Nico Muhly's "Sentences" reviewed

After the world premire at the Barbican 2 weeks ago, I attended the concert
again in Cologne to "review" Nico Muhrly's "Sentences".
One can hardly make a fair judgement of a new piece after listening to it only
once. I needed to ruminate and resume it before making the final verdict.

c0188818_18305597.jpg@ Kölner Philharmonie on 21 June 2015

Iestyn Davies Countertenor
Lawrence Power Viola
Britten Sinfonia
Nico Muhly Dirigent

Antonio Vivaldi
Stabat Mater f-Moll RV 621
für Alt und Streicher

Benjamin Britten
Lachrymae. Reflections on a song of John Dowland op. 48a (1976)
für Viola und Streicher

Igor Strawinsky
Concerto en Ré (1946)
für Streichorchester

Nico Muhly
Sentences (2015)


The concert programme at the Kölner Philharmonie was slightly different from
that at the Barbican: instead of Dowland's If my complaints could passions move,
it started with Vivaldi's Stabat Mater and ended before the interval with Stravinsky's Concerto.
I think this programme is a logical choice to make ultimate use of this particular
hall in Cologne, which is rather huge but the acoustics are marvellous, nearly the
most perfect for not only symphonic music but also vocal recitals.

From the very beginning of the note, Iestyn Davies' voice sounded smoother and
brighter than ever. He sang as if he was telling us the story of Holy Mother
convincingly with deep emotion but with some kind of coolness like an evangelist.
He must have been one of the eyewitnesses of the Crucifixion.

Britten's Lachrymae was chosen for the both concerts at the Barbican and in Cologne.
Although it has the subtitle "Reflections on a song of John Dowland", it went very
well without preceding Dowland's song. Lawrence Power was a powerful viola soloist
and together with the other strings it formed an excellent ensemble: graceful and
colourful performance.

c0188818_20215148.jpg


During the interval, Iestyn Davies came on the stage to prepare some equipment
for the next piece; he set and tested the microphone and the sound looping machine
carefully, but this time he seemed less nervous than 2 weeks ago.

Yes, I knew how the music of Sentences would sound and what it went about.
A sort of monologue opera about the life of Alan Turing, the father of computer,
who decoded the Enigma Code during the WW II. Earlier this year, I watched The Imitation Game, a suspense film based on historical facts and a fiction about him.
I enjoyed this very thrilling film and of course Cumberbatch was playing the role of Cumberbatchy person brilliantly.

Nico Muhrly's piece consists of 7 parts which all made out of kind of poems, narrated
by Turing telling his fragmented memories. The memories are such personal things
that they never tell the objective truth. The libretto by Adam Gopnik’s sounds to me
like a sad attempt to recall of visions lost in dreams and nightmares.
The music composed by Muhly, on the other hand, sounds easier to listen: no ugly dissonance nor unnecessary and irritating combination of chords, but clear-cut
lines.
Nico composed this piece for the voice type countertenor, especially for Iestyn.
That's so obvious that Nico knows the best part of Iestyn's voice range and how
it sounds most beautifully in some vowels. An ideal piece for Iestyn, and Iestyn
should be an ideal singer for Nico.

c0188818_2023157.jpg

It was a magical experience to hear this piece again in Cologe; it soudend like a
totally different one from that I had heard 2 weeks ago. Thanks to remarkable
acoustics of this hall, this time music was much more phenomenal.
The low string section sounded sublimely and the high notes of celesta played by
Nico himself sounded more crystal-like and sharp. Here in this hall every single
sound of instruments is as if almost visible and touchable.
This percetion and the resonance of estyn's voice aroused me blisfull feeling.
What a triumphant achieved by two boys, Nico and Iestyn!
[PR]
# by didoregina | 2015-06-23 20:33 | イエスティン・デイヴィス | Comments(0)

Woman in Gold

私にとって、この映画のキーワードは、ヘレン・ミレン、クリムト、ウィーン、ホロコースト、
ナチ、シェーンベルクである。

c0188818_18114644.jpgDirected by Simon Curtis
Produced by David M. Thompson Kris Thykier
Written by Alexi Kaye Campbell
Starring
Helen Mirren
Ryan Reynolds
Daniel Brühl
Katie Holmes
Tatiana Maslany
Max Irons
Charles Dance
Elizabeth McGovern
Jonathan Pryce
2015年 イギリス・USA

今年のベルリン映画祭に出品・上演されたこの映画の各紙・誌上での評はさんざんなもので
あった。二つ星からせいぜい三つ星止まり。予告編を見て、ヘレン・ミレンのわざとらしい
ドイツ語なまりの英語には笑えたが、ストーリー自体には興味を覚えた。しかし、本当に見に
行く価値があるのか、他の映画にしたほうがいいかな、と直前まで迷った。前日に、たまたま
家族が住んでいるのでウィーンにしょっちゅう行く知人が、市民大学でホロコースト講座を
聴講しているという話題になって、「それなら、この映画見なくちゃね。わたしは明日見に
行く予定だけど」と言うと、「もう見たよ。」とのことで、彼に背を押された形になった。

c0188818_18251255.jpg


実話に基づくこの映画の焦点は、今はニューヨークのNeue Galerieに常設展示されている
クリムトによるアデーレ・ブロッホ・バウワーの肖像画の法的に正当な保持権利者は誰かと
いう問題である。
ナチによって略奪された絵画の継承権の正当性を主張して、オーストリア当局やウィーンの
ベルデヴェーレ美術館と法廷で争うのが、アデーレの姪であるマリア・アルトマンという
ユダヤ人女性で、演じるのはヘレン・ミレン。50年以上前にナチ占領下のウィーンから辛くも
アメリカに逃れたこの女性は、当時のナチ支配下のウィーンでのアンチ・セミティズムを実
体験していることから、当時の思い出は心に封印してウィーンには戻りたくない気持ちと、
自分の身を救うために捨てざるを得なかった家族への愛と贖罪の気持ちという愛憎がないまぜ
になっている。
老け役だから皺だらけだが、ウィーン出身らしいエレガンスさをアメリカでの一人暮らしでも
失わず光のごとく放つマリアを演じるヘレン・ミレンは、ビッチぶりをひとかけらも見せずに
戦う女で、毎度ながらその巧さに唸らされる。

フラッシュバックで出てくる、華やかなウィーンでの豪奢な生活やパーティー場面が耽美的
である。過去のウィーンの場面にはレトロっぽく着色した絵葉書のような色を乗せている。
主人公が現在住むごちゃごちゃしたロス・アンジェルスとの対比で、それは一層鮮やかだ。

c0188818_1972059.jpg


マリアとペアを組むのは甥である駆け出しの弁護士で、彼は作曲家アルノルト・シェーン
ベルクの孫である。
肖像画の推定価格が驚異的な高額であることに目が眩んで、伯母の手助けしてみようという
気になったのだが、ウィーンで耳や目にするユダヤ人受難の話やホロコースト碑に刻まれて
いる先祖の名前を見て、彼の中のユダヤの血と正義感が目覚める。
そういう流れなので、ハリウッド映画的なスリリングな謎解きと法廷ドラマ仕立てになって、
正義は勝つ!という展開になっているのが、どうもヨーロッパの批評家たちには受けない要素
であると思える。しかし、結末を知らずに見たため予想外の展開が面白かったし、フラッシュ
バックで挿入されるウィーンからの脱出劇などにもハラハラさせられて、楽しめる映画である。

c0188818_1975610.jpg


現代のウィーンの風景が映し出され、クリムトの絵さながらの戦前の華やかな風俗が再現され
ているのだから、ウィーンの絵画や音楽好きには堪らない。

この映画を見たらウィーンに飛び立ちたくなる。
(しかし、ベルヴェデーレ美術館館長は悪役なのに、撮影場所は本物のベルヴェデーレ宮殿内
や庭であるように見受けられる。そうだとしたら、太っ腹である。)
[PR]
# by didoregina | 2015-06-18 19:17 | 映画 | Comments(0)

マレーナ様『セルセ』をヴェルサイユ宮殿劇場で鑑賞

憧れのヴェルサイユ宮殿劇場で、マレーナ・エルンマン主演のヘンデル『セルセ』の
千秋楽を鑑賞した。
更新を怠っていたこのブログであるが、この遠征は久しぶりに特筆に値する、というより、
ほとんど歴史的記録として残さねばならぬという使命感を煽るプロダクションなのだ。

c0188818_21264387.jpg@ Royal Opera of Versailles
2015年6月7日
Malena Ernman, Xerxès
Bengt Krantz, Elviro
David DQ Lee, Arsamene
Kerstin Avemo, Atalanta
Hanna Husahr, Romilda
Ivonne Fuchs, Amastre
Jakob Zethner, Ariodate
Lars Rudolfsson, direction

