演出プロ
ダクションをウィーンで鑑賞している。通常はメゾ・ソプラノがタイトル・ロールで、CTによる『セルセ』
は、近年稀である。
デュッセルドルフのプロダクションは、コーミッシュ・オパー・ベルリンで昨年初演されたものとの共同
プロで、演出はステファン・ヘアハイム。KOBでのトレイラーを見てその面白さに圧倒され「絶対に
実演を鑑賞したい!」と思ったのが、図らずも一年を経ずして近場で願いが叶えられた。
しかもベルリンとは異なり、今回はヘンデルの初演と同じく主役がCTによって歌われるのだから、
興味津々。
しかし、期待度からいうと、ヘアハイム、セルセ、サバドゥスの順だった。


Xerxes   Handel  2012年2月3日@Deutsche Oper am Rhein Dusseldorf

***
Dramma per musica in drei Akten
Libretto nach Niccolò Minato und Silvio Stampiglia
Deutsche Übersetzung von Eberhard Schmidt
In der Einrichtung von Stefan Herheim

In deutscher Sprache

MUSIKALISCHE LEITUNG  Konrad Junghänel
INSZENIERUNG  Stefan Herheim
SZENISCHE EINSTUDIERUNG  Annette Weber, Stefan Herheim / Stefan Herheim / Annette Weber
BÜHNE  Heike Scheele
KOSTÜME  Gesine Völlm
LICHT  Franck Evin, Stefan Herheim, Johannes F. Scherfling / Stefan Herheim / Johannes F. Scherfling / Franck Evin
CHORLEITUNG  Christoph Kurig
DRAMATURGIE  Alexander Meier-Dörzenbach

XERXES  Valer Barna-Sabadus
ARSAMENES  Terry Wey
AMASTRIS  Katarina Bradic
ARIODATES  Torben Jürgens
ROMILDA  Heidi Elisabeth Meier
ATALANTA  Anke Krabbe
ELVIRO  Hagen Matzeit
CHOR  Chor der Deutschen Oper am Rhein
ORCHESTER Neue Düsseldorfer Hofmusik


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ヘアハイム演出の『セルセ』の基本コンセプトは、Xerxes = Sex Rexという点に集約される。
そして、それは王道で正しいアプローチである。

元々の『セルセ』のリブレットはニコラ・ミナートが書いたもので、カヴァッリ作曲で1654年に
ヴェネツィアで上演された。カヴァッリ、ヴェネツィアというキーワードですでにピンとくるだろうが、
ストーリーはハチャメチャで、王様からして変態だからいかにも当時のヴェネツィア好みの色情狂
の乱痴気騒ぎの舞台だったことだろう。
ヘンデルの『セルセ』は、ミナートのリブレットをスタンピーリャが1694年に改訂したもので、
ロンドンでの初演は1738年だが、ヴェネツィア・バロック・オペラらしさは色濃く残っている。

まず、色情狂のバカ殿にきりきり舞いされる回りの人間達の五角関係が笑いを取るストーリーの核
であるが、そこに庶民が参加するカーニヴァル的混乱という要素も加味されている。それは手紙の
差出人と受取人の取り違えや行き違いという筋および男装・女装・変装という形で端的に現れている。
また、音楽的にも、ダ・カーポ・アリアがなくてアリアが短く、レチタティーヴォも簡略化されている
というのも庶民に受けることが重要だったヴェネツィア・オペラ的である。コミカルな要素の方が強い
ブッファのようなセリアなのだ。

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         『オンブラ・マイ・フ』に引き続いての牧歌的風景の演出には
          文字通り、牧人と羊が舞台に登場。浅薄さがヴェネツィア的。


しかし、ヘアハイムの演出はまた二重構造になっている。
すなわち、時代設定がヘンデルの時代のロンドンと思しく、登場人物たちは劇場の役者であり、
芝居と地の部分とが入り組んでいるのである。回り舞台に設えたデコールが、衣裳部屋や楽屋と
劇中劇の「舞台」とにスムーズに変化する。劇場の舞台機構や衣装は、いかにも当時のバロック
らしいもので、それを現代のオペラ舞台にも利用しているのが楽しい。(舞台裏で操作する人たちも
ちゃんと当時の衣装を着ているから、作業や舞台裏が見えても統一感が失われない)

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         セルセの元婚約者アマストレは、衣裳部屋で兵士の服装に着替え
         変装して「舞台」に紛れ込む。

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         「舞台」上でのセルセ・ショー。バロック・ジェスチャーや
          襖のようなデコールやルイ14世がバレエを踊ったときのような
          衣装など、すべてがバロック・オペラおよびHIPのパロディー。


この『セルセ』プロダクションは、ドイツ語上演である。有名な歌はイタリア語で歌われるものも
あったが、その他の歌や台詞はドイツ語であり、レチらしいレチもないため、特に最初の方では
こちらがドイツ語に慣れるまで、ブッファというよりもうほとんどオペレッタ見てるような気になった。
第一部では、二人のソプラノ歌手によるロミルダとアタランタ姉妹が地の場面では全く同じドレス、
髪型、帽子だったので区別が付きにくく、ドタバタのやり取りがドイツ語であるので、ヘンデルの
オペラらしかねる印象を与え、ロココ調の衣装も相まってウィーンのオペレッタみたいに感じられ、
なんだか締りがなかったのが残念である。それだけが不満と言えば不満だが、それもまた巧妙に
仕組んだ演出の一部であり、ヘンデルのオペラ舞台ではよく起きたというソプラノ歌手同士の対立・
葛藤を、そっくり姉妹の喧嘩という形にして卑近にわかりやすく見せているのではないかとも思えた。

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         アタランタは、蓮っ葉でヘレナ・ボンナム=カーターそっくり。

ウィーンでのノーブル演出『セルセ』では、ロミルダに可憐な妖精のようなアドリアーナちゃん、
アタランタがキンキンと騒がしい小悪魔のダニエルちゃん、という対比が見事だった。
それに対して、ヘアハイム演出版での姉妹役の歌手はもうちょっとトウがたってて、オバサンぽい。
ロミルダ役の歌手はエマ・トンプソン(ワトソンではない)に似てるし、アタランタ役歌手は、
ヘレナ・ボンナム=カーター風の雰囲気である。だから、ロンドンの街頭が舞台になると、もう
コスチューム映画のパロディーそのものである。

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     サバドゥス君セルセはジョニー・デップに似ていて、『スウィニー・トッド』を思い出した。

