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ウィーンのカフェめぐり

ケルンから乗ったオーストリアン航空の機内誌に、ウィーンのカフェ特集が載っていた。
老舗のカフェやコンディトライ付属のカフェなど色々ピックアップされている。

1日目のSperlに続いて、単独行動だった2日目午後は一人でOberlaaに入ってケーキと
コーヒー(メランジュ)。
コンディトライ付属のカフェは、椅子とテーブルの配置がせせこましく落ち着けない。

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          お約束のメランジュとコアントロー・トルテ。

早目の夕食の後、オペラ鑑賞後の夜食用にコンディトライAidaでケーキを買った。
売り子の東洋系のきれいなお姉さんは、機内誌にも載っていた人だ。ここのカフェものん
びりするにはちょっと難ありだから、テイクアウトしてホテル中二階のラウンジ(セルフ
サービス)でのお茶受けにすることにした。

3日目は、町の中心部を歩き回っているうちに、sarahoctavianさんと「行ってみたいね」
と言っていたカフェCentralにぶつかった。もう少し歩いてからお昼にしよう、と12時頃
戻ってくるとウェイティングの人が2組いた。広々した店内だが、のんびりとねばる人た
ちが多いので、少々待たされたが、なんとかお昼は食べられた。

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        創業1876年。20世紀始めにはトルストイ、フロイト、
        シュニッツラーなどが常連だったという。

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        かぼちゃのスープに魚のコロッケ付きの軽食。

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        シシーっぽい人の肖像画も。


一足お先に電車でミュンヘンに帰ったsarahoctavianさんを見送った後、地下鉄カルルス
プラッツ駅の入り口に近いカフェMuseumで、ウィーン最後のメランジュとケーキで〆た。

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        創業1899年。アドルフ・ロース設計で、クリムトやシーレ、
         ココシュカなどの画家、ムジールなどの文筆家、ベルクなどの
         作曲家、ロース、オットー・ワグナーなどの建築家に愛された。

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         コーヒーはユリウス・マインルのもので、カップが可愛い。
         
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         マロン・トルテで満足。名物のマロン・ブラッテはあまりの
         大きさに恐れをなして注文しなかった。次回再訪したときに。

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         1931年のロースのインテリア。


今回は主に老舗カフェやコンディトライに入ったのだが、前回ランチを取ったMAK(応用
博物館)にあるカフェ・フェストランのインテリアはトレンディーで気に入った。食事も
手ごろな値段で、なかなかおしゃれな内容であった。


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         レストランの奥の方は、とても落ち着ける。

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         大きなガラスの天窓から差し込む光が眩しい。

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         小さなベランダのコーナーもあり、占有できる。


ウィーンのカフェは、長居にもってこいのゆったりしたソファのような椅子がテーブル
毎にコーナーのようになった作りのところが多かった。次回行ってみたいカフェもすでに
頭にはあるから、楽しみ。



       
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by didoregina | 2011-10-31 07:05 | 旅行 | Comments(2)

マレーナ様の『セルセ』カーテンコールと出待ち

マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆様、大変お待たせいたしました。

アン・デア・ウィーン劇場の『セルセ』は、歌手陣も演奏も演出も3拍子揃って全く減点対象のない、
期待通りの素晴らしいプロダクションでした。
ヘンデル作曲のこのバロック・オペラは、近年あまり上演の機会がありませんが、マレーナ・エルン
マンという不世出のズボン役を主役に得て、今世紀の決定版ともいえる舞台が実現しました。

その感動さめやらぬカーテンコールとマレーナ様とのスリーショットをご覧下さい。

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          終盤には、ジャケットもベストも脱いで
          シャツとズボンだけになったマレーナ様。

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          背中にはうっすらと汗もにじんでいました。

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            アタランタ役のダニエル・ド・ニース。

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          ロミルダ役の可憐なアドリアーナ・クチェローヴァ。
          背後霊のような黒服は、演出家のエイドリアン・ノーブル。

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               説明不要。。。

さて、終演後は楽屋口に行って出待ちをしました。
昨晩に練習しましたから要領がよくわかっていたのと、雨模様でもあるので、外で待たずに、
関係者出入り口の中に入って待ちました。

ダニエルちゃんやメータ、アドリアーナちゃんが次々と出てきます。ダニエルちゃんは、ほとんど
舞台メークのままのようで、ド派手なルックスに黒い毛皮の襟がスターの貫禄十分。
さて、我らがマレーナ様は、鬘をとってメークをさっぱり洗い落とした全くのすっぴんです。
化粧っけはひとはけもなく、ちょっと皺が目立つほど。

「またウィーンに来ました。再度お目にかかれてうれしいです。」と言うと、マレーナ様は「ウェル
カム・バック!」と憶えておいでのようでした。さすが着物の威力は凄い。
「で、どちらから?」と聞かれたので「実は、オランダから」と言うと、「それならあまり遠くなくて
いいわね」とのご感想。
去年は、ロンドンの椿姫さんと二人で着物姿だったのが印象に残ったようで、日本からおっかけファン
が来たのだと思われてツイッターに書かれていました。

お疲れに違いないのに、ファンのサインには丁寧に応じています。大きく引き伸ばした何枚もの写真を
持ってきている人がいて、それに一枚一枚サインしているマレーナ様の脇に私は立ち、写真を覗き込ん
では「それはロジーナね」とか「納涼芸能人水泳大会ですか」とか「サンタさんの格好してますね」と
かコメントしてしまいました。すると、マレーナ様も「真夏なのにクリスマス・プロモーションでね」などと
応えてくれます。すごく気さくな方なのです。

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       sarahoctavianさんとマレーナ様と私のスリーショット。
       3人ともブルーのコートが偶然ながらバッティングしてる。

今回はズボン役だったのですが、次回8月のウィーンでは、ロッシーニ『湖上の美人』でお姫様役
です。
R「素晴らしい舞台の男役でしたが、次回のオペラも今から待ちきれずに興奮してます。全く違う
  タイプの役ですもの。」
M「ロッシーニだしね。今度は鬘もつけなくて地毛でいいのが楽チン。本当に全然違うのよ。」
R「あなたのダイドーはとても気に入ってますから、女性役にも期待してるんです。」
S「ミュンヘンにはいつ来て下さるの?」
M「ドイツ・ツアーがあるのだけど、ミュンヘンは入ってないわね。」
R「アムスかブリュッセルの予定は?」
M「また、アムスかブリュッセルで出演できたらうれしいわ。」
R「でも、その前にバルセロナですよね!」
M「そうそう。2014年だったかしら?ダニエルちゃんが共演なのよ。」
  ここで、一瞬うっと詰まる私とsarahoctavianさんでした。これでしっかり『アグリッピーナ』は
  マレーナ様がネローネ、ダニエルちゃんがポッペアという噂を、本人から確認できました。
R「ポッペアですね。アムスでは今回の3人(ダニエルちゃん、メータ、マレーナ様)が共演しました
  ね。」
  わたしは、ここで少々混乱して、アムスでの『ポッペアの戴冠』のことを言ってたのでした。
M「次のバルセロナでは同じプロダクションで4回目なのよ。」
  と言われて、同じネローネとポッペアが登場するけど、ヘンデルの『アグリッピーナ』だったっけと
  間違いに気が付いたのでした。

