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A. スカルラッティの『ラ・ジュディッタ』 レア・マイナー・バロック

デン・ハーグまで出かけたのは、アレッサンドロ・スカルラッティのオラトリオ『ラ・ジュディッタ』
鑑賞が主目的であった。
オペラ2デイというオペラ団のプロダクションで、ロッテルダム、デン・ハーグ、ズウォレでの
3公演しか行われない。こういうレアでマイナーなオペラを見逃すと、あと50年くらいは後悔
必至であるから、泊りがけで観に行ったのだ。(実は、デン・ハーグのホテル・クーポンが
3月末で切れるので、それを使用するため、何かやってないかと探したら見つかったオペラ、
というのが真相。A. スカルラッティ、マイケル・チャンスというのが決め手になった)

c0188818_18295254.jpgLa Giuditta
Alessandro Scarlatti @ Theater de Regentes
2011年3月24日

Giuditta - Ana Maria Labin (sopraan)
Nutrice - Michael Chance (altus)
Holofernus - Krystian Adam (tenor)
Dirigent - Hernán Schvartzman
Regie - Serge van Veggel
Scenografie - Herbert Janse
Kostuums - Sergio Cruz Ramirez
Licht - Henk van der Geest

デン・ハーグのレヘンテ劇場というのは、街中の住宅街にある元プール(!)という、かなり
オリジナルで独特の雰囲気ある劇場だ。

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        更衣室とかシャワー室とかだったのだろう思われるタイル張り空間に、
        レトロでインダストリアルなインテリアが絶妙にキマっている。

しかも、デン・ハーグでの公演は、「物狂いの女たち」というテーマのフェスティヴァルの一環
としての上演であり、その日はフェスティヴァル初日だったので、有名なカバレット芸人(歌って
踊れ、世相をギャグるコメディアン)のサネ・ワリス=デ・フリースが登場して、開会のショーを
受け持った。これが非常に明るく楽しいもので、その後に続く割とシリアスなオペラとの対比が
面白く、一粒で二度美味しいような得した気分になった。

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        舞台左後方に器楽アンサンブル、右手に岩山と、墓地を思わせる
        小道具(数々の写真立てとろうそく)、左手前に寝台というシンプルな
        舞台装置と構成。歌手からは指揮者や器楽演奏家があまり見えない。

序曲の間、右手の岩山に腰掛けた老婆(マイケル・チャンス!)が写真をいじくりまわしている。
舞台を覆っていた黒い薄幕がするすると後方に引かれると、墓碑を思わせるような写真立てと
灯りの点されたろうそくが沢山現れる。シンプルだが、状況説明としては気が利いた演出だ。
アッシリア軍に滅ぼされつつあるベツリアの町の運命は、風前の灯火である。

夫を殺されたユディットは、占領という逼迫する危機感とあいまって悲嘆にくれるのだが、老母に
励まされて女としての悲しみを乗り越え、復讐とベツリアの町を守るため、計略を練り、アッシリア軍
将軍ホロフェルネスに、美貌と肉体を武器に迫り酒で誘惑し、首尾上々、寝首を斯くのだった。



こういう状況に置かれた寡婦ユディットのとった行動は、テロと言うよりは憂国の烈女の報国の思いに
駆られての偉業、として賞賛されてしかるべきではないかと思うのだが。美術史上に登場する彼女は
どちらかというと悪女と紙一重のファム・ファタールのイメージだ。サロメよりもっとすさまじく、自分で
切った仇の首を手に歓喜に打ち震えるような表情に描かれていることが多い。猟奇的である。

それに対して、音楽では同じテーマを扱っても、モーツァルトの『救われたベツリア』でも、
ユディットの揺らぐ心情が切々と歌われる。
つまり、最後の残虐なシーンに到達するまでの過程がセンセーションとしてでなく、生身の人間の
心の葛藤として表現されているのだ。
絵画のシーンはクライマックスの瞬間を切り取ったショッキングなものになっているのに対して、
音楽の表現のほうが時間的制約が少ないという利点があるから、登場人物の心の揺れをドラマ
チックに描くことができる。
それに台詞や歌詞の加わったオペラ(オラトリオ)であるから、劇的効果はより一層高まる。

