カテゴリ:ハイキング( 11 )

復活祭の週末にモーゼルをハイキング

今年の復活祭(3月31日)は、昨年のクリスマスよりも寒くなるという天気予報だった。
果たして、復活祭が近づいてもまたまた雪が積もったり、当日にも雪が舞った。
家族で出かけた先は、ドイツのモーゼル川中流にあるブラウネベルクという村である。

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          モーゼル川対岸から眺めたブラウネベルクの村

モーゼル川に沿ってほとんど垂直に切り立ったかのように見える崖にブドウ畑が作られていて、
ブドウの木の合間から見え隠れするモーゼル川はくねくねと蛇行して峡谷の趣きがあり、
森や畑を縫っての山歩きハイキングは変化があって楽しい。家から200キロの距離だから、
昔は秋に2,3泊のハイキングをしたものだ。

名前も聞いたことないような小さな村々のいずれも、少しでも日が当たるような斜面にブドウを
栽培していて、両脇にひだのように迫る峡谷風景の美しさは3年前にクルーズしたドナウ川と肩を
並べる。個人的にはモーゼルの風景の方が好きだ。

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       部屋からのモーゼル川と対岸ユッファーの眺め。垂直に切り立つかのよう。

ハイキングロードにあった説明版によると斜面の傾斜は30~55度あるから、平均45度くらいだ。
正面や下から見ても迫力あるが、上から見下ろすとほとんどスキーピストみたいだ。普通に歩いて
登るのだって大変な斜面にたわわに実った重いブドウを摘む作業は、さぞかし骨折りだろう。

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復活祭前日の土曜日に、ブドウの木の剪定や、蔓を折り曲げて支柱や線に張ったり副わせたり
する作業をしている人たちが目に付いた。畑によって、ブドウの蔓の折り曲げ方は様々で、ハート
型にしたり、雁が飛んでる様な形だったり、ハートの半分の形だったり、よく見ると生産者ごとに
こだわりがあるようで楽しい。

近年は、思った以上に機械化が進んでいるようで、農作業用の車が通れるように斜面には九十九折
の道が舗装されているし、ほぼ等間隔に開いたブドウの畝の間に小型ユンボが入って、剪定した枝を
回収する作業しているのを目にした。
しかし、これは観てるだけでコワイ。45度以上の急斜面をキャタピラ付きのユンボが下るのだ。
スキーではない。滑落しないのかと不安になった。しかし、下ってから上に登る速度が異常に
速いので、あれあれ、と思っていると、太いケーブルでユンボごとギューンと巻き上げている。
ユンボを搭載してきたトラックから命綱で繋がっているのだった。

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       丘を下ってモーゼル川に流れ込む川で出来た別の谷に向かうのに
       近道をしてブドウ畑の中を歩いている途中で、鹿の群れに
       出会った。5頭が群れて走っている。そのあと、出遅れた鹿が1頭
       美しいジャンプを見せて草原を飛びぬけた。もう1頭別の所にいた
       鹿は、じっと動かないままだった。


ブラウネベルクの村は小さいがブドウ作りの農家が多く、試飲や即売もしている。そして、大概
部屋を貸している。そういうブドウ作り農家のペンションに泊まった。4人で一つのアパートメント
にするつもりだったが、暇で空き部屋が多いのか、2人ずつ2つのアパートメントになった。
つまり、キッチン、バス、リビング、寝室がそれぞれに付いている。自炊も出来るのだが、別に
ペンション客用の朝食ルームもある。2人一部屋(一つのアパートメント)朝食付き60ユーロ。
自家製リースリングの辛口ワインをアペリティフ用に頼んだら、一瓶3ユーロ50セントだった。
こういうペンションや貸間やアパートメントは、モーゼル川沿いの各村のいたるところにある。
ホテルよりもずっと多い。しかし、ホテル・サイトではほとんどヒットしない。ドイツのこういうペンション
は安くて清潔でホテルよりも部屋は広いし手作りっぽい朝食も品数が多くいいことずくめで、適当に
選んでも当たり外れはない。