Sara Larsson Fryxell, choreography

Ensemble Matheus

Jean-Christophe Spinosi, conductor




このプロダクションは昨年9月から3か月近く、ストックホルムの特設劇場で、マレーナ様の
イニシアティブによって公的補助金に全く頼らず、30回以上もの回数をこなすことによって
チケット売上収益のみでの上演を行ったという点で、まず画期的である。
オペラというものはとにかく金食い虫であるから、通常、国立・公立の劇場ならば公の補助金、
企業および個人のスポンサー篤志によってそのコストの大部分が賄われている。
例えば、オランダの国立歌劇場であるDNOの場合、オペラ一晩の上演にかかる費用平均は、
チケット代金売上の4倍であるそうだ。つまり、例えば85ユーロの席のチケットであれば
実際には4倍の値段が必要な元手がかかっているのだが、公的補助金のおかげでチケット料金
は抑えられているのだ。
逆に言えば、各地の夏のオペラ・フェスティヴァルでのチケット料金が高いのも頷ける。公的
補助金の割合が低いためである。
それを、物価の高いストックホルムでありながらさほど高くない料金設定での上演に漕ぎ着
けることができたのは、地元スウェーデンでのマレーナ様人気と手腕のおかげである。お

c0188818_21532797.jpg

そのプロダクションが、ストックホルムとほとんど同じキャストで(アルサメーネ役のCTは
デヴィッド・ハンセンではなく、今回はデヴィッド・DQ・リー)ヴェルサイユで上演された。

しかも、ヴェルサイユ宮殿劇場は、歴史的なバロック劇場であるから、2重の意味で私は
興奮していた。ここでヘンデルのオペラを鑑賞することは私の夢の一つであったのだ。
しかしまた、実現してみれば、夢はまた幻想でもあったことがわかった。
この劇場は宮殿の中にあり、王のために作られ鑑賞するのも身内みたいな貴族ばかりだった
ろうから、非常に親密な雰囲気でこじんまりとしていて、びっくりするほど小さい。
バロックの劇場らしい姿を再現したロンドンのグローブ座の中にあるサム・ウォナマー・
プレイハウスのこじんまりした規模にも驚いたが、こちらはしかも古めかしさとある種の
安っぽさも漂っているのだった。それは、劇場の内装に如実に現れていて、椅子は升席の
ような木のベンチに布が貼ってあり、壁は一面大理石模様を描いた木張りなのだ。
当時の劇場って、そんなものだったのね。。。。
c0188818_2265365.jpg


さて、マレーナ様主演でスピノジ指揮による『セルセ』は4年前にウィーンで鑑賞している。
そのときもマレーナ様のはまり役だと思ったものだし、スピノジとはよく共演しているし
今回の『セルセ』はもう40回目になるほどだから、オケとも息がぴったりと合い危なげな
箇所などあろうはずもない。こちらもゆったりと鑑賞気分だった。

このプロダクションのとったコスト対策として、もうひとつ特記すべきなのは、合唱団を
採用していないことである。セルセの護衛としてコミカルかつアクロバティックな動作の
ダンサーが4人、舞台によく登場するのだが、彼らがまず合唱も担当。しかし、大がかりな
合唱の必要なシーンでは、なんとアンサンブル・マテウスのオケ団員たちが楽器を演奏しな
がら合唱も担当していたのには度肝を抜かれた。もちろん、指揮のスピノジも一緒になって
歌っていた。
なるほど、これはなかなか便利であるし、バロック・オケを雇う費用がないという理由で
バロック・オペラ上演をばっさりと切ってしまった某劇場もこれは真似てもいいのではない
だろうか。
小さな舞台上に合唱団が乗ると見た目がますます狭苦しくなることから、演出上、合唱団を
舞台に乗せないこともあるから、オケ団員に歌わせたら、費用対策上もよろしい。

c0188818_22175195.jpg


舞台の作りはシンプルで、波打ったような丘のような木の床に大道具としては木が一本立って
いるのみ。波打った床での演技は結構大変そうだが、視覚的に平面的でないという長所のみ
ならず、丘の上から、真ん中の低くなった丘の下からという具合に上手・下手がそれぞれ3通り
できるので、登場・退場の仕方に変化が出せる。

衣装は、コミカルさを強調したヴォードヴィル調というか煌びやかなウェスタン風の歌手
と『スター・トレック』もしくは『ブレード・ランナー』の登場人物を彷彿とさせる髪型・
メイク・衣装のダンサー4人組の対比も、遠めにもパッと見てわかりやすい。
歌手はいずれも大仰な表情と動作の演技なのだが、臭さがない。さすがのセンスと上演回数
を重ねた結果でもあろう。
特に演技も上手いなあ、と唸らされたのは、もちろんマレーナ様のほか、アルサメーネ役の
リー君とアタランタ役のケルスティン・アヴェモちゃんである。特に、アヴェモちゃんの
エキセントリックな表情と演技は堂に入ったもので素晴らしい。彼女は、嫌味や癖のない歌唱
で、アタランタ役としては今までの中で一番だ。
逆に、ロミルダ役とアマストレ役は、通常は得する役回りなのに、非常に舞台印象が薄いのは、
歌唱もごく普通レベルなのに加え、舞台プレゼンスに訴えるものが足りないせいだ。
舞台プレゼンスでは、マレーナ様と張り合えるほどだったのが、CTのリー君である。
彼はメゾに近い澄んだ美しく伸びのある声かつ声量もテクニックも余裕があり、押し出しの
強い、稀に見る逸材である。彼を生で聴くのは『スザンナ』でのダニエル役、『ポッペア』
でのオットーネ役以来3度目だが、どの役も自分のものにしていて、音程に不安定なところも
もちろんないし、アジリタもよく回って素晴らしい歌手だ。

c0188818_22362490.jpg

終演後、楽屋口で私服のリー君と。

マレーナ様は、千秋楽での疲れも感じさせず、最初の「オンブラ・マイ・フ」から出し惜しみ
なく、余裕のフル・パワーで歌ってくれた。
(後で、リー君に聞いたところによると、歌手の皆さんは全員、風邪をお互いに移しあって、
喉や体力のコンディションは万全ではなかったそうだが、それは客には気どらせなかった。)
バカ殿役をやらせたら、マレーナ様の右に出るものはいないであろう。ウィーンでのプロダク
ションよりも、思い通りに演技もできたのだろう、コミカル・パワーも炸裂していた。
後半にアクロバティックなテクニックを要求するアリアが続くのだが、フラメンコ風振付
と共に難なく歌っていた。

スピノジと言えば、私が見た舞台ではいつもヴァイオリンその他のソロ伴奏で歌手と掛け合う
場面がいつもあったのだが、今回もロミルダのアリアでは、ヴァイオリンを手に持ち丁々発止
の掛け合いで客席を沸かせた。


大団円の合唱をアンコールではサーヴィスしてくれ、長い長い上演の有終の美を飾る千秋楽と
なったのだった。

(おまけとして、出演者全員が私と同じホテルに偶然泊まっていた。しかも、マレーナ様は、
隣の部屋だった。3時からのマチネ公演のため、1時ごろ着物に着替えていた私の隣室から
マレーナ様の発声練習が聞こえてきて、ドキドキしたものだ。翌日の朝食では、スピノジと
おしゃべりができた。)
[PR]
# by didoregina | 2015-06-12 22:51 | オペラ実演 | Comments(4)

Ricercar Consort による初期バロック歌曲コンサート

わが合唱団の本拠地というか練習会場である16世紀のチャペルでのリチェルカール・
コンソートによる初期バロック歌曲中心のコンサートに行った。

c0188818_17332778.jpg


Ricercar Consort @ Cellebroederskapel, 10 April 2015
Philippe Pierlo (Director & Viola de Gamba)
Céline Scheen (Soprano)
Giovanna Pessi (Harp)

Diego Ortiz (1510 - 1570)
Recerdadas (basgamba & harp)

Luzzasco Luzzaschi (1545 - 1607)
Aura soave (soprano & harp)

Giovanni Giralamo Kapsberger (1580 - 1651)
Toccata ll arpeggiata (harp)

Stefano Landi (1587 - 1639)
Augellin (soprano & harp)

Giulio Caccini (1551 - 1618)
Torna, deh torna (soprano, basgamba & harp)

Bartolomeo Selma y Salaverde (1595 - 1638)
Susann passegiata (basgamba & harp)

Giulio Caccini (1551 - 1618)
Amarilli
Non ha il Chiel (soprano, basgamba & harp)

-pauze-

Giovanni Felice Sances (1600 - 1679)
Cantada a voce sola spra il Passacaglie (soprano, basgamba & harp)

Sonetto Passegiato: Fiume cháll onde
Arietta: Traditorella che credi (soprano, basgamba & harp)

Luigi Rossi (1597 - 1653)
Passacaille del Seigr. Luigi (harp)

Giovanni Felice Sances (1600 - 1679)
Fuggi pur tu
Sopra la Ciaccona (soprano, basgamba & harp)

-encore-
Claudio Monteverdi
Si Dolce e'l Tormento

c0188818_193825.jpg

このチャペルには昨年1月から隔週一回合唱の練習で来ているが、ここでプロの古楽演奏家に
よるコンサートを聴くのはずいぶん久しぶりだ。
座席は自由席なので、教会でのコンサートの鉄則「とにかく前の方に座るべし」を守るため
早めに行き、二列目中央を確保した。
会場の入りは6割程度だろうか、寂しいものである。
しかし、演奏家の皆さんは、ご機嫌よろしくにこやか。
歌手のセリーヌ・シェーンのソロを生で聴くのは初めてだが、写真での印象と異なり、黒い
ロングドレスに金髪ロングのすらりとした実に私好みの北ヨーロッパ系の美人である。まるで
映画『ロード・オブ・ザ・リング』でのケイト・ブランシェットみたいでドキドキしてしまう。

c0188818_18405196.jpg

まずは、ガンバとハープによるオルティスの『リチェルカール』で腕慣らし、耳慣らし。
ピエルロのガンバは、気負いとか感情入れ込みなどには無縁の実にあっさりとした演奏で、
そこから流れだす音色は澄んでしかも何とも言われぬ深みがあり、実に洒落た味わいである。
豪快な波のようなうねりはなく、流れに体を任すと自然にたゆたう気分になり心地よい。