ユディット役のソプラノ、アナ・マリア・ラービンはなかなか整った美貌の持ち主で、声も清々しく
澄んでいて、しかも緊張感のある表現ができる適役だった。

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        彼女の今後のスケジュールを見ていて、大発見してしまった。
        来シーズンのグラインドボーン・オン・ツアーでの『リナルド』の
        アルミーダ役が決まっている。10月11月に、夏とは別の若手
        キャストで上演するものだ。そして、そのリナルドは、なんと
        デュモー選手!本キャストのプリナ姐より、絶対こっちがいい。

ユディットの母親役のマイケル・チャンスは、堂々たる貫禄で、生身の感情を押し殺して秘めた
パッションを感じさせる歌唱と演技が秀逸だった。高音のツヤや美しさなど望めない、盛時を過ぎた
カウンターテナーの進む道として正道を行っている。よくぞ登場してくださった、と感謝。
ホロフェルネス役のテノールも、癖のない朗々とした明るい声質で好感度が高い。
器楽は、このプロダクションのために集まった若い古楽演奏家たちが、いい演奏をした。


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       フォアイエも元スイミング・プールの雰囲気が紛々と漂う。
       フェスティヴァル初日だったので、終演後は発泡酒にタパス
       みたいなつまみが供された。カバレットとオペラ、ドリンク付き
       20ユーロは安い。
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by didoregina | 2011-03-31 12:50 | オペラ実演 | Comments(2)

ハーグ市立美術館はまさに珠玉(GEM)

この美術館の近代・現代美術のコレクションや特別展には、唸ってしまう。
モンドリアンやチャーリー・トーロップ、パイク・コッホなど、オランダを代表する画家の作品以外にも、
フランシス・ベーコン、フェルディナンド・ホドラー、エゴン・シーレ、マルレーネ・デュマスの素晴らしい
絵が少数ながら常設され光を放っている。(常設の展示は時々入れ変わるが)

今回のサプライズは、ピーター・ドイグの絵に思いがけなく遭遇したことだ。説明によると、なんと
去年からある財団より貸与されているのだった。近年、彼の絵の値段は恐ろしいほどの高騰を見せて
いるから、気前のいい財団に感謝、感激、雨霰。彼の絵は、チャールズ・サーチのコレクションにも
欠かせない。

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        『赤い家』(1995,96) 
        ピーター・ドイグ(1959)は、スコットランド生まれカナダ育ち。
        彼と同世代に生きていることに幸せを感じるほど、大好きな画家。
        2003年のボネファンテン美術館での展覧会は心に残っている。
        彼の絵を見ると、ブライアン・イーノの音楽が頭に鳴る。


そして、同じ展示室のこの絵の向かいには、現代女性画家では一番好きなマルレーネ・デュマスの
絵が!この僥倖には、なんだか恐ろしい気がした。
彼女の絵もコレクターには超人気で高値を呼ぶ。だから、彼女のスタイルはしばしばコピーされてる。

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        『壊れた腕の白雪姫』(1988)
        マルレーネ・デュマス(1953)は、南アフリカ生まれだが、1976年から
        アムステルダム在住。
        自画像っぽさと象徴性のある作品。


また、この美術館の建物自体が芸術品でもある。
1935年に完成した美術館は、ベルラーヘが最後に設計した作品だ。
アール・デコの要素も散見され、天井からの自然光の取り入れ方も、広い中庭を囲む回廊風の
低い建物の造りも機能的だ。

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        シンプルな機能美そのものの建物と中庭。
        ヘンドリク・ペトルス・ベルラーヘ(1856-1934)は
        オランダを代表する近代建築家。オッテルローのクレラー・ミュラー
        美術館の敷地内にある狩猟館やアムステルダム証券取引所など。
        デルフト工科大学の建築学科の校舎も、おととし焼失後、ベルラーヘ
        設計の建物に移ったが、中のアトリエも明るくて使いやすそう。


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        どこのミュージアムに行っても、カフェにはほぼ必ず寄る。
        ここのインテリアは新装なったようで、気持ちのいい空間。
     