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泊まった村からモーゼル川を少し下ったところに、ベルンカステル・クースという観光地がある。
土曜日のランチを取るために行って、観光客の多さにびっくりした。人ごみが苦手な我が家なので、
レストランやカフェが沢山あり便利だし愛らしい木組みの家々があるが、いかにも観光地然として
いるのに子供達はびびった。ハイキングなしでこういう所だけ訪れる行楽は詰まらない。

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             ベルンカステル・クース

モーゼルでのハイキングお勧めナンバーワンは、ベルンカステル・クースからトラーベン・トラーバッハ
まで(もしくはその逆コース)の半日ハイキングだ。ブドウ畑と森の山道、廃墟の城にモーゼル川が
眺められ、蛇行する川のおかげでこの2つの村同士は山道を通るとさほど離れていない。たっぷり
と歩いてからモーゼル・ワインを飲んで食事したら、船に乗って出発した村に戻る。観光地の村同士
だから、船の便がいいし、蛇行するモーゼル川中流はクルーズの白眉だ。しかも途中にダムがある
ため、高低差のある水門を通る楽しいルートだ。船の上で飲むモーゼル・ワインの味わいは格別。

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            丘に建つ廃墟の古城が旅情を誘う。

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           ハイキングの後は、船に乗って戻るのが一番。


モーゼル・ワインは甘いドイツ・ワインの代名詞だったが、嗜好変化して消費者が離れていき、この
25年くらいは値崩れをおこしているように思える。しかし、今回、辛口のリースリングを色々と飲んで
みて、その考えが浅はかだったことに気づいた。ワインの味が確実に大きく進化しているのである。
安い値段でもそこそこの味だが、ちょっと高めのワインだと、アルザス・ワインにひけをとらないような
深みとコクがあるのにびっくり。都合6つの異なる辛口リースリング(ブラウネベルクで3つ、
トラーベン・トラーバッハで2つ、コッヘムで1つ)を飲んでみて、その様々な味わいに驚嘆。いずれも
甲乙付けがたいのであった。

ブドウの実る夏の終わりか秋の収穫の頃に、またモーゼルを訪れたい。
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by didoregina | 2013-04-02 15:56 | ハイキング | Comments(17)

オランダとベルギーの国境をハイキング

この週末はなかなか暖かくて、日曜の正午までは晴天に恵まれた。
土曜日には、大学時代の友人グループの夫婦4組がマーストリヒトに集まった。
男性軍5人は年に一度、9月に一週間のトレッキングもしくはサイクリング・ツアーを行い、
冬の週末に、パートナー(皆同じ大学出身だ)も交えて、誰かの家に集まるのが恒例と
なっている。

土曜日のプログラムは、ボネファンテン美術館にて月岡耕漁の版画展のガイド付きツアーと
我が家でのディナーだった。
日曜日、男性軍はサイクリング、女性軍はハイキングの予定だったが、我が家に泊まったT
以外の女性は皆体調が優れないのでパス。
私とT二人だけで、オランダとベルギーの国境付近をハイキングした。


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      シャトー・ネアカンネの脇に車を停めて、お城の裏山を登る。
      眼下にお城のオーベルジュ。その下にイェーカー川が蛇行して流れている。
      右手に見える家の所在地は、もうすでにベルギーだ。


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        森の木立はまだ芽吹いていないが、各種の鳥の鳴き声が
        響き渡り、キツツキが木を叩く音もして、春が近いことを
        告げている。


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          スノードロップが群生する斜面。


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          国境を示す円柱があちこちに立っている。
          国境が入り組んでいるので、円柱を4つは見かけたし、
          ハイキングしていると、現在地がオランダなのかベルギー
          なのかわからなくなる。
          

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           ベルギーのカンネ村にある聖墳墓チャペル。
           このあたりで採れるマール石で作られている。


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           この村に住んでいた大工のヘルマン・イェーカーマンスが
           エルサレムの聖墳墓教会まで巡礼した後、信心を示すため
           1647年、このチャペルを地元に建造した。
           マリア像とロウソクの後ろに聖墳墓の彫刻があり、中には
           横たわるキリスト像が。

内部にあった説明版によると、この地域で一番美しいバロックのチャペルであるという。
このあたりにはバロックの教会建築自体が少ないから、自画自賛も誇張とはいえないかも。



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           文字通り、国境にまたがるシャトー・ネアカンネ。
           斜面でワイン用の葡萄を栽培している。
           左角の塔の後ろにあるオーベルジュで一服しよう。