芝居小屋が文字通り舞台になっているし街頭が舞台となる地の場面も、もろにスラップスティック・
コメディー風のギャグ満載である。例えて言えば、レスリー・ニールセンの『ネイキッド・ガン』に
近い。上の写真のシーンは、アタランタがセルセにロミルダを殺すように仕向け、これでもかと
エスカレートして様々な手段を差し出していくのだが、それがスラップスティックそのもの。
視覚的トリックのオン・パレードで見ていて楽しいが、歌っている歌手にはちょっと気の毒なものも
ある。歌唱があまり印象に残らないのだ。

セルセの歌は、各幕にほぼ一曲ずつ聴かせどころがあるのだが、最後のアリアを除いては、もう
あまりに視覚的要素が凝りすぎていて、歌を聴かせるのは2の次になっていた。
だから、最後のアリアには全く演技らしい演技がないのが逆に不満に思えるほどで、技巧的にも
アクロバティックな曲だからそれは歌手にとっては有り難いかもしれないが、マレーナ様は、
ここでも迫真の演技をしつつ超絶技巧を聴かせ、歌い終わると肩で息をしていたが万雷の拍手だった
なあ、と懐かしく思い出されてしまうのだった。
この歌がKOBのトレイラーに入っているのを聴いたときは、あまりにスローで切れの悪いテンポに
がっかりしたのだが、当日のサバドゥスの歌唱およびユングヘーネルの指揮による演奏には、ベル
リンのとは別物のようにしっかりとした躍動感が加わっていてうれしくなった。

指揮者のユングヘーネルは、もともとリュート奏者だったようだ。カントゥス・ケルンなどで指揮をして
いるし、昨年ケルンでの『ポッペアの戴冠』の指揮者も彼だった。チャンバロ奏者出身(ルセや
ファゾリス)やヴァイオリン奏者(スピノジ)出身だったりするのとリュート出身とでは、皆それぞれ
当然ながら音楽の作り上げ方や指揮にどこか異なるものがある。
ルセやファゾリスがオペラを指揮すると、いかにも通奏低音がしっかりとベースに置かれたきちんと感
および実際にチャンパロの弾き振りをしているのを目にすると音楽の流れは自分が引っ張るんだという
意識が強く感じられるのだが、ユングヘーネルの場合、おおまかな線はリードしてもその他は演奏家
と通奏低音奏者に任せる、という部分が多いように感じられた。そのせいかどうなのか、ヴァイオリン
がぶつぶつと細切れっぽく聴こえ、スピノジ指揮のような流麗な弦の伸びのよさと弾けるようなドライブ
感に気持ちよく浸ることはできなかった。
しかし、難しいトランペットはしっかりと決まっていたし、オケ・メンバー全体のレヴェルは高い。

また、オーケストラ・ボックスに歌手が入り込んで、オケ・メンバーや指揮者とも文字通り掛け合い
漫才のような演技をすることも多かった。

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               セルセとアリオダテ

セルセのパートは、高音から低音の幅が広いのみならず、一気に駆け上ったりコロコロころがしたり
技術的にもアクロバティックな要素が多いので難しい。だから、通常のCTには音域的にほぼ無理
なのだが、美しい高音を苦もなく出せるサバドゥス君にはピッタリ。彼の場合、高音の発声が澄ん
でいて無理を感じさせないというのが最大の長所だ。そして、男性的なルックスであるので、こういう
バカ殿役にはうってつけである。メイクでかなり志村けんが入ってて変態チックになっていた。
この点が、マレーナ様セルセとの大きな違いで、ジョニー・デップ風を取り入れてはいたが、マレーナ
様セルセはあまりにかっこよすぎて、変態演技は上手いけど、なぜロミルダにあれほど嫌われるのか
理解できなかった。
サバドゥス君の今後の課題は、アジリタをもう少し滑らかにすることと、高音部分にももう少しだけ
男性っぽい暗さを入れて一本調子でなくするということだろうか。装飾の入れ方にも今ひとつ工夫が
必要だ。そうでないと、長いアリアで演技がない場合単調でちょっと飽きてしまう。

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          カーテンコールで、テリー君は右はし。

もう1人のCTとして、弟アルサメネ役にテリー・ウェイが出演しているのにも注目していた。
彼の声は、録音で聴くとはっきりとわかる暗さがあるアルトなので、アルサメネ役に向いていると
思ったが、ナマの声はもっと澄んだ感じで、サバドゥスとの違いがそれほど感じられないのだった。
これは予想外だったが、しかし、二人とも若いので兄弟役としてはとてもフレッシュでバランスが
上手く取れていた。
ルックスもなかなかかわいくて、バカ殿ルードヴィッヒ2世=ヘルムート・バーガー的なサバドゥス君に
対して、王弟オットー1世=ジョン・モルダー=ブラウンみたいな感じでよかった。
歌唱に関して望む内容はサバドゥス君同様で、今後も期待できるから精進を続けてもらいたい。

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          劇場カフェで開演前と幕間にコーヒーとトルテ!

デュセルドルフ歌劇場は、70年代に建てられたものでどの席からも舞台がよく見えるし、音響的に
問題もなく、値段設定が低いから、これからも面白い演目があったら通いたいほどだ。
日曜マチネだったが満席で、しかも万雷の拍手やブラーヴィで、この演目・演出はとても受けていた。
外ではすでにカーニヴァルの「ハーラウ」が聞こえていたほどで、ラインラントのカーニヴァル地域
だからこういうものが受けるような素地があると思える。

だから、今、切に希望しているのは、昨年ナンシーのみで舞台形式で上演された『アルタセルセ』を
再来年の再演にはぜひ、ここデュッセルドルフに持ってきてもらいたいということだ。
ヘアハイム版『セルセ』を受け入れられる歌劇場なのだから、5人CTが出演して女装とケレンミ
たっぷりの舞台『アルタセルセ』も、絶対に大丈夫だ。
パルナッソス社長のジョージ・ラング氏には、ぜひともこの劇場との交渉を進めていただきたい。
    
         
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by didoregina | 2013-02-05 12:39 | オペラ実演 | Comments(31)

『オルランド』@モネと『ファルナーチェ』@コンセルトヘボウ

モネ劇場でヘンデルの『オルランド』を鑑賞したのは、もうかれこれ一ヶ月近く前だ。
すぐに記事にすればよかったのに、字幕が見えない席だったため、モネのサイトからの
ストリーミング配信を見てから書こうと思ってのばしのばしにしていた。しかも、5月は超多忙
だったため、そのストリーミングを見たのは、なんと昨日、ようやく6月になってからだった。
そうなるともう、初回の感動は失せてしまっている。