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        この椅子は見た目の印象より、ずっと座り心地がいい。
        椅子フェチでもあるから、じっくり見て、座っていたが
        デザインも美しいし欲しくなった。ダッチ・デザインでは
        日本でも有名なリチャード・ハッテンのデザインで、
        その名も「ベルラーヘ・チェア」!素晴らしい。
        リットフェルド・チェアなんかよりずっと機能的だ。





        
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by didoregina | 2011-03-29 22:32 | 未分類 | Comments(0)

ジェイムズ・アンソール展@GEM(デン・ハーグ市立美術館)

デン・ハーグの市立美術館でアンソール展が開かれている(2011年3月12’日~6月13日)ので、
先週の木曜日に出かけた。

ベルギー、オステンド出身の画家、ジェイムズ・アンソール(1860-1949)のオランダでの
かなり大々的な回顧展だ。

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         『自画像』(1883-1888)
         当初描いた自画像の上から、羽根飾りと
         花のコサージュ付き帽子を加筆して、大先輩
         ルーベンスになぞらえたもの。自信に裏打ちされた
         野心と自意識が忌憚なく発揮されている。

世紀末のブルジョワ文化が花咲いた、北海岸の保養地オステンドの趣味が反映された絵の数々、
人物のいる室内画や、海岸でカーニヴァルに浮かれる人々、マスクをした群集などのおなじみの
絵のほかにも、ヤン・トーロップの影響を受けたとおぼしき作品もあり、年代によって画風が
かなり変化しているのがわかる。


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   『オステンド海岸、夏のカーニヴァル』
       霞がかったような夏の北海岸で優雅に遊ぶブルジョワたちを
       描いたこの絵には毒がなくて、印象派風にのどかですらある。
  

スケッチなどの習作も多数展示されて、ドラクロワやレンブラント、はたまた北斎漫画を模作
したペン画やエッチングの線は、さすがに的確で上手い。

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絵の中によく登場する仮面の実物コレクションも展示してある。
様々な異形の顔のマスクは、精妙な造りで迫力満点。

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        『陰謀』もしくは『たくらみ』(1890)
        そして、この絵が実物のマスクと同じ部屋に。


二十年位前に、オステンドにあるアンソールの家(博物館になっている)に行ったことがある。
室内は絵のままのインテリアで、家具やデコレーションも当時そのもの。デカダンが香った。
そして、アンソールが愛用していたハーモニウムが置いてあったと思う。

アンソールは鍵盤曲をいくつか作曲している。彼の家には、ミニマル、軽妙洒脱でいて、明る
さの中にほんの少し不穏な味がスパイスのようにが混じった魅力的なピアノ曲がバックに流れ
ていた。
サティー風の小曲だったが、サティーの音楽よりもずっとインティームで、すっと心の中に
入ってくる優しさがあった。(アンソールの音楽が流れていたのは、ベルギーのどこかの美術館
で催された彼の展覧会のときだったかもしれない)
今回の展覧会では、作曲家としてのアンソールにはほとんど触れられていず、オーディオ・
ガイドでも、彼の曲が使用されていなかったのが残念だ。

       
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by didoregina | 2011-03-28 11:58 | 美術 | Comments(0)

桜の花の満開の下

今日の日曜日は、穏やかな陽光が降り注ぎ、心地よいそよ風が頬をなでる、絶好のハイキング・
ピクニック日和だった。

町に出てみると、公園の桜が満開で、皆の顔もほころんでる。

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       明るい日差しの下では、桜にも毒気が感じられず
       ひたすらに清く正しく美しい。


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       桜の木の下で、しみじみとした満足感に浸ってる
       この人は、今世界で一番幸せなように見える。
       ピーター・ドイグの絵のようだ。


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       桜には、世の東西を問わず、人を明るく狂わす
       魔力が潜んでいるようだ。
       浮かれて、思わず木に登ってみたくなったり。


日本でももうすぐ桜が開花のはず。開花予想に心躍らせたり、桜前線の北上が痛む胸を
慰めてくれるだろうか。春の訪れがことさら待ち遠しい、今年は。



   
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by didoregina | 2011-03-27 20:11 | Comments(4)