シャトー本館は、ミシュランの星が一つ付いているエレガントなレストラン。
裏山の斜面の下はマール石を採掘した後に出来た洞窟になっていて、そこでもパーティーや
ブランチの利用ができる。
カジュアルなカフェのオーベルジュでは、コーヒーや軽食がとれる。

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           カフェになっているオーベルジュでは、ハイキングの
           途中に一服する人が多い。登山靴で入っても平気。

       
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by didoregina | 2012-03-04 19:45 | ハイキング | Comments(0)

冬の旅

今朝は、久しぶりに氷点下になった。凍りついた車のウィンドーをがりがりとやったりするのは、
今年初めてだ。
しかし、雲のない青空に日差しが眩しい。すぐに気温も上がるだろう。
主人の日曜朝の日課である聖ピーター山のランニングに同行して、車で山の頂上(211メートル
マーストリヒト最高峰)まで来た。ここで1時間半後に待ち合わせすることにして、わたしは、
カメラ片手にハイキングともいえない散歩に出た。

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        犬を放しに来たり、マウンテンバイクやランニングやハイキングの
        人たちで日曜は賑わう、山の上。遠くに聖ヤン教会の赤い塔と
        聖セルファース教会の2つの塔が見える。

山道はまだ凍り付いているので、泥道と化さないうちに坂道を下って、村の方へ。
アンドレ・リューの住むお城を通り過ぎると、筋向かいは山上の聖ピーター教会。
日曜朝のミサに与る人たちの車で駐車場は一杯だ。

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            もくもくと白い水蒸気が排気口から出ている。 
            ここの教会内部は暖房が効いていそうだ。        
  

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          教会横の墓地に立つ立派なお墓。


教会の前の道を進むと、ほどなく、こんな曰くありげな門を見つけた。
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          「我に挨拶することなくこの場所を通り過ぎるべからず」

この門が開いているのも、この文句も初めて目にする。

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     中を覗くと小さなチャペルで、右手奥の庭には洞窟のようなものが作られ、
     マリア像が立っている。
     「ルルドの洞窟」と称しているから、病気治癒の霊験あらたかであるらしい。


左手にマース川を臨みながら一本道を進み、見晴らしのいいテラスのあるカフェ・スラバンテで
カプチーノ。営業は11時から(ミサが終わる時間)と一応明記してあるが、10時半だったが
もうけっこう賑わっていた。

坂道を今度は登って、山の頂上に再び出る。

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       ベルギーとの国境近くに建つリヒテンベルク城跡。
       冬枯れの木立と城址という組み合わせには、歌心を誘うものがある。
       藤村かミュラー(シューベルトの『冬の旅』の詩)か。

城址の先は、セメント工場と材料の石灰採掘場で、フェンス越しに広大な採掘場が見える。

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         1年半前、この採掘場で上演された演劇を観賞した。


冬なのに、山の上にも草刈機の代替として羊が放牧されてる。

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       草地を求めて移動するので、電気ショックの流れる赤いフェンスも可動式。

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         一頭だけ、群れから離れて木立の中にいる羊。


羊のいる木立の風景が、イングマール・ベルイマン監督作品『処女の泉』のあるシーンを
思い出させた。
一頭だけいる羊が、まるで潅木に絡みとられた処女のように見える。

この山の植生や、林や草地の印象が北欧的なので、あの映画の舞台になったといわれたら
信じるだろう。
とはいっても、映画『処女の泉』を見たのは、30年前のことである。。。

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by didoregina | 2012-01-15 16:22 | ハイキング | Comments(6)

ベルギーの国境地帯でクノープ・プント・ワンデル

11月26日、風は冷たいがこの季節にしては奇跡的にいい天気だった。
HとTが企画したハイキングに参加した。総勢11人プラス犬2匹だ。
車3台に分乗して、国境を越えてすぐのベルギーVoeren地方にあるVeursという集落へ。
そこを基点に、クノープ・プントというシステム(要所要所にある杭の番号を辿る)を使って
13キロのハイキング・ルートを選んだ。

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         国境地帯に広がる丘陵はハイキングに最適