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        『オルランド』カーテンコールでのアンジェリカ役ソフィー・カルトホイザー


そして今日は、コンセルトヘボウでヴィヴァルディの『ファルナーチェ』コンサート形式を
聴いてきた。これも、今日中に書かないと、セイリングから戻る2週間後になってしまう。
それでは、また『オルランド』@モネと同じ轍を踏むことになる。

そこで、趣向を変えて、両方ともカウンターテナーが主役であるというに着目してこの二つ
のオペラ公演を比較する形でレビューを書いて(お茶を濁して)みようと思う。

また、主役がCTであるという以外にも、この二つのオペラを比較するのはさほど荒唐
無稽な試みとは言いきれない共通項がいくつかあるのだ。

まず、ヘンデルとヴィヴァルディというほぼ同時代のバロック・オペラ好敵手による作曲である。
そして、どちらの作品でも苦悩する騎士が主人公である。
最後にはいきなりハッピーエンドになるのもお約束であるが、それまでの過程には紆余曲折
があり、主人公やその愛する人にとっては理不尽ともいえるような愛憎の葛藤の存在も共通
する。


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             絶好調だった公演後のチェンチッチ。
             パープルがかった茶色のビロードのジャケットに
             金色っぽい幅広のネクタイがダンディー風。


Handel Orlando@ De Munt 2012年 5月 6日

Muzikale leiding    René Jacobs
Regie   Pierre Audi
Decors en kostuums   Christof Hetzer
Belichting   Jean Kalman
Video   Michael Saxer

Orlando   Bejun Mehta
Angelica   Sophie Karthäuser
Medoro   Kristina Hammarström
Dorinda    Sunhae Im
Zoroastro   Konstantin Wolff

Baroque Orchestra B’Rock

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     けなげな看護婦のようなドリンダ役のスンハエ・イムとオルランド役のベジュン・メータ


ベジュン・メータが主人公オルランドで、CTの中でも明らかに暗い彼の声が、この役には
とても合っている。そして、メータは、毎年聴くたびに歌唱が上手くなっている。
ショルと同年とはとても思えないほど、40代に入ってもまだまだ進化を止めないのだ。
比較的歌手としての寿命の短いCTとしては、驚異的である。
彼はまた、大スクリーンに映し出される茫然自失の表情も素晴らしく、役者としても成長して
いる。

アンジェリカにソフィー・カルトホイザー、ドリンダにスンハエ・イムという共に可憐で清楚な
ソプラノ2人に対して、メドーロ役のクリスティーナ・ハマーストレームのズボン役がヴィジュ
アル的にもバッチリ決まっていた。ドラマを影で操るザラストロは出ずっぱりで、オルランドの
上司というより創造主のような趣。
ズボン役には、北欧系歌手が一番、とかねがね思っているのだが、ハマーストレームには
その歌声ともども惚れ惚れさせられた。

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           凛々しいメドーロ役のクリスティーナ・ハマーストレーム


ヘンデルの『オルランド』は、主要登場人物が5人と少ないため、室内劇のような息詰まる
サスペンスの趣で、悩める主人公の心理劇になっている。今回のオーディによる演出では、
オルランドの狂気を表現するのに、屈折した彼を放火魔の消防士にしてしまうというもので、
めらめらと燃える炎が病んだ精神の暗闇を炙り出している。この心理描写の着想は秀逸で
オーディは(ハネケの)映画にインスパイアされた手法(フラッシュ・バックやフラッシュ・
フォワード)を用い、舞台後方のスクリーンで映像を流した。今までのオーディらしくないが、
新境地開拓という意味で興味深かった。シンプルかつシャープな舞台装置もわかりやすくて
よかった。

『オルランド』@モネの指揮はルネ・ヤーコブスだが、オケはモネ専属でも、当初予定されて
いたというフライブルク・バロック・オーケストラでもなく、ベルギーの若手古楽オケのビーロック
であった。この名前を最初に見たとき、どうもあまりいい予感がしなかった。去年聴いた
『四季』その他のヴィヴァルディの演奏があまりにこじんまりとしていて、若さや躍動感に
乏しかったからだ。
このオケに白羽の矢が立ったのは、予算的な理由であると、インテンダントも指揮者も明言
している。だからあまり期待していなかったのが幸いしてか、首都の王立オペラ出演という
ことで発奮して練習もバッチリで臨んだのか、全体的にそれほど悪いとは思わなかった。
ただし、演奏にギアが入ってドライブ感が出てきたのは Fammi combattere以降からだ。
それまではなんだかおずおずといた調子だったので、ああまたか、と思ってしまった。



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       一番乗りできたサイン会でチェンチッチとツーショット


Vivaldi - Farnace RV 711@ Concertgebouw 2012年6月2日

I barocchisti o.l.v. Diego Fasolis

Farnace   Max Emmanuel Cencis
Gilade   Vivica Genaux
Bernice   Mary Ellen Nesi
Tamiri   Sara Mingardo
Pompeo   Daniele Behle
Aquillo   Emiliano Gonzalez Tro
Selinda   Carol Garcia

対する『ファルナーチェ』のタイトル・ロール、マックス・エマヌエル・チェンチッチの声は、
今日コンセルトヘボウで聴くと、CDとは全く異なる印象だった。男らしさよりは、古典的な
女っぽさ(女性演歌歌手のような艶っぽさ)を感じさせる。
前回のコンセルトヘボウでの不調を挽回するかのような力強さが漲り、コントロールも自由
自在に利いているので、聴いていて安心感がある。
指揮者ファゾリスとも、共演歌手との息もぴったりと合っていて、座長の風格すら感じさせる
チェンチッチの堂々たる歌唱であった。
しかし、この『ファルナーチェ』は、主役の登場場面が少ないのと相まって、対訳と歌詞の
ブックレットを見ながら聴いていたMevさんによると、かなり端折っての公演だったらしい。
だから、座長格のチェンチッチは、美味しいところをとって甘い汁を吸ったと言えるかもしれない。

