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Hotel des IndesとIsaac Israels in Den Haag展

ストックホルム遠征直前に、日帰りでデン・ハーグまで足を伸ばした。
その理由は以下の通りである。

①長男がデルフトにわたしのカメラを持って行ってしまったので、遠征前に取り戻さないと!
②デルフトまで行くなら、そこからデン・ハーグへは電車で15分の距離だ。
③デン・ハーグのお気に入り紅茶専門店で、マレーナ様へのプレゼント用に紅茶を買おう。
④オランダの印象派画家イサーク・イスラエルスの特別展がデン・ハーグで開催中だから、
丁度いい機会だ。

AHの格安鉄道切符16ユーロを何枚か買ってあったので、Y子さんもお誘いした。女同士だと
ショッピングも町歩きも楽しい。
紅茶屋さんのある通りの近くの角、エッシャー美術館の斜め前に5つ星の超高級ホテル・デス・
インデスがある。有名なハイ・ティーを一度ここで楽しんでみたいものだ、といつも思っていた。
しかし、男性はそういうのにさほど興味を示さないから、今まで何度も前を通りながら実現しな
かった。
また、国会や大使館や女王陛下が執務されてる宮殿が近いという場所柄のためか、客層が
とてもハイソっぽいのと、高級車が横付けされたり、居丈高に見えるドア・マンが立っている入り口
には一般庶民には近寄りがたい雰囲気があって、入るのに躊躇してしまうのだ。
しかし、その日はドア・マンの姿が見えない。ちょっとお茶するくらいなら、つまみ出されたりする
わけもなかろうし、入ってみよう!とこういう場合も、女同士だと決断も速いのだった。

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            吹き抜けのラウンジ・サロンを二階から見下ろす。


足を踏み入れてみると、インテリアはさすがにゴージャスだが、従業員はオランダらしく気取りがなく
フランクかつフレンドリーである。
奥のラウンジまで進むと、ボーイに「内部のご見学ですか?」と訊かれたので、「ちょっとコーヒー
でもと思って」と答えると、「どこでもお好きな席にどうぞ」と言われた。

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            中央吹き抜けシャンデリアの真下、思わず登ってみたくなる
            素敵な階段を背中にした位置のソファーに陣取った。


メニューを見ているうちに、そろそろお昼の時間だし、朝もあまり食べてないから、コーヒーは止めて
せっかくだからランチにしたくなった。
リッチでゴージャスな雰囲気なので簡単に軽くサンドイッチ、という気分にもならず、Y子さんはその
日のお勧めの一皿、わたしは付け合せも沢山のアンガス・ビーフのリッチなハンバーガーにした。
ワインもそれに合いそうなものを選んで。

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       グリーン・アスパラの上に乗っかったお魚(スズキだとボーイは言ったが、
       もっと厚みがあって食感もぷりぷりしてた)にシーフードが詰まったラビオリ
       などが添えられた本日の魚料理。お味見させてもらったが、美味しかった。


食事が運ばれてくる前に、どうぞと勧めてくれたので、二階やトイレなどを見学させてもらった。
元貴族の館であるらしいが、少しコロニアルなイメージの温かみのある色合いのインテリアだ。

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      奥はレストランになっているが、ラウンジ・サロンの方がゆったりしていて好き。


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          二階も吹き抜けの周りはサロンになっている。


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       政治家やセレブがよく利用するためか、個室レストランになってる部分が多い。

長年の憧れだったデス・インデスのゆったりした雰囲気の中で食事ができて、大満足であった。



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               スケーフェニンヘンの海岸で


昼食後は、「デン・ハーグのイサーク・イスラエルス展」が開催されている美術館パノラマ・メスダハに
行った。
この展覧会はデン・ハーグの美術館など4箇所での同時共同開催だったが、展示作品の多そうな
ここに絞った。

オランダの印象派を代表するイサーク・イスラエルス(1865-1934)の作品には、パリやデン・
ハーグのカフェや劇場などの女性客や女優・ダンサーなどを描いたものが多く、ドガやモネ、
ルノワールの好んだ題材やスタイルと共通する。
また上掲の絵のように、イタリアのアドリア海岸や北海の海岸で水浴びする女性の姿や、当時の
社交界の一こまを覗かせる絵も多く描いた。

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                 楽屋で仕度する女優


その他、劇場の楽屋や高級洋装店のサロンや試着室などに入り込んで、化粧や準備や仮縫いなど
をしている女優や女性客などの姿のいわゆる風俗画を得意としている。19世紀末から20世紀のベル・
エポックにかけてのハイソサエティに愛された画家で、多作な人なので、彼の絵は美術館のみならず
アート・フェアでもよく見かけるし、現在でもオランダで人気が高い画家だ。

図らずも、ホテル・デス・インデスでリッチなランチをとったあとなので、ベル・エポックの空気を体で
味わってすぐに鑑賞したイスラエルスの絵には、なかなか共感を呼ぶものがあった。
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by didoregina | 2012-09-30 22:26 | 美術 | Comments(0)

夕映えと残照のストックホルム

半日ゆっくりとヴァーサ号博物館およびスカンセン島の水辺で過ごした後でも、北欧の日はまだ
長い。
夕方から、王宮のあるスタッツホルメン島の旧市街ガムラ・スタンに散策に出かけた。

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      ホテルから遠からぬ国会議事堂の前に来ると、ハーフ・マラソンをやっていた。
    
通常、フル・マラソンやハーフ・マラソンは、朝9時とか正午もしくは遅くとも午後1時のスタート
であろう。それが、午後6時頃まで走っているというのは、スタート時間が相当遅いのだろう。
北欧ならではである。

昨晩オペラがはねると、歌劇場隣の広場に見慣れぬテントがいくつも立っていたので、マレーナ
様も、「何かしら」と怪訝そうにしていたのだが、ようやく訳が分かった。そこが、フィニッシュ
地点になるのだった。

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       緩い上り坂になっているので、車椅子の出場者には大変だ。

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       夕映えの国会議事堂の前で。一人旅なので自分が写ってる写真は少ない。

国会議事堂のある島を通り抜けてまた橋を渡ると、王宮と旧市街のあるスタッツホルメン島だ。
ガムラ・スタンの狭い通りには、小さなギャラリーや個人経営の雑貨屋などが多くて、中世の
雰囲気が残る路地には、夕方になると人通りも少なくて、ほっと一息つける。

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       ガムラ・スタンにはこういう路地が沢山あり、個性的なお店も多い。