HとTのご近所さん・お友達は、50代後半以上の人が多いようだったが、皆ハイキングや
アウト・ドアが好き。次々と違う人たちと並んではおしゃべりしながら、かなり早いテンポで歩く。
かわるがわる色々な人と肩を並べて歩くので、初参加の私たちも自然にグループに溶け込めた。

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         別荘が多いこの地方の家には欠かせない暖炉用に
         切り倒され丸太になったばかりの木が転がっていた。

農地や林や集落を抜けたり、歩く場所と風景はどんどん変化する。犬は喜んで先等を走るが、
人間は番号のついた杭を見落とさないように気をつけて進まないといけない。

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         枯葉が積もった林の中には、色鮮やかなキノコが。

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         お城のような素敵なお屋敷

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         道端では、瑞々しい宿り木の枝を無人販売していた。
         クリスマスの飾りに欠かせないが、今はちょっと早すぎかも。

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         ブラックベリーをさくらんぼ大にしたようなブラックソーンの実。
         ラテン語の学名はprunus spinosaで、枝に棘がある。
         (和名リンボク?) お酒にするためにバケツに集めていた。

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          すっかり葉の落ちたリンボクの木

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         後ろを振り返ると、夕日に映えた木々が燃え立つよう。

13キロは結構な距離で、午後2時過ぎに始めたハイキングだが、距離が思ったほど稼げない
うちに夕闇が迫ってきた。途中、カフェで休憩のはずだったが、そんなことをしている時間はない。
4時半頃には暗くなり始めたが、まだ3キロ以上残っていた。
暗い山道を歩くのはなかなかスリルがある。人間の目は結構暗闇に慣れるもので、最後の急な
坂道をなんとか下り終えた。
基点の集落に置いた車に戻ったのは丁度5時半だった。

HとTの家で、まずは暖かいグリューワインで乾杯。チョリゾ入りかぼちゃのスープや野菜たっぷりの
ミネストローネその他、皆が持ち寄った食べ物で体とお腹を暖めた。

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         主人には、手作りフォッカッチャのご指名があった。
         12人用だから、大型で違う味のを2個作った。

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         こちらにはマッシュド・ポテトを練りこんだので、
         出来上がりはふっくら、噛み応えもいい。
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by didoregina | 2011-11-27 10:39 | ハイキング | Comments(0)

秋を探しにアルデンヌへ

マーストリヒトからアルデンヌに脚を伸ばそうとすると、それは大概ハイキングやクロス・カントリー・
スキーやサイクリングが目的なので、理にかなっているのはリエージュからヴェルヴィエを経由して
南下するルートだ。

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           秋の森は、きのこのミクロコスモス。


リエージュからすぐ南は丘陵地帯が広がり、高原の趣だ。ベルギー最高地点のバラク・ミシェルに
行けば、尾瀬を思わせる湿原に木道が整備されているし、森の中にいつくかあるダム湖を拠点にする
ハイキングも楽しい。
雪が積もっていれば、どこの村でもクロカン用のルートを整備し、カフェなどでスキーを貸してくれる。

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           樹林の間から見える緑の丘陵


一般的な観光や行楽ではなく、自然の中に身を置き、季節を満喫するなら、ベルギー東部のドイツ
国境寄りがいい。家から車で1時間弱の距離だ。
高速を降りて、うねる丘陵を行くと、緑に抱かれた村々が次々に森の中から現れる。

日曜日に、マルメディ近郊のモンテノーという村にある修道院を基点に10キロ弱のハイキングをした。
この辺りの地名はフランス語だが、マルメディ、モンテノー、ベルヴォーなど、いずれも響きからして
美しい。

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            モンテノーの修道院

前日のハイキングでバテた3人が別荘の近くを散策したいと言うので、4人ずつのグループ2組に
分かれた。
我ら健脚組は、アンブレーブ川沿いや森の中を巡るルートを選んだ。

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          アンブレーブ川(フランス語)もしくはアメル川(ドイツ語)
          森の中の水源に近いこの辺りでは、川の流れはまだ細く急だ。
          もっとずっと川下なら川幅も広くなり、カヌーができる。