あまり引き留めても悪いので、この辺でお別れしました。
念願のマレーナ様主演のズボン役を観られ、終演後はおしゃべりもでき、大満足でテンションがハイに
なった一晩でした。

最後に、気張っておしゃれしてオペラ観賞に臨んだ私たちのツーショットもご覧下さい。

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        私は藤色の疋田絞りの着物に葡萄の柄の帯。帯締めと帯揚げは紫。
        頭には、夏に作った紫の造花付きカクテル・ハットを髪飾り代わりに。
        sarahoctavianさんは、手作り(!)のシルクタフタのワンピース。
        ドレスもショールも色合いと柄が、『セルセ』登場人物の衣装そっくり。

  
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by didoregina | 2011-10-28 21:40 | マレーナ・エルンマン | Comments(10)

『セルセ』は体当たりマレーナ様の当たり役!

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Serse (1738)     2011年10月23日@Theater an der Wien
Musik von Georg Friedrich Händel
Dichtung nach Nicolò Minato und Christian Postel

Musikalische Leitung: Jean-Christophe Spinosi
Inszenierung: Adrian Noble
Ausstattung: Tobias Hoheisel
Licht: Alan Burrett

Serse: Malena Ernman
Arsamene: Bejun Mehta
Amastre: Luciana Mancini
Romilda: Adriana Kucerova
Atalanta: Danielle de Niese
Ariodate: Anton Scharinger
Elviro: Andreas Wolf

Orchester: Ensemble Matheus
Chor: Arnold Schoenberg Chor (Ltg. Erwin Ortner)

一年前から胸をときめかせて待っていた、マレーナ様が男性役で主演のオペラ・プロダクションの
初日公演は、オーストリアの新聞評では大絶賛だった。
しかし、あえて眉唾で実演には臨んだ。信ずるのは自分の目と耳だ。

平土間2列目中央の席はスピノジの真後ろなので、指揮者の頭が視界の邪魔になるんじゃかいか、
と前日に心配になったが、実際には杞憂であった。
前日の『怒れるオルランド』同様、スピノジのしなやかな体型に似通った滑らかな指揮ぶりで、
アンサンブル・マテウスは若々しく溌剌とした音楽を奏でる。このオケの出す音は、低音弦楽器の
くっきりとした響きと、生き生きとした色彩感に溢れた高音弦楽器との対比が絶妙で、しかも上手く
融合している。
このバロック・アンサンブルとこの劇場とは、規模と音響の面で素晴らしくマッチしている。

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序曲の間、ステージ上の円形の壁は閉じられているが、そのすぐ後に「オンブラ・マイ・フ」の
前奏が始まると、引き戸が開くように中央から左右に壁が開いて、妖精が飛び回っていそうな
秘密の森が現れる。
森の神秘性を強調するために、ステージから霧のようなスモークがふわ~っと客席に流れて来る。
木々の緑と木洩れ日と清涼な空気の流れとを写実的に表現した舞台の視覚的効果は抜群で、
あまりに正攻法なのに、その清々しさにのっけから気分は高揚する。
プラタナスの木陰の美しさに感極まったセルセが歌う「オンブラ・マイ・フ」を聴きながら、舞台
効果と音楽の叙情的な美しさが相まって、観客は主人公とひと時の幸福を共有した。
蚕から絹糸を取り出すように、きらめく細い音を伸ばして緊張を高め、縒りをかけつつ糸を紡ぎ出す
慎重さでマレーナ様は清々しいアリアを歌うので、こちらは最初から涙がこぼれそうになった。

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叙情性溢れるこの音楽で、いきなり最初から感動の場を作ってしまうとは、ヘンデルもかなり変わった
構成の作曲をしたものだと思う。
この歌を歌っている時点でのセルセは、自然美に感動する真っ当な精神の持ち主だ。

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         セルセに口説かれ迫られて、身をくねらせるロミルダ。

木の上からするすると降りてくるロミルダは森の精か木の精さながらで、その清純な美しさには
セルセでなくても参ってしまうだろう。ロミルダ役のアドリアーナ・クセローヴァは、目がパッチリとして
舞台栄えがするルックスと素直で甘い声の持ち主で、役柄にぴったりである。
ストレートで癖のない歌い方も好感が持てる。

それに対して、姉のアタランタ役はダニエルちゃんで、全ての面で対照的だ。
いつもの通り、自信たっぷりに変な発声法で聴くに耐えないような濁った声を張り上げる。オーヴァー・
アクションの似合うド派手なルックスとコケットなシナも相変わらずだ。諦めの境地になって、また例の
ワンパターンか、と彼女には苦笑してしまうのだが、なぜか観客ウケがよいのが不思議だ。
コミカルな演技が上手いのは毎度だが、ダンスで鍛えた体の柔らかさの賜物か、様々な姿勢で歌える
のには感心した。

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         セルセも呆れて、かしましいロミルダの口を塞ぐ。

セルセの弟アルサメーネ役は、その晩は喉の調子が万全ではないが歌う、というアナウンスの入った
ベジュン・メータだ。高音になるととたんに声量を落としているものの、それ以外は押し出しがしっかり
したツヤのある声でテクニックにも問題はない。昨年から彼の声に魅力が増したので見直したのだが、
今回も期待を裏切らない。
コミカルな演技や表情もなかなか上手く、この役に嵌っている。

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         アルサメーネを空安心させるセルセ。


セルセの婚約者アマストレ役のルチアーナ・マンチーニが、小柄なのに迫力ある中低音をダダダダッと
機関銃のように発射して歌うたびに、拍手喝采であった。最初は迫力満点なので度肝を抜かれたが、
だんだんといつでも一本調子で押しまくるのが鼻についてきた。美しい声とか歌唱という範疇には全く
入らない。役を選ぶ声質だ。
しかし、男装のスパイのように登場する謎の女として、要所要所に登場して、ストーリー展開を変える
得な役割だし、声量は十分すぎるほどあるので、観客のウケがよかった。

