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モネ劇場の『椿姫』をオン・デマンドで

ブリュッセルのモネ劇場は、昨シーズンから、全ての演目を千秋楽が終わってから3週間
劇場サイトで全編を全世界に向けて公開、オンライン・ストリーミング配信している。
劇場主導型の無料視聴サーヴィスとしては、画期的である。

2012年12月の公演は『椿姫』で、サイトからのオンライン・ストリーミングは終了したが、
ヴェルディ・イヤーということでTV局のArte が放映した映像が現在ArteLiveWebから
オン・デマンド配信されているので、あと4ヶ月は見ることができる。
配信期間はまだまだ長いから、いずれそのうちに見ようと思って先延ばしにしているうちに
終了して見逃してしまう、ということが結構起こる(わたしの場合)ので、思い立ったが吉日、
即ご覧になることをお勧めする。(リンクを張った。多分、地域に関係なくタダで見られるはず)

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      モネ劇場では毎度おなじみトップレスの女の子達がやはり登場。


この『椿姫』は実演鑑賞しないで、モネ劇場サイトからのオンライン・ストリーミングのサー
ヴィス終了直前、『マノン・レスコー』の実演鑑賞直前に観た。
すると、この二つのプロダクションにはかなりの類似性が見出せて、とても面白かった。
というより、今シーズン最初の演目『ルル』から連綿と続く一貫性が感じられるのだった。

いずれのプロダクションでも、演出に共通するのは、玄人好みというか「初心者お断り」という
スタンスである。こういう演出に慣れていない人には、さぞかしショッキングかつスキャン
ダラスに映ることであろう。しかし、スマートでセンスがよくスタイリッシュであると感じる
とも思う。
Sで始まる形容の羅列にさらに付け加えれば、SMっぽい要素もある。

これら3作は作曲家も演出家も異なるのに、ある意味統一感があるのは、モネ劇場の総監督
ペーター・デ・カールウの美意識がしっかりと反映されているためだろう。
それから、3作とも主人公がいわゆる世間からは後ろ指をさされるタイプの女性であるという
点で共通しているから、典型的ファム・ファタールの3タイプを見ることができる。
そういう女達の悲劇であるから、ラストまで救いのない暗さが付きまとうのは避けようもない。
いずれも舞台装置・背景は黒が基調で、いかにも怪しげな人物たちばかり登場して悪の匂いが
漂う。

La Traviata
Giuseppe Verdi  2012年12月15日収録@モネ劇場

Music direction¦ Ádám Fischer
Director¦ Andrea Breth
Set design¦ Martin Zehetgruber
Costumes¦ Moidele Bickel
Lighting¦ Alexander Koppelmann
Dramaturgy¦ Sergio Morabito
Chorus direction¦ Martino Faggiani

Violetta Valéry¦ Simona Šaturová
Flora Bervoix¦ Salomé Haller
Annina¦ Carole Wilson
Alfredo Germont¦ Sébastien Guèze
Giorgio Germont¦ Scott Hendricks
Gastone¦ Dietmar Kerschbaum
Barone Douphol¦ Till Fechner
Marchese d’Obigny¦J ean-Luc Ballestra
Dottor Grenvil¦ Guillaume Antoine
Giuseppe¦ Gijs Van der Linden
Commissionario¦ Matthew Zadow
Domestico¦ Kris Belligh
Orchestra¦ La Monnaie Symphony Orchestra & Chorus

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       フローラ主催のパーティーは、あらゆる快楽のひたすらの追求に終始。
       左の椅子に座っているのが、キュートなぼんぼんのアルフレード。

ヴィオレッタが苦界の底から苦労の末這い上がったということは、前奏曲の間に舞台の後ろの
方で演じられているシーンが説明している。
高級娼婦としての成功を手に入れたヴィオレッタは物憂げかつ気品ある美しい人に変身した。
パパ・ジェルモンに対しても、風当たりのきつい世間に対しても、そして最期は落ちぶれて
ホームレスとなっても毅然と自らの人生を引き受けているという態度を崩さない。女の鑑だ。

彼女が酸いも甘いも噛み分けた大人の魅力的な女であるのに対して、ぼんぼんで苦労知らず
だったアルフレード役の歌手がアンドレアス・ショルの弟みたいなルックスの可愛いタイプ
でいかにもイノセントなのがいい。
遊び人たちの中で1人だけ場違いな身なりの彼が歌う「乾杯の歌」もおずおずと紙に書かれた
ものを読みながら、というのもリアリティーがあった。
少年っぽさの残る顔立ちで、甘いだけでない歌声には育ちのよさを感じさせる芯のような
ものがある。
全幕を通じて変化の激しい彼の、憧れ、喜び、失望、怒り、後悔、そして悲しみに至る心情の
振幅をしっかり表現できて、この役にここまでぴったりの歌手もなかなかいないだろう。

ヴィオレッタは、ちょっと幼稚なアルフレードに対して大人の女であることを強調した役柄
なので、恋する女のかわいらしさは歌唱にも込めていない。声質があまり華やかではないが
暗すぎもしないし、歓喜の表現でもこれみよがしに高音を強調したりしないので、いかにも
現代的で好感の持てるさらりとした歌い方だ。
パパ・ジェルモンに諭されて身を引く覚悟を決めた際のしおらしさと、苦い運命を受け入れる
決意表明がいじらしく涙を誘う。
あまりに華やかな技巧を聴かせるタイプの歌手だと、後半の打ちひしがれたヴィオレッタに
感情移入ができにくくなるのだが、中庸を取った彼女は最期まで飽きさせずに聴かせた。

アンニーナはヴィオレッタの女中ではなく、娼婦仲間になっている。彼女のキャラクターが
なかなか今回の演出では重要かつ際立っていた。快楽と金銭の奴隷のようだった1幕目の彼女は、ヴィオレッタと運命を共にしていくうちに人間味を取り戻し、3幕目では落ちぶれたヴィオレ
ッタを見捨てずに、文字通り身を張って最期を看取るのである。

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           ホームレスになって息をひきとるヴィオレッタ。

さて、アンドレア・ブレト女史による演出は、モネやドイツのレギーを見慣れてる人にはさほどショッキングではないし、エロ・グロの度合いも女性らしい抑制が効いていてスタイリッシュ
でさえある、とわたしは思ったのだが、なんと、この演出は近年のモネには珍しいほどの物議を
かもしたのであった。
発端は、初日でのブーイングと一部観客へのインタビューに基づいたタブロイド新聞記事らしい。
モネ劇場で演出に対して激しいブーイングが起きるというのも珍しいし、実演を観ずに書いた
としか思えない記事に反応して世間が騒ぎだし、青少年および家族連れ客に対する教育的見解
としてモネが発表した「お断りの手紙」などから発展して議論が展開され、モネのサイトに現在特別ページが開設されているほどである。
英語ページにリンクを張ったので、オン・デマンドでこのプロダクションを鑑賞した後に、
モネおなじみの演出家4人による擁護論などを読んで頂くと、自分の感想と比較できて面白さは
格別かと思う。