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       ショーウィンドーのひとつ。ポスターの色使い、特にピンクの発色が
       いかにもスウェーデン。(わたしもその日は薄いピンクのジャケットに
       サーモン色のブラウスとスカーフでスウェーデン風コーディネート)

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        大聖堂や教会の塔を目印に路地を適当に歩くと広場にでる。


小さな島なのに教会が多く、味のある広場もそこここに。めったやたら適当に歩いても、島の
面積が狭いからすぐに水辺に出るし、迷う心配はない。

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       日が大分傾いたので、町並みも優しい色調になった。

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       栗の木の立つ小さな広場のレストラン

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         ノーベル博物館前の噴水のある広場で。

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         王宮の下から残照に浮かぶ対岸の国立美術館を臨む。

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         王宮の下にある石垣が、いかにもストックホルムらしい岩。

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         王宮の坂道から、残照の海と町並みが見える。


島々からなる首都ストックホルムは水に囲まれて、ゆったりとしてしかも堂々としている。本当に
美しい町だ。一人旅でも、なんとも落ち着ける。
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by didoregina | 2012-09-29 22:36 | 旅行 | Comments(0)

Laurence Anyways  「わたしはロランス」 純粋胸キュン・ラブ・ストーリー

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監督: Xavier Dolan

Melvil Poupaud (Laurence Alia),
Suzanne Clément (Fred Belair),
Nathalie Baye (Laurence's mother)
Monia Chokri (Stéfanie Belair),
Yves Jacques (Michel Lafortune), e.a.

カナダ・フランス  2012年








フランスを代表するイケメン俳優メルヴィル・プポーが、性同一性障害に長年苦しむロランスと
いう男性が30歳の誕生日を境に、今後は女性として生きることをパートナーや家族に告白し、
実践に移すという難しい役を演じている。
しかしもっと難しいのは、男性としての彼と数年暮らして今後もサポートしようとするフレッド
(女性)役かもしれない。スザンヌ・クレマンはこの役で今年のカンヌ映画祭の「ある視点」
部門で最優秀女優賞を受賞した。(前回ブログ記事にしたA Perdre la Raisonに主演したエミ
リー・ドゥケンヌも同賞を同時受賞)

そして、この映画を監督したのは、弱冠23歳のカナダ人俳優でもあるグザヴィエ・ドランである。

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      カンヌ映画祭でのドラン監督。若い頃のジョニー・デップに似てキュート。

こんなにルックスにも才能にも恵まれた若手映画監督というと、『ジェイン・エア』のケイリー・
フクナガも思い出すのだが、いやもう恐るべし、と言うほかない。
ドランの場合、深い洞察の掘り下げが23歳とはとても思えず、映像のキャンピーなスタイリッ
シュさもユニークで、脱帽である。

性同一性障害や同性愛のカミングアウトは、近年でこそ社会的にも認められやすくなったが、
この映画での設定は1989年だから、当人および家族にとっての状況の困難さは想像はつく
ものの、やはり世間の偏見には抜きがたいものがあったのだなあ、と同情してしまう。
本人にとっては、今までとは異なった性の人間として生きるというのは困難ではあっても、
長年の悩みから開放されたわけでもあり、前途に希望が見える道である。
しかしそのパートナーとなると、頭では理解できても、様々な場面でかたくなな世間の偏見に
ぶちあたり、感情的にコントロールが難しくなる。
ロランスとフレッドの場合、生活スタイルも理解度もツーカーのソウルメイトであっただけに、
二人で険しい道をいっしょに歩もうとするのだが。。。

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      男性が化粧してるのが気に食わないマッチョな男にぼこぼこに殴られる。

カミング・アウトしたロランスは、化粧をしてスカートをはいておずおずと職場に行くのだが、
学校の生徒達は彼を別に特別視したりしない。80年代後半から90年代のファッションって、
かなりユニ・セックスだし男性もピーコック的だったのだなあ、と懐かしく思い出された。
しかし、頭の堅い保護者や同僚達からは理解されず、退職に追い込まれる。
その教員会議の黒板にロランスは、Ecce homoと書いて去るのだった。

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           ヒエロニムス・ボッスの『十字架を背負うキリスト』

ロランスの受難の道は、ボッスの描くキリストそのまま。蔑まれたり、暴力をふるわれたり。

ソウルメイトであるパートナーのフレッドは、さばさばした性格だし、最初はThe sky is the
limitよ!と楽天的であったが、社会の偏見という壁に突き当たったり、妊娠がわかって悩んだり
心理的に脆くなりうつ状態に陥る。感性がとても似ている二人であったのに、いつのまにか
いっしょに笑ったりすることもなくなり、関係はこじれていく。

別れ、再会、またの別れ、再々会という十年の描き方が、なんとも胸をきゅんとさせるのだった。
ソウルメイトであるから、片方が欠けると、体や心の半分がなくなったような心もとなさを
互いに覚え、再会を望むのだが、遭えば遭ったで言い放題で傷つけあうことになり、良好な
関係は長続きしない。似た者同士・愛する者同士であっても、どこかでひとつボタンをかけ
違えた服のような具合で、きちんとした形に納まらなくなっているのだ。
愛と同じくらい孤独な二人の心の辛さがひしひしと感じられる。

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映像のユニークな点では、人物を1人だけスクリーンの中央に置くという構図の多用が目新しい。
そして、クローズアップまではいかないが、かなりの大写しが多いのである。(構図としては
日本の少女漫画のコマに似ているから、もしかしたら影響を受けているのかもしれない)
服や髪など、ポップな色の使い方がべらぼうに上手い。(衣装スタイリングも監督が行った
ようだ)
そして、埃や、雪や、雨や、光や、水や、洗濯物など即物的でさほど叙情的でない様々なものが
大量に空中を舞ったり、唐突に降ってくるという場面が多く、映像として印象に残る。
シリアスなストーリーなのに、全体が独特の明るいスタイリッシュさでまとまっているのは、
ドランがかなり新しい感覚の持ち主だからであろう。比肩できる映画監督がちょっと思い浮か
ばない。

ストーリー展開やセンスが、ペドロ・アルマドバルに少し似ている。が、アルマドバル作品
ほどにはあれよあれよという小気味のいいテンポでは進まない。
波乱のストーリーだから、長い。最初の方は、ちょっともたついた感じで展開がのろいから、
少し端折ってもよいのでは、と思えた。過去のフラッシュバックで、ロランスの決意の固さと
長年の悩みが分かるのだが、女性として生きるようになってからの、フレッドや家族との関係
の方が重要なのだから。