『ファルナーチェ』の演奏は、ディエゴ・ファゾリス指揮イル・バロッキスティだ。生で聴くのは
多分初めてだと思う。
まず、ファゾリスのノリノリのしかしオーヴァーアクションとは無縁でポイントを絞った指揮姿の
美しさにびっくり。体全体から発散されるオーラでオケを引っ張っていく。しかも、立ったまま
チェンバロも弾く。チェンバロの音はほとんど聴こえてこないから、通奏低音というよりリズムを
リードするための弾き振りなのだった。あの体格だから、小型のチェンバロが壊れそうなくらいで、
キース・エマーソン張りのエネルギッシュな弾き方が見ていて楽しかった。
オケは、どうも、弦が弱い印象であったが、リュートは八面六臂の大活躍。

そして、女性歌手が全員素晴らしい充実度。ネジは堂々たる迫力で率先して全体を引っ張って
行ったし、ミンガルドは、声量こそ少な目ながら滋味のある深い歌声でしみじみと聞かせる。
ネジに比べて華やかさも声量もないから損な人だが、コンセルトヘボウの客は見掛け倒しの
派手さにだまされる人たちではない。まるで『スターバト・マーテル』を思わせる味わいの
ミンガルドの美しい弱音の魅力溢れるアリアに対して「ブラーヴァ」が飛んだ。
ネジは、ギリシャ風デザインの薄いシルクの花柄ドレスが素晴らしく似合っていて、美しい。
自信満々で悪役を歌うからかなり得なのだが、さすがの実力で圧倒的。
CDでは、なんだか鼻にかかったべったりしたような声で、男性的だが魅力に乏しいと思って
いたのとは生の声が全然異なりびっくりさせられたのは、ヴィヴィカ・ジュノーだ。
CTばりの唱法と声質のため、歌唱の変化に乏しいきらいはあるが、テクニックの凄さには圧倒
された。
アジリダの回り具合はもちろん余裕でしっかりと決まるし、リズムの安定したポルタメントが小気味
よい。もっと生のオペラ舞台で聴きたい観てみたいと思わせる人である。

アラン・カーティス指揮の『アリオダンテ』(サラ・コノリーがディドナートの代役で主役)を
コンサート形式で聴いたときにも感じたのだが、CD録音後にCDとほぼ同じキャストで各地を
巡回公演していたから、チームワークというか歌手同士の結束が強まり、コンサートも納得の
行く出来だった。
それに対して、2年前の『スザンナ』は、その時クリスティーがコンヘボでのコンサートを録音
するとか言っていたが、あまりいい出来のコンサートではなかった。その日、チェンチッチは病
上がりみたいだったし、録音のために歌いなおしすらさせていたが、歌手の出来不出来に
差が大きすぎた。まず、練習を積んでからスタジオで録音してこなれてから、そのキャストで
コンサートを行う方がよさそうだ。


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          Mevさんが疑惑の目を向けたチェンチッチの髪形。
          ステージでは、かなり金髪に近く見える薄いモヒカン。
          これって、地毛それとも鬘?
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by didoregina | 2012-06-03 01:01 | オペラ実演 | Comments(6)

ザルツブルクの『ジュリオ・チェーザレ』

ザルツブルク精霊降臨祭フェスティヴァルでの『ジュリオ・チェーザレ』をTV中継および
ストリーミングで2度鑑賞した。
(TVは前半の約1時間、ストリーミングは最後の1時間、それぞれ見ていない)
休憩も入れて4時間以上の長いオペラだが、LivewebArteのサイトであと57日間全編見られる。

記憶が新鮮なうちに、感想を書き留めておきたい。

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  Giulio Cessare Salzburger Festspiele 2012 © Hans Jörg Michel

まず、なんといっても、空前絶後、当代随一の(バロック・オペラ)歌手の揃い踏みが
一番の聴きもの・見ものだ。まさに夢の競演。
チェチリア・バルトリが芸術監督(?)になった音楽祭だから、彼女の嗜好とネットワーク
が反映したキャスティングであることは間違いない。

Giovanni Antonini    Musikalische Leitung
Moshe Leiser, Patrice Caurier    Inszenierung
Christian Fenouillat    Bühne
Agostino Cavalca   Kostüme
Christophe Forey   Licht
Konrad Kuhn   Dramaturgie
Beate Vollack   Choreografie

Andreas Scholl   Giulio Cesare, römischer Imperator
Cecilia Bartoli   Cleopatra, Königin von Ägypten
Anne Sofie von Otter   Cornelia, Pompeos Witwe
Philippe Jaroussky   Sesto, Pompeos und Cornelias Sohn
Christophe Dumaux   Tolomeo, König von Ägypten, Cleopatras Bruder
Jochen Kowalski    Nireno, Kammerdiener
Ruben Drole, Achilla   General, Tolomeos Berater
Peter Kálmán   Curio, römischer Tribun

Il Giardino Armonico


そのバルトリ本人であるが、彼女の歌唱ならばどの曲でも安心して聴いていられるし、何の
不安も感じずに音楽に浸れた。その心地よさ。(もともと、バルトリ姐の大ファンというわけ
ではないが、さすがの実力に感服)
ヴィジュアル的には、ダニエル・ド・ニースやサンドリーヌ・ピオーやナタリー・ドゥセイの
クレオパトラのほうが、コケットだったりしなやかな肢体だったり軽量だったりで美しい。
しかし、バルトリ姐の個性と迫力には、前3者が束になってかかっても太刀打ちできないほど
のインパクトがある。その自信が溢れ出して輝いているようなバルトリ姐であった。姐の歌唱に
関しては今回、全く文句の付け所はなかった。




はっきり言うと、わたしの関心はクレオパトラにはあまりない。

わたしにとって何が一番の見もの・聴き所だったかというと、新旧のカウンターテナーのそれ
ぞれの個性の光具合である。

まず、チェーザレ役のアンドレアス・ショル。
だが、どうしても比較してしまう歌手がいる。
わたしにとってデフォールトというかスタンダード、リファレンスになっているのは、グライ
ンドボーンでのサラ・コノリーによるチェーザレである。
サラ様チェーザレとの大きな違いは何か。女性が男性役を演じ歌う場合、ある意味で宝塚的な
凛々しさを作為的に出す。ヘアメークや表情や立ち居振る舞いに、「練って作られた」と感じる
要素が多くなる。サラ様は完璧に壮年のチェーザレになりきり、ヴィジュアル的に違和感はない。
声はメゾであるから、軽さが短所にならないように歌唱のテクニックにも気を使う。
外観と声とのギャップがまた爽快である。

しこうして、ショルは男性であるから、あえて男性役を演じる必要はない。地のままでもいける
はずだ。しかし、そういう甘い考えではいけない。
ショル兄は堂々とした体格なのに、顔が優しい雰囲気で、目や表情での演技が不得意である。
だから、鬼気迫る形相はできないし、きりっとしたところがなくて、なんだか、自信のない男
みたいになってしまう。演技も役者としてははっきり言って大根である。大男、総身になんと
やら、とは言いすぎであろうが。
歌声はどうか。ここでも、男性であることが裏目に出てしまっている。CTにも色々な声質が
あるが、ショルの場合は、聖歌系である。戦う男というイメージとはかけ離れている声なので
女性がチェーザレを歌う場合と同じように練った作戦が必要なはずなのに、その詰めが甘い。
だから、全体の印象として、クレオパトラに手玉に取られ篭絡させられる優男のチェーザレに
なってしまっているのだった。王者の風格に欠けるのだが、あえてそういう役作りだったのか?