ワルリコフスキー演出の『ルル』でもそうだったように、性的にきわどく背徳的で露出度の高い
舞台に今回も子役が出演しているのだが、ペドフィル行為っぽい演技が行われているのと、パーティー場面および最後の幕での生々しい性描写が問題になっているのだ。
コンビチュニー演出の『サロメ』の節操のないエロ・グロに比べたら、この『椿姫』は相当
洗練されていて美しいし、モネで何をいまさら騒ぐのか、という気がするのだが。
問題のペドフィルやパーティー・シーンは、ヴィスコンティ監督映画『地獄へ堕ちた勇者ども』
やリリアーナ・カヴァーニ監督映画『愛の嵐』を思わせ耽美的でもある、とわたしには思えたが、
クリスマス前後の上演だったため家族連れや外国からの観光客が多かったとみえて、華やかで
きらびやかな舞台を期待していたら予想外にきわどいシーンが多かったので、こういう過剰反
応を引き起こしたようだ。
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by didoregina | 2013-01-30 17:25 | オペラ映像 | Comments(8)

ウェストブルック主役の『マノン・レスコー』@モネ劇場

エファ=マリア・ウェストブルックは、オランダ人ソプラノであるが、本国オランダで
オペラの舞台に立つことは少ない。ショスタコーヴィッチの『ムツェンスク郡のマクベス
夫人』で大ブレークする前はドイツのシュトゥットガルト歌劇場専属だったのが、ブレーク
後は世界を股にかける売れっ子になり、ドイツの都市およびヨーロッパの首都や、ロンドン、
ニューヨークからのお誘いでスケジュールは満杯になってしまったのだ。
近年ナマの彼女を地元で聴く機会は、アムステルダム歌劇場での『西部の娘』と『トロイアの
人々』ブリュッセルのモネ劇場での『運命の力』と『エレクトラ』があったのだが、わたしの
都合のつく日のチケットは取れなかったり、里帰り中だったり、大雪で歌劇場まで辿りつけ
そうもなかったりしていずれも諦めた。

唯一至近距離でご本尊を拝むことが出来たのは、3年前のオランダ解放記念日のアムステル川上
コンサート。
しかし、マイクとPAを使っていてナマの声を聴いたとは言いがたいし、曲目もミュージカル
歌手とのデュエットも彼女らしさが生かせない酷いものだった。

  ルー・リード作詞・作曲のPerfect Dayをデュエットで歌うウェストブルック。しかし、
このミュージカル歌手の発音と音程の酷さには唖然。むやみとドラマチックなオーケス
トレーションにも聴いてる方は居心地の悪さを感じ、欲求不満がつのるばかりだ。



そういうわけで、彼女の艶と輝きある声とオーラに魅了されながら、オペラ映像で我慢しつつ、
じっと実演鑑賞の機会を待っていたのだった。
だから、ブリュッセルなのに一泊するなど遠征にもリキが入っていた。
だが、いつもの貧乏性が出て、座席はカテゴリー4の舞台下手側、オーケストラの真横という
位置を買ってしまった。舞台を横から観るわけだから見切れる部分もあるが、舞台にはとにかく
一番近い。値段が安めなのと、ビンビン響いてくるだろうナマの声に浸りたい、真近で表情の
変化もしっかりと見たい、という魂胆もあったのだった。

Manon Lescaut  Giacomo Puccini    2013年1月24日@モネ劇場

Muzikale leiding¦ Carlo Rizzi
Regie¦ Mariusz Trelinski
Decors¦ Boris Kudlicka
Kostuums¦ Magdalena Musial
Belichting¦ Felice Ross
Video & LED design¦ Bartek Macias
Dramaturgie¦ Krystian Lada
Choreografie¦ Tomasz Wygoda
Koorleiding¦ Martino Faggiani

Manon Lescaut¦ Eva-Maria Westbroek
Lescaut¦ Aris Argiris
Il Cavaliere Renato Des Grieux¦ Brandon Jovanovich
Geronte de Ravoir¦ Giovanni Furlanetto
Edmondo¦ Julien Dran
Il Maestro di Ballo & Un Lampionaio¦ Alexander Kravets
Un Sergente¦ Guillaume Antoine
Un Musico¦ Camille Merckx
L’Oste¦ Guillaume Antoine
Coro del Madrigale¦ Amalia Avilán
Anne-Fleur Inizian
Audrey Kessedjian
Julie Mossay

幕が上がると舞台は真っ暗なままで、音楽もすぐには始まらない。後方に映し出される映像と
共に特殊音が流れて、設定した状況を観客にわからせるという仕組みだった。ごくごく短い
プロローグみたいなものだ。場所は空港のようである。即物的でわかりやすく理解に苦しむ
要素はない。

威勢のよい序曲が始まると、1階のオーケストラ真横という席なので音が予想以上にビンビン
響いてきて、耳に痛いほど。モネのオケというといつもなんだか平板で薄い印象なのが、今回は
最初から張り切って爆音をガンガン出しているのだ。
この序曲には、ストーリー展開や結末を予兆させるような悲劇性が全くなく、明るくて屈託ない。

そこへ続けて、掃除人の格好をしたエドモンドの歌が始まるのだが、声が爆音のオーケストラ
にかき消されてほとんど聴こえてこないのでイライラした。これは座席を誤ったか、と後悔する。
デ・グリューが歌いだすと、ぎりぎりでオケに負けないほどの声量なのでほっとする。しかし、
ピッコロやフルートなど管楽器が高音を響かせると、声が届いてこない。う~ん、微妙である。

舞台セットは全幕通してほとんど変わらず、空港か駅構内の待合室のようになっている。
そこに、椅子やソファーやバー・カウンターやエレベーターの扉や電話などの小物が設置して
あるだけ。
背景に流れる映像は、町並みだったり、そこを通過する電車だったりで、電車が通るときには
音楽がストップして効果音が流される。映画っぽい作りといえば言えるだろう。

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     これは3幕目だが、最初の登場も金髪で赤いトレンチコート姿だった。
     田舎から出てきたにしては娼婦っぽい格好。しかも、飾り窓みたいな赤い
     ランプで囲まれてマノンとネオンサインのある枠の内側に立つ。    

プッチーニのオペラのマノンという女にはつかみ所がない。無邪気で可愛い田舎娘かと思えば、
美貌を武器に金持ちの囲われ者として豪奢な生活を楽しんだり、昔の恋人デ・グリューが再び
現れると金持ちとの愛のない生活には飽き飽きしていると言ってみたり、そうかといって貧乏は
イヤだし物欲に取りつかれている。男が惚れたり言い寄ってくれば、愛であろうと金であろうと
差し出された餌に釣られて、ほいほいと付いていくばかりでほとんど自我というものを見せない。
存在自体が蜃気楼のように曖昧である。