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マレーナ様は、前半は特にパワー温存のため声量をかなりセーブしていた。それで、しみじみと聴か
せるアリアは弱音の美しさが堪能できていいのだが、クレージーな性格を反映したような曲になると、
声が小さいとちょっと説得力に欠ける。しかも、他の歌手は馬鹿でかい声を張り上げる人が多かったの
で、相対的に声量のみを比較されると損だ。
なぜかこの日の観客は、声量で勝負の歌手に大甘で拍手喝采するので、美声だが声量少なめだった
マレーナ様だけ不当に評価されているような気がした。もともと絶対的声量に乏しい人ではないことは、
ダイドー役やネローネ役やイノ役で聴いた限り、はっきりしている。今回は主役だから長丁場をほぼ出
ずっぱりで、しかもアクロバティックなテクニックが必要なアリアが多いので、大声を出しまくりパワーで
勝負の歌唱は、美意識の点からも避けたかったに違いない。
ただ、かぶりつき席だったせいか、発声のたびに直前に鼻から息を吸い込む音がずすーっとするのが、
ちょっとバルトリ姐の影響なのか、かなり耳に付いた。

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            第二幕になってからは、声量も出して
            アクロバティックなアリアを披露した。

しかし、マレーナ様の醍醐味は、何といっても演技を含めた全体の表現力とカリスマ性にある。
完全に男性になりきった迫真の演技で好色な馬鹿殿セルセを演じ、表情にも態度にも一瞬の隙も
ない。
体型も動きも、本当に男性としか見えないから、ズボン役のマレーナ様を初めて舞台で観る人は
驚いたことだろう。

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癇性で独善的でエキセントリックでコミカルな役であるから、セルセはマレーナ様の当たり役になるに
違いない、と思ったとおりの迫真の演技だった。
女性らしい胸のふくらみは消していて、薄いブラウスになっても、筋肉質の厚い胸板にしか見えない。
例えば、他のメゾがズボン役を演じる場合、体型や顔つきがなかなか男性には見えないし、動作も
男性になりきっていることは少ない。それが、マレーナ様の場合、声以外は身振りも男性そのものだ。
ロミルダを口説く時には、軽妙な足取りのダンスやタンゴのような踊りもするし、見ごたえ抜群だった。

エイドリアン・ノーブルの演出は、兄弟と姉妹の恋の鞘当に男装の女性も登場する舞台を森に設定
したので、シェイクスピアの『お気に召すまま』の雰囲気そのもの。
舞台装置は、写実的な森が回転し、それを囲む円形の壁が開いたり閉まったりするのみでシンプル。
それなのに、効果は抜群で、ファンタジー溢れる演劇的な空間になっていた。
相当高レベルの演技力が要求されたに違いなく、それに歌手は皆応えて、芝居の役者並みの演技を
しつつ歌うのだった。
昨年ウィーン国立歌劇場で上演されて好評を博した、同演出家による『アルチーナ』のようにDVD
化もしくはプロダクションとして定番化したらいいのにな、と思う。
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by didoregina | 2011-10-27 17:12 | オペラ実演 | Comments(14)

演奏会形式の『怒れるオルランド』@アン・デア・ウィーン劇場

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Orlando Furioso
Musik von Antonio Vivaldi
Libretto von Grazio Braccioli
22.10.2011 @ Theater an der Wien





Musikalische Leitung: Jean-Christophe Spinosi
Orlando: Delphine Galou
Alcina: Marina de Liso
Bradamante: Kristina Hammarström
Ruggiero: Iestyn Davies
Medoro: Blandine Staskiewicz
Angelica: Veronica Cangemi
Astolfo: Christian Senn
Orchester: Ensemble Matheus

ウィーン遠征第一日目夜は、ヴィヴァルディの『怒れるオルランド』だ。
同じ日に国立歌劇場では、クリムト風舞台セットの『サロメ』を上演していたが、定番化している
『サロメ』よりもレアなバロック・オペラを選んだ。
こちらは、スピノジ指揮で器楽演奏はアンサンブル・マテウスというのが、翌日の『セルセ』と同じ
だし、ヴィヴァルディのオペラは上演機会が少ないから、演奏会形式だが食指が動いたのだった。

バロック・オペラは長いので、開演時間が夜7時と早く、終わるのが遅い。だから、腹ごしらえも
重要だ。2時にホテルにチェックインして、まずは、ウィーン名物のカフェ(コーヒーハウス)へ。

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        カフェ・オレに泡立てたミルクの乗ったメランジュ。 
        スポンジの肌理の荒さとデコレーションがいかにも手作り風
        のケーキは、ふわふわのトリュフル・トルテ。
        
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        老舗カフェSperlはホテルと劇場から程近く、町の中心からは
        外れているので観光客は少なく、地元の人ばかりで落ちつける。

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        1880年創業当時の名物ビリヤード台と
        各種新聞の乗ったテーブル。常連はじっくりと
        新聞を読みつつ、ひねもすコーヒー一杯で粘る。

そして、4時ごろから、ナッシュ・マルクトに行って、早目の夕食を摂った。

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         去年も同じ屋台で飲んだシュトゥルム(濁りワイン)
         左はロゼ、右はラズベリー。一年越しの念願だった。

魚屋兼魚レストランで、いわしのフライとローズマリーをまぶしたポテトのオーブン焼きという軽い夕食。
天気がいいので、10月下旬だというのに、外のテラスで食べられたのは幸運だった。
着替えと準備のため5時半にはホテルに戻った。

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           昨年同様、劇場隣のホテル・ベートーヴェン泊。
           とにかく便利。中二階のラウンジで。窓の外に
           見えるのがアン・デア・ウィーン劇場。

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         秋らしい万寿菊の帯を締めたかったので、着物は地味に。
         10年前なら、大島紬に派手な袋帯という組み合わせは
         考えられなかっただろう。特にヨーロッパの歌劇場では
         こんなちょっと洋風の色合いとコーディーネーションが
         映えるし、雰囲気に馴染む。

地味にしたつもりだが、結構目立ったかもしれない。終演後、アルチーナ役だった歌手に
「ベリッシマ!」と着物姿を褒められたから、うれしかった。

さて、劇場に入ると、同行のsarahoctavianさんが「まあ、素敵!」と声を上げた。舞台が
明日の『セルセ』のセットのままで、森の造りになっていたからだ。
ファンタジー溢れる美しいセットを背景に、しかし歌手はてんでんばらばらの私服の衣装で、
譜面台を前にして立って歌う。