チェーザレのアリアEmpio, diro, tu seiは、なかなかに迫力があって、もしかしたら、今回の
ショルの歌では一番びしっと決まっていた。オケの弦も締まってテンポも切れも気持ちよく、
風雲急を告げるの感に満ち溢れていた。しかし、ここでもショルのアジリタが一部回りきらない
ようで歯がゆい。最後の〆は極まったが。

Va tacito e nascostoは、テンポがゆったりしているので歌いやすいのだろうし、ショルの
個性にもあった演出で、破綻もなく楽しめた。しかし、古楽器ではとても難しいホルンの音が
特に最初の方が不安定で、ちょっと残念。このオケは、弦はとてもいいのだが管がイマイチ。




それに対して、チャーザレのアリアで一番好きなSe in fiorito ameno pratoには、がっかり。
ここでのチェーザレは、薬でラリッて幻覚が見えてるのか、夢の中で浮遊しているかのようで、
音楽のテンポも遅くて芯もしまりもない。クレオパトラの魅力にめろめろになってるという
わけだが、妙なもだえ方が女々しく、目を覆いたくなる。




フィリップ・ジャルスキー(PJ)のセストは、さすがに歌いこんでいるので歌唱に余裕すら
感じられ、安定して美しい。
あえて言うと、けなげで可愛いリリカルなのと元気で勇ましく押しまくりとの、二通りの歌い方
しか出来ないようで変化に乏しい。そして、歌いだすと、なんだかいつも正面向いて突っ立つ
リサイタル風になってしまう。しかし、全ての歌に彼の澄んだ高音の魅力が思い切り発散され
爽快そのもの。
キャラクター的にも、CTでここまでセストにぴったりという人はいないだろう。この役を男性
が歌うというのは異例だと思うが、彼ならはまり役。


はまり役と言えば、クリストフ・デュモーによるトロメオだ。
デュモー選手は、グラインドボーン以来、トロメオの印象が強すぎて各地の歌劇場でもなんだか
トロメオ役専門になってしまった。しかし、ルーティーンに流されることなく研鑽に励んだ跡が
はっきりと聞き取れるのが素晴らしい。そして、歌唱のパワフルさではCTの中で群を抜いて
いる。
彼の声は、体格同様引き締まって全く贅肉のない、筋肉質だ。レーザー光線のような鋭さがあり、
アジリタのテクニックの切れのよさも魅力で、これは腹筋同様に日々鍛えた喉の賜物だろう。
レチタティーヴォのディクションもはっきりとしてよく通り、説得力がある。



嫌なヤツのトロメオになりきった演技も迫真だし、ブーイングだって悪役なら貰って当然の勲章
である。歌唱に全くソツがないのだから、演出に対するブーイングだと本人は理解しただろうが、
トロメオのアリアのたびにブーイングする人たちがいるザルツブルク音楽祭って、お上品ぶった
人たちの牙城なんだろう。器量がないし、大人気ない。ええかげんにせよ、と思った。



今回は、あまりに問題の多い演技をさせられたデュモー選手であるから、分が悪い。
しかし、逆に彼の実力と魅力に気が付いてこれでハマッたという人もいるのではないだろうか。
若手CTの中でも破格の才能である。ヘンデルのヒーロー役ならなんでもこなせるはずだ。
これからも精進を重ねて、大舞台でチェーザレの役を歌ってもらいたい。


もう1人、あまり期待していなかったCTにヨッフム・コヴァルスキーがいる。
しかし、彼の今回の舞台での光具合は、いぶし銀そのもの。盛時を過ぎたとはいえ、さすがの
オーラと貫禄があり、老婆になりきっていて存在感抜群。歌唱もしみじみとして、予想以上に
聞かせるのであった。あなどっていてすまない、と謝りたくなったほどだ。
宦官ニレーノではなく乳母ニレーナという感じのクレオパトラの腹心の重臣に、滋味ある声と
演技とでとなりきっていた。


セストの母コルネリアというのは、意外にもかなり出番も歌も多いことを再発見した。
だから、あまりたいしたことのない歌手が歌うと長いし眠くなってしまうのだが、今回はさすが
アンヌ・ソフィー・フォン・オッター!全く飽きさせない。この人もコヴァルスキー同様、
母とか乳母なんかの役しか回ってこない年齢になってしまったが、昔日ズボン役で鳴らした華は
失われていないし、新境地をこれからも開拓していくだろう。
彼女の素晴らしさは、謙虚に相手とのアンサンブルを大切にする点で、伊達に長いキャリアを
誇るわけではないことが再確認できた。

今回のプロダクションで一番美しかった、セストとコルネリアのデュエット





演出は、安っぽい舞台装置と小道具がそれを象徴しているように、いろんなネタの寄せ集めで、
全体をピシッと締めるようなラインが通っていない。はっきり言って、かなり酷いものだ。
歌手がこれほど揃っていなかったら見られたものではない。

舞台を現代のエジプトに移して、アラブ情勢を反映したような、石油の利権に絡んだ西洋と中東
との葛藤になっているアイデアはよろしい。しかし、手段が常套的なのと、悪乗りすぎるのが
いけない。美意識のかけらも感じられないのだ。

主要歌手のダンスはないが、兵士達のヘンな格闘技っぽい踊りに効果が見出せない。
ブーレスクなどの二流舞台芸術への賛歌というコンセプトなのだろうか。エンタメとしても
中途半端で、ザルツブルク・フェスティヴァルにはしっくりこない。激しいブーイングは、全て
悪乗り演出に向けられたものなのだ。
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by didoregina | 2012-05-30 10:45 | オペラ映像 | Comments(18)