マノンはその時々の男の望むままの女の姿に変身する。男の欲望の対象としての理想の女の姿を
肉体で具現化するが、それは鏡に映された客体のようなもので、マノン自体には主体性がほと
んどない。
そういう悲劇性を背負わされたマノンの宿命に光明が見えるはずもなく、ほとんどSM的に
恋愛の相手も自分をも傷つけるのである。しかし、それはマノンの責任かというと、そういう
わけではない。
マノンの存在とは、男の欲望が姿を替えて投影されただけなのだから。

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        カーテンコール。黒のトレンチコート姿がマノン役のウェストブルック。

そういう実体のあやふやな悪女を演じ歌うのが、今回のエフェ=マリア・ウェストブルックの
役割だ。
歌手としての彼女自身には存在感がありあまるほどある。それだからこそ、逆説的ではあるが
つかみどころがなく、流転するヒロインとしてのマノンが説得力を持って迫ってくるのだった。

彼女の場合、オーケストラに声がかき消される心配はない。声と同じく演技も顔の表情も変化
に富み求心力が凄まじい。彼女を中心とした世界を造り出している。
プッチーニのオペラ・ヒロインには惚れこんでいる彼女である。マノンになりきりであるが、
芯の通った歌声にも演技にも気負いは感じられない。体当たりの熱烈演技とドラマチックな
歌唱であるが、ツボを心得ていて役柄への没入の仕方が自然なのだ。




        コンサートで『マノン・レスコー』の死ぬ間際の絶唱
        Sola, perduta, abbandonataを歌うウェストブルック。


迫真の演技と余裕の歌唱でマノン役を演じきったウェストブルックに対するブラヴォーの嵐で、
オペラ初日は幕を閉じた。
        

このオペラ・プロダクションは、2月12日20時から3月4日までモネ劇場のサイトからオン
ライン・ストリーミング配信がされ、世界中で無料で視聴できる。
見切れる部分が多い席だったので、舞台演出の全体像がつかみにくかった。もう一度、ストリー
ミングでしっかり鑑賞してから、また感想を書くつもりだ。


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           初日公演だったので、柔らか物の着物で。
           藤鼠色にスワトウ刺繍の付け下げ。抜きの一つ紋入り。
           パープルに銀糸の抽象柄の洒落袋帯。
           帯揚げはボルドー・カラーで草履の鼻緒の色に合わせた。
           実は雪を恐れて、履いたのは草履形の台の桐下駄。
           帯締めは象牙色の冠組。

初日公演だし泊まったアパートメントは劇場から至近距離なので、当初は訪問着を着て行く
つもりだった。
しかし、雪で足元がぬかるんでいるかもしれないので、高価な訪問着は止めて、裄が短いため
いつか直しに出すつもりのこの着物を選んだ。裾が汚れたらクリーニングも同時にしてもらえ
ばいい。
この白に近い淡い藤鼠色とレースのようなスワトウ刺繍の着物は、オペラ鑑賞にぴったり。
大概の歌劇場の椅子は深紅で金を使ったインテリアだから、白っぽい着物が映えるのだ。
そして、トイレから出てきたら、スタイリッシュな姿の20代前半と思しい女の子が、「オー
ララ!トレ・トレ・ビアン、セ・マニフィック」と賛嘆の言葉を浴びせてくれたので、この
着物選びは大成功と確信できた。
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by didoregina | 2013-01-29 12:28 | オペラ実演 | Comments(10)

ブリュッセル雪中遠征記 その1

エファ=マリア・ウェストブルックがタイトル・ロールのプッチーニ『マノン・レスコー』鑑賞の
ためにブリュッセルに遠征した。
遠征というほどの距離ではないのだが、平日夜のオペラ鑑賞となると帰りの足が不便なので
1泊することにした。オペラ鑑賞のためだけにブリュッセルに泊まるのは初めてだ。(先月の
ケルン1泊も同様。いずれの都市も家から100kmちょっとなので、天候や時間が許せば
日帰り圏内。)

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           泊まった部屋から見えるモネ劇場

ブリュッセルでのオペラ観劇はいつもマチネ狙いで、日曜日に電車で行く。オペラ終演は
どうしても遅くなるから、平日夜だと帰りの電車がなくなるし、終わってから車を運転して帰るの
は冬だと特に億劫である。
しかし、マチネ公演の『マノン・レスコー』はBキャストで、ウェストブルックは出演しない。
どうすべきか大変悩んだが、思わぬ運が巡ってきた。主人が珍しく一週間の海外出張すること
になったのだ。ウィーンやストックホルムへの遠征も全て主人が留守の時に行っている。これで
ブリュッセルにも大手を振って遠征できる。

泊まるところを確保しなくては。なるべく歌劇場に近いホテルを探したが、平日はいずれも高めの
値段設定である。
丁度お誂え向けのアパートメントが格好の値段で見つかった。40平方メートルで1泊85ユーロは
うれしい。1人では広すぎるから、義妹を誘った。

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        窓辺のコーナー。リビング・ダイニングにはこういう窓が2つ。
        寝室は別にあり、通りに面した窓は全部で3つ。

アパートメントの場所はこれ以上は望めないほどの位置にあり、モネ劇場の斜め前。広場を突っ切
るだけである。
その日の最高気温はマイナス10度くらいであったから、これは非常に有り難い。
そして新しくて広々した部屋!家具やキッチンは機器から小物まで全て、家具付き賃貸アパートや
貸し別荘にはお約束のイケア製だが、のんびりくつろげる。

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       ダイニング・テーブル。左手奥が玄関とトイレ、浴室。
       右手奥がキッチン。テーブルの左壁側にTVセット、
       右側にソファーとサロン・テーブルが置かれている。

アパートなので自炊することが基本になっていて朝食は付かないが、近くにはカフェやレストランが
沢山あるし、スーパーもほぼ並びにあるから朝食の材料は簡単に揃えられる。
キッチン設備は貸し別荘並みに整っていて、鍋釜・食器・カトラリー類はもちろんのこと、冷蔵庫、
冷凍庫、オーブン・電子レンジ、食器洗い機、トースター、コーヒー・メーカー、電気ケトル、
電磁調理器が完備されている。電気掃除機も置いてあるし、浴室にはドライヤーもあった。
シーツ、タオル、トイレットペーパー、布巾、液体食器洗剤、スポンジ、食器洗い機用の固形洗剤
も揃っていて、ホテル宿泊と同様の荷物で大丈夫だ。(ただし、石鹸やシャンプーは置いてない。)

荷物を解いてから、外に飛び出したが、厳しい寒さと風で10分も歩くと凍えそうになる。

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         近くのホテル・メトロポールのカフェに飛び込んでお茶。

義妹は、4月のウィーン遠征にも参加することになったので、今回は二人で事前演習である。
ウィーンっぽい重厚なインテリアのカフェに入ってみた。

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         インテリアはキンキラでゴージャス、飲み物の値段はめちゃ高だが、
         味はひどかった。ショコラ・ショーは、出来合いのショコメルを蒸気で
         暖めただけの薄いヤツで、カップも小さい。それが3ユーロ90セント。
         ギャルソンの数はやたらと多くて、皆愛想がとてもいい。ほとんど、
         1つのテーブルに1人くらい付いてる感じ。それで値段が高くなってる。