アンジェリカ役のヴェロニカ・カンヘミ(カンジェミ)だけは、最初から最後まで暗譜で、お姫様
らしい銀のロング・ドレス姿に演技も交えて歌った。彼女は、CDにも参加しているしすでに各地で
コンサート形式で歌っているから慣れたものだろう。彼女以外は、CDのキャストとは異なるし、
当初の公演予定から2人キャスト変更になったから、楽譜を見ながらでも仕方ない。

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       カーテンコールで、左からスピノジ、ガルー、カンヘミ、スタスキヴィッツ

オルランド役のデルフィーヌ・ガルーは、痩せて長身のメゾだ。写真では迫力のある美人なのだが、
実際の舞台では、なぜか主役としてのオーラが感じられない。声にとりたてて魅力がないのと、
スタイルは整っているのにズボン役に不可欠の華がないからだ。痩せてて体力なさそうでも、
ミヤさまだったら、ぞっとするような独特の魅力があるのに、とはsarahoctavianさんの弁。

コンサート形式だと舞台衣装が私服だし、しかもメゾが多く登場する複雑なストーリーのこの
作品では、誰が誰なのかよくわからなくなってくる。だから、声に特徴があるとか、歌唱に味が
あるとか、何か突出するものがないと演技で補えないだけに厳しいものがある。

非常に重要な役である魔女アルチーナ役だったメゾのマリーナ・デ・ミソが、かわいそうなくらい
印象に残らなかった。まず、趣味を疑ってしまうようなクリーム・イエローの変なデザインのロング・
ドレスが魔女のイメージではない。クラシックすぎてバロックの舞台には似合わない。ケルメス姐を
見習ってもらいたいものである。
外見が地味でオーラがないのだから、邪悪さを表現した歌唱で魔女らしさを出すべきなのに、
なんだかおっとりしたオバサンみたいな表情と歌い方でちっともキマっていない。
奇想天外なストーリー展開を操る一番重要な役なのに、まるで気のいい魔法使いのおばあさんだ。

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            終演後、楽屋口で私服のカンヘミ

カンヘミは、今回唯一のソプラノだし小柄でお姫様役にぴったりだが、声量はあまりない。
暗譜で演技もしているし、堂々たる実力の歌唱なのだが、いかんせん声量が少ないのは、
この劇場ではあまり受けないようで、難しいところだ。

歌手の中で、歌唱で断然光っていたのは、ルッジェーロ役のCTイェスティン・デイヴィスだ。
近頃の若手CTのテクニックには目を瞠るものがある。声量もしっかりあるし、音程もしっかり安定
しているし、メゾには出せない男性的な迫力が表現できるのが頼もしい。
イェスティン君の場合、パワーで押しまくるのではなく叙情的な歌心もあるのが素晴らしい。
第一幕での、フラウト・トラヴェルソとの掛け合いでは、堂々たる歌唱を披露したので、フルート奏者
および彼に対して贈られた拍手が轟々と鳴り止まなかった。
盛り上がり効果抜群のアリアがあったおかげの役得とも言えるが、技術面に支えられていないと
こけてしまってとんでもないことになるのだから、緊張も要するだろう。難なく余裕で歌い上げていた。

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       カーテンコールでも拍手喝采のイェスティン君とアルチーナ役のデ・ミソ

しかし、舞台上の彼は、ネクタイとベストとズボンの上にベルベットの普通の背広を着ているので、
ダサい学者みたいに見えたのが難である。もう一人の男性歌手がシルバー・グレーのいかにも
ステージ衣装っぽい格好をしているので、普段着みたいな彼は場違いで浮いている。たいがいの
CTはおしゃれなのに。腑に落ちない。。。
終演後、楽屋口に行って出待ちをしていたら、外に立ってる男性が英語でしゃべる声が聞こえた。
ふと見ると、イェスティン君である。かわいいガール・フレンドと並んでいる。なるほど。
首にマフラーを巻いただけで、ステージ衣装も普段着みたいなもので着替える必要なしだから、
客よりも早く外に出られたのである。

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           ステージではダサかったが、素顔は可愛い
           イェステイン君。俳優のマカヴォイ似。


歌唱でもう一人印象に残ったのは、ブラダマンテ役のクリスティーナ・ハマーストレームだ。
衣装はグリーンのふんわりしたブラウスに黒のパンツで、オバサン体型丸出しでイケてなかったが、
聴いていて安心できるまろやかな声質と、味わいとメリハリのある歌唱で、しみじみと心に響いてくる。
地味な人だが、歌うとオーラが放たれ惚れ惚れさせるのだった。

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           終演後の私服がいいし、素顔の方が美人の
           ハマーストレーム。

スピノジ指揮アンサンブル・マテウス演奏のCDは、結構色々持っているが、生で聴くのは今回が
初めてだ。平土間の6列目で、舞台も指揮もオケもよく見える場所だった。
弦楽器の音色の整い方にはびっくりで、左から響く滑らかな高音楽器と、右からびしばしと響く低音
楽器の対比がくっきり生き生きしている。

コントラバスやテオルボおよびチェンバロの通奏低音もかなりよく主張して響いてくるのが心地よい。
底をちょろちょろと流れるような感じではなく、ぴしりとエッジが効いているのが特徴だ。まったりして
いないのがヴィヴァルディらしくていい。

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            楽屋口でのスピノジ

スピノジの指揮は、オーヴァーアクションではないがエネルギッシュで、自然なアンサンブルのまと
め方と要所でのツボの引き出し方が上手い。
2幕目では、スピノジが自らヴァイオリンを手にしてラ・フォリアを弾き、アルチーナと掛け合いを
したのもウケた。

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            ホテル・ザッハの建物にあるプレート。
            ヴィヴァルデイが住んでいた。
            彼は、その年ウィーンで亡くなっている。
       
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by didoregina | 2011-10-25 11:51 | オペラ実演 | Comments(10)

新作『ジェイン・エア』はゴシックでロマンチック

c0188818_2054137.jpg監督:Cary Fukunaga
ジェイン・エア:Mia Wasikowska,
牧師セント・ジョン:Jamie Bell,
フェアファックス夫人:Judi Dench,
エドワード・ロチェスター:Michael Fassbender,
ジェイン・エア(子供時代):Amelia Clarkson
リード夫人:Sally Hawkins

2011年








新作映画の『ジェイン・エア』を観たのは、すでに一週間以上前だ。
数ヶ月前から、劇場公開されるのを今か今かと待っていた。

若くて(34歳)イケメンのアメリカ人(半分日系)監督が、イギリスの古典的文学作品を
映画化するというのに興味を覚えた。
一体何度目の映画化で今更また新作を撮る意義はあるのか、という疑問は誰でも抱くだろう。