ヘンデルの『デイダミア』@アムステルダム歌劇場

バロック・オペラ・ファンにとっては、今シーズンはアムステルダムでもブリュッセルでもなんとか
バロック・オペラが上演され、一安心であった。しかし、来シーズンのプログラムを見ると、
両歌劇場ともバロック・オペラはひとつもない。ついにそうなってしまったか、と一抹の寂しさを
覚える。

2012年3月25日 @ DNO
c0188818_6572621.pngDeidamia
Georg Friedrich Händel 1685 1759

muzikale leiding  Ivor Bolton
regie  David Alden
decor  Paul Steinberg
kostuums  Constance Hoffman
licht  Adam Silverman
choreograaf  Jonathan Lunn

Deidamia  Sally Matthews
Nerea  Veronica Cangemi
Achille  Olga Pasichnyk
Ulisse  Silvia Tro Santafé
Fenice  Andrew Foster-Williams
Licomede  Umberto Chiummo
Nestore  Jan-Willem Schaafsma

orkest  Concerto Köln

ヘンデルの最後のイタリア語オペラ『デイダミア』は、いかにもそれまでのヘンデルのスタイルを
踏襲してはいるが、一味違うところがある。
まず、準主役である女装の男性(ピラ=アキーレ)役をソプラノ歌手が歌う、というのが意表を突く。
少年から青年への移行期にある楽天的なアキーレという設定の喜劇であるためだ。
主役のデイダミアとその親友ネレアもソプラノで、また、元々はカストラートが歌ったはずのウリッセ
役は今回はメゾ・ソプラノが担当する。つまり、主要登場人物は全員女性歌手なのだ。

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      舞台装置も衣装もポップで軽いタッチ。右から3人目が女装のアキーレ。
      登場人物に若い女性(ギャル)が多く、全体の印象がキャピキャピ。


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     床はプレキシ・ガラス張り。底が水色なのと背景の青空の反射が
     相まって淡い海の色そのもの。潜水艦からギリシア軍が現れた。

アキーレ(アキレス)は、トロイで戦死するという予言から逃れるため、スキュロス島で女の子と
して育てられていた。成長したアキーレは島の王女デイダミアと恋仲になる。
そこへ、トロイへ向かうギリシア軍がやってくる。トロイに勝つためにはアキレスの力がどうしても
必要という神託により、ギリシア軍はアキーレをなんとか探し出そうとする。
智に長けたウリッセ(オディッセウス)は姦計を廻らし、女装したアキーレの尻尾をつかむ。
狩や武術が大好きで武具に目の無いアキーレは、ウリッセの策略に乗って正体を現し、無邪気な
男の子らしい戦意を高揚させる。
アキーレはトロイに出征するが、その先に待っているのは戦死の運命であることを誰もが知っている。
後に残されるのは憐れなデイダミア。


     ルセ指揮レ・タラン・リリック演奏でピオーの歌うデイダミア


コメディと悲劇がいっしょになったようなストーリーである。めでたしめでたしでは終わらない。
いうなれば、高貴の者が都から離れた鄙の地に身をやつしていて、現地の女と恋仲になるが、
最後には身分が明らかになり女は捨てられる、という能によくあるような貴種流離譚のパターンを
踏んでいる。ギリシア・ローマの場合、捨てられる女として有名なのはアリアドネ(アリアンナ)や
ディドである。

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        出征するアキーレと捨てられるデイダミア。          
        ファン・デル・ローエのバルセロナ・チェア(コピーだろう)に
        代表される地中海セレブ風インテリアがスタイリッシュで
        リッチな雰囲気を高めている。

アキーレ役のオルガ・パシチュニクは、少年の愛らしさと未来の偉丈夫らしい逞しさを兼ね備えた
ルックスで適役だ。声も歌い方もくせがなく、好きなタイプ。女装の少年役をソプラノに歌わせると
いうヘンデルのアイデアが生きるキャストといえる。
天真爛漫で子供子供したアキーレだから、メゾでなくソプラノというのがミソなのだ。小柄で丸顔、
ショートカットにパッチリお目目のキュートなパシチュニクは、男っぽいしぐさで少年らしさが上手く
表現でき、伸び伸びした高音も耳に心地よく響く。

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デイダミア役は、去年のDNO『ばらの騎士』でゾフィー役を歌ったサリー・マシューズだ。
この人は嫌味の無いノーブルな少女らしい歌唱も出来るが、少女から大人に脱皮したばかりという
微妙な年齢の心の揺らぎを表現し、最後には捨てられる女の憐れさとけなげさをはっとするほど
大人っぽい歌唱で聴かせる。そのバランス感覚が絶妙だった。

若い女性の登場人物は皆、かなり高度な振付のダンスを踊りながら歌う。

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      飛び込み台みたいな高いところで踊りながら歌ったりするので、
      見ているほうがハラハラしてしまう。
      左は、ウリッセ役のシルヴィア・トロ・サンタフェ。

問題は、メゾ・ソプラノが歌うウリッセ役だ。少なくともわたしにとっては。
というのは、休憩中の噂話やカーテン・コールから察するに、トロ・サンタフェは、アムステルダムの
観客受けがなかなかよろしいようだった。
しかし、わたしには、あの押し出すような中・低音部が生理的にどうも苦手だ。なんだか不自然に
男っぽくしようと懸命になっているように聴こえるのである。
そして、一番違和感を感じたのは彼女のルックスと小柄な体型だ。狡猾な智将であるウリッセの
イメージには全然合わない。悪いけど、この人はミス・キャストと言わざるを得ない。
すらっとした大人っぽいアルトやメゾは他にも沢山いるのに、なんでこの人が、と思ってしまう。
または、なぜ、カウンターテナーを起用しなかったのか。これが、一番の謎だ。
ソプラノの少年アキーレとCTの大人ウリッセという対比で、喜劇的ドラマにぴしりと締りが出せた
はずなのに。ベジュン・メータやクリストフ・デュモーなんてこの役にピッタリだったろうに。


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          海辺のネレア(パラソルさしてる)とデイダミア

ネレア役のヴェロニカ・カンヘミは期待に背かず、ノーブルそのものの歌唱も風情も自然で、さらりと
した発声なので熱唱しても暑苦しさを感じさせない。この人とサリー・マシューズの二人のおかげで
全体がとても上品にまとまったと思う。
悲劇的結末の最後に、呆然と崩れるネレアという演出が、唐突なエンディングをなんとかまとめた。