しかし、歌曲の最初の2曲では、こちらの耳が慣れないせいなのか、感情を込め過ぎるためか
ソプラノがどうも張り上げ気味に聞こえ、もう少し音量を絞ってもらいたいなあと思うことが
しばしばだった。
このチャペルはとても小さいし響きが良すぎるので、リハでその点を見極めるべきなのだ。

曲目が進むにしたがって、音量調節がうまくいったかような感じになり、休憩前に歌われた
カッチーニの3曲はシェーンの個性にもぴったり合い、満足であった。彼女の声は、教会系
ソプラノとは異なり中音域に独特の土臭さがあるためこういうバロック初期の歌にはとても
適しているのだが、私の好みからすると、そこをあまり押し出さないで抑えた方がもっと美
しく聞こえると思う。
歌う姿はラファエル前派の美女を彷彿とさせ、ハントやウォーターハウス描く『シャロット
の姫君』そっくりである。

↓は、シェーンの歌うカッチーニ Torna, deh torna


休憩後の最初の曲で、ピエルロさんが最初の曲の楽譜を探すのに手間取って、笑いを誘う。
これで会場の雰囲気もほころんだのと、曲目も明るい色調の民謡っぽいものが多くなり、
全体の空気が軽くなった感じだ。浮き立つとまではいかないが。

ハープというのは、特に古楽演奏では艶やかさがなくごつごつとした素朴さも相まって、
とても男性的な楽器だと思う。指ではじくという豪快さがあるため、弓を使う楽器の伸び
やかで流麗な優しさと聴き比べるとそれが顕著で、ガンバとハープとの組み合わせは互いを
補っていいものだなあ、と思わされる。

図らずも、マルコ・ビーズリーでおなじみの歌が多いプログラムであったが、シェーンの
声質にはモンテヴェルディがぴったりだから彼女の歌う『ポッペア』など聴いてみたいものだ
と、コンサート中ずっと思っていた。すると、それを察してくれたかのような絶妙さで、
アンコールは「クラウディオ・モンテヴェルディのシ・ドルチェ・エル・トルメント』と
ピエルロが言ったときには膝を打ち、思わず「やった」と声がでたほどだ。
↓の動画はビーズリーによる歌。

[PR]
# by didoregina | 2015-04-11 19:05 | コンサート | Comments(6)

Farinelli and the King or how I learned to stop worrying and love the castrato

2015年最初のハイライトは、グローブ座のサム・ワナメイカー・プレイハウスでの新作芝居
Farinelli and the Kingにイエスティン君がファリネッリ役で出演ということで、期待とある
種の胸騒ぎを覚えつつ、2月12日を心待ちにしていた。
c0188818_18214073.jpg

Farinelli and the King by Claire van Kampen @ Sam Wanamaker Playhouse
2015年2月12日
Directed by John Dove
Designed by Jonathan Fensom
Musical Director/Harpsichord: Robert Howarth

Sam Crane:Farinelli
Huss Garbiya: Doctor Jose Cervi
Melody Grove: Isabella Farnese
Colin Hurley: Metastasio
Mark Rylance:Philippe V
Edward Peel: De la Cuadra
Iestyn Davies: Castrato

新作であるし、私たちが行ったのは二日目公演なので、ほとんどまだ評も出ていないから、
ほぼ白紙状態で臨んだと言える。事前に知っていたことといえば、年末にイエスティン君が
ラジオ局と組んでファンとのインタラクティブ・インタビューを行った際訊き出したのだが、
ファリネッリ役は役者と歌手の2人が舞台に立ち、イエスティン君は歌のみの担当で、台詞は
ないだろうということ。
う~む、ファリネッリが2人か一体どういう芝居になるんだろう、どういう歌をどの場面で
歌うんだろう、そして、歌手ファリネッリ役のイエスティン君の立ち位置はどこだろう、
普段ならなにがなんでも最前列中央の座席を取るのだが、劇場内部の構造がよくわからない
まま取った座席からの眺めはどうなんだろう、と疑問と期待とが交差する毎日であった。

さて、当日は早めに劇場に行った。付近のカフェか劇場カフェで軽く食事でもしようという
わけである。出待ちのための楽屋出口下見という意味もあるのだが、それらしきドアは全く
見つからない。着物にコートとマントの重ね着をしていたが外は寒い。中に入って、切符
売り場の辺りに立って同行者とおしゃべりなどしていた。すると、なんとそこに楽屋入り前
私服のイエスティン君が現れたのである。よく見かけるグレーのセーター姿にピンときた。
c0188818_1834227.jpg


以前ここに来たことのあるロンドンの椿姫さんによると、この劇場は内部写真撮影厳禁で
その厳しさは徹底しているということなので、カーテンコール写真は撮れないだろうし、
楽屋口もわからないから出待ちもできないし、と思っていた矢先だったので、これ幸いと
パパラッチさながらに取り囲んでパチパチとイエスティン君の写真を撮らせてもらった。
(私服姿でもあり、他の人たちはイエスティン君には全く気づいていないようで、私たち
以外に彼の写真を撮る人はいないのであった。それとも、この劇場に来る人たちの大半は
CTとかオペラとかバロックとかにはあまり縁がないのかもしれない。)

c0188818_19112467.jpg

昨年建ったばかりのサム・ワナメイカー・プレイハウスの見取り図。
左下部分がこじんまりとした劇場で、それ以外の空間に、切符売り場(右)、
カフェ(左上)、階段などが見える。

劇場内部の写真撮影が不可ならば、撮れるところで撮っておかねばと、フォアイエで着物姿の
記念写真撮影もした。

c0188818_1914655.jpg


昨年1月にこけら落としをしたばかりの新しい劇場だが、外観はイギリス版北方ルネッサンス
のジャコビアン風の端正かつシンプルな煉瓦造りなのに対して、劇場内装は木材に黒と金の
彩色が施されてかなりバロックっぽい趣味の豪華さで、しかも照明は天井から下がるシャン
デリアもステージ壁も舞台床も本物の蝋燭のみという凝りようである。だから、内部はほの暗く、
いかにも時代劇を見るのに似つかわしい雰囲気で気分は嫌が応にも盛り上がる。
丁度、四国高松にある、江戸時代の芝居小屋を模して造られた金丸座のような具合で、その
時代の空気が味わえるこの空間に、芝居好きならば一度は身を置いて劇場体験すべきだ。

c0188818_19311992.jpg

トイレのある場所は2階奥で、一番上の写真にあるハーフティンバーのエリザベス一世時代の
チューダー風建物のグローブ座に壁を接して繋がっているようだ。

さて、ようやく開演時間が迫ってからドアが開き、客は座席に着くことが許される。
1階バルコニー右側の席で、びっくりするほど小さな芝居小屋ながら、柱が邪魔になる席も
あるので、値段は隣り合わせの席同士でもかなり幅のある設定になっている。私の席は45
ポンドだったと思うが、クッション付きベンチ席で余裕があり視界も悪くなかった。

ロンドンの歌劇場と芝居の劇場との違いで一番大きいのは、後者内部での写真撮影絶対禁止と
いう方針の徹底度だ。開演前に客席の様子を写すのすらきつく咎められるということは、
11月の遠征時に鑑賞したオールド・ヴィック座での『エレクトラ』で重々承知している。
狭い劇場に比して案内人の数が多いのと、客席数も少ないため係員一人ひとりが目を光らせて
いて、見つかれば遠くからでも叱責注意されるという現場を目撃しているから、カメラを取り
出すのさえ恐ろしくてできない。
そして、もう一つの驚きは、これもオールド・ヴィック座で経験すみなのだが、客席への
飲み物持ちこみが当たり前であることだ。皆、プラスチックのコップに入った水やビールや
ソフトドリンクを手にしている。(ラウンドハウスからのオペラ『オルフェオ』ライブ・スト
リーミング中継で映された客席でもリラックスして飲み物片手の人が目についたので、ロン
ドンの芝居小屋では当然のことであるらしい。)

c0188818_2112236.jpg


舞台奥の部屋や壁などはこの芝居のために作られたデコールではなく常設で、中央奥から
役者が舞台に登場する。舞台を客席から隔てるカーテンはない。また、芝居は舞台上だけで
なく平土間の客席通路や舞台の階上でも行われる。器楽演奏は、教会のパイプオルガンある
いは合唱団席さながらの舞台奥の階上にあるギャラリーが定位置である。

今回、イエスティン君の歌が目的で来ている客は少数派であるらしいことは、歌劇場やコン
サート・ホールとの客層が違うことから察せられた。そして、観客の目的は何よりも、今
飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優、マーク・ライランス演じるスペイン王フェリペ役を見るためと
いうことは紛れもない事実だと実感した。それは、彼の一挙一動に会場の目が注がれ、意外
にも喜劇的要素の多い芝居なので、彼のセリフごとに笑いが起こる、という塩梅である
ことから知ったのである。なるほど、開演前に会ったイエスティン君が言っていた
「すっごくファニーで楽しく笑える芝居だから。」というのは、このことなのかと悟った。
ファリネッリと王様という芝居は喜劇とは最大の予想外であった。