モンテノーという地名は、「山と水」という意味から発したのではないかと、おしゃべりしながら
川べりを歩く。

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          ここのハイキング・ルートは、ベルギーにしては驚くほどしっかりと
          表示がされている。ブルーの菱形の標識を辿ったが、要所要所の
          木の幹に、方向を示す標識が打ち付けてあり心強かった。

急な勾配はほとんどなく、高低差も160メートル程度で、かなり楽なルートだが、変化に富み
飽きない。

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          森の中、木立の間に、こんな番所が沢山立っている。
          ハンターや森番が潜んで、動物や獲物が来るのを見張る
          ため。一箇所にあまりに沢山あるのが不思議だった。


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          森を出たら、林道の入り口にこんな表示が。
          狩猟告知:8月1日から11月30日の間、6時~9時と18時~22時


逆方向から森に入ったので、出るまでこの告知は知らなかった。午後のハイキングだったから、
銃声も聞こえず狩猟時間とは外れたが、ちょっと怖いし危険だ。もっと沢山の箇所に張り紙を
すべき。
狩猟シーズンまっさかりだから、張り紙や立ち入り禁止テープで注意を喚起している森が多い。
ここでは朝と夕刻から夜だけだが、昼間からバ~ンと銃声が轟く森もある。
以前、秋に訪れたら、オランダ中央部にあるデ・ホーヘ・フェルウェ森林公園でも銃声が響いていた。
クレラー・ミュラー美術館がその中に立地している森林公園だ。狩猟地域に迷い込んだら危険。。。
          
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              草むらにひそむ秋の精
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by didoregina | 2011-10-14 11:42 | ハイキング | Comments(4)

雪中ハイキング

クリスマス前後は、にぎやかだった。
日本から親戚が遊びに来てくれたり、クリスマス3日間は義妹の家で皆で過ごしたり、その後
友人Rがデン・ハーグからやってきた。

クリスマスには降雪はなかったが、積もった雪がまだまだ2,30センチは残っていたから、
ホワイト・クリスマスだった。

雪の町へは毎日のように繰り出したから、昨日は趣向を変えてサーベルス・ボスでハイキング。


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       シント・ヘーアトロイド村の駐車場が出発地点。
       オランダのハイキング・ルートは、教会脇や
       カフェなど広い駐車場を基点とする周遊コースに
       なっている。
       どこから始めても、道しるべを頼りに、ぐるりと
       周遊するルートを辿れば、必ず出発地点に戻る。


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       色別に、6キロから8キロくらいのコースが様々。
       牧場や林、丘陵を縫い、森を抜けたり、小川に
       沿ったり、変化に富む。

これぞと思われるコースを選んだら、その色のポールが道しるべになっているから、それを
辿ればいい。地図を持っていなくても、迷うことはほとんどない。
そのはずだったが。。。。

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       色つきポールは、雪の下に埋っていることが多く、
       なかなか見つからない。出だしから躓いてしまった。
       ほとんどまっさらな雪の上には、点々と動物の足跡が。


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       自動車道や自転車道は、積雪があってもすぐに除雪
       されるが、歩道は、街中でも雪が深かったりする。
       森の中や牧場を通るハイキング・ルートの除雪がされて
       いるわけがないのだった。。。
       ほとんどスキー場と化した雪原を、そりの跡などを辿って
       の雪こぎとなった。


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       農家の敷地にあった、木の上に建てられたお城のような
       塔のある立派な見張り小屋。森の中では、猟師が獲物を
       狙うために潜むのだが、これは多分、子供の遊び用。

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       雪中の狩人ならぬ、雪中の馬だが、ブリューゲルの絵の世界
       そのままだ。
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by didoregina | 2010-12-31 11:13 | ハイキング | Comments(6)

秋の国境の森をハイキング

少しでもお天気がよさそうだったら、すかさずハイキングに出かけよう、と思っていた。
日曜日、日本の秋晴れのようにはいかずとも、北ヨーロッパにしては上々の天気だ。
ベルギーの高原湿地帯オート・ファーニュ(車で45分くらい)がいいかな、と思ったが、
もっと近場のエーペンにある国境付近の森になった。

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         マーストリヒトから南東に連なる国境の丘陵地帯は
         オランダのスイスとも呼ばれる。
         ちょっとしたハイキング・ルートが縦横無尽にある。