オールデンの演出は、ほとんどマクヴィカーの『ジュリオ・チェーザレ』に迫るくらい踊りの要素が多く、
アクロバティックな所作も入って、ポップでしかも猥雑な振りもあり楽しい。ヘンデル最後のオペラの
内容にふさわしく、かなりハチャメチャなコメディア・デッラルテの要素を取り入れているのであった。
でも、あくまでも気品を保っていて、やりすぎないのがよかった。

しかしなんといっても、全体をびしっと〆ていたのは、コンチェルト・ケルンによるオーケストラ演奏だ。
大体私が座るバルコンの隅でオケを横から見るような位置だと、オケの音が響きすぎるきらいがある。
シュトラウスなどの威勢のいい音楽の場合、オケが鳴り過ぎて、歌手の声がよく届いてこない。
今回は、古楽オケだから編成は小さめなので、音量は丁度いい。
聴こえてくる音は、バロックには珍しいほどの重々しさが感じられる。弦の響きがじんじんと底の
方から伝わるようで、全体の音色に何ともいえない深みがある。
チェンバロは2台で、指揮のアイヴァー・ボルトンは、レチタティーボに入るときはほとんど自らチェン
バロを弾きリードしていた。それ以外の時は、上半身全体を流麗に動かした滑らかなダンスのような
指揮振りで、その自然な動きの美しさに思わず見とれてしまうほどだった。オケは指揮者の動きに
応えて、ちまちましたところの全くない、スケールの大きな音を出していた。気宇壮大という言葉が
似つかわしい演奏であった。成熟してどっしり構えた音作りというべきか。

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歌劇場のCD売り場のお姉さんによると、このプロダクションはDVD化が決まっているという。
だから、多分、年末あたりにTV放映もされるだろう。
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by didoregina | 2012-03-31 00:03 | オペラ実演 | Comments(11)

サラ様の『アリオダンテ』は、盛り上がり度最高

『アリオダンテ』はサラ様で持つ。これは、わたしの独りよがりの感想ではない。
ミュージックヘボウ・エントホーフェンのサイトおよびパンフレットには、Sarah Connollyの文字が
一番上に踊っていた。他の出演者や指揮者・オケ、ヘンデルそして演目の名前よりもずっと大きな
太字で書かれていることからも明らかだ。

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    ホールに沢山ある入り口ドアの投射表示。右上には休憩の残り時間が。
    ドア3の下に書かれているのは、演目『アリオダンテ』ではなくサラ・コノリー!

パンフレットに表記された出演者などの文字フォントは、ほぼ以下のとおりである。

Sarah Connolly mezzosoporaan
Il complesso Barocco
Alan Curtis dirigent

Karina Gauvin sopraan (Genevra)
Sabina Puertolas sopraan (Dalinda)
Marie-Nicole Lemieux alt (Polinesso)
Nicholas Phan tenor (Lurcanio)
Matthew Brook basbariton (Re di Scozia)

Georg Friedrich Handel (1685 - 1759)
Ariodante (1735) opera seria in dire bedrijven

2012年3月12日@Muziekgebouw Eindhoven

通常よりも45分も早い19時30分の開演時間に間に合うよう十分余裕を見て出発したので、
ホールにはその30分以上前に到着した。
CD売り場を覗くと、予想通り「公演終了後、出演者のサイン会があります」との表示が。
しかし、あわてていたため、家からCDを持ってくるのを忘れた!
しかたがない、「今晩に限り3ユーロ引きですよ。2枚組みなら6ユーロお得」との誘いに乗って
『ヘンデル・デュエット』CDを買った。サラ様とローズマリー・ジョシュアのデュエット集だ。

会場に入り平土間5列目中央右よりの席に着いて辺りを見回すと、案の定、平土間にはかなり
空席が目立つ。8列目以降は傾斜のある階段になっていて、そこからは結構埋まっている。
公演前に支配人が舞台に出てきた。「皆様、まただれか病気になったとかの悪い知らせか、と
身構える必要はありません。当初2回の予定だった休憩が1回になりましたので、それをお伝え
したいだけです」
プログラム・ブックを見ると、三幕のオペラなのに、二幕目の中間に休憩を入れている。

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          サイン会での、プエルトラス(左)とサラ様。
          サラ様の衣装は、紺の立ち襟で長めのジャケットに
          紺のスリム・フィットのパンツ、その下に紺のブーツ。
          襟から胸と袖口にフリルのあるブラウスで、今回は
          フェルゼン伯風(?)

古楽オケのイル・コンプレッソ・バロッコの演奏を聴くのは初めてだ。
アラン・カーティスの指揮は、二年前にオランダ・バッハ協会によるコンティの『ダビデ』で
体験済み。その時は、当初予想していたほどノリが悪いとは感じなかったが、今回は、まるで
人間メトロノームみたいな動作でテンポを四角四面になぞるだけで、メリハリがほとんどない。
そういう指揮に合わせたオケの演奏にも、覇気とか生気とかやる気というものが全く感じられない。
ここまで気力に乏しい古楽オケもなかなか珍しいのではないか。
これには、休憩中にテーブルを同席したご夫婦連れ(全然知らない人たち)も同意見だった。
最大限に好意的に見れば、歌手の邪魔をしない黒子のような伴奏に徹している、という程度の
バック・グラウンド・ミュージックのような具合である。

それに対して、歌手は皆、活力がみなぎった歌唱でぐいぐいと迫ってくる。
ジネブラ役のゴーヴァンも、ポリネッソ役のルミューも古楽系の歌手にしては、かなりの重量級だ。
若さも相まって、最初からパワー全開で押していくのだった。

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          笑顔が素敵なルミュー。ステージでは白のジャケットだった。

特に、ルミューは貫禄と余裕の歌唱で、声量豊富かつ安定した上手さで光っていた。
暗譜で歌えることと悪役であることを強調するためか、いつも歌う前に譜面台をぐっと押さえつけて
下ろす。そういう自信満々の動作にも好感が持てるのだった。明るくて姐御肌で人に好かれる得な
タイプだ。

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          笑顔の素敵さでは、サラ様も負けてはいない。
          横分けのボブを後ろにきれいにブローしたヘアスタイル。
          ステージでは、口紅もほとんど色が無いものを使用。

サラ様だけ、最初のアリアは、ちょっと声量抑え気味であった。そして、高音になるとまたぐっと
弱音になるのは彼女の癖(?)であることをこちらは了解しているのだが、隣や前の席に座った
夫婦連れなどは高音があやふやになったりすると、大げさにお互い顔を見合わせていたりした。
ピアニストのミスタッチとか歌手の音程の乱れなどにいちいちそういう風に反応する人が多いのが
このホールの聴衆の特徴である。「あ~あ」という声にならない微妙な振動が感じられる。