クリスのフォルテピアノ@ルーテル教会

2週間経ってしまったが、せっかく7時間かけて行ったので、クリスティアン・ベズイデンホウト
(またはベゼイデンホウトもしくはビザウデンホウト。略してクリス)のリサイタルの報告を。

2月にハッセルト(ベルギー)の市民会館でのリサイタルを聴いてみて、「この会場では
だめだ。もしも教会か、お城のサロンなどでコンサートがあるなら、もう一度聴きなおしたい」
と思った。
フォルテピアノの場合、会場が大きすぎると、いくらステージの反響パネルで調節しても、音は
拡散してデッドになり、どうしても貧弱な印象を与えるのだ。それはあまりにも悔しい。
また、クリス本人も、その時の集客数には残念がっていた。こういう音が小さくて地味な楽器の
コンサートは、歴史的で趣のあるこじんまりした会場でやるべきだ。音楽も楽器も歴史的なもの
というこだわりなのだから、会場もそれに合ったものでなければならない。
空虚に響くモダンなホールの だだっぴろくてがらがらの客席に向かって演奏させるというのは、
演奏家に対しても失礼だと思う。主催者の良識が疑われる。

「日曜の午後だから、人が集まりにくいのはしかたない」とクリスはちょっと自嘲気味に言ったが
わたしは「日曜の午後は、典雅な気分になれるフォルテピアノのコンサートに最適。機会があれば
また聴きに来る」と言ってあげればよかった、と後悔した。だから、その3週間後にフローニヘンで
またモーツァルト・プログラムのリサイタルがあると知り、捲土重来と応援の気持ちで臨むことにした。


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        フローニヘンのルーテル教会のパイプオルガン。
        この教会は、大きさも音響もフォルテピアノにぴったりで文句なし。

曲目は当日まで未定となっていたが、多分ハッセルトと同じではないかと思った。
あるコネから、フォルテピアノはハッセルトで使用したのと同じ、1800年頃のローゼンベルガー
という情報を事前に得ていた。
果たして、プログラムはハッセルトと全く同じだった。アンコール曲までも。
本人が言うには次のCDに収録される予定の曲目だから、録音のための練習も兼ねているかも。
そうすると、このローゼンベルガーを使ってどこかの教会で録音するのかもしれない。


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        今回のローゼンベルガーもエドウィン・ブーンク氏のコレクション。
        椅子も同じだ。。。
        舞台に上がって近くから見ることができた。かなりシンプルで
        装飾のないストイックなデザインなのに、エレガントな印象。


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2011年3月13日@Lutherse Kerk in Groningen

Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791)

Sonate in F, KV 332
Allegro / Adagio / Allegro assai

Variaties in F over "Ein Weib ist das herrlichste Ding", KV 613

Pauze

Fantasie in c, KV 396

Sonate in Bes, KV 333
Allegro / Andante cantabile / Allegretto grazioso






前回との違いは、会場だ。音響がいいのは無論のこと、客層もいい。主催者がクリスの売れっ子
ぶりを強調(昨日はケンブリッジ、今日はフローニヘン、明日はミュンヘン)し、モーツァルトは絶対
フォルテピアノでしか演奏しないという彼のこだわりを説明したので、身を乗り出して応援しようと会場が
一丸となったようで、熱気が感じられる。

演奏の印象は、前回とさほど変わらない。エレガントで、妙に歯を食いしばったりしない無理のない
タッチである。フォルテピアノは、楽器の構造上、がんがん力を込めて演奏しても仕方ないし、
脱力した軽いタッチでニュアンスを作らなければならない。強弱の幅も広くないから、どう盛り上げるか。
クリスの場合、モーツァルトのピアノ・ソロ演奏には、明るさとユーモアが洗練された形で表現される
のが特徴である。自由奔放というのとも違う、優雅な洒脱さというべきか。

フォルテピアノの演奏では、楽器を選択する段階でかなり色が付く、と思う。楽器の個体差が激しい
からだ。だから、演奏家のアプローチの結果の音なのか、楽器による制限のためなのか、ちょっと
判りにくい。しかし、このローゼンベルガーの音は、姿同様、とてもストイックに聴こえる。
制作年代はモーツァルトの時代に近いが、わたしのイメージとは少々ずれているように、今回も
前半のプログラムでは感じた。後半になって、耳が慣れたのと、好きな曲目でもあるので、ようやく
納得できた。