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        撮影中の監督、ケイリー・フクナガ(左)

もともと文系出身だし、子供の頃からこの作品は何度も読んでいたので脳内イメージが
はっきり出来ていたというフクナガは、移民問題を扱った社会派映画の第一作目で注目を
浴び、たまたまイギリス滞在中に本作品の映画化の話が持ち上がり、監督として打診さた
というラッキーな人だ。

彼のインタビューを読んだり聞いたりすると、映像化に当たって、原作の底流にあるゴシ
ックの要素をちょっとホラー的に強調してロマンチックなストーリーにスパイスを効かせ
たかったようだ。
そして、そのアプローチは正解で的を得ていると思う。シャーロット・ブロンテの作品自体、
イギリス文学史の中でそういう潮流に乗ったものだからだ。
イギリス伝統のゴシック文学では、人里離れた寂しい所に不気味に建つ塔のある古い建物、
そしてその中に隠された秘密の部屋という舞台設定が定番化している。そこに住むのは変
人や幽霊、もしくは怪人や狂人や美人が閉じ込められている、というパターンだ。

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         ソーンフィールド館の秘密はゴシック要素として最重要

ホラー調の仕掛けとしては、ジェインが叔母に閉じ込められた部屋の暖炉から幽霊のような
火花が飛び出したり、森の中でいきなり馬が前脚を立てて嘶いたりする場面の音が急に大
音響で響き、びっくり箱のようで観客の度肝を抜かす。ヘタすると単なるこけおどしになっ
てしまうのだが、なかなか上手く処理してあって、3Dっぽい感覚が新しい。

しかし、それ以外では、ショッキングな映像や音で観客を驚かす手法は用いられていない。
暗くてじめじめして、何か悪いことが起こるに違いないと思わせながら、秘密は秘密として
暗く隠されたままであり、観客の想像力に委ねるというのが、ゴシック的で正統的アプロー
チだ。
ゴシック的雰囲気は、予感や与えられた伏線に目を凝らし耳をすまして空想を逞しくして
味わうべきであり、実際に映像で見せたら秘密は悪趣味に堕してしまうのだから。


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          森と荒野をさまようジェイン


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          セガンティーニの『悪しき母』(1894)


全体的な映像の印象は、ロマン派やラファエル前派や象徴派やハンマースホイの絵画を
思わせる。
森や荒野のシーンは、ドイツ・ロマン派のカスパー・ダヴィット・フリードリヒの
『雲海の上の旅人』を思い起こさせるし、ジェインがソーンフィールド館から扉を開けて
出て行く時は、エドワード・バーン=ジョーンズの『眠り姫』に描かれたようないばらに
閉ざされた城館のイメージだ。

牧師館の窓辺に人物が立つシーンでは、まるでハンマースホイの絵のように逆光に浮かび
上がり、透明な空気がストイックで美しい。謹厳実直な牧師とその姉妹のイメージを見事に
映像化している。


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          構図として完璧なシーン。まるでフェルメール。


質素な牧師館と比べて、豪奢なヴィクトリアンの邸宅が舞台のシーンは、ジョン・エヴァ
レット=ミレエやフォード・マドックス=ブラウンの絵の様な温かみのある色調のインテ
リアやコスチュームが、こってりリッチでゴージャスだ。

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          リード夫人は性悪な伯母

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          叔父の遺産を得て、ソーンフィールドに戻ってきたジェイン


ストーリーは誰でも知ってるから、何をメインにしたいのか焦点を定めないと、単なる少女
趣味のコスチュームものになって印象が拡散して薄まってしまう。主人公の境遇だけでなく、
心情を映像で表現できないと、映画としては成功したと言えない。

フランコ・ゼッフィレッリ監督の『ジェイン・エア』では、シャルロット・ゲンズブールが
演じるジェインは四角四面の堅物ぽかった。歯軋りしているような顔とちょっと舌足らずの
しゃべり方および感情を露にしない表情のせいもある。大人になって諦めの境地に達した
尼僧のようなジェインのストイックさが強調され、情熱が冷めたような人物だった。

今回のジェインは、独立心と自尊心の強く情熱的な性格で、少女から大人への過渡期にいる
(現実と空想との間にいる)複雑なキャラクターを上手く表現した主演のミアちゃんの演技
は抜群だ。
感情の発露は押さえ気味ではあるが、シャルロットが演じたジェインよりは、その複雑さが
もう少し現代的だ。

ジェインの数奇な運命自体、本来の意味で非常にロマンチック(ローマ的で雄雄しい)だし、
彼女を取り巻く環境もゴシック的だ。
しかし、それらは、全て少女ジェインの空想の産物だったのかもしれない、と思うと、
穏やかで耽美的ですらあるエンディングも納得できる。
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by didoregina | 2011-10-20 10:03 | 映画 | Comments(15)

リムストの結び目ルートをサイクリング

2度目の転倒もなんのその、心待ちにしていた週末は穏やかな秋日和。青空に陽光が輝き、
風もない絶好のサイクリング日和である。

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          土曜日は、ピアノのレッスン兼ワインの買出し。
          ライクホルト城まで片道8キロほど。
          天気はいいが、気温が低かった。

日曜には、主人と二人でサイクリング。その前に、ルートを決めなくてはならない。
サイクリング・ルートは、オランダ・ベルギーには星の数ほどあり、縦横無尽に広がる。
それらを効率よく体系化したシステムがあり、クノーププント(結び目)と呼ばれる。
通常、クノーププントというのはオランダ語で高速道路のインターチェンジのことであるが、
サイクリング・ルート・システムでは、交通量の多い一般道を避け、もしくは自転車専用道を
中心に要所要所に標識を立てたルートを結んだもののことを言う。

例えば、マーストリヒトの場合、中心街の聖セルファース橋の袂にクノーププント・ナンバー1
あるから、そこを出発点・終点にしてサイクリングが出来る。
ハイキングと異なり、サイクリングではスピードが出るから、いちいちクノーププントで停まったりする
のは能率的ではない。事前にルートを作るのに便利なサイト(上記リンク)があるから、地域を
選んで、赤丸になっているクノーププントを結んでいくと、サイクリング・ルートが完成する。
ベルギーのリムストを中心にするルートを作った。それを、首からかけられる水陸両用GPSナビ
Germinにダウンロードして出発だ。

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         街中を抜け、ベルギーのカンネ村に向かう。
         木立の向こうにシャトー・ネアカンネが見える。