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         座った椅子の後ろにある柱に飾ってあったカルーソの写真とサインと似顔絵。


ブリュセル遠征が近づくと、このところ雪と寒さのためオランダ鉄道は連日間引き運転していて、
毎日「電車はなるべくご利用なさらぬよう」との案内メールが届いたので、ベルギー鉄道の方はどう
なってるだろうか、と不安になった。

ベルギー鉄道10回乗り放題回数券(76ユーロで1年有効)を買ってある。乗る前に日付と乗車駅と
降車駅を自分で記入するという自己申告制である。それで、ベルギー国内ならどこからどこまででも
片道7ユーロ60セントというわけだ。(複数人数での同時利用も可能)

家から近いベルギーの駅はヴィセで、駅の横に大きな駐車場があってしかもタダ。高速に乗れば
すぐで、15分くらいだ。マーストリヒト中央駅へは町中を通るので渋滞の時間だと下手すると車で
30分もかかったりするし、駅付近に駐車したら1時間で3ユーロ近く取られる。ベルギーの方が
ずっと有利である。

ただし、ブリュッセルに1泊するから、車を外に1晩置くのは気にかかる。盗難と凍結が心配だ。
ドアが凍って開かなかったり、エンジンがかからなくなったら困る。それで、ヴィセとマーストリヒト
中央駅の中間にある無人駅(歩いて15分と至近)から出発することにした。まだオランダ国内
にある駅なので、ベルギーのヴィセまでの切符を買わないといけない。
これが、思った以上に大変なのだった。

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        リエージュ駅は近年カラトラバ設計でリニューアルされた。
        駅構内のグラン・カフェもオシャレに変身。

ヴィセまでの乗車時間は11分と、オランダ鉄道のサイトからは時刻表の検索はできるのに、
ベルギー国鉄管轄の国際線なので料金が出てこない。オランダ鉄道の国際路線のサイトへ
飛ぶようにと張ってあるリンク先で料金を検索すると、なんと50ユーロと出てきた。
しかも、マーストリヒト中央駅、ブレダ、ローゼンダール経由で国境を越え、アントワープ、
ブリュッセルまで出てリエージュに向かい、そこからヴィセへという人をバカにした経路だ。
乗ってる時間は6時間。
11分で行けるところへ大回りして行けと。

(年頭から運行予定だったオランダとベルギーの首都を結ぶ超高速特級Fyraは、テクニカル・
プロブレムが露見されて、全面的に運行取りやめになったから、現行の普通特級ICかフランス
の新幹線タリスを利用するほかない。1月以前のFyraの運行時刻表を元に予定を立ててブリュッ
セル・アムステルダム間を移動しようと思っている人は、プラン見直し・変更をされるよう、この場で
注意を喚起したい)

次にベルギー国鉄のサイトで料金を探すと、特別マーストリヒト路線という項目が出てきた。
さくさく検索すると、片道2ユーロ90セントで、往復5ユーロ80セントだ。オンラインで買おう。
記入する内容は、氏名、住所、メールアドレスとクレジット・カードの種類だけだが、購入ボタンを
押すと、なぜかエラー表示が出て先に進めない。
仕方がないから、駅まで行って自販機で切符を買った。片道3ユーロ60セント、往復7ユーロ
20セントとオンラインよりも割高である。
電車に乗ると、国境駅間分の切符を車掌から直に買っている人が多い。いくらなんだろうか。
次回試してみよう。

当日、心配した電車の遅れは全くなくて、リエージュでの乗り換えもスムーズに出来、予定通り
午後2時にブリュッセルに到着し、安堵に胸をなでおろしたのだった。
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by didoregina | 2013-01-26 13:52 | 旅行 | Comments(20)

『アンナ・カレーニナ』は、オペラ演出への映画からの逆襲?

『アンナ・カレーニナ』を観たのは昨年12月初め、すでに1ヶ月半も前になる。
なにしろ観る前の期待が大きかった。まず、監督があのAtonement『つぐない』のジョー・
ライト。主演がキーラ・ナイトレー、その夫役がジュード・ロウで、ブロンスキー役にアー
ロン・テイラー=ジョンソン、そしてキティ役にアリシア・ヴィカンダーと美しき俳優達が
勢ぞろいするし、トレーラーを見てそのスタイリッシュかつ新鮮なアイデアと絢爛豪華さに
目が眩みそうになった。

c0188818_1814739.jpgAnna Karenina
監督  Joe Wright
脚本  Tom Stoppard
Based on Anna Karenina by Leo Tolstoy
Starring
Keira Knightley アンナ・カレーニナ
Jude Law    カレーニン
Aaron Taylor-Johnson   ブロンスキー
Kelly Macdonald   ドリー
Domhall Gleeson   レーヴィン
Alicia Vikander   キティ
音楽  Dario Marianelli
カメラ  Seamus McGarvey
振付  Sidi Larbi Cherkaoui
衣装デザイン  Jacquline Durran
2012年 イギリス


アイデアとして卓越していて面白い!と思ったのは、劇場の建物をそのままロケーションと
して映画の舞台に使っていることだった。そして、全ての動きが芝居がかっているのだ。
シェークスピアの「お気に召すまま」に出てくる台詞 All the World's a Stage を拡大解釈
してイメージを広げたのだろうか。

劇場にカメラが入って行って舞台に向かって移動していくという幕開けからして、まるで
オペラの始まりみたいで胸がときめいた。チューニングの音が聞こえてきたような気もする。
劇中劇みたいにしてるのかと思えば、そういうわけではなく、文字通り一つの劇場空間内が
様々な場面の舞台になるのであった。たとえば、カレーニン家の玄関は劇場正面入り口ドアで、
ホールや階段もそのまま使われている。
フォアイエの一部がアンナの部屋だったり、劇場の平土間がカレーニンの勤める官庁だったり、
舞台機構装置のある舞台裏が子供部屋だったり。

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アンナ・カレーニナといえば、列車のシーンがとても重要である。これにはどういう手を使う
のだろうか、と思っていたら、そう来たか!と唸らされた。
雪原を走る列車シーンは、屋根裏でレールの上を動くおもちゃの列車を俯瞰するという具合で
上手く辻褄を合わせているのだった。

馬のレース・シーンや雪の舞うスケート・シーンも劇場内部なのだ。

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ステージ上を等身大の走馬灯のように走り抜ける馬たちと、脚をはずして落下してくる馬という
映像シーンは、まるで3Dのようでスリリングなスペクタクル。

舞踏会会場には、当然ながらフォアイエが使われる。

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こういう具合で、最初の30分はとにかく映像の巧みさとアイデアに、観ていてわくわくした。
映像アイデアが溢れ出しているようで、その凝り様はマニエリスティックかつマニアックで
ある。