来シーズンは、ブリュッセルでヴィクトリア・ムローヴァとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの
演奏会がある。この組み合わせでヨーロッパ各地を回っているから、きっとオランダでもどこかで
あると思う。ぜひまた駆けつけたい、と少し追っかけ気分である。




        
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by didoregina | 2011-03-27 12:42 | コンサート | Comments(6)

オランダ北部への旅 その2 フローニヘン

人身事故で止まっていた電車が復旧したので、フローニヘンまで行くことができた。
子供たちは途中で引き返したがったが、目的はフローニヘンでのフォルテピアノ・リサイタル
だから、とにかく前進あるのみ、と叱咤激励した。一人で先に進めばよかったのだが、それが
難しい事情があったのだ。

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     フローニヘン駅。Isaac Gosschalk設計で1896年完成。
     ゴシックとルネッサンス様式を取り入れた赤レンガの駅舎は、
     なかなか立派で美しい建築物だ。

オランダ鉄道NSの春季割引切符をオンライン購入していた。通常料金なら、マーストリヒト~
フローニヘン往復は、二等車でも一人45ユーロ以上かかる。それが、レンテ・トゥアーという
割引切符なら一等車に二人で一日中乗り放題で45ユーロ。オンライン購入だと40ユーロだ。
しかし、オンライン・チケットには生年月日と名前が印刷されているので、他人に譲渡できず、
検札の際にはIDを提示しなくてはいけない、という厳しい制約がある。わたし名義で購入した。
3人で行ったので、もう1枚は、割引切符を購入。わたしは平日9時以降と週末は40%割引に
なるOVカードを持っている。また、長男は平日はタダ、週末は40%割引になる学生OVカード
を持っている。次男だけ特典カードを持っていないが、カード所有者と一緒に乗る場合は、お供
3人も同じ恩恵が受けられる。つまり、次男だけ個人行動が出来ない。だから、結局3人で
乗りかかった船から下りられなくなり、7時間かけてフローニヘンまで行くことになったのだ。


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     駅前の運河の中洲に建つフローニンガー美術館。
     アレッサンドロ・メンディーニ設計のポスト・モダン(1994年)
     黄色っぽい金色の部分は、教会の塔のようにも見える。

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     外壁や内装に、フリースランド名産のタイルが多く
     使用されている。

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     平べったい円形のパビリオンは、フィリップ・スタルク設計。
     夕闇に包まれた美術館周辺は、お堀端の趣き。


マーストリヒトのボネファンテン美術館とフローニンガー美術館はよく比較されるが、建築様式
としては、対照的だ。アルド・ロッシ設計のボネファンテンは、赤レンガの外装で直線的、マッス
を強調し威圧的・男性的な印象だが、メンディーニのデザインは、軽くて明るく楽天的。後者の
ほうがわたし好みだ。
建築スタイルは対照的だが、建築年代や地方都市の水辺という立地条件が似ている。
所蔵品も、あまり財源豊かでない地方都市の美術館だから、これは、という惹きつける物に
乏しいのも同様だ。だから、ピュアに建築物と現代アートの特別展覧会を売りにするのも似ている。
マーストリヒトの場合、話題性のある現代アーチストの展覧会が時たまある。ベネトンの広告で
有名な写真家トスカーニのほか、ピーター・ドイグ、リュック・トイマンス、エリザベス・ペイトン、
フランシス・アリスなど。

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      美術館内部見学の時間は、残念ながらなかった。
      つい最近改装なった美術館のカフェ・レストランは必見。
      マールテン・バースによるクレイ・シリーズの家具とインテリア。

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      プラスチック粘土をこねて造ったような椅子やランプ。
      質感が視覚的に迫るように上手く表現されている。
      エイントホーフェンのデザイン・アカデミー出身のダッチ・
      デザインの雄。
      カフェは凄く混んでたが、ここでサンドイッチのお昼をとった。
      味は普通だが、給仕がすごく早かった。