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         秋の収穫、まっさかり。砂糖大根の収穫機は、
         うまくできている。掘り起こして葉っぱは畑に残し、
         根菜部分だけをコンベア式に荷台に送り積み込む。

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         北ヨーロッパでは、砂糖は砂糖大根から作る。
         蕪のようだが、かじると甘い。収穫から運河での
         船積み、そして砂糖工場まで見学したことがある。

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         カンネ村でアルベール運河を渡る。

運河を渡った先からの登りがきつい。川沿いや運河沿いほど楽なルートはないのだが、川岸の
丘の斜面は大体どこでも切り立っている。

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          左手に見える丘の坂道は九十九折。

九十九折の丘は、アムステル・ゴールド・レースのルートにもある。
日差しが強いので、日陰になるとほっとするが、途中で止まると自転車を降りて引いて歩くことに
なりそうなので、最後までがんばった。この坂道で、24段変速の威力を認識したが、汗だくだ。
ダウン・ジャケットでは暑かろうと、薄手のシルクのタートルとヨット用の防風・防水ジャケットを着て
ウールのキャスケット・キャップを被った。
サイクリング用の衣類はまだ持っていないのだが、この日はこの格好で快適だった。

そこからは、ベルギーのなだらかな丘陵の畑道を走るルートである。コンクリートで舗装した農道
みたいなもので、トラクター一台が通れる幅。ジャガイモ、砂糖大根、とうもろこしの収穫が盛り。
一般自動車は(住民以外)基本的にほとんど通らない。似たような教会のある小さな集落を
いくつも通り抜けた。

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         要所要所にある標識は、しっかり整備されていた。
         主人は、念には念を入れるタイプなので、首からかけた
         ナビで、位置を確認しつつサイクリング。ベルギーの場合、
         ハイキング・ルートでもよくあるように途中で標識が消えて
         なくなっていることがあるから、地図は必携だ。
        
クノーププントのルート名と数字以外に、ここの標識にはカフェのマークが付いているのが珍しい。
大分走った後なので喉が渇いていたし、カフェは魅力的なのだが、結局ベルギーではカフェに寄らず
マーストリヒトまで戻った。


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         マーストリヒトのカフェで、ベルギー・ビール。
         ウェストマルのダブル・トラピスト(主人)と私は
         モルト・スビトのクリック(4.5%)。このクリックは
         自然発酵のランビックを樫の樽で熟成させ、クリック
         (さくらんぼのような果物)で味付け。すっきりと
         して、あまり甘くない。
 

ナビでの走行距離は17.5海里。ヨットでのデフォルトのまま、海里の表示になっている。計算すると
32キロほどだ。クノーププントのルート表示だと35キロ。

           
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by didoregina | 2011-10-18 11:00 | サイクリング | Comments(2)

ヨハン・シャインの『イスラエルの泉』  マイナー・バロック・コンサート

c0188818_15233032.jpgGli Angeli Genève

Hana Blazikova, sopraan
Aleksandra Lewandowska, sopraan
Robert Getchell, tenor
Jan Kobow, tenor
Stephan MacLeod, bas
& artistiek leider

Maude Gratton, orgel
Hager Hanana, cello
Giovanna Pessi, harp


Israelis Brünnlein (1623)
Johann Hermann Schein (1586 - 1630)

2011年10月15日@Ursulinenkapel






この土曜の晩には3つの選択肢があった。
① ペーターとハンスのコンサート@ライクハルト城
② 『アンナ・ボレーナ』@Met HDライブビューイング
③ グリ・アンジェリ・ジュネーブによるシャインのコンサート@ウルシュリン・カペル

いずれか一つを選ばねばならぬ。

風の強い火曜日、新しい自転車に乗っていた。左手にはどでかいハット・ボックスを持って。
あまりに大きくて荷台には留められなかったからだ。
帽子のアトリエに急ぐ途中、マース川からの強風にハット・ボックスが煽られ、硬い箱状のバッグが
ハンドルと脚とパイプの間に挟まってしまった。にっちもさっちも行かなくなり横転。左手首と顔を
地面で強打。
日を追うごとに、打ち身の腫れが左腕、左足、左脇に出てきて痛い。半身創痍の有様である。

天から下った罰にちがいない。禊祓いをしなければいけない。音楽に浸って身と心を清めたい。
それには、③が最適であろう、という結論に達し、木曜日にチケットをゲットした。

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           グリ・アンジェリ・ジュネーブ

ヨハン・ヘルマン・シャインの曲を聴くのは、多分初めてだ。
バッハより1世紀ほど前にライプツィッヒのトマス教会のカントルだったという、ドイツ・バロック初期の
作曲家である。

『イスラエルの泉』は、全26曲のモテットから成るのだが、今回のコンサートではそのうち23曲が
演奏された。旧約聖書の詩篇、イザヤ書、エレミヤ書などから取られた歌詞(シャインが書いたと
言われる歌詞も一部ある)に乗せて五声で歌われる。
ソプラノ2人、テノール2人にバス一人、楽器はオルガン、チェロ、ハープの通奏低音のみという、
シンプルな構成だ。

合唱ではなく、ソプラノとテノールそれぞれ2ずつプラス・バスのみなのと、声部が明瞭に分離して
いるので、くっきり・すっきりとし耳に届く。ポリフォニーに慣れていたその当時としては、さぞや
新鮮な響きだったことだろう。モンテヴェルディの影響を受けたモノディ様式を導入したのだ。
各パートが同等の重要さ主張し絡み合っている。

控えめなオルガンの通奏とバスの声の低い響きのメロディーが重なる部分が、薬味のようにぴりりと
効いて、いい効果を出している。
チェロの強い音がメリハリを強調しているし、控えめな音ながらハープも入っているので、通奏低音に
深みがある。

びっくりしたのは、リーダーのステファン・マクラウドがバス・パートを歌いながら指揮をしているのだ。
色々と指示を出したりしているので、自分の歌う部分がおろそかになるんじゃないかと、素人は思うの
だが、そうでもなくて低音がかなり主張していた。


          ユングヘーネル指揮カントゥス・ケルンによる
          シャインの3つのモテット

会場がまたよかった。
女子修道院のチャペルなのだが、縦横の面積に比べて擬古ゴシックの天井が高い。側廊などない
縦長の小さなチャペルだから、残響があまり長くない。ステージ代わりの祭壇付近の大きさも、
少人数のアンサンブルには丁度いい。
セレブルダース・カペルほど小さくないし、聖母教会ほど大きすぎないし、音響が悪くない。
しかも、休憩中には、コーヒーと紅茶が飲めるしトイレもある。教会のコンサートは、寒くて我慢大会
になることが多いので、暖かい飲み物とトイレはありがたい。