貴族およびブルジョワの浪費三昧の贅沢な生活の様子が、これでもかとばかり豪華なドレス
や舞踏会、馬のレースなどに表わされているのに、その文字通り舞台となる劇場のインテリ
アは、埃っぽかったり、豪奢だったはずの装飾に傷が見えたり、塗装が剥げかかっていたり
して、帝政ロシアの凋落を予兆させるものがある。奢れる者は久しからず。

しかし、残念なことに斬新なアイデアはそこどまりなのであった。

ストーリーは誰でも知っているし、映画化も何度もされているから、映像の新しさで個性を
出そう、という監督の意欲はわかるが、人物造形がなんだか表面的でカリカチュアみたいに
思え、主人公とその夫および恋人に対してシンパシーが湧いてこない。

自分本位の愛欲に溺れるアンナとブロンスキーが生活する舞台である都市の退廃と対比させる
ため、清々しい別のカップルの生活は田園の中で営まれる。しかし、田舎の自然の美しさは
人工的なセットでは表現できないので、人工と自然の対比を強調するかのように大いなるロシ
アの本物の大地が画面に映し出されるようになると、その自然賛歌的描写がなんだか白々しく
感じられてしまった。
そのあたりから、劇場=映画の舞台というコンセプトの統一感が失われ、せっかく今まで酔
わせてくれていた視覚の魔法が解けてしまった。これがとても残念だ。


都市の人工美を強調するもう一つの表現方法として、ダンスの振付が様々なシーンに使われて
いたのも、映像としては新しく個性的と言えよう。
舞踏会シーンは言わずもがな、官庁の事務職員たちの働く様子はバレエ・メカニックのような
コミカルかつ単調な繰り返しのダンスだし、そして床屋の剃刀さばきにさえも優雅な振付が
されている。
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そして、アンナが女中の手を借りて手紙を読みながら着替えるシーンの二人の絡みも、踊りの
ように美しい動き。
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都市生活=人工美というコンセプトをこのように極端に様式化した振付で具現化している。
振付担当はベルギーの注目コリオグラファー、シェルカウイ。

全体的に貫かれるコンセプトおよび様式美から、近年とみに映画の手法を用いることが多い
オペラ演出に対する、映画監督からの返答もしくは逆襲とも思えた。
この映画には逆に、オペラ舞台で見られるような豪華なセットや衣装そして振付を持ち込み、
かつ、映画の舞台を劇場という枠に押し込んで不自由な枷を自ら科し、小世界の中に雄大な
ロマンを描き出すという意欲的な試みだったのだろう。そのチャレンジ精神は買うが、どうも
意図したほどの成功は達成できなかったように思われる。
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by didoregina | 2013-01-22 12:12 | 映画 | Comments(4)

年末年始に観た映画色々

2012年最後に映画館で観た映画はジョー・ライト監督の『アンナ・カレーニナ』だった。
小さい画面では、年末に飛行機の中でトム・ハーディ主演の『ローレス』を観た。
2013年最初に映画館で観たのはヴェルナー・ヘルツォーク監督のドキュメンタリー3D映画
Cave of Forgotten Dreamsだった。(この映画は、その一週間後にベルギーの
TV放送局から全編放映された。新作で劇場公開中なのに。。。)
TV放映では、『キッズ・オールライト』(The Kids are All Right)も観た。
そして一昨日の晩、雪で凍る道を自転車に乗って映画館に行って観たのはアン・リー監督の
『ライフ・オブ・パイ』(3D)。

こうして並べてみると、それぞれ見事なほど異なるタイプの映画である。

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『ローレス』は、血が飛び散ったり殺し合いシーンが多く、殺伐とした禁酒法時代のアメリカ
が舞台で、トム・ハーディが主演でミア・ワシコウスカちゃんが出てる事を除くと魅力に乏しい映画だ。
気持ち悪くなるくらい残酷シーンが多いので、飛行機の座席に付いてる小さい画面で見たのは正解
だった。イヤフォンの調子がイマイチで台詞がよく聞き取れなかったので、映画の感想はパス。
コスチュームも凝ってるし、アメリカの田舎とは思えないほどスタイリッシュに撮れていると思う。
(飛行機の中では画面が小さすぎまた暗すぎたので断言できないが)
このところ、プロレスラー並みの体格になったトム・ハーディはほとんど不死身の男役ばっかりだ。
ルックスがキュートなままなのはうれしいが、彼本来の声がセクシーで好きなのに、『ダークナイト・
ライジング』でも『ローレス』でも、聞き取りにくいしわがれ声とアメリカ風のしゃべりになってるのが
残念だ。このまま肉体派路線を進むのだろうか。体重落として文芸路線に戻ってきてもらいたい。

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Caves of Forgotten Dreamsは、最近やたらとドキュメンタリー映画ばっかり撮ってて、
TV放映されることも多いヘルツォークによる正統的BBC風というかデヴィッド・アッテンボロー的
映像で、近年発見されたショーベ洞窟壁画の学術調査の様子を撮ったもの。
また、風貌もとみにアッテンボローに似てきた監督本人によるナレーションもアッテンボロー風に
格調高くしたつもりなんだろうが、ドイツ訛の英語がブライアン・コックス博士のしゃべる不思議な
アクセントを思わせるので、それに気を取られてしまうことが多いのだった。
3Dで観たのだが、洞窟のでこぼことか足元の頼りない感じや流れる水なんかには効果がでて
いたが、壁画自体の映像は、3Dにした意味があんまりないように思われた。


『キッズ・オールライト』は、レズビアン・カップルがドナーから提供された精子で妊娠・出産した
子供達が成長して難しい年頃になり(この映画でのミア・ワシコウスカは素晴らしい)、子供達の
生物学上の父親に会ったりしてるうちにレズ・カップル同士の関係も微妙になってくるという現代的な
展開で、面白い素材を上手く料理してあった。
映画の途中で、同じチャンネルで放送される『エレンの部屋』のCMが入るのがどんぴしゃで、
エレン・デジェネレスのキュートさを再認識したのだった。あんなに可愛い大人の女でゲイってレア
なのではないか。はっきり言って非常に好きなタイプである。


『アンナ・カレーニナ』と『ライフ・オブ・パイ』に関しては、思うところが色々あるので別の記事に
したい。
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by didoregina | 2013-01-20 14:54 | 映画 | Comments(0)

革の新春財布とベルト各種

新年に新しい財布を下ろすのは新春財布といって縁起がいいらしい。

昨年、大学に入学して1人暮らしを始めた次男のために黒い革の財布を作った。
わたしの手持ちの二つ折り財布が使いやすく、シンプルなデザインで気に入っていたので、
それをコピーすることにした。構造はバッグに比べたらシンプルで小さいし作るのは楽だ。
最初に作るものは試行錯誤となる。作りながら学習していくようなもので、一つ完成したら
自分用のも作りたくなった。いったい何年使ってるんだろう、と考えても思い出せないくらいで、
皮もかなりくたびれてきていたのだ。