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      フローニヘンのシンボルともいえるマルティーニ塔。
  フローテ・マルクトに建つ97メートルの塔は1487年完成。

そそくさとミュージアム・カフェで昼食のあとは、コンサート会場のルーテル教会へ急いだ。
3時10分前に駅について、3時ごろ昼食、コンサートは4時から始まるから、のんびりしている
暇はないのだった。


オランダ鉄道NSは、電車が遅れた場合、切符代金の払い戻しをする。30分以上59分の遅滞なら
半額、60分以上なら全額だ。今回は3時間だったが、それ以上の賠償は出ない。しかし、往復
切符を買っているが、遅れのなかった帰り分の料金は戻らないから、半額の払い戻しになる。
こういうことをして、自分の首を絞めてるような気がする、NSは。
      

      
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by didoregina | 2011-03-23 11:03 | 旅行 | Comments(5)

モネ歌劇場の2011/2012年シーズンの演目

アムステルダムのミュージックテアターと並んでユニークな演目で勝負する先鋭の歌劇場といえば、
モネをおいては他にはあるまい。双方とも小国の首都の国立歌劇場である。お国の文化政策が
そこに反映していることは間違いない。
オペラを総合舞台芸術の最高峰と捉え、文化振興・強化・教化のために知力と財力を惜しみなく注ぎ
込む、という姿勢がよくわかる。頼もしいことである。21世紀のヨーロッパに住む醍醐味がここにある。

さて、そのモネの来シーズン演目だ。一言で言うと、素晴らしいトンガリ具合だ。アムスを頭ひとつ分引き離した感がある。

9月2日  ハイドンの『騎士オルランド』演奏会形式。ヤーコプス指揮フライブルク・バロック・オケ。
     タイトルロールにステファン・ドグー。この人、去年ホランド・フェスティヴァルでDNOプロの
     『モレナ山中のドン・キホーテ』主役だったが、とにかく上手い。役者としても端倪すべから
     ざる才能の持ち主である。

9月10月 ケルビーニの『メデア』ルセ指揮レ・タラン・リリク
     ナジャ・ミヒャエルが主役。クルト・シュトレイト、ストテインらが脇を固める。
     数年前のプロダクションの再演だ。しなやかな肢体と美しい顔にドスのきいた声のナジャは
     見逃せない。

9月9,10日 シマノフスキーの『ロジェ王』演奏会形式。ヘンヒェン指揮。
       なかなか実演の機会は少ないと思う。(今シーズンマドリッドでやってるけど)
       一度ナマで聴いてみたいと思っていた。

10月11月  エネスコの『オイディプス』
       主役にディートリッヒ・ヘンシェル、ルミュー姐、ヘンク・ネーフェンその他。
       結構好きな作曲家だが、オペラは初めて!

12月   マスネの『サンドリヨン』
      知ってる名前がキャストにないが、マスネでもこういうマイナーなのを上演という心意気を
      買いたい。

1月2月  シュトラウスの『サロメ』。リセウとの共同プロの新作。ギイ・ヨーステン演出。
      定番オペラだから、新演出で勝負だ。

3月    ドボルザークの『ルサルカ』。グラーツ歌劇場との共同プロ。
      実は、このオペラ、生舞台を見たことがない。よっぽどキャストに魅力がないと。。。

3月12日  ヘンデルの『テオドーラ』の演奏会形式。ニケ指揮コンセール・スピリチュアル。
      ピオーが主役、ザゾ、パトリシア・バルドン他。
      ヘンデルだが、これも相当マイナーだ。

4月    オスカー・ビアンキの Thanks to my eyes。エクサン・プロヴァンス・フェスティヴァル
      で今年上演、ベルギー初演の現代モノ。

4月5月  ヘンデルの『オルランド』ヤーコプス指揮ビーロック(!)演奏、オーディ演出。
      ベジュン・メータが主役、カルトホイザー、スンハエ・イム他。
      デュモー選手でないのが残念だが、バロック・オペラ・ファンなら見逃しは許されない。