この映画で一つだけ気に入らなかったのは音楽の使い方だ。
時代を代表するポップスとしてデペッシュ・モードのEnjoy the Silenceの断片が流れる。
また、冒頭に近い二人の親密なシーンのバックにはキム・カーンズのBette Davis Eyes、
はたまた緊迫したシーンでは、ベートーヴェンの『運命』とかプロコフィエフの『モンタ
ギュー家とキャプレット家』など、あまりにベタで安易に選ばれたような音楽が、しかも
ほんのさわりというか短い断片のみ使われているのにイライラさせられた。
映像のユニークなのに比べて、音楽に関しては、あまりにオリジナリティが希薄なのだった。




ロランス役のプポーもフレッド役のクレマンもめちゃウマで説得力がある。二人ともが主役と
言える。
そして、ロランスのちょっと冷たい母親役を、年取っても美しいナタリー・バイが演じている!
最初なかなか彼女とは気が付かなかった。トリュフォー監督作品『アメリカの夜』や『緑色の
部屋』に出演した若い頃の彼女は、好感度抜群で好きな女優だったのだが、最近彼女が出演
する映画に接する機会がなかったからだ。

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     女装のプポーは、大島弓子の『7月7日に』および『夜羽が好き』はたまた
     萩尾望都の『メッシュ』に出てくる美しい青年を思い起こさせた。


そうなのだ、この作品に表れている美的感覚は、70年代に愛読した少女漫画に近いのだ。
胸キュンになったのには、その辺も負っているのだと思うが、近来まれに見る究極のラブ・
ストーリーである。
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by didoregina | 2012-09-27 17:18 | 映画 | Comments(4)

À Perdre la Raison

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監督: Joachim Lafosse
Tahar Rahim (Mounir),
Niels Arestrup (André Pinget),
Émilie Dequenne (Murielle),
Stéphane Bissot (Françoise), e.a.

ベルギー  2012年










気鋭のベルギー人映画監督ヨアキム・ラフォセーの新作は、2007年にベルギーで実際に起きた、
母による4人の子殺し事件を題材にしたフィクションだ。とはいっても、メディア報道から裁判
そして心理セラピーに基づき、監督自身が丹念に時間をかけて検証してからフィクションとして
作り上げたものであるから、かなり事実に近いのではないかと観客は思うし、実際、当事者に
確かめないとわかりようもない細かい描写も含まれていて、内容はなかなかに微妙だ。

9月14日の劇場公開初日に、監督自身がマーストリヒトのリュミエールまで来るし、上映後に
インタビューもあるというから、ストックホルム遠征前夜だというのに興味津々で出かけた。
今年のカンヌ映画祭にも出品され「ある視点」主演女優賞も受賞したが、どちらかというと
地味な映画だ。Made in Europeという映画推奨会主催の上映で、初日の初回は無料でしかも
フリー・ドリンク付きだった。

予告編を観たときは、なんだかややこしいストーリーの家族ドラマのような印象で、人物の
相関関係がよくわからなかった。実際に見ると、登場人物の家族関係は複雑怪奇で、こういう
のが本当にありえるんだろうか、と思えるほど。

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ミュリエルはモロッコ出身のムニールと結婚し、次々と4人の女の子に恵まれる。しかし、
ムニールの養父である医師アンドレと彼らは結婚後も同じ家でずっと暮らすのだ。アンドレの
経済的庇護の下で。アンドレは、ムニールの姉(モロッコ在住)と書類上の結婚をしていて、
彼ら一家に金銭的なサポートをしている。だから、ムニールは、子供のときからアンドレに
引き取られ、ベルギーで育ったのだ。
モロッコに残されたムニールの弟もなんとかヨーロッパに居住できるようにと、アンドレは、
やはり書類上の結婚のお膳立てをする。相手は、ミュリエルの姉で出戻りの年増女だ。

最初はラブラブで幸せ一杯だったミュリエルとムニールだが、次第に関係はギクシャクして行き、
特にミュリエルは閉塞状況に置かれたように感じて、心理的に追い詰められていく。
子供が次々と生まれてアパートが手狭になったら、アンドレは彼らのために郊外に新しい家を
買い、自分は法律上は間借り人としてそこに住む。気前のいい、面倒見のいい男ではあるが、
じっとりとした陰があって、どこか威圧的な存在感が不気味である。

ムニールは、財力・権力を兼ね備えた理想的な父親像をアンドレに見出しすが、ミュリエルは、
アンドレが不気味で理解不能な人物に写りだし、複雑な環境での生活に精神が不安定になって
いく。
そして自分の生んだ子供達が怖くなるのである。そういう心理を男達は理解できない。
とうとう、出口の見えない行き詰まりの果てに、わが子を次々と殺してしまう。
映画には、ミュリエルの母親が登場せず、ムニールのモロッコ人の母親をミュリエルは思慕し、
モロッコの自然を母なる大地のように懐かしむのが象徴的である。


実際の事件に基づいているので、最初から結末がわかっているから、冒頭シーンは事件後の病院
である。
自殺を図って死ねなかったミュリエルが看護士に向かって「子供達はモロッコに埋葬するように、
父親に頼んで」と請い、その直後の葬式シーンで慰めあうムニールとアンドレの寒々とした画面
に流れるのは、マリア・クリスティナ・キーアーの歌うカルダラのPer Il Mar del Pianto Mio



この映画ではカルダラ以外に、ロカテリ、ハイドン、アレッサンドロ・スカルラッティの音楽が
流れる。
いずれも、哀しみを凝縮したようなバロックの音楽である。
上映後の監督インタビューによると、「シューベルトやシューマン、はたまたショパンの音楽を
聴くと体の中心にずしりと重みや温かみを感じるので、この映画には不適です。それに対して
バロック音楽は、肉体に直接働きかけるのではなく、背後から降り注ぐようにして精神に効いて
くるかのようなスピリチュアルな体感を覚えます。だから、そういう理由でバロック音楽を選ん
だのです」とのこと。