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        クリーム色のシンプルな二つ折り財布が完成。

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        左はカード入れが3段。右は小銭入れで、奥が札入れ。

クリスマス前に出来上がったので自分用のプレゼントとして、年明けを待ってから使い始めた。
長男からもリクエストが来た。新しく作るたびに前作の反省点を克服して上達していくから、
次はきっともっといいものが出来るだろう。


一昨年、長く着ているパープルのロング・ダウン・コートに新しいファー襟を付けてリニューアル
させた。
それに合わせて、太いベルトも作ってみた。

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       ベルベットの中に幅広ゴムを入れて、ちょっと面白いバックルを付けた。

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           ガチャンと締めるとこうなる。


日本に本帰国された方々から、毛皮付きダウン・コートを譲って頂いた。日本で着るにはどうも
大げさに思われるのだろうか。置いていかれるという。こちらは冬が長いので同じコートばかり
着ていると飽き飽きしてくるから、ヴァリエーションが増えてとてもうれしい。
自分らしさを出すために、コートに合う替えベルトを手作りして着ている。

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        幅広黒のゴムにガチャンと締めるタイプのステンレス金具を付けた。


マドリッドのブランド街サラマンカ地区を歩いているとき、マックス・マーラのショーウィンドーで
かわいいベルトの付いたジャケットを見かけた。↓ このベルトを真似して作ってみようと思った。

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        ストライプの帆布と皮と金具がミックスされたベルト。

何年か前に買ったマックス・マーラのデニム・スカートに似たようなストライプのベルトが
付いていた。バックルがなくて着こなしにくいので使っていない。それをリフォームしよう。

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        ベルトの裏に丈夫なベルト芯を縫い付けて、金具を付けた。


また、バーゲンで面白いベルトを見つけた。サイズ44なので、ダウンの上から締めても下まで
落っこちてくる。しかし、ベルギーのブランド、Caroline Bisのもので色がいいしデザインも凝っ
ている。前部分を外して、バッグのショルダーに再利用したらとても面白そうだ、と思って買った。
定価70ユーロが15ユーロになっていた。

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          リング状に革が繋がっている。これを手作りしようとしたら
          大変な手間だし、革だって何色も必要だ。リングの形は
          裁断するとき無駄も沢山出るから、費用がかさむ。


以前にも、ジャケットに付いていた革ベルトをリフォームしてバッグに再利用したことがある。

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         バッグのショルダーとふたの止め具として余すところなく再利用。
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by didoregina | 2013-01-18 10:47 | バッグ | Comments(13)

カール5世(カルロス1世)がマーストリヒトで逗留した館でOmmegangを飲む

マドリッドではカール5世(カルロス1世)、フェリペ2世、ドン・カルロスの3代の光と影につき
まとわれ、オランダに帰ってから追体験したくなって色々調べてみると、彼らと縁の深い建物が
マーストリヒトにも残っているのだった。
Spaans Gouvernement(スペイン総督府)の館である。

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      フレイトホフ広場に建つこの館は、数年前、内部が改装されて
      名前がMuseum aan het Vrijthofに変わったのが残念。

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     2階窓には、ヘラクレスの柱とハプスブルクの双頭の鷲の紋章が。

ヘラクレスの柱とは、神話時代にジブラルタル海峡に立っていたとされるもので、地中海世界・
ヨーロッパの西の果てを象徴する。
左の柱の上には神聖ローマ帝国の皇帝冠、右の柱の上にはスペイン王冠が載っている。そして、
柱に絡みつくような赤い幕には PLUS OULTRE「より彼方まで」という銘が書かれている。カール
5世のモットーだ。その幕の上には、オーストリア王冠が載っている。

左の窓と真ん中の窓の間には、ラテン語で「フィリップス、オーストリア大公、スペイン国王」と
書かれ、真ん中の窓と右の窓の間には「皇帝カール5世、フィリップの皇子」とある。
フィリップスとはフェリペ2世のことで、フィリップとはカール5世の父ブルゴーニュ公フィリップ美公
(カスティリア王フェリペ1世)である。

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       館の内庭に面した凱旋門には、左に古代ローマ風のカール5世、
       右にその妹ハンガリーのマリア(ネーデルラント総督)の顔が刻まれ
       ている。真ん中の破壊されている顔はフェリペ2世だったらしい。

カール5世はネーデルラントのヘント生まれ(1500年)で、1516年にスペイン王になる前に
1506年にブラバント公、1515年にブルゴーニュ公となってブリュッセル居住が長かったから、
オランダ・ベルギー人にとってはなんとなく親近感を感じる存在だ。
その彼が、ネーデルラント総督となった妹と共に1545年にマーストリヒトを訪問した記念に造られた
門である。

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        中庭はガラス張りの天井で覆われて、今はグラン・カフェになっている。

このグラン・カフェで昼食中、メニューになんとベルギーのスペシャル・ビール「オメガング」が
あるのを発見!狂喜して頼んだのは無論である。

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         カール5世がグラスと瓶のラベルに描かれている。
         ビールはブロンドで、アルコール度8%。きりっとビターな味わいで
         蜂蜜のような馥郁たる香りが口蓋に広がり、堂々たる王者の風格。
         つまみは、若いチーズに粉胡椒をかけたもの。

このスペイン総督府の建物は、1520年のカール5世の訪問を祝って増築・改修された部分が
現在も多く残るので、ビールの名前も歴史的にも楽しく符合する。このビールを置いている
カフェのセンスがよろしい。おおっ、おぬし、できるな、と褒めたくなった。

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いい気分になってミュージアム・ショップを覗くと、ここにも楽しいお土産を発見。

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       カール5世ビールと3つの取っ手のついたジョッキ。

カール5世がアントワープ郊外の村オレンを訪問したとき、ビール好きの王を歓待するためビールの
ジョッキが差し出された。
ところが、差し出した人がその取っ手を握っていたので、カール5世はジョッキの胴を直にがっつり
握るしかなかった。これを恥じて、村では特別に取っ手が2つのジョッキを作り、次回の訪問に
備えた。しかし、2回目の訪問時、今度は取っ手を両手で捧げ持って王に差し出したので、カール
5世はまたしてもジョッキの胴を手で持つしかなかった。
次回訪問のために、村では取っ手が3つあるジョッキを作って万全を期した。ところが、、、という
逸話が残っている。
現在、ビール醸造所では、このビール用のジョッキとして取っ手が3つのと4つのヴァージョンを
作っている。

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        ミュージアム入り口のドア脇にカール5世の新しい銅像が立ってる。

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        像の台には、カール5世がマーストリヒト訪問した年号が刻まれている。

この銅像にも今まで気が付かなかった。入り口の奥にひっそりと立っているからだ。そして小さい。

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             ツーショットで、その小ささのわかる銅像。
             近寄らないと誰の像なのかわからないほど。


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           ミュージアム入り口に新しく作られた門にも、
           カール5世とフェリペ2世がびっしりと。