それと同様に予想外で驚かされたのは、ファリネッリとスペイン王そしてイザベラ王妃との
三角関係が後半では重要な話の運びになっていることだった。
前半では主に、鬱で自分の世界に閉じこもり国政に興味を無くしている王の周りで起こる
悲喜劇と、そんな王をなんとか救いたいがために、音楽の力で病気や神経が和らげられるの
ないかと思い、ロンドンの劇場情勢に詳しいイザベラ王妃がファリネッリをスペインに招聘
し、王様専属歌手にしようとする、かなり状況説明的な筋で進んだ。

ウィーンのメタスタージオを仲介人にして人気絶頂のファリエッリをなんとかスペインまで
来てもらうことに成功。王の枕もとで歌う、Alto Gioveが前半のハイライトであろう。
ファリネッリといえば誰もがこの曲を思い浮かべるし、ポルポラ作曲で彼の音楽書法および
カストラートの喉やテクニックを聴かせる技巧など全てが凝縮したこの歌は、最近では若手
CTたちも何人かレパートリーとしている。
この歌なしではこの芝居もあり得ないだろうと思っていたが、イエスティン君がこの歌を
歌うのを聴くのは初めてなので、どんな具合なのか、しかし彼の得意とする唱法とはかなり
異なるテクニック、メッサ・デ・ヴォーチェやヴィヴラートなどのケレンミを必要とするから
なあ、と不安半分・期待半分であった。やはりと言うべきか、かなりあっさりと正攻法聖歌
隊的で、艶めかさや哀愁や甘美からはほど遠いものであった。しかるに例えるならば、夜空に
きっかりと輝く星の清澄さ、森の木立の間から地面に差し込む月光のごとくひたすらと清々
しいのである。
もしも超絶技巧を駆使した唱法でこの歌を歌われたら、王は興奮、ますます目が冴えてし
まって眠るどころではなくなるから、子守歌のような歌唱は本来の目的に適っているとも
言えよう。

c0188818_21331227.jpg


後半は、心の平安を取り戻した王と王妃とファリネッリとの楽しい田舎生活、そして王妃と
ファリネッリとの不倫が軸になる。
森の中の狩の場面では、景気づけのため勇ましいVenti Tribuniをファリネッリが歌う。
このアリアは、ヘンデルの『リナルド』での白眉であり、昨年グラインドボーンで題名役を
歌い演じたイエスティン君の十八番である。男っぽいこの歌は、だから、二重の意味で
テクニックも含めてばっちりと決まる。
だが、しかし、ここでまたいくつか疑問が湧く。
まず、この選曲は脚本家(作曲家としての方が有名なクレア・ファン・カンペンが初めて
脚本を書いた)によるものなのか、イエスティン君からのアドヴァイスなのか。
そして、イエスティン君が歌手ファリネッリとして舞台に登場するのはほぼ歌う時のみで
あるが、もう一人のファリネッリ役俳優とイエスティン君とはルックスがよく似ている。
歌が始まると2人のファリネッリが舞台上で入れ替わる時もあるし、2人がそのまま一緒に
いる場合もある。わざわざ、そっくりさんを選んだのだろうか。
そしてまた、イエスティン君はオペラ舞台経験も多く演技力もあるのだから、わざわざ
ファリネッリ役を2人にする必要はあったのだろうか。

第一の疑問に加えるに、後半の二番目のアリアにCara Sposaが使われたのは、王妃とファ
リネッリとの不倫の愛という場面にはぴったりであるが、逆に考えると、もしかしたらこの
歌を使いたいために不倫という設定を作ったのかもしれない。そんな疑問も湧くほど、
この歌もイエスティン君にお誂え向けの十八番で聴かせる歌なのだ。

第三の疑問にも加えると、オペラ歌手だから舞台で歌以外の台詞を覚えたりしゃべるのは
さほど苦になるとも思えないのだが、地の声がかなり低いイエスティン君の場合、しゃべる
のとファルセットの歌唱とを交互にというのは喉には負担になるからだろうか。
かなりの回数出演の舞台だから、出ずっぱりというのは重労働かもしれないが、イエスティ
ン君の演技や異なる表情をもっともっと見たかった。というのは、歌手ファリネッリとして
登場する彼は、人気と地位に恵まれた華やかな人生を象徴しているとは思えないほど沈痛な
表情で歌うことが多かったからだ。

王のもとを去るファリネッリが歌うのは、『私を泣かせてください』で、これとともに幕。
この曲は、『リナルド』では本来ソプラノが歌うのだが、今まで一度たりともソプラノが
歌うこの曲を聴いて満足したことがない。かなりスローテンポなのは己の境遇の辛さを切々
とかきくだき、悲劇のヒロインである自分に酔っているようなのが常道で、かえって聴く方は
白けてしまうことが多いのだ。それに対して、女々しいところの少ないメゾやCTが歌うと
この曲はいい曲だなあ、と思うことが多い。
イエスティン君がこの曲を歌うのを聴くのは今回が初めてだったが、『ファリネッリと王』
のラストでストレートに全くてらいなく歌われたこの曲がしみじみと心に響き、これほど
イエスティン君向けの曲だとは、と新たな発見に目を瞠らされたのだった。
[PR]
# by didoregina | 2015-02-26 22:11 | イエスティン・デイヴィス | Comments(8)

『真珠採り』レイス・オペラ公演

オランダの巡回歌劇団Nederlandse Reis Opera(旧称Nationale Reis Opara)による
ビゼーの『真珠採り』をマーストリヒトのフレイトホフ劇場で鑑賞した。
レイス・オペラ公演も、このオペラを鑑賞するのも久しぶりである。
見に行こうという気になったのは、所属する合唱団のコンサートでこのオペラの白眉とも
言えるテノールとバリトンによるデュエット「神殿の奥深く」をつい最近歌ったのが
きっかけである。
Les pêcheurs de perles @ Theater aan het Vrijthof 2015年2月3日
c0188818_1793446.png























Benjamin Levy: Muzikale leiding
Timothy Nelson: Regie
Wikke van Houwelingen: Decorontwerp
Elena Werner: Kostuumontwerp
Gé Wegman: Lichtontwerp
Jitti Chompee: Choreografie
Florentijn Boddendijk & Remco de Jong: Sound design

Kishani Jayasinghe: Leïla
Yaroslav Abaimov: Nadir
Robert Davies: Zurga
Yavuz Arman İşleker (TalentenEnsemble): Nourabad

Krittin Kiatmetha: Danser
Juan Carlos Toledo: Danser
Rocco Vermijs: Danser

Noord Nederlands Orkest
Nationaal Opera en Concert Koor
Koordirigent: Stephen Harris

連日異なる劇場を巡回する歌劇団の宿命で、舞台装置は移動も設置しやすいものでないと
いけないという制約があるので、舞台背後に白い大幕、その後ろに月、巨大な光源、そして
モルディブ辺りで海釣りをする人が座る杭のようなものが大道具の全てであるが、そのシン
プルさがなかなか効果的でもあった。

c0188818_19232356.jpg


小道具としては、頭からすっぽり被る白い仮面と大きな魚網の使い方が抜群だった。
仮面は着けた者の感情をその内に秘めてしまいながらも、逆説的だが露わにもするという
効果があることは、能面においても見いだせる。
主役3人は、使命・因習と愛情・友情との二局対立の葛藤と一方通行の三角関係に苦しむの
だが、個人の感情よりも共同体での使命や因習の比重が高いことを前提としていることから
起こる悲劇の深さを、仮面は無言ながら雄弁に語るのだった。
また、漁網は処女の純潔を象徴するベールとして使われたり、秘めた愛情関係の存在を世間
から天狗の隠れ蓑のように隠してくれるものになったり、がんじがらめになった苦悩を象徴
したりと千変万化の活躍である。

c0188818_19243263.jpg


舞台演出効果として特に感心させられたのは、三人のダンサーの存在であった。
開演前、すでに舞台上では無言でコンテンポラリー・ダンスが繰り広げられていたのだが、
しなやかな肉体の美しさを最大限に出す振り付けで、古典バレエの素養のあるダンサーが
見せるアクロバティックな動きはうっとりするほど美しい。オペラの幕が上がってからも
歌手の周りで踊ったりするのが、まったく邪魔になるどころか、ほとんど道具立てのない
シンプルな舞台では一種のデコールも兼ねている具合で、全体との調和がいいのだ。
振付のJitti Chompeeという人は、ピナ・バウシュの影響を大きく受けているらしい。
エレガントな動きが目に心地よく、せかせかしたような振付けで観る者をイライラさせる
ことも、歌手の邪魔をすることもない。

c0188818_19254573.jpg

主役級の三人の歌手

歌手では、ナディール役のテノールの発音がいかにもフランス語らしい鼻音を強調する
ディクションで、ちょっとトピ君を思わせる若々しく伸びやかな美声である。
高音になると下からずりあげるのが癖のようにも思えたが、気になるほどではない。
バリトンの声はあまり印象に残らなかった。
レイラ役はスリ・ランカ系の美女で、ポスターも彼女の写真を基に加工デザインされている。
身長が低いのに体つきが予想外にがっしりしているので、顔とのギャップが大きかったが。
声は、この役にはどうなんだろう。ヴェルディ向けのしっかりしたつやと芯がある声質と
声量で、わたしの描くレイラのイメージとは異なったが、客観的には悪くはない。

c0188818_19263669.jpg

三人のダンサー



いつもこの歌劇団でがっかりさせられるのはコーラスだ。全体にのっそりして緊張感が
感じられずヴォリュームにも欠ける。前半は特にリズム感がひどいのにあっけにとられた。
最後の方のコーラスでなんとか盛り上げていけたのが救いだった。