    チェチリア・バルトリの歌うA.スカルラッティのCaldo Sangue


この事件がニュースとしてベルギーを賑わした後、どうしても映画化したくなった監督は裁判を
傍聴し、4年に及ぶ心理セラピーに制作費の大半をつぎ込んだと言う。
ちょと歪んだ家族の生活と心理的に追い詰められるミュリエルの様子を淡々と描いていて、流血
の惨事シーンを見せるという悪趣味なこともなく、事件に至る理由もはっきりとはわからない
作りだ。
「主要人物に比較的有名な俳優を使ったのは、これがドキュメンタリーではなく芝居であり、
彼らの演技によってフィクションであることがすぐわかるようにしたかったからです」と、
フィクションであることを強調する監督であった。しかし、単純にフィクションだとも思えない
微妙な線が透けて見える。


ミュリエル役のエミリー・ドゥケンヌの、輝くような笑顔から病的なこわばった表情への変化が
上手い。この人、La fille du RERという映画でも、ちょっと似たような役を演じていたっけ。
アンドレ役のニルス・アレストリュプとムニール役のタハル・ラヒムは、共にジャック・オー
ディアールのUn Prophete『預言者』での演技が印象的で、ラフォセー監督のお眼鏡にかなった
そうだ。
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by didoregina | 2012-09-24 16:20 | 映画 | Comments(4)

ストックホルムの水辺は陽光溢れて

ストックホルムを訪れるのは、8年振りである。
しかし、なんとなく土地勘が残っていたので、町歩きは容易だった。

週末に二泊したので、土曜日はまるまる一日観光(およびショッピング)の時間がとれた。
しかも、一人旅だから、誰にも気兼ねなく(特に家族旅行だと、お互い色々と譲歩しないと
いけない)好きなように歩いたり、訪問場所や食事するところを決めることが出来る。

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      マレーナ様の予報どおり、土曜日はいいお天気!水辺の散歩は気持ちいい。

水辺を歩いて、スカンセン島にあるヴァーサ号博物館へ。
ここは、なぜか8年前に訪問しなかったのだ。ホテルのフロントの人の説明が自虐的で
あったせいで、あまりたいして観るべきものはないような印象を持ったせいだ。
彼曰く「17世紀の軍艦なんですが、処女航海で進水した途端に沈没したんです」

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           ヴァーサ号がすっぽり収まった博物館の外観

1638年に国王グスタフ二世アドルフが国威をかけて作らせた軍艦ヴァーサ号は、進水式直後に
横風を受けて首都の湾内に沈んでしまった。国王列席で、宿敵ポーランドに向かう処女航海での
沈没という不名誉な事件だったので、なるべくなら忘れたいという思いの過去の汚点であった。
しかし、それを333年後に引き上げて、20世紀の科学の粋を集めて水抜きしつつ保護膜で覆って、
最終的にジグソーパズルのように再構築して、95%オリジナルの姿を展示しているのだ。
低い水温と、バルト海のしかも汽水に近い塩分の少ない海の底に眠っていたおかげで300年以上
経ってもほとんど傷んでいないという僥倖に支えられてはいるが、まったくもって圧巻。
当時の建造技術の素晴らしさを偲ばせるその姿にも、それを今に蘇らせた科学技術にも脱帽するほか
ない。

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         実物は凄い迫力の船首だが、わたしが撮るとしょぼい。。。

オランダ、ベルギーおよびイギリス各地の海洋・海事博物館には、機会があれば訪問している。
しかし、ヴァーサ号博物館は、その迫力と展示内容全てにおいて比肩するものなし。ピカイチの
超一流である。(ポーツマスにある海事博物館は、規模とヴァラエティの豊富さで、ユニークな
存在だが、ヴァーサ号博物館の場合、単独の船でここまで見せる面白さが群を抜いている)

とにかく、実地体験すべき博物館で、誰でも楽しめること請け合いである。まずは、博物館の
ガイド・ツアーに参加して、そのあとゆっくりと自分のテンポで各展示を見て、引き上げ作業の映画を
観れば完璧。スウェーデン、おそるべし、を実感するだろう。
スカンジナビアで一番集客力のある博物館というのも、納得だ。なにしろ、ほとんどオリジナルの17
世紀の軍艦を観ることができるのは、世界中でここだけなのだから。
オランダのバターフィア・ドックで建造されたバターフィア号や7プロヴィンシーエン号のレプリカなど、
ヴァーサ号を目の当たりにしたあとでは、色あせて見える。

ヴァーサ号のオリジナルの迫力に伯仲するのは、ヘンリー8世が造らせた16世紀のメアリー・ローズ
号の水抜きが完了してその姿をわれわれに見せるときであろう。

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        8月に遠征したウィーンの美術史博物館での、個人的な大発見は、
        エストニア人でネーデルラントで修行・活躍したMichel Sittowに
        よる『メアリー・ローズ(?)の肖像画』(1514年頃)。
        メアリー・ローズはヘンリー8世が溺愛した妹で、描かれているのは、
        ヘンリー8世の最初の妻アラゴンのキャサリンという説もあるのだが、
        ウィーンではメアリー・ローズか、ということになっていた!そして、
        彼は最愛の妹の名前を船にも付けたのだろうか。謎は謎を呼ぶ。


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        アムステルダムも港湾に面している首都だが、ハーバーの近くまで
        ヨットで帆走することは無理。ここでは、船の航行量が少なく混みあって
        いないのと水域幅が広いため、帆走可能なのを目の当たりにしてびっくり。

日当たりのいい水辺を選んで歩くと、このスカンセン島にもヨット・ハーバーが。ぜひぜひ一度、
ヨットでストックホルムにアプローチしてみたい!

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        日当たりのいい酒精飲料博物館のカフェ・レストラン。外はヨット・ハーバー

前回も、ストックホルムでは近代美術館のカフェで美味しいビュッフェ・ランチを食べたので、今回も
ミュージアムのカフェに行ってみた。地元の人が大半で観光客も混じり、いい感じに賑わっている。

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        倉庫を改装したと思しきインテリアのカフェの天井

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          スウェーデン北部の地ビール。グラスのロゴに注目のこと。

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          椅子の背にも同じロゴが。

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         ロブスターとシーフードのスープで満腹。

メニューはスウェーデン語のみだったので、近くの人に英語に訳してもらった。
小エビが山盛りに乗っかって下のパンが見えないサンドイッチとか、シーフードは豊富なので比較的
安い。
夕食は、セブン・イレブンで買ったザリガニ・サラダにしたが、これも、ザリガニが全体の3分の1を
占める充実度。カンタレッラの山盛りトーストを試したかったが、お腹が破裂しそうなので諦めた。
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by didoregina | 2012-09-22 22:10 | 旅行 | Comments(4)