ほとんどゲップが出そうなくらい、ここまでカール5世(とフェリペ2世)尽くしの館とは
知らなかった。まこと、灯台下暗しである。



       
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by didoregina | 2013-01-17 12:23 | ベルギー・ビール | Comments(0)

ヨハネット・ゾマーの一人語り

土曜版のNRC紙にヨハネット・ゾマーの一人語りのようなインタビュー記事が載っていた。
音楽誌でないのがミソで、たとえるなら日経のわたしの履歴書に近い面白さがあり、今まで知られ
ていなかった情報満載で興味深い。
まず、囲みCV欄に生年月日と年齢が明記されている!この件は、彼女のサイトやマネージメント
のサイトおよびウィキなどにも触れられていないのだ。
以下、記事内容を訳してみた。

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人生の教訓  「好きだから続けられる」

ヨハネット・ゾマー
生年月日・場所  1964年3月13日 ウィールデン。
学歴  普通高校、ヘンゲローとデーフェンターの高等検査実験専門学校、アムステルダム音大
    演奏家コースを1997年に卒業。
職業  ソプラノ個人業、マスタークラスを行う。
キャリア  ナショナル・レイスオペラの『ペレアスとメリザンド』で主役(2005年)
     エディソン・クラシック賞(2008年)
     『恋するエルコレ』でデ・ネーデルランド・オペラにデビュー(2009年)
     フランス・ブリュッヘン指揮『ロ短調ミサ』東京公演に参加(2011年)
     ザ・ジェンツとガーシュインCD録音(2012年)
     鈴木雅明指揮『メサイア』東京公演に参加(2012年)
プライベート  既婚・子供なし

ヨハネット・ゾマー(48歳)は、ソプラノ歌手。来週からアムステルダム・バロック・オーケストラと
バッハの『主よ、人の望みの喜びよ』を歌う。
                       記事:ブレンダ・ファン・オッス


基盤
「わたしの声は、父の声に似ています。ソプラノなんですが、本当のソプラノと比べると暗くて
クリーミーなんです。我が家では皆なにかしら楽器の演奏をしていました。わたしはフルートを習って
いました。長姉が音大へ進学したので、練習の大変さと音楽の世界の競争の厳しさを目のあたりに
しました。だから音楽の楽しみを失うのが恐くて、別の道に進もうと思ったのです。」

転機
「検査実験室で5年間微生物検査技師として働きました。趣味として合唱団で歌っていました。何か
変化を求めていたとき、才能がとてもあるんだから声をもっと訓練したら、と、ある人から言われたん
です。それで、音大の声楽の入学試験を受けたら、3校全部に合格しました。アムステルダム音大
に入学して1,2ヶ月のうちに、これだわ!と確信しました。」

赤裸
「音大に入ったときは27歳になっていました。これがよかったと思います。もしも18歳で入学して
いたらついていけなかったでしょう。やることなすこと全てが細部まで顕微鏡で見つめられるような
具合で、強靭な精神力を要求されるからです。どんなに建設的な批評であろうと厳しい目にさらされ
るのに変わりはなく、歌手の場合、丸裸の姿をさらすことになるのです。楽器の後ろに身を隠すわけ
にはいかず、自分自身の勝負になるからです。」

性格
「才能は重要な要素ですが、芽が出るかどうかは性格によっても左右されます。学生時代、トン・
コープマンやフィリップ・ヘレベッヘの合唱団で歌っていましたが、重要な瞬間に足を一歩前に進め、
つかめるチャンスは逃がさないという態度で臨んでいました。だから、卒業前にすでに、様々なCD
録音にソリストとして参加できましたし、レイスオペラの『ドン・カルロ』のテバルド役でオペラ・デビュー
を果たすことも出来たのです。」

個性
「バロック音楽畑の歌手だと思っている人が多いでしょうが、わたしは音楽的にマルチタレントだと
思います。時にはピアニストとのリサイタル、時にはフル・オーケストラといっしょのコンサートでも
歌いますし、オペラ出演も好きです。美しい衣装を着て舞台を動いていると気分が高揚します。
非常に異なる様々なスタイルの歌をレパートリーにするというのは通常あまりないのですが。最近、
ジョージ・ガーシュインの曲を録音しました。そうする必要があるのかと訊かれますが、変化によって
わたし自身の感覚が鋭利になれるのです。」

直感
「いつでも、伴奏には忠実に、聞こえてくる音に声を合わせます。バロック・オーケストラの伴奏と
モダン・オーケストラの伴奏では、わたしの歌うバッハも異なって聴こえるはずです。古楽器の透明な
音に合わせて、ヴィヴラートなしで澄んだ声で歌うようにするからです。歌うときには、霊媒になった
つもりで、オーケストラの音がわたしの声に凝縮されホールに広がると、今度は聴衆の注目を再び
オーケストラの音に向かわせたりします。そうすると、わたしからエネルギーが放出されて、パワー
ウーマンになった気分になるのです。」

平衡
「仕事には多くのことが要求されます。演奏旅行や、プレッシャーに打ち克つこともそうです。
また、演出家が変わった要求をすることもあります。モンテヴェルディのあるプロダクションでは、
20分間歌いながらフェンシングさせられたことがあります。健康管理のため食べ物に気を使い、
水泳をしたり、コーチからアドヴァイスを受けたりしています。今また、オランダ東部に住むことに
決めたのもその一環です。アイセル川のそばにいると心が安まります。でも、一番重要なのは
歌うことを心から楽しむことです。それで、歌手を続けていくことができるのです。」
     
          
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by didoregina | 2013-01-13 12:42 | バロック | Comments(4)

ソフィア王妃芸術センター   マドリッドで絵を見る その4

国立の現代美術館である、ソフィア王妃芸術センターには日曜日の朝にでかけた。
すると、ここも日曜日は入館無料なのだった。(火曜休刊。月~金の19時から21時までと
土曜日の14:30から21:00まで、および日曜は全日無料)

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         増築された新館部分の屋上からは、マドリッドの町並みが。
         ミラー状に磨かれた銅の天井部分に町並みが映ってる。

この美術館では、ほとんどの人は二階にあるピカソの『ゲルニカ』に直行する。
古い建物部分正面外側に後から付けられたガラス張りのエレベーターに乗って。

元病院だったこの建物は、中庭を囲む口の字形になっていて部屋数もかなりある。
部屋ごとにテーマに沿った作品が集められているので、一つ一つの部屋を歩きながら、ヨーロッパの
世紀末から20世紀半ばぐらいまでの美術の流れを、産業革命や大戦やスペインの市民戦争などの
歴史の影響と比較しつつ体感できるようになっている。
絵画のみならず、彫刻やインスタレーションや写真や映画などがまとまったテーマごとに一部屋に
同居している形なので、その時代を立体的・多角的に理解することができるという、卓越した展示
方法だ。