4月25,29日、5月3日  ロッシーニ(!)の『オテロ』
      グレゴリー・クンデとアントナッチのコンビ。ヴェルディでなくロッシーニというひねり技。

6月    ヴェルディの『イル・トロヴァトーレ』ミンコフスキー指揮。
      シーズンのトリを飾るヴェルディの大作だが、ミンコフスキー指揮というのが意外で
      モネらしい。


こういうラインナップの国立歌劇場は、世界中見渡してもまずないだろう。モネの面目躍如である。
ついに、モネはDNO@アムステルダムを超えた。
あとは、マレーナ様が再来シーズンに戻ってきてくれたら万全だ。(多分実現するはず。)
    
       
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by didoregina | 2011-03-21 20:37 | オペラ実演 | Comments(4)

オランダ北部への旅 その1 ズウォレ

一週間前の日曜日、電車でオランダ北部のフローニヘンまで行ってきた。
オランダ最南端のマーストリヒトから北東部のフローニヘンまでは、電車で片道4時間ちょっとだ。
だが、それは仮定であって、オランダ鉄道(NS)がダイヤ予定どおりに運行されることを期待して
はいけない。そのことは重々承知であった。特に週末の場合は。
日曜だというのに朝7時56分発の電車で、一路北に向かった。

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          魔女の呪いが解けて王子様になったクリス。
          その呪いが今度はこちらに降りかかろうとは。。。

目的は、フローニヘンで開かれたモーツァルト・フェスティヴァルでのクリスティアン・ビザウデン
ホウト(ベズイデンホウトもしくはベゼイデンホウトとも表記されるので、ちょっと馴れ馴れしいが
今後クリスと呼ばせてもらう)のフォルテピアノ・リサイタルである。
カーニヴァル休みでもあるし、子供二人を連れて行った。彼らの目的は、北の町フローニヘン
観光と美術館である。オランダ北部に行くことはめったにない。3人ともフローニヘン州に足を
踏み入れるのはこれが初めてだ。

マーストリヒトから2時間のユトレヒトで乗り換え。待ち合わせ時間が25分ほどあったので、
駅構内でサンドイッチとジュースを買って、次の電車の中で朝食とした。
ユトレヒトからまた2時間ほど乗れば、フローニヘンに着く予定だったが、途中のズウォレと
メッペルの間で人身事故があり、電車はズウォレより先には進めないから、ズウォレで下りるように
との車内アナウンスが入った。
仕方がない。降りてその先の指示を待った。ご迷惑をおかけしたお詫びにキヨスクでコーヒー
または紅茶のサービスがある、という。
プラットフォームでは、やっぱり電車を下ろされた音大生っぽい若い子達が四重奏を演奏している。

しかし、いくら待っても事態の進展が見られない。スマートフォンで得られたネット情報によると
復旧にはこれから1時間以上要するとのこと。歩いてズウォレの町中心部まで行って観光してみた。

c0188818_51304.jpg

       14世紀末から15世紀にかけて造られたサッセン門。
       ハンザ都市として栄えたズウォレの繁栄を象徴する大きな門。
       手前の人物や大砲と比べると、その大きさが判る。

ズウォレはオファーアイセル州の州都である。この町も訪れるのは初めてだ。
日曜なので、お店は一軒も開いていない。
教会がやたらと多くて、しかも日曜のミサはどこも盛況のようである。駐車した車の数と自転車から
判断すると。

c0188818_515083.jpg

       フローテ・マルクトにあるフローテ教会

小一時間ほど町を歩いてから駅に戻ると、ごった返していた乗客の姿がすっかりなくなっている。
駅員に尋ねると「駅の別の出口から臨時バスが出ている。急げ」とのこと。
急いでバス乗り場に行ってみたが、大型観光バスが3台のみだから、乗客は乗り切れない。
日曜だから、これ以上バスが確保できるかわからない、とのこと。
しかし、あと45分ほど待てば電車が復旧する見込み、という駅員の言葉を信じてプラットフォームに
戻った。しかし、アナウンスでは、臨時バスに乗れ、と繰り返される。
行ったり来たり右往左往するが、駅員は「もうバスは来ないから、電車を待て」と言うのでそうした。
結局、フローニンヘンに着いたのは午後2時50分であった。マーストリヒト駅を発ってから、ほぼ
7時間後である。
いったい何しに来たんだ、と、子供からは責められた。
フローニヘンではコンサートがある。そしてその後、すぐに帰宅だから、ズウォレ観光に一番時間が
取れた勘定になる。
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by didoregina | 2011-03-20 21:36 | 旅行 | Comments(0)