『セヴィリアの理髪師』@ストックホルム王立歌劇場

8月にウィーンでマレーナ様主演の『湖上の美人』を鑑賞したばかりですが、彼女が9月に
本拠地ストックホルムでの『セヴィリアの理髪師』にロジーナ役で出演することがわかった時、
2ヶ月続けての遠征を決意しました。
4月のチケット発売日に、即、オンライン参戦したのですが、争奪戦はなかなか厳しく、平土間の
席は全く残っていませんでした。歌劇場の規模や座席と舞台との相対関係や音響も分からないので、
無難に1階バルコニー正面席を選びました。スウェーデンの一般物価と比較すると一番高い席でも
それほどのお値段ではありません。

c0188818_1633882.jpgIl barbiere di Siviglia
Musik: Gioacchino Rossini
Text: Cesare Sterbini efter Beaumarchais komedi
Regi: Knut Hendriksen
Scenografi och kostym: Per A. Jonsson
Ljus: Ronny Andersson
Medverkande
Greve Almaviva : Michele Angelini
Doktor Bartolo : John Erik Eleby
Rosina Malena : Ernman
Figaro : Ola Eliasson
Basilio : Lars Arvidson
Berta : Agneta Lundgren
Fiorello : Kristian Flor
Officeren : Kristian Flor
Dirigent : Jean-Christophe Spinosi
Herrar ur Kungliga Operans Kör
Kormästare: Folke Alin och Christina Hörnell

Kungliga Hovkapellet


さて、当日は、ホテルにチェックインしてからすぐに歌劇場に向かいました。チケットが上手く
プリント・アウトできなかったので再発行してもらうためです。
オンラインでのチケット・ダウンロードとプリントは一回限りと注意書きがあったのですが、どうやら
サイトの不備でプリントのサイズ設定がおかしくなっていたため、A4から重要な部分がはみ出て
しまったのです。これにはあせって、電話とメールで問い合わせたので、再発行はスムーズでした。
劇場窓口でも、オンライン・プリントした人は皆プリントに失敗したらしい、と言われました。

そして、楽屋口の位置を尋ねておきました。
これで準備完了。

ホテルに戻り、ゆっくりと着物の着付けとヘア・メークをしました。遠征では、大概、遊びすぎて
時間が足りなくなるのですが、その日は気温10度で強風しかも小雨模様なので、町歩きをする
気分にならなかったのです。

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       ホテルのロビーで。8月にウィーンで着ようと思っていた絽の着物。
       ようやく袖を通すことができた白と黒の細縞に萩の花の模様の小紋。
       博多の献上帯に白と黒の変わり織の帯締めと幾何学模様の帯揚げ。
       (公演後ホテルに戻ってからの写真なので髪が乱れてる。)


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            対岸の王宮から眺めたストックホルム王立歌劇場
          
ロビーに入って、開場を待ちながら人々の服装を眺めると、皆、アムステルダム同様にかなり
カジュアルです。金曜日夜の公演なのに、ほとんど着飾っている人は見当たりません。
各階の左右にクロークがあるため、一箇所に混み合わず、ゆったり鷹揚な気分になれます。

正面バルコニー席は、さほど大規模な劇場ではないので舞台も遠からず視界は悪くありません。
しかし、左隣に座ったオヤジが、恐怖のグミ食い魔だったのです。なぜか、ズボンの右ポケットに
グミを入れていて、1,2分おきにポケットに手をつっこんで取り出すので、その度に肘をわたしの
左腕にぐいぐいと押し付ける形になるのです。アングロ・サクソンの国とは異なり、体が他人に
触れても謝ったり気にしない人が多いのは、スウェーデンもオランダと同様のようですが、気分は
害されます。劇場の座席に座って物を食べるという行為も、褒められたものではありません。
劇場からは、電話のスイッチを切れとか、撮影や録音は堅く禁じるとかのアナウンスはありましたが、
食べ物持ち込みも厳重に注意してもらいたいものです。

そして、グミというものは、食べだすとなかなか止められなくなるものです。
もう、袋ごと膝の上に出して堂々と食べたらいいものを、こっそりとポケットから出して口に入れようと
する態度と動作が、他人を不快にするのです。
そうこうするうちに、指揮者のスピノジが登場しました。拍手で迎えられた彼がオケ・ピットの指揮台に
立ち、指揮棒を下ろした瞬間にも、隣のグミおやぢがズボンのポケットに手を入れたので、わたしは、
そいつに向かって制するようなしぐさをして「プリーズ、ストップ・イット」と冷たい口調で命じました。
虚をつかれたおやぢはひるんで、そのままフリーズしてしまいました。そして、とうとう、序曲の間中、
じっとポケットに手を入れたままだったのです。きっと、ぐっしょりと手の汗にまみれたグミはべとべとに
なったことでしょう。

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ロッシーニのオペラをスピノジがストックホルムで指揮する、というのは、意外な組み合わせに思え
ますが、昨年のウィーンでの『セルセ』以来のマレーナ様つながりのご縁でしょうか。この二人は、
この夏にもブルターニュの野外バロック・ロック・コンサートでも共演しています。音楽的にも気が合う
ようです。
そのスピノジですが、いつものようにきびきびと若々しい動作で、溌剌とわくわくするような音楽を
作り出していきます。

オケは大編成でもないのに、PAのためか、よく鳴り響きます。とくに下手側からの管楽器が響き
すぎ、バランスとしてはちょっと突出しすぎの感がありました。それは器楽だけの演奏の時にはさほど
気になりませんが、歌手との絡みや伴奏では、管の音が大きすぎて歌唱がよく聞こえずいらいら
した場面がしばしばあったのです。

スピノジといえば、ウィーンでのオペラの指揮の最中に、『狂えるオルランド』でも『セルセ』でも、
お得意のヴァイオリン・ソロを披露してくれました。観客にはウケルし、彼の定番パフォーマンスなの
かしら、と思っていましたが、今回も彼のソロ演奏がありました。それは、カスタネットでした。
アルマヴィーバ伯爵が「わたしの名前はリンドーロ」と歌う場面では、フィガロ役の歌手が見事な
ギター演奏を披露するのですが、そのあとスピノジがカスタネットでアンダルシアらしさを盛り上げる
のでした。