最前列の一番左に座ったが、声も楽器の音もくっきり聴こえてきて、濁ったように混じりあうことがない。
別の大きな教会が会場だったら、音が渾然一体となりすぎて、イタリアっぽいシャインのモテットらしい
効果は得られなかっただろう。

美しいハナさんを間近で見られ、歌声もはっきり聴こえたのがうれしかった。
黒髪・黒い目のくっきりと美しい顔立ちに、ちょっとゴシックっぽい黒いドレスと肩からかけた黒の長い
ショールが映える。まるで聖母マリアかマグダラのマリアかという雰囲気で、教会系の歌にはぴったり。
下手のドアが楽屋なので、わたしのすぐ脇を通って登場・退場するし、休憩中にはトイレですれ違った。
楽譜を見ながらだが、指揮者は目の端でたまに追うくらいで、彼女は客席に真っ直ぐに向かって、
真摯に語りかけるように歌っていた。
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by didoregina | 2011-10-17 09:49 | コンサート | Comments(8)

秋を探しにアルデンヌへ

マーストリヒトからアルデンヌに脚を伸ばそうとすると、それは大概ハイキングやクロス・カントリー・
スキーやサイクリングが目的なので、理にかなっているのはリエージュからヴェルヴィエを経由して
南下するルートだ。

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           秋の森は、きのこのミクロコスモス。


リエージュからすぐ南は丘陵地帯が広がり、高原の趣だ。ベルギー最高地点のバラク・ミシェルに
行けば、尾瀬を思わせる湿原に木道が整備されているし、森の中にいつくかあるダム湖を拠点にする
ハイキングも楽しい。
雪が積もっていれば、どこの村でもクロカン用のルートを整備し、カフェなどでスキーを貸してくれる。

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           樹林の間から見える緑の丘陵


一般的な観光や行楽ではなく、自然の中に身を置き、季節を満喫するなら、ベルギー東部のドイツ
国境寄りがいい。家から車で1時間弱の距離だ。
高速を降りて、うねる丘陵を行くと、緑に抱かれた村々が次々に森の中から現れる。

日曜日に、マルメディ近郊のモンテノーという村にある修道院を基点に10キロ弱のハイキングをした。
この辺りの地名はフランス語だが、マルメディ、モンテノー、ベルヴォーなど、いずれも響きからして
美しい。

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            モンテノーの修道院

前日のハイキングでバテた3人が別荘の近くを散策したいと言うので、4人ずつのグループ2組に
分かれた。
我ら健脚組は、アンブレーブ川沿いや森の中を巡るルートを選んだ。

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          アンブレーブ川(フランス語)もしくはアメル川(ドイツ語)
          森の中の水源に近いこの辺りでは、川の流れはまだ細く急だ。
          もっとずっと川下なら川幅も広くなり、カヌーができる。


モンテノーという地名は、「山と水」という意味から発したのではないかと、おしゃべりしながら
川べりを歩く。

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          ここのハイキング・ルートは、ベルギーにしては驚くほどしっかりと
          表示がされている。ブルーの菱形の標識を辿ったが、要所要所の
          木の幹に、方向を示す標識が打ち付けてあり心強かった。

急な勾配はほとんどなく、高低差も160メートル程度で、かなり楽なルートだが、変化に富み
飽きない。

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          森の中、木立の間に、こんな番所が沢山立っている。
          ハンターや森番が潜んで、動物や獲物が来るのを見張る
          ため。一箇所にあまりに沢山あるのが不思議だった。


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          森を出たら、林道の入り口にこんな表示が。
          狩猟告知:8月1日から11月30日の間、6時~9時と18時~22時


逆方向から森に入ったので、出るまでこの告知は知らなかった。午後のハイキングだったから、
銃声も聞こえず狩猟時間とは外れたが、ちょっと怖いし危険だ。もっと沢山の箇所に張り紙を
すべき。
狩猟シーズンまっさかりだから、張り紙や立ち入り禁止テープで注意を喚起している森が多い。
ここでは朝と夕刻から夜だけだが、昼間からバ~ンと銃声が轟く森もある。
以前、秋に訪れたら、オランダ中央部にあるデ・ホーヘ・フェルウェ森林公園でも銃声が響いていた。
クレラー・ミュラー美術館がその中に立地している森林公園だ。狩猟地域に迷い込んだら危険。。。
          
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              草むらにひそむ秋の精
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by didoregina | 2011-10-14 11:42 | ハイキング | Comments(4)

新しい自転車

先週の金曜日に新しい自転車がきた。

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        スポーツ用とシティ用のクロス型
 
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        今まで乗っていたシティー用自転車は次男に譲った。


オランダの老舗自転車メーカーGazelle製の2011年限定モデルAllureだ。
時計なども限定モデルと聞くと欲しくなってしまう性質であるから、出会うべくして出合った自転車。


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          ボディーはシルバーグレイと白が基調で
          アクセントに黒に黄色が効いてスポーティー。
          サドルにもガゼルの絵。サドル・バッグに
          1mの鎖付き鍵(オランダでは必要)をしまえる。

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          ガゼルの絵が限定モデルの印

片道12㌔を往復してみた。ずっと川沿いの平坦な道だが、川上に向かう時はかなりの向かい風
になる。変速ギアを変える必要もなく、すいすいなのだが、走りが軽いのでスピードを出したくなり、
結構汗をかいた。
前輪とサドルにサスペンションが付いているので、でこぼこのショックを吸収してくれるのがうれしい。
ローラー・ブレーキが軽くて、停まりかたがソフトでアグレッシブでない。

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          週末にはどこに遠出をしようか。


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          昨日、アルデンヌの山の中で出会ったサイクリングの子供たち。
          急な坂の脇に立って声援を送ったら、皆張り切ってペダルをこいだ。


ベルギーでは、クラシックと呼ばれる伝統ある1日自転車レースが、年に何度か開催される。
プロのレース走行コースは200キロ以上だが、30キロから50キロの美味しい部分の選りすぐり
ルートを集めたガイドブックを見つけた。クラシック・レースに思いを馳せつつ、アマチュアでも醍醐
味をちょぴり味わえる。

それから、RAVeL(Réseau Autonome de Voies Lentes)と名付けたルートがベルギーには
ある。1995年に始まり現在も拡張している自然の中のレジャー専用道で、歩行者および動力を
用いない乗り物(自転車や馬など)のために、廃止された線路や運河沿いに昔は馬が船を引いた
道や廃道になった狩猟道などを、自動車にわずらわされずにハイキングや乗馬やサイクリングが
楽しめるように整備したものだ。
アルデンヌ高原でもRAVelの標識を見かけたし、マーストリヒトを拠点に北海に近いフランダースまで
繋がるルートもある。