当地流ハイキングは、丘陵地帯に点在する村の中から適当な場所を選び、駐車場つきの適当な
カフェに向かう。そこが出発点である。
エーペンの丘の上に立つカフェ・ヘラルドゥスフブの駐車場は、他のカフェより郡を抜いて大きいが、
好天の日曜日だから、ほぼ満杯。眺めのいいテラスも大賑わいだ。

そこからすぐの森オンダーステ・ボス(一番下の森)に向かう。
そこは、春夏秋冬、いつ来ても静かで、カフェの駐車場にあんなに沢山(100台以上はゆうにあった
ろう)停まっていた車の人たちは、いったいどこにいるんだろうと不思議に思われるほど、人に出会わ
ない。

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            枯れた羊歯が秋の気配

この森は、子供たちが小さい頃からよくハイキングに来ていたので、地図なしでそのつど適当な道を
辿っても迷いこんでしまうことはない。

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            「ここに共に永久に」と銘の入ったプレート付きの
            ベンチ。故人の名前と生年および没年が刻まれている。
            この森を愛した故人の思い出のために遺族が寄贈した
            ものと思われる。
            木が一本、ベンチの中を通っている洒落たデザイン。

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            森の中も国境が入り組んでいるので、オランダとベルギーを
            出たり入ったり。これが国境の印。
            ベルギーに入ると、森の名前がボーベンステ・ボス
            (一番上の森)と変わる。

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            小さい秋見つけた!
            小人の住処のようなキノコと
            名残の実をつけたキイチゴ。
            秋の日差しにつやつやとして美味しそう。

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            既視感のある風景。
            木洩れ日と積もった枯葉は、まるで
            『ファラモンド』のCDジャケット。

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            比較のためのCDジャケット写真。

1時間半のハイキング。針葉樹の落ち葉がふかふかの小道や、湿地や草地を横切ったり、緑の
清々しい牧草地の傍らなど、変化のあるルートである。
そのあと、カフェで地ビールかベルギー・ビールなどをいただくのが〆になる。

c0188818_16313843.jpg

            左から、オーヴァルのトラピスト、
            マレツーの修道院ビール、
            特徴あるグラスのクワック。
            上記カフェではないが、いずれも
            ベルギー・ビールの逸品。

   
         

            
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by didoregina | 2010-10-25 09:34 | ハイキング | Comments(8)

アルデンヌの森をハイキング

秋の週末をベルギーのアルデンヌの貸し別荘で過ごした。毎年の恒例行事である。
今回は、初めて子供抜きで4組の大人夫婦8人だけ。

c0188818_5511289.jpg

         傾斜と奥行きのある広い庭

金曜日は、まあまあの天気だったが、土曜日は、湿度が高く霧がかかっていた。
しかし、雨は降っても小雨程度だから、暑すぎずハイキング日和だ。

ちょっとだけ足を伸ばして、ロバートヴィルの湖を出発点とするハイキングをすることにした。

ロバートヴィルの湖はワルシュ川を堰き止めたダム湖であるが、風光明媚で水上スポーツも
盛ん。いいレストランやリゾート・ホテルが多く、家から車で1時間ほどなので、以前はよく
ハイキングに来たものだ。
しかし、2,3年前からダムの補修工事を行っているため、貯水はなく、現在は川底に元の川が
小川のように流れているのみ。この光景は始めて見たので、驚いた。

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       橋の袂のホテル・デ・バンで待ち合わせしたら、
       湖の水がなくなっていてびっくり。

c0188818_5584634.jpg

       以前は、木の生えているあたりが水際だった。

しかし、こうしてダムの下に沈む前の風景が、再び見られるというのは珍しい。
わずか2,3年で緑が繁茂して普通の川辺のように見える。自然の再生能力にも驚かされる。

ダム湖の下流は、以前とかわらぬ風景で、険しい山道だ。
滑りやすく細く傾斜が急な道をたどると、ある地点で、はっと息を呑むような景色が目の前に
広がる。

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        ラインハルトシュタイン城が、霧の中から現れた。