スムーズな音楽展開とややこしくない喜劇なので、演出らしい演出は必要ない演目ですが、だから
こそ、上手い歌手が揃わないと興ざめになってしまいます。
ロジーナ役のマレーナ様は、歌いなれてるという感じでそつなくこなし、コロラチューラは滑らかかつ
まじめ一本やりのオペラ歌手とは一味異なる、お遊びの要素も散りばめた歌唱です。
喜劇なのである程度の演技力は必要とされますが、その点では表情豊かなマレーナ様にはうって
つけの役です。
サーヴィス精神旺盛なマレーナ様の歌唱および演技には、誇張しすぎともとれる場面も見受けられる
のですが、読み替えのないストレートな演出には、盛大なノリの過剰な歌い方でも浮いたりしません。
こなれた歌唱で役にぴったりという点では、先月のエレナ役以上と思えました。


           2010年のストックホルムでのコンサート

アルマヴィーバ役の歌手は、なかなかに甘いマスクと晴れやかな明るい声の持ち主で、時にはフロー
レス様の声に似ているとも思えるほど。育ちのいい若者らしいくったくのなさと、自然な伸びやかさが
歌声に溢れていて、好感度が高かったのです。

それ以外の歌手、特にフィガロに、あまりにも声量が傑出する人を配置すると嫌味と言うか、
くどくなるのですが、今回のフィガロ役歌手はあまり低音を響かせるタイプではなく、脇役に徹する
ほどほどの中庸感覚を心得ていました。だから、歌手同士のバランスがとれて、全体的によくまと
まってひきしまった印象になりました。


休憩中には、1人だったので、飲み物はとらずに金が基調できらびやかなフォアイエの天井を見たり
廊下や階段をしゃなりしゃなりと歩いたりして過ごしました。
ロングドレス姿の人は皆無で、かなりカジュアルな服装がほとんどを占めていたのですが、中学生
くらいの女の子が、感に堪えたように「すみません、よく見せてください、素敵なドレスですね」と
話しかけてきました。
「日本の着物なんですよ」と言うと、「知ってます。本当に美しい!」とうれしいことを言ってくれる
のでした。
階段を下りて、入り口付近を歩いて、買う気もないままショップを見たりしていると、手持ち無沙汰な
風情のアッシャーがCD売り場の方を指差しています。その方向を見ると、今さっき通りかかった
ショップのお兄さんが、
「そんなに素敵なお召し物でオペラにお越しいただいたので、このCDを差し上げたいと思います」
と言って、歌劇場のサンプルCDを差し出しすではありませんか。
「当歌劇場で活躍した歌手達の録音を集めたものなんです。どうぞ」と言うので、ご好意に甘え
喜んでいただいてきました。

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         「お兄さん、ありがとう」

ここの歌劇場のユニフォームは、日本の詰襟そっくりなので、
「あなたの着ているユニフォームも素敵ですよ。日本の男子中・高生の制服そっくりのデザインね」と
褒めあったのでした。
いただいたCDには、ニーナ・シュテンメの歌う『マノン・レスコー』『オネーギン』からのアリアなど
が収められています。


演出には、特記すべきものはありませんでしたが、正統的喜劇で満場の笑いを取り、拍手も鳴り止
まず盛況に終わりました。
アムステルダムの観客と似ているのは、服装だけでなく、誰もカーテンコールの写真を撮る人が
いないという点も同様なので、わたしも写真を撮るのは控えてしまいました。

その代わり、楽屋口でマレーナ様の出待ちをしました。
ウィーンには遠征してくるファンがいつも待っていて、和気藹々とした楽屋口ですが、ここには私以外
一人も待っている人はいませんでした。
先月のウィーンでは、マレーナ様の旦那様や出演歌手も勢ぞろいした劇場のカフェに、ファンクラブの
面々も行って、公演後、楽しいひと時を過ごしたのですが。。。。

間もなく、化粧を落としたマレーナ様が出てきました。
わたしが声をかけると驚いたようですが、「まあ、また来てくれたのね。うれしいわ」と向こうから
ハグしてくれたのです。
M「どこに泊まっているの?」
R「ここから駅の方向に向かったところです」
M「今日のストックホルムは、寒かったでしょう?」
R「飛行機から降りたら、気温10度だというので、おもわずショールを買っちゃいました」
M「明日からは、いいお天気になるらしいわ。週末はここにいるんでしょう?」
などと、いつものように、普通の女の子の会話になるのでした。

R「先月のウィーンでは、空港から荷物が届くのが遅れて。だから、このプレゼントは一月遅れです」
M「そうそう、そうだったわね。着物が着れなかったと言ってたわね」
R「今日の歌手は皆、期待以上に上手い人が揃ってました。また、スピノジが指揮というのが意外で」
M「彼とは、このところ良く共演してるのよ」
R「昨年ウィーンでの『セルセ』以来のコンビですね。フランスでも」
M「そうなのよ。来週はベルリンでまた、彼と共演するのよ」

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楽屋口外に置いてあった自転車は、もしやマレーナ様のかと思ったのですが、そのとおりでした。
籠にバッグを入れて自転車を引いて歩いてくれるマレーナ様と一緒に、深夜のストックホルムを駅に
向かって二人でおしゃべりしながら歩いたのでした。
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by didoregina | 2012-09-19 13:15 | オペラ実演 | Comments(19)

What's eating Stockholm

ストックホルムの王立歌劇場での『セヴィリアの理髪師』鑑賞(というよりマレーナ様との再会が
目的)のために週末遠征を決行した。

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          ホテル近くの広場では、キノコとベリーの市が立っていた。

市内のホテルに到着したのは、14時少し前。
今回はLCCではなくてKLMを選んだ。1時間半のフライト中、なかなか美味しいサンドイッチと
クッキーが出て、オランダ名物のキャラメル・クッキーは大盤振る舞いだったし、飲み物もふんだんに
供されたので、飢える心配はなかった。

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        同じような屋台で広場は埋め尽くされ、色鮮やかな黄色と赤、青の世界。
        恐ろしいほどの量のカンタレッラとベリー類は、スウェーデンの森の豊穣の秋の産物。

オランダで手に入るカンタレッラは主にロシア産なので、ちょっと気をつけてアメリカ産のものを
買うようにしている。だから、この地元産の山盛りのカンタレッラを目の当たりにして、値段の安さ
にもくらくらししてきた。持って帰りたかった。

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        別の広場では、各国の名物食べ物屋台が並んでいた。
        オランダ物産の屋台では、たこ焼きに似た形状のミニ・パンケーキ
        (ポッファーチュ)を焼いていた。

ストックホルムのホテルの朝食にも、焼きたてミニ・パンケーキが供された。ブルーベリー・ジャムと
タラコのペーストを付けて食べるのがスウェーデン流。オランダポッフェルチュの方が少し小振りで、
粉砂糖とシロップをかけるのが一般的な食べ方だ。