主役だから長丁場になる。後半のクライマックスに備えて喉の調子を抑えて最初はセーブしていた
サラ様も、曲が進むにつれ次第に封印を解くように自由闊達になり、表情にもこわばりが消えて
いった。
休憩前の最後の曲は、サラ様十八番の『不実な女よ』である。これに照準を定めたかのような
迫真の歌唱であった。もちろん狙いは決まって大成功だった。
他のアリアやレチタティーボでは譜面を見ながらだったが、この曲ではもちろん、役柄になりきって
歌う。時に鬼面のような表情で自分を裏切った恋人への呪詛のアリアを切々と歌い上げる。その
張り詰めた心情がこちらに迫って、涙がこぼれそうになる。会場は彼女の世界に包みこまれた。

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         サラ様とのツーショット。右手にゴーヴァン。

このアリアの前に、ジネブラに扮装したダリンダがポリネッソといちゃつくシーンがある。
ダリンダ役の歌手は細身で、ジネブラ役のゴーヴァンの豊満を通り越したような体型とは対照的で
ある。二人とも黒のロングドレス姿で、ゴーヴァンはオペラピンクと黒の張りのあるシルクの肩掛け
みたいなものを巻いている。(上掲写真参照のこと)
その肩掛けをダリンダ役が纏うことで、ジネブラに化けたことにしているのだが、いくらなんだって
あの二人を見間違えるなんてありえない、と突っ込みをいれたくなるのだった。

ダリンダ役のソプラノ、プエルトラスの声は、わたしには苦手なタイプだ。キンキンとしてまろやかさに
欠け、歌唱も張り上げるだけの一本調子である。ルックスは可愛いのに声には特別な魅力が乏しい。
ルルカニオ役のテノール、ニコラス・ファンの声も好みではない。特に中音部の声の出し方がわたし
の耳には不快に響くので、多分東南アジア系らしい顔と体型とから、例のダニエルちゃんを思い出す。
この二人の姉弟役なんて、もしも実現したら、絶対に聴きに行きたいとは思わないだろう。

感心したのは、ゴーヴァンのサラ様を立てるかのような態度だ。
彼女は声量が豊富で、生真面目かつ優等生風清純な声が優勢の古楽系ソプラノの中では、ビロード
の肌触りのような質感が際立つ歌手である。ビジュアル的にもその成熟した声質からもお姫様という
イメージではないが、とにかく上手いし、堂々と聴かせるタイプだ。
それが、サラ様とのデュエットになると、声量をぐっと落として楚々とした風情でアンサンブルに勤しむ
のである。
予想したよりもずっと骨太な声なので、サラ様よりはディドナートの声との相性の方がよさそうだが、
サラ様がアリオダンテの代役に立つステージでは、自我を多少抑えてでも完璧なアンサンブルを
作り上げようとしているようだった。

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          ルミューに「アリガト」と言われた。

後半に入ると、オケの演奏は、休憩中のわたし達のぼやきが耳に入って俄然やる気を出したか、と
思えるほど、躍動感に満ちて、生き生きしたものになった。
つまらなそうに演奏していた人たちも、乗ってきたコンマスに刺激されてギア・チェンジをしたようで
エンジンがフル稼働の様相を呈した。
それなのに指揮は相変わらずの調子なので、歌手はもちろん指揮者を見てないし、奏者もコンマスに
合わせているように思えた。

歌手は、前半にも増しての熱演・熱唱である。めったにないほど盛り上がったステージであった。
後半のハイライトはサラ様のもう一つの十八番『ドポ・ノッテ』だ。
あくまでもさわやかに歌い上げながらフィナーレにふさわしい華やかさも加えたダ・カーポを聴かせる。
コロラチューラも軽やかに決まって一気呵成。

やんやの拍手とスタンディング・オヴェーションで、大団円の最後の合唱をアンコールに歌ってくれた。
歌に合わせて右手に立ったルミューがスイングを始め、プエルトラス、ファンも踊りだした。


ロッテルダムでのアンコールは、エイントホーフェンでも同様。


終了後のサイン会は盛況で、客は口々に、ディドナートが降板したことがデメリットにはなっていない
素晴らしいコンサートだった、サラ・コノリーが予想以上によかったと言い合い、興奮気味であった。

そのサイン会にわたしは一番乗りで、歌手が来る前から待機していた。
会議用のテーブルがLの字に並べてあり、その外側に椅子がある。どういう具合になるのかと思った
ら、歌手は、来た順番に右端から座っていった。すなわち、ファン、ブルック、ゴーヴァン、サラ様、
プエルトラス、ルミュー、指揮者のカーティスである。
ブルックは、「お待たせして申し訳ありません」と言ってから着席した。
わたしは全員のサインが欲しいわけではないし、『アリオダンテ』のCDは持ってないし、当日
買った『ヘンデル・デュエット集』に、サラ様以外の人のサインを頼むのは変だ。だから、サラ様を
目指して他の歌手はスルーした。

CDのケースを開けると、CD本体もブックレットも黒地で、サラ様のサインペンも黒である。
「あら~、でも大丈夫、わかってるから」と言いつつ、サラ様はブックレットをケースから取り出し
ページをめくる。見返しページは白地なので、ヘンデルの肖像画の脇にサインしてくれた。
R「このデュエット・コンサートは、幻に終わったんですよね、去年」
S「え?」
R「アムステルダムでのコンサートのことです。ローズマリー・ジョシュアがキャンセルしたので」
S「ああ、そうだったわね。彼女は同時期にオペラに出演してたのよね」
R「残念でした。でも、今年は、こうしてお会いすることが出来ました。奇遇です」
S「たまたまスケジュールが空いてたので、ツアーに参加できたのよ」
R「うれしいことです。素晴らしいコンサートをありがとうございました」

どうも、マレーナ様とは勝手が違って、フツーの女同士の会話みたいな具合にはいかなかった。

ルミューやゴーヴァンのCDは持ってこなかったので、サインはなし。しかし、ルミューはみかけ
通り気さくな人で、ツーショットのために立ち上がって「アリガト」と日本語で言ってくれたのだった。

家に着いたのは12時を過ぎていたが、最後までテンションの高い盛り上がり度最高の一夜だった。
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by didoregina | 2012-03-14 12:53 | コンサート | Comments(11)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
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音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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