サイクリングという新しいホビーの世界、未知の領域に足を踏み入れることができそうで興奮気味だ。   
        
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by didoregina | 2011-10-10 17:11 | サイクリング | Comments(4)

アルデンヌ高原ハイキングとベルヴォー・ビール醸造所

秋の週末、4家族でアルデンヌ高原の別荘を借りるというのが、毎年恒例の行事化している。
4家族といっても、昨年から子供たちは一人も参加しなくなったので、夫婦4組の8人だ。

9月終わりから10月始めまでは、北ヨーロッパは夏の暑さだった。それが、急激に冷え込んで
秋らしい天候になった。北ヨーロッパの秋といえば雨である。日本の秋のように空気が澄んで、
高い青空がさわやか、という具合にはいかない。暗くてどんよりして、しとしと降る雨で寒い。


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      ベルギーのアルデンヌ高原東部は、ドイツ語地域だ。
      緑の丘の牧草地と森と川と湖が綾なす風景は、目にも
      心にも心地よく、ひんやり清涼な空気に胸もすっきり。


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      小雨の中ハイキングする私たちを、牛達が整列して出迎えてくれた。


土曜日は、ベルヴォーという村を拠点に10キロ弱のハイキングをした。
「麗しの谷」という名前も美しいこの村を選んだのには、訳がある。

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      ハイキングの最終地点(および始点)は、ここ。
      農家を改造した、手作りのベルヴォー・ビール醸造所だ。

ハイキングとビール醸造所見学を組み合わせることを思いついたのは去年だ。
山歩きが好きな人には楽しみが2倍になるし、さほど歩くのは得意ではない人にも励みになる
だろう、という深謀遠慮である。

それが的外れでなかった、という証拠には、暗くて寒くて(日中の気温5度)雨降りという、
ハイキング日和とは程遠い日だったにもかかわらず、辺鄙な山村にある醸造所の駐車場は満杯。
ビールを飲んだり食事も出来る、醸造所付属のブラッスリーは満員の盛況だし、一度に20人
ほどしか入れない小さな醸造所にその日だけでも120人以上の見学者が詰めかけたという。

6年ほど前、この村に醸造所を建てたのはオランダ人夫婦で、元薬剤師で大学勤めだったのに
脱サラして物作りの仕事をしたいという夢を実現させたのだった。
奥さんが、私たちのグループの見学ガイド担当だった。ビール作りへの情熱がひしひしと伝わる
彼女の説明に耳を傾けた。以下は、彼女の説明より一部抜粋したもの。


子供たちをオランダ語とフランス語のバイリンガルに育てようと思って、17年前にベルギーのフランス
語地域にある村ベルヴォーに住み着いた。
ふとしたきっかけで、村の中に廃墟のようになった古い農家を見つけた。広い敷地と馬小屋、牛小屋、
豚小屋、納屋があった。手作りへの情熱が絶ちがたく、納屋を改装して醸造所を作ろうと決意。また、
飲食および試飲のできるブラッスリーと売店も家畜小屋を改装して造ろうと思った。

元薬剤師だから、慎重で細かい仕事が得意だ。ルーヴァン大学やルーヴァンのビール工場で
ビール醸造の講習・実習を受けながら、無添加・無濾過・無殺菌の手作りビールを作る準備を重ねた。

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        外側が銅で内側がステンレス製の2重になった
        モルト汁攪拌装置。

新規参入の手作りビール醸造所がビール王国ベルギーで成功を収めるため、知恵を絞った。
大手と張り合わないよう、手作りの製法を守って、オリジナルの味を追求しようと思った。

見学者を受け入れることを考慮に入れて、設備デザインは美しいものに限定し資材にもこだわった。
しかし、資金は潤沢とはいえないから、設備は全て中古を購入しようと思って探した。
小樽のある醸造所が、地元での需要が少なく経営が振るわなかったため、設備一式を売りに
出したのをネットで見つけた。日本の機械メーカー製の精巧な作りの美しい外観で、技術面でも
信頼できる。

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          熟成タンクの表示に注目。日本語だ。

きっちりと丁寧に梱包された機械設備がアントワープ港まで届いた。しかし、全て日本製の
機械だから、説明書およびパネルや目盛り表示は全て日本語だった。だから、設備の組み立て
からして骨が折れた。

最初に仕込んだビールの味は、素材も吟味したのに美味しいものではなかった。なぜだろう、と
試行錯誤を繰り返した。原料と仕込みの過程にどこか問題があるのだろう、何とか解決して、これ
ならと満足のいく味が出来たのは、3年後だった。

今から3ヶ月前までは、ボトリングも手作業だった。生の樽詰めでは味と品質が保障できないので、
外に出すのはビン入りのビールなのだが、需要が増加して手作業では追いつかなくなったので、
3ヶ月前にボトリング設備も導入した。
イタリア製なので気難しく、機械をだましだまし作業しないと上手くいかない。
なぜかというと、もともとワインのボトリング用の機械なので、気泡のあるビールを詰めるのはあまり
得意でないからだ。

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          イタリア製のボトリング機は新品


まだまだ、色々な面白い話を聞くことができたのだが、長くなるので割愛。
こんな風に、通常のビール工場見学とは異なり、単に製法の説明だけでなく、様々の裏話も教えて
くれるのが楽しかった。見学時間は約30分だが、いい質問をしたりして話し手の興が乗れば伸びる。
その後は、付属ブラッスリーで試飲。見学料金は6ユーロで、ビール2杯分の試飲も含まれる。


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       ブランシュ(白)、ブロンド、ブリュン(茶)、ブラックの4種類の
       ビールが造られているのだが、ブラッスリー・ベルヴォーという名前も、
       ビールの種類も全てBで始まるこだわりの命名だ。
       一人6ユーロ払うと、8人分16個の王冠が入った籠を手渡される。
       見学後、その王冠でビール試飲の支払いをする。普通の丸いグラス33cl
       だと王冠2つ、小さいグラスだと王冠1つの料金。ブリュンはちょっと酸味が
       きつく、ブラックは焦げたコーヒーみたいな味で、結局、コクのあるブロンドが
       一番美味しかった。無濾過なので、どれもにごっている。


小さなビール醸造所見学をハイキングと組み合わせたのは、案の定、大正解で、絶賛された。
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by didoregina | 2011-10-10 00:45 | ビール醸造所 | Comments(7)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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