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        そして、キャラメル・クッキー(ストロープ・ワーフェル)と
        パンにフリカケのようにざらざらとかけるチョコレート(ハーゲル)
        オランダではごくごく一般的なものだが、外国では珍しい。


オペラのチケットが自宅で上手くプリント・アウトできなかったので、歌劇場窓口まで取りに行った。
観光するには雨模様で寒いのでレストランに入った。

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        楽屋口の隣にあるレストランで早目の夕食を。

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        ポスターのデザインもタイルも、いかにも北欧のインテリア。

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        マレーナ様ロジーナに乾杯。ビールはカールスバーグ(カールスベア)。
        北欧では、一般的にアルコール飲料の値段が高め。

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        歌劇場建物に入っているレストランなので、ランチョン・マットも
        モーツァルトの『コジ・ファン・トゥッテ』。

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        日替わり本日の一皿は、肉か魚から選べる。選んだのは魚のフライに
        具沢山のタルタルソースと茹でじゃがいも添え。

この魚が、ぷりぷりと弾力性と歯ごたえのある白身魚で、見た目よりもずっと充実度が濃い。
お腹にど~んとたまり、三つ目を食べ終えるのに四苦八苦した。


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       ホテルの部屋の窓からの眺め。広い内庭の朝食スペースを臨む。




       
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by didoregina | 2012-09-18 10:28 | 料理 | Comments(0)

2012年のMusica Sacraオープニング

毎年9月中旬の週末にマーストリヒトで開催されるMusica Sacraは、今年で30年目であるが
単に音楽祭という枠組みに収まらないプログラミングが素晴らしい。
残念なことに、里帰りだとか何か別の用事がいつも重なり、行きたいコンサートが目白押し
なのに逃がしてしまうことが多い。
今年も、週末はゼーランドでセイリングという予定とバッティングしてしまったが、オープ
ニング・コンサートだけなんとか駆けつけることができた。

「聖なる音楽」を名乗るフェスティヴァルだが、大小の教会が主な会場になっていることを
除けば、宗教音楽という狭義には当てはまらない。今年のテーマはRites & Ritualsで、日本の
真言宗僧侶たちによる声明コンサート(?)などもあった。

木曜日に、リュミエールで『今の修験道』というドキュメンタリー映画を観た。早い者勝ちで
あるが無料である。リュミエールはこのフェスティヴァルに参加しているので、The Dybbuk
(1937年のポーランド映画)、『ニーチェの馬』『切腹』『おくりびと』『聖杯伝説』と
ベルイマンの『魔笛』が週末には上映された。

そして、金曜日4時にフレイトホフ劇場で、オープニング・コンサートとして4台のピアノに
よるストラヴィンスキーの『春の祭典』演奏を聴いた。
オランダ人のマールテン・ボンが1981年に編曲したもので、↓の動画と同じメンバーによる
演奏だ。





Festival Opening@ Theater aan het Vrijthof 2012年 9月7日

Le Sacre du Printemps (Igor Stravinsky) arranged for 4 pianos by Maarten Bon

Amsterdam Piano Quartet (Sepp Grotenhuis, Ellen Corver, Gerard Bouwhuis,
Marja Bon)

今回使用されたファツィオリのコンサート・ピアノは、上の動画のよりもずっと大きい特大
コンサート・グランドだった。それが4台乗っかったフレイトホフ劇場は、文字通り舞台狭し
という印象で、まず、その視覚的重量感に圧倒された。
後ろに座っていた音大学生と思しき人の感嘆が聞こえてきた。
「舞台上のピアノ全部で400,000ユーロ以上になるわ。コーフンしてしまう」

ファツィオリの特大コンサート・グランドは、奥行きがが3メートル8センチもあるから、
その分、低音弦が長くなり、低音の迫力では他のピアノと一線を画す。『春の祭典』には、
ピッタリの選択と言えよう。
しかし、意外にも、4人のピアニスト達はパワーで押しまくるような荒業には走らず、
叙情的かつ瞑想的な音を作り出すのだった。
それで、わたしは、なんと、ついうとうとしてしまったほどである。

なるほど、4人でオーケストラ・ヴァージョンに近い音世界を作り上げるわけだから、各パー
トの音のバランスに気を配りつつ、お互いの複雑なリズムの交差にも注意を払いつつ演奏しな
いといけないので、いきおい理知的なアプローチが不可欠となろう。
情念が先走ったり感覚的な演奏では、4台がばらばらになり収集が付かなくなってしまうのだ。
だから、一糸乱れぬようにまとめるため機械的できっちりとした印象の演奏になった。

4台のピアノによる演奏は、それ自体がアクロバティックで見ものというか、ライブで聴く
機会はめったにないから貴重な体験ではあったが、ストラヴィンスキーらしさという点では、
作曲家自身が書いた一台もしくは二台のピアノ・ヴァージョンの方が、メロディアスであり
ながらスリリングな爽快感があり、優れているのではないかと思えた。


↓は、バーンシュタインとティルソン=トマスによる4手一台のピアノ・ヴァージョン


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by didoregina | 2012-09-11 17:44 | コンサート | Comments(2)

Trishna   トリシュナがテスなら、ジェイは?

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Directed by Michael Winterbottom
Screenplay by Michael Winterbottom
Based on Tess of the d'Urbervilles by
Thomas Hardy
Starring
Freida Pinto (Trishna)
Riz Ahmed (Jay)
Music by Amit Trivedi, Shigeru Umebayashi
2011
United Kingdom


ウィンターボトムの新作であるが、なぜかあまり評判が芳しくない。トマス・ハーディの『テス』の
翻案・映画化とはっきり銘打って、舞台を現代のインドに置き換えたものだ。
こういう読み替えには、非常に興味を覚える性質であるから、早速、観に行った。
(日本では、昨年の東京映画祭で一足先に上映されているが、ヨーロッパでもイギリスでも今)

『テス』といえば、ナスターシャ・キンスキ主演のポランスキー監督作品が、誰の脳裏にも鮮明に
焼きついているだろうから、あえて新作を作るならば、魅力的な新人女優を起用しての、新鮮な
映像でイングランドの美しい自然を映し出すオーソドックスなアプローチか、この作品のように時代と
舞台を置き換えるという手法を取らざるをえないだろう。