オケも特に印象には残らなかったが、ソロ楽器を客席バルコンや平土間後方に配置したりと
工夫は凝らしていた。
繰り返し登場するテーマ・メロディーが抒情的かつ甘美で美しいのがビゼーの曲の真骨頂
なので、管楽器のソロが上手く決まっていたから及第点はつけよう。
[PR]
# by didoregina | 2015-02-05 19:33 | オペラ実演 | Comments(4)

2015年最初のコンサートと着物

今年はなんと、着初めが松の内に間に合わなかった。
c0188818_19322553.jpg


しかし、2015年最初の着物でのコンサートは、所属する合唱団恒例のニューイヤー
コンサートなので、着物を着て舞台に立ったのだった。
これは初めての経験であるが、団員やお客様には大変好評で、普段コンサート会場や
歌劇場で頂戴する賛辞の数十倍にも上った。
合唱団のドレスコードは「黒を基調とし利かせ色を配すること」ととなっているので、
墨色に近い泥染めに赤の縞大島の着物に、お正月らしく格式の高い石畳模様の朱色と
金の袋帯を合わせてみた。

c0188818_19345027.jpg


コンサートの後にはパーティーがあるし、飲み物やつまみなどの運搬の手伝いもしなければ
ならないから、当初は万一を慮ってウールの着物にしようと思って準備していた。
ウールといっても、そう言わなければ決してウールとは思われないのは、しなやかな風合いと
黒地にカラフルな紅型風の花や蝶がプリントされているからで、お正月らしい華やかさもある。
しかし、当日朝、ツイッターを見て急きょ別の着物にすることにした。日本では丁度、
成人式の日なのだが、鹿児島では本場の大島紬の振袖を着るという記事を目にしたからだ。
目から鱗である。大島紬は着やすいし、しゅっしゅと鳴る衣擦れの音もエレガントだし、
着心地がいいし、水や汚れにも強い。これに華やかな帯を合わせれば、お正月らしさも出るし
合唱団のドレスコードにもぴったりだ。

着物を着て会場に行くと、三々五々と集まる団員の反応がすさまじかった。讃嘆の嵐である。
触られたり、様々な質問攻めにもあった。彼らは個性的なオシャレを楽しむことにかけては
人後に落ちず、そういう人たちは人の着ているものにも敏感で、素敵だと思ったら称賛を惜し
まない。
地味な色柄の大島には派手な長襦袢を合わせるのがコツなので、鮮やかな紅絹色のものにし
たら、それも褒められた。細かいところまでよく見ている。

c0188818_1954626.jpg


会場は、古楽コンサートがよく開かれる16世紀のセレブルダースチャペルで、音響もよい。
第一部は混声四声合唱で、第二部は今年音大に入ったばかりだが将来が嘱望されるソプラノ
のビビちゃんによるモーツアルト、ヘンデルなどのアリア・ソロ。
合唱の部のプログラムは以下の通り。

Au fond du temple saint (ビゼーの『真珠採り』より)
バーバーショップ・メドレー Let me Call You Sweetheart, Sweet Catherine, Down
by the Old Mill Stream
ナポリ民謡メドレー 『帰れソレントへ』『サンタ・ルチア』『オーソレミオ』
Pastrale (オランダ人Lennaert Nijgh作詞Boudewijn de Groot作曲)
Gabriellas sång (Stefan Nilsson作曲 Py Bäckman作詞 スウェーデン映画As it is in Heaven
より)
Fermarono i cieli
[PR]
# by didoregina | 2015-01-12 20:11 | 着物 | Comments(8)

コンサート・チケットの「当たり」年

年末ともなると、一年を振り返り、順位や回数などのまとめ記事を書きたくなるものだ。
「当たり年」というキイワードを使って2014年を総括すると、文字通りチケットその他の
プレゼントに「当たった」回数というのが今年はかなり多かったので、それをまとめて
みよう。
c0188818_1741726.jpg

1月27日のコンセルトヘボウでのカリーナ・ゴーヴァンのリサイタルはブログ記事にした。

その前の週からエイントホーフェンのミュージックヘボウで、室内楽のストリオーニ・
フェスティヴァルが開催されていて、1月31日、フェスティヴァル出演アーティストのほぼ
全員登場しての総集編ともいうべきラスト・ナイト・マラソン・コンサートに招待された。
Storioni Night o.a. Hervé Joulain hoorn, Bram van Sambeek fagot,
Nelson Goerner piano, Storioni Trio

Ives – The unanswered question
Dvorák – Strijkkwartet nr 12 ‘Amerikaanse’
Arthur – Farewell song of the deathless voice
Gotschalk – The banjo
Beach – Pastorale
Griffis – Threetone picture
Korngold – Romance impromptu uit Deception
Bloch – Prayer uit Jewish Life
Bartók – Contrasts
Bernstein – Ouverture Candide (versie voor blaaskwintet)
Greenstein – Nieuw werk
Muhly – The only tune
Bernstein – Delen uit Westside Story
Gershwin (arr. Van Klaveren) – Rhapsody in Blue
Saint-Saëns – Havanaise
Brouwer – Werk voor gitaar ntb
Golijov – Lullaby & Doina
Piazzolla – Primavera porteña
Piazzolla – Tango seis
Grande finale (Amerika-medley met muziek
van Irving Berlin, Jerome Kern en Cole Porter)

休憩2回を含む夜7時半から夜中までの長いコンサートで、内容も大変ヴァラエティに富み
いかにもフェスティヴァルの最後の夜を飾るにふさわしいもので楽しかった。(詳しいレ
ビューを書いたが、ブログ投稿に失敗して消えてしまった。。。。)
出演者の中で特に印象に残ったのは、フィンランド人のヴァイオリニストでメゾ・ソプラノ
のVirpi Räisänenというアーティストだ。室内楽でヴァイオリンを弾き、またソロ歌手として
素敵なデザインのコスチュームでモダンダンスを披露しながら現代ものを歌ったりするので、
もう彼女に目が釘付けだった。
↓の動画は2012年のものだが、これと似たパフォーマンスと衣装であった。




6月にはニシン漁が北海で解禁になり、初物は珍重される。それを祝うニシン・パーティと
いうのが各地で開かれるのだが、帽子イヴェントとして参加したことは記事にした。
そこでの私の生牡蠣の食べっぷりのよさが牡蠣屋さんの目に留まったらしく、屋台を出して
いたレストランFLOマーストリヒトから、ウェルカム・ドリンク付き3コース・ディナーと
いうのにあとで招待された。生牡蠣は一般的オランダ人には敬遠されがちなので、パーティー
などで牡蠣が出ていたら、一人勝ち状態である。
c0188818_1846032.jpg


また、8月にはロンジン・グローバル・チャンピオンズ・ツアーという馬術障害競技大会の
フェルドホーフェンでのVIP招待券が当たった。(これブログ記事にした。)

9月には、デン・ボッスのInternational Vocal Competitionという声楽コンクールにBrava
TVから選ばれた視聴者審査員の一人として3日間審査に携わる機会に恵まれた。
c0188818_18423687.jpg


その最中にユトレヒト古楽祭が開催されていて、9月7日の最終コンサートのチケットが当選
した。
ジュージー・トゥートというハンガリア人ソプラノの生の歌声を一度聴いてみたいと思って
いたので、万難を排してコンサートに行った。ジュージーちゃんは4人いるソプラノの一人で、
さほどソロパートがあるわけではないので、誰がどこを歌っているのかイマイチわかりづらい
のだったが、めったに聴く機会のないフックスの『皇帝レクイエム』なるものを生で聴くことが
できて満足だった。

Johann Joseph Fux - Kaiserrequiem

Vox Luminis:
Zsuzsi Tóth, Sara Jäggi, Elke Janssens, Maria Bernius - sopraan / soprano
Barnabás Heygi, Jan Kullmann - alt / alto
Olivier Berten, Robert Buckland - tenor
Matthias Lutze, Lionel Meunier - bas / bass

Scorpio Collectief:
Veronika Skuplik, Stefano Rossi - viool / violin
Johannes Frisch - altviool / tenor violin
Josue Melendez, Frithjof Smith - cornetto, cornetto muto / cornett, cornett muto
Simen van Mechelen, Claire McIntyre - trombone
Carles Cristobal - fagot / bassoon
Matthias Müller - violine
Kris Verhelst - orgel / organ

このコンサート動画がアップされているのでご覧いただきたい。


そのあとはもう軒並みコンサート・チケット当選ラッシュであったが、遠征とかち合って
しまい、自分では一つしか行けなかった。そうなると、行ってくれる人・ふさわしい人を
探すのに躍起になる。

デン・ハーグでのPJとナタリー姐のコンサートとかち合ってしまったのが、ロッテルダムの
ゲルギエフ・フェスティヴァルの「革命」と題された9月14日のコンサートで、ゲルギー
指揮マリンスキー劇場オケ、ソリストはデノケである。プログラム内容は以下の通り。
代わりに行ってくれた人たちは非常に感動していた。