例えば、ダリの作品をこの美術館はいくつか所蔵しているのだが、ルイス・ブニュエル監督映画
『アンダルシアの犬』(1928年)も同時に上映するという展示方法には感嘆した。
ダリのシュールリアリズム世界を映像化したものだから、ダリの絵を観た後だと面白さはひとしお
だし、シュールリアリズムの別の表現方法を見比べることができて、その多面性を理解する一助に
もなるだろう。
この映画を日本で見たのは30年以上前だ。京橋のフィルム・センターかどこかの名画座だったはず
だが、ソフィア王妃芸術センターの小部屋でこの映画に初めて出会う人は幸いである。スペイン人
と思しい初老の男女は、画面の魅力に吸い寄せられて感極まっている様子だった。見終わってから
説明版を読んでメモしていたくらいだ。

また、19世紀末の社会における労働や女性の存在意義をテーマにした部屋では、リュミエール兄弟
の映画『工場の出口』がスクリーンに映しだされている。
映画も芸術作品のひとつであるが、歴史的・社会的意味の大きいこのような作品を美術館でピカソや
ダリの絵と同等に扱うというアプローチはありそうでなかなかないものだ。例えば、何かの特別展で
状況やバックグラウンド説明のためにドキュメンタリー映画が上映されていることはしばしばあるが、
美術館の常設作品として映画を上映するというのには、今までお目にかかったことがない。
ほとんどコロンブスの卵的発想でユニークである。

世紀末芸術を語る場合必ず登場する、時代の申し子のような人物の1人にダンサーのロイ・フラー
がいた。
彼女をとりまく世界を描いた絵や当時の写真と並んで、ロイ・フラーの振付けた有名な『蛇の踊り』を
リュミエール兄弟が映像化したDanse Serpentine III (1897年)を映写している部屋では、
その時代の空気を胸に吸い込んだ気分になれる。(ただし、この映画で踊っているのはロイ・フラー
本人ではない)
この映画は色付きである。実際に舞台で踊ったとき、ロイ・フラーの腕と体の回転に合わせてくるくる・
ふんわりと動く衣装には様々の色の照明が当てられたという。そのイメージを映像で表現するため、
フイルムの一こま一こまに変幻自在の色を付けたもので、何度も繰り返し見てはその色の変化の
効果にうっとりとしてしまった。

この美術館でのわたしにとって一番の見ものは、フェルナン・レジェの映画『バレエ・メカニック』
(1924年)だった。
アメリカ人作曲家ジョージ・アンタイルによる音楽に乗って動くさまざまの機械や物体や人物の動きの
繰り返しがダンスになっていて、今観ても全く新鮮でそのトータルな美しさには目を瞠らされる。
(撮影はマン・レイ)



特に気に入ったのは、おばちゃんが階段を登るシーンの繰り返しと、モンパルナスのキキが
赤い口紅を塗った唇と形の揃った歯を見せる蠱惑的な微笑みだ。
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by didoregina | 2013-01-10 14:20 | 映画 | Comments(2)

プラド美術館に二晩通う。  マドリッドで絵を見る その3

プラド美術館は、火曜日から土曜日までは18時から20時まで、日曜日は17時から19時までの
夕方2時間は無料で入場できる。
マドリッドに4泊したので、ニ晩プラドに出掛けた。

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        夕方は、チケット売り場にテーマパークのような列ができる。

最初の晩は、5時半頃に行って列に並んだ。6時10分前頃になると、切符売り場が開き、
無料チケットを配ってくれるので、列はさくさくと進み、6時にほぼ入場できた。
係員がかなり動員され列の様子をチェックしたり誘導したり、チケット売り係の人たちもどんどん
チケットを手渡すという、スペインらしからぬ効率的な連係作業に感心した。
入り口はチケット売り場からは結構離れていて、荷物の赤外線チェックがあるのでまた並ぶの
だが、それもたいして時間がかからない。

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      ただし、夕方のタダ券では、特別展の『若きファン・ダイク』には入場不可。

2時間というタイム・リミットがあるから、ピン・ポイントで見なければならない。
一日目は、黄金時代のスペイン絵画に絞ることにした。すなわち、ベラスケス、ムリーリョ、
スルバラン、コエーリョ、リベラ、ゴヤ そしてエル・グレコの絵の数々だ。
そして、当時のスペイン王室メンバーたちの肖像画。

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       メイン・ギャラリー中央のカルロス1世(カール5世)
       (1548年) ティツィアーノ

甲冑姿の肖像画フェチであるから、この絵にも惚れ惚れさせられた。(ルックスには目をつぶる)

ドン・カルロの祖父に当たるカルロス1世は、当時ブルゴーニュ公領のヘント(現ベルギー)に
生まれた。だからもともとフランドル(ネーデルラント)には縁が深い。
彼の名を冠したものは、ベルギーやオランダに今でも色々と残っている。

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        スペイン王であり神聖ローマ帝国皇帝でもあった彼の名を冠した
        シャルル・クァン(フランス語)もしくは皇帝カルル(蘭語)という名のビール。
        ブロンドとブラウンの両方を試した。芳醇なコクがあるベルギー・ビールだ。

このビールを飲んだのはマドリッドではなく、先週土曜日に出かけたベルギーのユイであるが、
上掲ビールの写真の下にあるコースターに注目。オメガングというスペシャル・ビールの写真だ。
オメガングといえばブリュッセルで毎夏行われる時代行列が有名だが、もともとはカール5世
(カルロス1世)とその息子フェリペ2世の1549年にブリュッセルへ入市したのを歓迎した
ページェントのことである。
その土地に住んでいない支配者が家来一同を引き連れた御幸、もしくは凱旋でやってくるのを
華々しく歓迎するというテーマの絵は、ウィーンの美術史美術館やプラドやアントワープの新しい
博物館MASでも目に付いたのだが、「喜ばしい訪問」というタイトルが白々しく響いて聞こえ
違和感を感じた。
支配される側にとって、本当に「喜ばしい訪問」だったのだろうか、と。
カール5世の代には、スペインによるフランドルやネーデルラント締め付けもまださほどではなかった
しフランドル生まれからの身贔屓もあったが、その息子フェリペ2世のプロテスト弾圧や血なまぐさい
異端尋問や圧制に、ネーデルラントはほとほと困窮していたのだから。


プラド美術館訪問2晩目は、フランドル絵画鑑賞に絞った。
この晩は開館15分くらい前から並んだので列はもっと長かったが、すぐにチケット配布が始まり
列が動き出したので、あまり早くから行って並ぶ必要はないのだ。

ボッスやブリューゲルもじっくり見ることができ、素晴らしいコレクションなのだが、一点だけ挙げる
とすれば、これ。↓

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       ファン・デル・ウェイデンの『十字架降下』(1435年頃)

フェリポ2世がルーヴァンにあったのをスペインに持ってこさせたのだが、この絵の絵の具の鮮やかさ
には驚嘆するほかない。600年近く前の絵とは思いないほどフレッシュな印象。いつまでもじっと観て
いて飽きることがない。まさに至宝である。
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by didoregina | 2013-01-08 11:35 | 美術 | Comments(2)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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