『しばし楽の音に』 Music for a while

この1週間、TVやネットのニュースや新聞の電子版に目が釘付けで、ブログ記事を書く
気にはなれなかった。暗澹たる気持ちになるばかり。
音楽で気が晴れることもある。癒し効果のありそうなものを探してみた。

音楽には癒し効果があるのだ、というそのものずばりの歌詞でぴったりなのは、パーセルの
『しばし楽の音に』
様々な歌手が歌っているが、これはドーン・アップショー↓



Music for a while.
Shall all your cares beguile:
Wondering how your pains were eased.
And disdaining to be pleased,
Till Alecto free the dead.
From their eternal bands,
Till the snakes drop from her head,
And the whip from out her hands.


ドーン・アップショーといえば、彼女の歌うグレツキの『交響曲3番』も、わたしにとって
不思議と精神安定作用が強い。久しぶりに聴いてみた。





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by didoregina | 2011-03-18 22:11 | バロック | Comments(14)

オペラ・ガルニエの『イポリトとアリシー』はファン必見

来シーズンのパリ・オペラ座の演目が発表された。
豪華なキャストや面白そうな演出やヴァラエティに富んだ演目は、さすがパリである。
しかし、その中でもっとも注目に値するのは、2012年6月7月に上演されるラモーの
トラジェディ・リリック『イポリトとアリシー』@オペラ・ガルニエだ。

Emmanuelle HaïmConductor
Ivan AlexandreStage director
Antoine FontaineSets
Jean-Daniel VuillermozCostumes
Hervé GaryLighting
Natalie Van ParysChoreography

Sarah Connolly  Phèdre
Anne-Catherine Gillet  Aricie
Andrea Hill  Diane
Jaël Azzaretti  L’Amour / Une Prêtresse / Une Matelote
Salomé Haller  Oenone
Marc Mauillon  Tisiphone
Aurélia Legay  La Grande Prêtresse de Diane / Une Chasseresse / Une Prêtresse
Topi Lehtipuu  Hippolyte
Stéphane Degout  Thésée
François Lis  Pluton / Jupiter
Aimery Lefèvre  Arcas / Deuxième Parque
Manuel Nuñez  Camelino Un Suivant / Mercure
Jérôme Varnier  Neptune / Troisième Parque

Orchestre et choeur du Concert d’Astrée

気になるキャストは太字にした。これ以上の説明はいらないかもしれない。
義理の息子に恋してしまう熟女フェードルにサラ様というのは、意外な盲点を突いていて、しかも
納得できる、卓見の人選だ。サラ様の進む道としてこういう役もあったのだ、と思わず膝を叩いた。
そして、イポリト役にトピ君ときた!理想の義理の息子としては、彼以上の若手は考えられない。
想像するだに素晴らしい、キャスティングの妙!
テゼーにステファン・ドグウというのも、実際の年齢より老け役の上手い彼にぴったり。
来シーズンは、パリによく登場するドグウだ。フランスで売れるのは喜ばしいことである。

あまり上演されることのないラモーのこのオペラを、2年前に鑑賞した。
しかし、その時のイポリトはポール・アグニューで、バロック畑のテノールだから歌唱に文句はないが、
トウが立ちすぎていて、継母とあまり年齢が違わないように見え、ヴィジュアル的に説得力がなかった。
それに対して、サラ様とトピ君という組み合わせは理想的で、きっと後代にも語り継がれるような
伝説的な舞台になるに違いないと、ファンとしては確信する。

多分、このプロダクションは、バルセロナでの『アグリッピーナ』の前に実現するので、ファン・クラブ
総出でパリまで鑑賞ツアーを組みましょうよ、会長!
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by didoregina | 2011-03-09 21:43 | オペラ実演 | Comments(20)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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