Orkest van het Mariinsky Theater
dirigent Valery Gergiev
sopraan Angela Denoke
Falla Danza ritual del fuego uit 'El amor brujo'
Strauss Symphonische Fantasie aus 'Die Frau ohne Schatten'
Berg Drei Bruchstücke aus 'Wozzeck'
Sjostakovitsj Twaalfde symfonie 'Het jaar 1917'
Ljadov Uit de Apocalyps

c0188818_1927613.jpg


10月4日のロンドンでの『ポッペアの戴冠』と同じ日にあったデン・ハーグでのイレーネ・
テオリンがソリストのスウェーデン王立歌劇場オーケストラのコンサートにはハーグ在住の
友人に代わりに行ってもらった。

Wagner Tristan und Isolde: Vorspiel & Liebestod
Van Gilse Thijl Treurmuziek
Wagner / de Vlieger The Ring, an Orchestral Adventure

Royal Swedish Opera Orchestra
Lawrence Renes - dirigent
Iréne Theorin- sopraan

c0188818_19314639.jpg


11月の『イドメネオ』および『エレクトラ』遠征には、コンセルトヘボウでのアンジェラ・
ゲオルギューのリサイタルがかち合ったのだが、丁度日本からアムスとロンドンに遠征に
来ていたリュドミラさんに譲ることができた。「アンジェラのコンセルトヘボウでのコン
サート・チケットが当選したからには、くじ運の強さも本物」と友人たちから言われたものだ。
コンサートの内容に関してはリュドミラさんのブログ記事を参照されたい。(11月25日)

Angela Gheorghiu (sopraan)
Marius Vlad Budoiu (tenor)
Het Gelders Orkest
Tiberiu Soare (dirigent)

Saint-Saëns - Bacchanale (uit 'Samson et Dalila', op. 47)
Puccini - Tu, che di gel sei cinta (uit 'Turandot')
Mascagni - Suzel, buon dì (uit 'L'amico Fritz')
Leoncavallo - Vesti la giubba (uit 'Pagliacci')
Bizet - Entr'acte (uit 'Carmen')
Verdi - Ave Maria (uit 'Otello')
Verdi - Dio, mi potevi scagliar (uit 'Otello')
Verdi - Già nella notte densa (uit 'Otello')
Dvořák - Slavische dans in C (uit 'Slavische dansen', op. 46)
Cilea - Ecco, respiro appena (uit 'Adriana Lecouvreur')
Cilea - Ma, dunque, è vero? (uit 'Adriana Lecouvreur')
Wagner - In fernem Land, unnahbar euren Schritten (uit 'Lohengrin')
Tsjaikovski - Polonaise (uit 'Jevgeni Onegin', op. 24)
Lehár - Dein ist mein ganzes Herz (uit 'Das Land des Lächelns')
Catalani - Ebben? Ne andrò lontana (uit 'La Wally')
Puccini - O soave fanciulla (uit 'La bohème')

c0188818_19333498.jpg


そして、12月のロンドン遠征から帰った足でそのまま、ドイツのドゥイスブルク歌劇場
から招待された『ウエルテル初日』を鑑賞しに行ったことは、先日ブログに書いた。
偶然だが、チケット・プレゼント当選は、遠征と連動しているかのような法則性が見られる。
不思議だ。

たぶん、今年最後のプレゼント当選は、Het Nieuwe Rijksmuseum (邦題『みんなのアム
ステルダム国立美術館へ』)公開記念として、配給元からフィルムハウス・リュミエールに
贈られた、アムステルダム国立美術館とプレイモービルのコラボ限定版「牛乳を注ぐ女』の
フィギュアである。これはクリスマス・プレゼントとしてきれいにラッピングされていたので
うれしさもひとしおであった。ラッピング・ペーパーには12月公開の日本映画『2つ目の窓』
ポスターが使われ、カードは現在映画博物館EYEでリバイバル上映されている『風と共に去り
ぬ』でしかもカードにはなんと日本語で「おめでとうございます」と書いてあった!
c0188818_19524760.jpg


プレゼント当選のコツとしては、応募の際、必ず1、2行、担当者の心に響くコメントを書く
こと。これに尽きる。大概は、「応募の動機」もしくは「誰と一緒に行きたいか」を書く
ことになっているが、そうでなくて「先着順」とか「抽選」と謳っている場合でも、実際は、
気の利いたコメントを書いたことが当選の理由なのは、担当者からの返事やその後のやりとり
から明らかである。
中学生時代、ラジオの深夜放送などにリクエストはがきをよく出していて、当時それが
読まれたりプレゼントに当選したりしたことがよくあった。あれと全く同じコツが現在の
プレゼント必勝法にも当てはまるのである。
[PR]
# by didoregina | 2014-12-30 20:05 | コンサート | Comments(8)

2014年も若手カウンターテナーが大活躍!

2014年のコンサートおよびオペラは、基本的にカウンターテナー出演のものに食指が動いた
ので、若手CTの旬の声を生で聴く機会に恵まれた一年だった。だが、行ったものすべてを
ブログ記事にしたわけではないので、漏れていたものをここにまとめて、今年のCTの活躍を
振り返ってみよう。

ブログにレビューを書いたが、1月18日のドルトムントでのカルダーラの『惑星の調和』コン
サート形式には、CTはフランコ・ファジョーリカルロス・メナのみの出演となりクリストフ・
デュモー
の歌唱が聴けなかったことが大変な心残りというか痛手であった。結局、
今年は一度も彼の歌唱の実演に接することができなかった。来年2月の『タメルラーノ』まで
待たねばならない。

c0188818_22352182.jpg

5月4日にケルンでコンサート形式の『タメルラーノ』を聴きに行った。CTは題名役のシャビエ・
サバタ
マックス・エマニュエル・ツェンチッチが出演。
Musikalische Leitung Maxim Emelyanichev
Tamerlano Xavier Sabata
Bajazet Daniel Behle
Asteria Sophie Karthäuser
Andronico Max Emanuel Cencic
Irene Ruxandra Donose
Leone Pavel Kudinov
Orchester Il Pomo d'oro

このオペラはコンサート形式だったためか、どうもあまり印象に残らなかった。なぜか、
この日の指揮者は非常に若いのに、オケのポモ・ドーロから若々しさや躍動感が引き出せず、
全体的にのっぺりとした演奏で退屈してしまうのだった。オペラそのものも地味で魅力が乏
しいこともあり、好きなCTが出演しているというのに、聴きながらついうとうとしてしまう
こともしばしばあり、レビューを書きたくなるほどの感動につながらないのだった。
なぜだろう、と今でも腑に落ちないほどだ。

4月の復活祭の前に1日おきに『マタイ』と『ヨハネ』受難曲をそれぞれ聴くことができ、
若手イギリス人CTであるイエステイン・デイヴィスティム・ミードをバッハで聴き比べる
という贅沢に浸れた。共にイギリスの教会系CTであるから、バッハとの相性は抜群だ。

c0188818_23134282.jpg

バッハといえば、なぜかレビューを書かなかったのだが6月24日のウィグモア・ホールでの
イエスティン君のコンサートも、バッハがメインだった。
Cantatas for the Soul

J Christoph Bach
Ach dass ich wassers gnug hätte

JS Bach
Brandenburg Concerto no 6
BWV 54 Wiederstehe doch der Sunde
Violin Concerto in A Minor
BWV 170 Vergnügte Ruh, Beliebte Seelenlust

The Dunedin Consort
Iestyn Davies - Countertenor
Cecilia Bernardini - Violin

今年はイエスティン君のヨーロッパとイギリスでのコンサートとオペラはほとんど制覇した
と言ってもよいほどだが、このウィグモアでのコンサートは当初予定に入れてなかった。
チケットはすぐに売り切れになってしまい、リターンを狙っていたのだがいい席はなかなか出
てこず、少なからず諦めていた。
ところが、直前になって友人の友人が出張のため行けなくなり、棚ぼた式に最前列中央の席が
手に入った。
ヨハン・クリスチャン・バッハのこのラメントは、コジェナーのCDをよく聴いたものだが、
CTによって歌われると、哀しみよりは、じりじりと身を焦がすかのような渇望が甘美な官能
の響きに聴こえるのである。しかも、イエスティン君のストレートでしみじみとした歌唱に
よってそのほてりのような感覚が聴きながら体にすっと入り込み、哀しみと裏表の諦めに近い
ようなマゾヒスティックなイメージすら湧いてくる。こういうところにCTの歌唱の真価が現れ
るのであろう、この最初の一曲で打ちのめされてしまった。

c0188818_23481682.jpg

9月1日にはユトレヒト古楽祭のコンサートを二つ梯子したのだが、まず、ピータース教会で、
Cinquecentoというウィーンのアンサンブルによる6声のポリフォニー・コンサート。
16世紀にウィーンの宮廷で活躍したリエージュ出身の作曲家によるものという渋い内容だ。
'Jean Guyot de Chatelet & Philippe Schoendorff'

Terry Wey, coutertenor
Franz Vitzthum, countertenor
Tore Tom Denys, tenor
Achim Schulz, tenor
Tim Scott Whiteley, bariton
Ulfried Staber, bas