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田園と都会、自然美と退廃、貧乏人と金持ちという対比は、ハーディの原作でも映画化された2作
でも、主要人物によってはっきりと体現されている。
トリシュナ(=テス)は田舎の下層階級の見目美しく心もピュアな女の子、ジェイ(=アレック)は
金持ちの道楽息子という図式はそのまま当てはまるが、はてエンジェル・クレアは?
ウィンターボトムの映画には、テスが心から愛する無垢な魂の象徴であるエンジェル・クレアが登場
しないのだ。

受身と服従の生き方に慣れて自我を主張しないトリシュナは、テスそのままである。
しかし、ジェイはアレックのように単純にいやなヤツではない。少なくとも最後の方になって金持ち男の
エゴと退廃の極みを象徴するようになるまでは。
トリシュナだって、スマートなジェイの魅力にハマリ、都会での同棲生活も楽しんでいた。
イギリス育ちのジェイは好青年ですらあり、アレックとエンジェル・クレアの両方のパーソナリティを兼ね
備えている。そこがこの映画のなかなか新鮮な点であるが、観客には分かりずらい点でもあろう。
性格的に一筋縄でいかない人物像は現代的なのだが、善悪が一緒くたになっているので、トリシュナ
の理解をも超えてしまい、憎しみへと変化し悲劇にいたるのだ。

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オックスフォードで英文学を学んだウィンターボトムであるから、ハーディの原作にも単なる思い付き
アイデアで臨むなどという訳はなく、説得力のある仕上がりになっている。
なによりも、インドの自然や都会やマハラジャの宮殿ホテルなど舞台背景が、いかにもイギリス人から
見たエキゾチックな絵柄になっていず、まるで、本格的ボリウッド映画を思わせるほど土や草やお茶
やスパイスの匂いが感じられていい。
そして、役者の演技もとても自然で、好感を持たせるものだ。トリシュナ役は、『スラムドッグ・ミリオ
ネア』のあの可憐なヒロイン役だったフリーダ・ピントで、さりげない演技が光る。まるで、演技して
いないかのように自然な振る舞いだ。しかし、逆に言うと、トリシュナの内面の葛藤描写があまりにも
そっけなさすぎ、言葉も少なすぎて(西洋人には多分)分かりにくいという弱点がある。
だから、ラスト・シーンが突飛に思えて、多くの人の感動を呼ばないのだろう、と察せられる。
わたしも観終わってすぐは、あれ、うう~ん、というどっちつかずの感慨しか覚えなかったが、日を
追うごとに色々と考えさせるものが湧き出して夜も寝られないというか、じわじわと効いてきたのである。

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      ジェイは、アレックとエンジェル・クレアを兼ねるオム・ファタール


この映画でのジェイは、ハンサムだし物腰もスマートだし超金持ちだし、トリシュナに接する態度も
それほど非情というわけでもないから、なぜにトリシュナは、彼を憎むようになるのか。
トリシュナを高給で優遇してくれ、学校に行かせてくれたり家族を養ってくれるという、援助交際相手
としては文句つけようがなく最高であるのに。
その彼に付いていけなくなるトリシュナは、そういう点を割り切って利益を享受できない、結局、山出し
の清純な乙女というわけだろうか。
オム・ファタールに対抗するには、自身も悪女でなければならず、そうでなかったトリシュナは、相手の
身も自身の心も滅ぼしてしまうのだ。


ハーディの原作をざっと読み返してみて、新たな発見の箇所があった。
テスは、アレックにもエンジェル・クレアにも同じことを言うのだ。「生まれてこなければよかったと
思うことがあるんです」と。寡黙なトリシュナはそんな台詞を言ったりしなかったが、その言葉は
クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞とほぼ同じ。



I sometimes wish I'd never been born at all 
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by didoregina | 2012-09-07 12:18 | 映画 | Comments(2)

ムリェト島の砂浜と澄んだ海  ヨットでスプリットからドゥブロブニクまで  その8

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        セイリング中の我らがマリーナ号。海上での自艇の写真は珍しい。
        フロティッラ仲間が撮ってくれた。クルー全員がしっかり写っている。


ヨットでスプリットからドルブロブニクまでは、週末でマリーナが混むのと天候が崩れるのを
避けるため、かなり急いで行ったのだが、戻るのは日程的に余裕があるため、のんびり。

ローマ経由で日本に戻るHとMと別れ、海上からドゥブロブニクに近づいて名残を惜しんだ後、
目指すのはムリェト(ミリエット)島。島東南部の静かな入り江サプルナラまではすぐだ。

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       ここの入江には、クロアチアでは非常に珍しい砂浜がある。
       レストランが一軒あるのみで、何の設備もない別天地。


ドゥブロブニクからリーダー船に客として乗船した二人と、翌週からリーダーになるPの歓迎会を
兼ねて、ゴムボートや泳いで上陸した砂浜で、持ち寄りのカクテル・パーティーが催された。

レストラン客用のムーリング設備は利用せず、この入江には錨を下ろしてから岸辺にロープを
結んでヨットを固定した。錨だけだと風向きが変わるたびに係留したヨットもぐるぐる回転するから、
これで安定性が増した。


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          錨の位置やしっかり留まっているかどうか、潜って確認する。

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          岸辺に結んだロープには目印のブイ代わりのフェンダーを付ける。


静かな別天地のはずが、夜更けになると、森の奥から大音響の音楽が鳴り響いてきた。
どうやら村祭りらしく、クロアチア語の民謡と演歌のオンパレードだ。それが、なんと午前4時
まで続いたので、ほとんど眠ることができなかった。
他船からの音響公害には文句を言えるが、多分年に一度の村祭りだろうから、楽しみに水を差す
わけにもいかず、皆、黙々と耐えたのだった。


翌日の目的地は、同じムリェト島の北西部、国立公園の中にあるポモナだ。

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          小さな島々が浮かぶポモナの湾


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          水は澄み切っている。

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           同上。

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クロアチアに幾千とある島々の中でも、ほぼ最南にあるこのムリェト(ミリエット)島の海の
美しさは群を抜いている。のんびり出来る入江や湾も多いから、フロティッラ参加艇の2隻は
ドゥブロブニクに行くのをやめて、この島に留まったくらいだ。そのくらい魅力的である。

静かな湾のポモナはかなり気に入った。上陸すると国立公園内に湖や修道院などもあるのだが、
天候を睨んでここに二泊の予定は切り上げて、フロティッラは翌日、コルチュラ島に向かった。
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by didoregina | 2012-09-04 12:44 | セイリング | Comments(2)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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