グレゴリオ聖歌とリエージュ出身の二人の作曲家による作品が交互にア・カペラで歌われる。
お目当ては、若手CTのテリー・ウェイ君である。彼は、昨年のデュッセルドルフでの『セルセ』
で、ヴァラー・サバドゥス君と組んで弟役を歌ったのだが、この二人はほぼ同年代でCTでも
メゾとアルトと声質的に異なるのだが声の親和性は抜群である。
今回、テリー君は渋いポリフォニーのコンサートで、教会系らしいすがすがしさとふくよかな
温かみのあるアルトの歌声を聴かせてくれた。

c0188818_0173780.jpg

9月14日には、デン・ハーグのアントン・フィリップス・ホールでのフィリップ・ジャルス
キー
とナタリー・シュトゥッツマンのコンサートに行った。
Ensemble 55
Philippe Jaroussky en Nathalie Stutzmann

Antonio Vivaldi (1678 – 1741)
Concert voor strijkers in g (RV 157)
Uit: OLIMPIADE Aria Lo seguirai felice [PJ]
Adagio uit Concert voor strijkers in C (RV 109)
Uit: IL GIUSTINO Aria Vedro con mio diletto [NS]
Uit: FARNACE Aria Gelido in ogni vena [PJ]
Allegro multo uit Concert voor strijkers in C (RV 109)
Uit: OLIMPIADE Aria Gemo in un punto [NS]
Uit: OLIMPIADE Duet Nel giorni tuoi felici [Megacle PJ / Aristea NS]

Georg Friedrich Händel (1685 – 1759)
Uit: SERSE Ouverture
Uit: RODELINDA Aria Se fiera belva ha cinto [NS]
Uit: SERSE Sinfonia uit Acte III
Uit: RADAMISTO Aria Qual nave smarrita [PJ]
Adagio uit Sinfonia voor strijkers (HWV 338)
Uit: ARIODANTE Aria Scherza infida [NS]
Largo uit Concerto Grosso, opus 3 nr. 2 (HWV 313)
Uit: ORLANDO, Sinfonia uit Acte III
Uit: SERSE Aria Crude furie [PJ]
Uit: AMADIGI Ballet voor herders en herderinnen uit Acte III
Uit: ATALANTA duet Caro/ Cara [Atalanta PJ / Meleagro NS]

前半はヴィヴァルディ、後半はヘンデルというわかりやすい構成のプログラムで、器楽曲では
アンサンブル55を指揮しながらアルトのシュトゥッツマンと、メゾというより誰とも比較でき
ない独特の声の持ち主であるジャルスキーとが、ほぼ交互に歌うのだが、デュエットでの二人の
声の相性も素晴らしい。
PJの生の歌声は何度か聴いているので、この日はナタリー姐の歌唱を聴くのを楽しみにしていた。
ほれぼれとするほど深みのある声と噛めば噛むほど味わいのある歌唱とで、姐は期待以上だった。
PJの人気はオランダでも高いから、会場は熱気に溢れ、アンコールも3、4曲に及んだらしい。
(電車の時間の都合があるためアンコール一曲だけで会場を出てしまった。)
c0188818_0341851.jpg


12月16日には、風邪で咳が止まらなくなったMevさんの代りにコンセルトヘボウでのトン・
コープマン指揮アムステルダム・バロック・オーケストラによるバッハ『クリスマス・オラト
リオ』コンサートに行った。座席は平土間4列目中央である。
Amsterdam Baroque Orchestra & Choir
Ton Koopman (dirigent)
Yetzabel Fernandez (sopraan)
Maarten Engeltjes (countertenor)
Tilman Lichdi (tenor)
Klaus Mertens (bas)

J.S. Bach - Eerste cantate: Am ersten heiligen Weihnachtsfeiertage (uit 'Weihnachtsoratorium', BWV 248)
J.S. Bach - Tweede cantate: Am zweiten heiligen Weihnachtsfeiertage (uit 'Weihnachtsoratorium', BWV 248)
J.S. Bach - Derde cantate: Am dritten heiligen Weihnachtsfeiertage (uit 'Weihnachtsoratorium', BWV 248)
J.S. Bach - Vierde cantate: Aufs Fest der Beschneidung Christi (uit 'Weihnachtsoratorium', BWV 248)

c0188818_0381956.jpg

ソリストでは、CTのマールテン・エンゲルチュスとソプラノのイェザベル・フェルナンデス
に注目して臨んだ。
エンゲルチュスはオランダ人CTであるが、やはり教会系と呼ぶにふさわしい声と歌唱なので
バッハは安心して聴くことができる。ちょっと収まりすぎていて物足りないと感じるほどだ。
ところが、イェザベルの方は、かなりラテン的な骨太さのある声の持ち主で、イギリス系教会系
ソプラノの歌唱に耳が慣れていると、彼女の歌うバッハには最初戸惑ってしまった。しかし、
今回のソリスト全体のバランスから言うとそれは悪いチョイスではなく、ソプラノがあまり
活躍する曲ではないからかえって時折ピリッと隠し味が効いているのであった。
トン様の指揮は、オルガンでガンガンと通奏を弾きながらもしくは体全体でオケとコーラスを
率いていくのだが、どうもコーラスもオケもそれに応えるほどの迫力を伴わないのだった。
特に残念だったのがコーラスの薄っぺらさで、あまりにぼやけすぎていてつまらない。これは、
もしかしたら教会でのコンサートの音響を念頭に入れた人員構成のせいなのか、それとも座席が
ステージに近すぎたため、頭上をコーラスの声が通り過ぎて行ったのか。
祝祭的音楽だから、元来太鼓やトランペットやホルンなど華々しく活躍する曲なのに、それら
は非常にストイックかつ控えめなのも意外だった。あまりにトランペットを高らかに鳴らし
すぎたらそれはクリシェっぽくなってしまうが、主キリストの誕生を寿ぐめでたい曲なのだから
もう少しガンガン太鼓も響かせたらよかったのにと思った。
ABOによる受難曲演奏を非常にプロテスタント的だと評したパリ在住の知人がいるが、今回、
それがよく納得できた。それはそれで衒いがなくピュアで潔くよろしいので、純然たる好みの
問題である。

こうして、コンサートもCTメインに明け暮れた1年が終わろうとしている。来年もこの調子で
邁進したいと思っている。
[PR]
# by didoregina | 2014-12-28 01:04 | カウンターテナー | Comments(6)

2014年オペラ鑑賞まとめ

2014年を総括する時期になった。
今年を一言でまとめるならば、イエスティン・デイヴィス応援・遠征の一年だった。
しかしそれ以外にも、いやイエスティン君のための遠征と組み合わせて、守備範囲から
少し逸脱するオペラ鑑賞もできたのだから、バラエティに富み実りは多かったと言える。
それらはほとんどブログ記事にしていないので、今回まとめて振り返ってみたい。

c0188818_17311964.jpg

まず、3月2日のENO公演『ロデリンダ』のついでに、翌日ROHで『連帯の娘』を鑑賞。
ローラン・ペリ演出の名プロダクションをフアン・ディエゴ・フローレスのトニオ、パト
リシア・チョーフィのマリー、そしてキリ・テ・カナワが公爵夫役という豪華キャストで。
フローレスの十八番ともいえるトニオ役は若々しさ溢れ、見ているだけでも楽しくなって
くるし、あの輝かしい明るさに満ちた美声を舞台近くの席からダイレクトに聴くことができ、
チョーフィの喉の具合は少々不調なのが残念だったが演技は元気はつらつとしていたし、
公爵夫人役のデイム・キリがほんの少しだが歌も披露してくれたし、全体的に満足の舞台
だった。(終演後に、レストランでフローレスやチョーフィと会えるというおまけ付け)

6月には2回ロンドン遠征を敢行した。そのうち最初のはなんと、エーゲ海の2週間ヨット・
クルーズから帰った翌日からで、イエスティン君のウィグモア・ホールでのコンサート、
オルドバラ・フェスティヴァルでブリテンの『オーウェン・ウィングレーブ』、ロイヤル・
アスコット・オープニング・デイに行ったその晩にはROHで『マノン・レスコー』鑑賞と
いう超盛りだくさんの内容だった。
クリスティーン・オポライス主演でヨナス・カウフマンとクリストファー・マルトマンが
共演した『マノン・レスコー』鑑賞記はブログ記事にしたが、ブリテンのオペラ鑑賞記は
書けなかった。遠征続きで忙しかったのとほかの印象が強すぎて『オーウェン・ウィング
レーブ』の印象が薄くなってしまったからだ。

c0188818_18214542.jpg

オルドバラの海岸

その日の午前中はロンドンで某オークション・ハウスの内覧会見学後、午後からブリテン・
フェスティヴァルの開催されているサフォークの海岸沿いの小さな町オルドバラまで出かけ、
海岸を散策したりブリテンのお墓参りをして、その夜、元ウィスキー醸造所を改造した素敵な
ホールでオペラを鑑賞した。カメラの電池が途中で切れてしまって写真があまり撮れなかった
のも、記憶がおぼろになってしまった理由である。

Britten Owen Wingrave at Snape Maltings Concert Hall,
16 June 2014
Mark Wigglesworth conductor • Neil Bartlett director
Ross Ramgobin, Owen Wingrave
Susan Bullock, Miss Wingrave, Owen's Aunt
Samantha Crawford, Mrs Coyle
Janis Kelly, Mrs Julian
Catherine Blackhouse, Kate Julian
Isaiah Bell, Lechmere
Jonathan Summers, Spencer Coyle
Britten-Pears Orchestra

とにかく暗い話を暗い演出と暗い音楽で表現したオペラで華やかさが全くないから、疲れて
いる夜に聴くのはきつい。兵役招集を拒否する若者を巡る家族の物語で、音楽には耳に
残る印象的なアリア等は全くない。
一度生で聴いてみたかったのでその願いが達せられたことと、こんなに辺鄙なところまで車で
連れて行っていただけたことに大変感謝している。

6月の2度目の遠征には、24日のイエスティン君のバッハ・コンサートのついでに、ROHで
25日に『ナクソス島のアリアドネ』と26日に『トスカ』も鑑賞した。
『ナクソス島のアリアドネ』と私とはどうも相性が悪いようで、カリタ・マッティラのアリア
ドネをはじめとして、ジェーン・アーチボルドのツェルビネッタ、ルクソンドラ・ドノーゼの
作曲家など女声陣がなかなか充実して健闘、しかもクリストフ・ロイ演出で期待の舞台だった
にも関わらず、今回もうつらうつらとしてしまって、ほとんど印象に残っていないのだった。
c0188818_1954685.jpg

『トスカ』の方は、映像で一度見ていて気に入っているジョナサン・ケント演出のプロダク
ションなのだが、特に好みの歌手が出演するわけではないので、プラシド・ドミンゴ指揮、
ブリン・ターフェルのスカルピアにちょっぴり期待して臨んだ。
美しいデコールと衣装、そして全く無理のない演出なので安心してわくわくしながら舞台を
楽しめることができた。メインの歌手の歌唱もそれぞれバランスよく、華やかさには欠ける
ものの手堅く満足いくものだった。

8月には今年のメインイヴェントであるグラインドボーンでの『リナルド』鑑賞と組み合わせ
られるオペラはなかった。
c0188818_202254.jpg

10月には、今季の期待演目の一つである『ポッペアの戴冠』のセミ・ステージ形式をバービ
カンで鑑賞するのに合わせて、前日の4日にROHで『リゴレット』を。
とにかくサイモン・キーンリーサイドのリゴレットに注目していたのだが、当日夕方にロン
ドン着という無理のあるスケジュールだったため開演時間に間に合わず、前半はアンフィの
外廊下にあるスクリーンでの鑑賞となってしまったのは残念。
後半からは、舞台を上から見下ろすようなアンフィのアッパースリップの席に座ったのだが、
びっくりしたのはその音響のよさ。オケも甘美に響くし、歌手の声は舞台を横から見る定番
位置よりもいっそうはっきりと聴こえるのだった。
マクヴィカーによる演出はストレートかつスマートで、目を覆うような残酷さや醜悪さを排
しているのが好ましく、人間の欲望、親子の愛情、そして若さゆえの向こう見ずというか
ほとばしるパッションなどが見る者に迫る。
特にキーンリーサイドの、複雑な人格のリゴレットになりきりの役作りには目を瞠るほどの
凄味が感じられ、歌唱にも苦悩の様が表れていて感動を呼ぶのだった。

c0188818_2031136.jpg

11月の遠征は、イエスティン君絡みではなく、フランコ・ファジョーリがイダマンテ役で
ROHデビューの『イドメネオ』を鑑賞するのが主目的だった。
千秋楽に行ったので、すでに実演鑑賞した友人や各紙・誌やネットの情報から、演出やCTに
よるモーツアルト・オペラ出演是非など、いろいろな意見を見聞きしていて、相当な覚悟が
できていて臨んだと言える。だから、あんなに騒がれていた演出がさほどのものでもない
のに肩透かしを食わされ、またこの程度の演出でブーイングが(しかも千秋楽に及んでも)
出ることにかえって驚いてしまった。
もともとイダマンテ役は損な役だからと割り引いていたせいもあるし、若手CTの中でも
イギリス人CTとは正反対の歌唱スタイルのため、ロンドンの観客にはかなり異質かつ耳馴染み
のあまりよくない印象をファジョーリは与えるだろうなあ、と予想がついていたせいもあるが、
全体的にはとても素晴らしいプロダクションだし舞台である。これは、ROHとリヨン歌劇場と
フランダース・オペラとのコープロであるので、来季以降、リヨンやアントワープ(および、
もしくはヘント)での上演が予定されている。誰が指揮を担当するのか、どんなキャストになる
のか、今からとても楽しみにしている。イダマンテ役にCTを選んだのは、演出を担当した
クシェイのたっての要望だったということなので、次回もCTが歌うんだろうか。その場合は、
誰に白羽の矢が立つのだろうか。

12月5日のロンドン弾丸遠征(ご存じイエスティン君のリュート・ソング・リサイタル)翌日
の聖ニコラスの日には、ドイツのドイスブルク歌劇場に『ウェルテル』の初日を見に行った。
なぜかというと、VIPペア・チケットがまたしても当選したからだ。今年は、くじ運のよさを
実感することが多く、その件に関しては別にまとめ記事にしたいと思っている。
c0188818_2048863.jpg

Musikalische Leitung Lukas Beikircher
Inszenierung Joan Anton Rechi
Bühne Alfons Flores
Kostüme Sebastian Ellrich
Licht Volker Weinhart
Orchester Duisburger Philharmoniker
Andrej Dunaev (Werther)
Sarah Ferede (Charlotte)
Elena Sancho Pereg (Sophie)

ドイツの地方歌劇場の数は半端ではなく、ほとんどの都市にあるのではないかと思われる。
ルール地方だけでも、エッセン、ドルトムント、デュッセルドルフ、ドイスブルク、
はたまたケルンやボン、アーヘンなど近距離にひしめきあっている。競争は厳しいものが
ありそうだが、地方自治体からの補助金は他の国とは比べられないほど潤沢なようでもある。
ドイツブルクの歌劇場は初めて行ったのだが、初日でもあり、いかにも戦後風のインテリア
ではあるが、おしゃれした客が多く、なかなか華やかな雰囲気が漂う。地元の富裕層が集まっ
ている感じである。
地方の歌劇場だから、歌手に名の知れた人はいないが、歌唱は馬鹿にしたものでは全くなく、
子供の合唱もぴたりと決まっているし、舞台装置や演出に至っては、スタイリッシュの極みで
ある。全くこの程度が普通なのだから、ドイツの地方歌劇場の実力や侮るべからずである。
こういう風に時代にマッチした演出が無理なく受け入れられる環境、近場でほどほどの料金で
オペラに親しむことができることから、観客の感性は自然と磨かれていくので、ドイツの
オペラ界の将来は非常に頼もしいと思われる。(もちろんいずこも同様に補助金カットなど
の辛苦はあるが)

というわけで、自分の好みの範囲外のオペラに色々と触れる機会が多かった今年(2月には、
アムステルダムで今年が最後となったオーディのリング・チクルスなんかも鑑賞してしまった)
なかなか充実していたのではないか、と振り返って思うのである。
[PR]
# by didoregina | 2014-12-22 21:09 | オペラ実演 | Comments(10)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


最新のコメント

Vermeerさま、多分..
by レイネ at 01:38
トマスのソロ・コンサート..
by Vemeer at 01:25
Vermeerさま、この..
by レイネ at 20:56
詳細なレポート、楽しく拝..
by Vermeer at 18:02
ロンドンの椿姫さま、それ..
by レイネ at 17:03
大満足のマスタークラスで..
by ロンドンの椿姫 at 23:41
鍵コメさま、ヴェロニカ・..
by didoregina at 18:57
Mevrouwさま、北海..
by レイネ at 18:46
レイネ様も怒涛の更新で、..
by Mevrouw at 23:33
Mevrouwさま、サー..
by レイネ at 22:10
Mevrouwさま、夏の..
by レイネ at 22:05
新作オペラに挑むのは本当..
by Mevrouw at 20:56
クロアチア~ベネチアを自..
by Mevrouw at 20:27
Mevrouwさま、ご高..
by レイネ at 20:19
ようやく一息つける日なの..
by Mevrouw at 19:57
Mevrouwさま、癒し..
by レイネ at 16:49
このところネットからも音..
by Mevrouw at 16:37
斑猫さま、もうすでにパリ..
by レイネ at 16:57
ロンドンの椿姫さま、まさ..
by レイネ at 16:54
こんにちは CT研究会..
by 斑猫 at 00:16

以前の記事

2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月

タグ

最新のトラックバック

究極の愛を描いたワーグナ..
from dezire_photo &..
バッハが人類に残したメッ..
from dezire_photo &..
バッハが『ロ短調ミサ曲』..
from dezire_photo &..
ルター派のプロテスタント..
from dezire_photo &..
ダンテの『神曲』 ”地獄..
from dezire_photo &..
ポン=タヴァン派、総合主..
from dezire_photo &..
倉冨亮太さんの繊細な美し..
from dezire_photo &..
ダイナミックで刺激的な多..
from dezire_photo &..
贅沢と快楽に生きる娼婦な..
from dezire_photo &..
バッハとヘンデルの音楽性..
from dezire_photo &..

カテゴリ

全体
バロック
映画
オペラ実演
オペラ映像
オペラ コンサート形式
着物
セイリング
コンサート
美術
帽子
マレーナ・エルンマン
イエスティン・デイヴィス
クイーン
CD
20世紀の音楽
旅行
料理
彫金
ビール醸造所
ベルギー・ビール
ハイ・ティー
サイクリング
ダンス
ハイキング
バッグ
教会建築
カウンターテナー
演劇
未分類

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

音楽
映画

画像一覧