メルヘンの舞台そのもののようなこのお城は、ひっそりと森の中に隠れていて、
「森と泉に囲まれて、静かに眠るブルー、ブルー、ブルー・シャトー」という歌詞そのもの。
元は13世紀に遡るお城で、ここから程遠からぬドイツのアイフェル地方によく見られるような
様式の建物と、森の中の川の上という立地が、ベルギーでは珍しい。
お城の下を流れるワルシュ川は、昔々は水量も多く船も航行可能だったので、このお城では
船の通行税を徴収していたとも聞いた。

険しい山道を歩くのに疲れた頃、ねぎらうように姿を見せてくれるお城の風景は、心をほっとさせる。
それから、また、気を取り直して歩き進むと、また美しい光景が現れる。

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        急坂を下る道を辿ると、お城の下に出る。
        その脇に滝がとうとうと流れ落ちている。

この滝の水量と高度差はベルギーの中ではかなりなもので、いったいどこに源を発しているんだろう、
と思う。よく考えると、その上は大湿地帯オート・ファーニュだから、そこを通過した地下水が、ワルシュ
川が抉って形作った峡谷に流れ込んでいるのだろう。
だから、お城は本当に森と泉に囲まれた別天地にあるのだ。

湿気の多い峡谷の斜面には、きのこが沢山生えている。

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        倒木の栄養分を吸い取って生きるきのこの
        逞しい生命力

そして、約600メートルの最高地点に至ると、そこは切り立った岩になっていて、霧の合間から
峡谷の対岸が見渡せる。

c0188818_6315919.jpg


上り下りの激しい山道の約7キロほどを、2時間半かけてハイキングした。
湿気が多いので、16度くらいと気温は低いが、汗ばんだ。
ハイキング・ルートはさまざまあり、難易度と距離から好みのコースを選んで歩けるが、ベルギーの
場合、道しるべはあまり当てにならないので、地図とハイキング・ガイド・ブックは、用意したほうがいい。
このコースは何回か歩いていて、土地勘があったからよかったが、それでも地図を見て歩いていても
どっちつかずで悩ませるような道しるべに何回か行き当たった。
また、川の水が増水していて、地図にある対岸の道は水没していて歩けなかった。こんなに水量の
多いワルシュ川を見るのは初めてだ。轟々と急な流れの川に掛けられた滑りやすい木の橋を3度
渡ったが、大型犬が尻込みして立ち往生、大人4人で犬を担いで渡っているグループも見かけた。


c0188818_6485328.jpg

          別荘の庭には、こんな赤い毒キノコも生えている。

c0188818_65007.jpg

          日曜日は快晴で気温も26度以上に上がった。 
          ひねもす、庭で日光浴、サッカー、ベタンク、
          ダーツなどに興じた。
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by didoregina | 2010-10-03 23:51 | ハイキング | Comments(10)

白いお正月

大晦日の晩、パリからの帰路、ベルギーで雪が降りだした。そのまま、オランダに入っても雪は降り続き、お正月3が日は、白い世界の中だった。

雪にはめっぽう弱いオランダ国鉄を利用する気にはなれず、延ばし延ばしにしていた展覧会の最終日に行きそびれた。ナイメヘンで開かれていた「カトリーヌ・ド・クレーブの世界展」の最終日(1月3日)を、指をくわえたまま見逃した。カトリーヌ・ド・クレーブの時祷書(NYのモーガン図書館蔵)その他で構成するレアな展覧会なので、期待していたのだが、今日は雪のため行っても帰ってこれない確率が高いので、怖くて出かけられなかったのだ。
c0188818_441642.jpg

       この展覧会に行くため、1等乗車券まで買っておいたのに。。。

素直に10月に行っておけばよかったのだが、アーネムで開かれている別の展覧会と組み合わせて見に行こうと思ったのが間違い。11月は、毎週末、大学のオープン・デイに出かけ、12月は師走で忙しく、この週末が最後のチャンスだった。この後、展覧会はニューヨークに行ってしまう。さようなら、カトリーヌ、また会う日まで、逢える時まで。

それで、雪の中、家族揃ってハイキングすることにした。
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     シント・ピータースベルクはマーストリヒトで
     一番標高が高い丘。約120メートル。

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     丘の上の教会の辺りは、そり遊びに格好の坂。
     教会の向かいに、アンドレ・リューの住むお城がある。

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     丘の中腹から、マース川のヨット・ハーバーを見下ろす。
     

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     丘の上の森の、樹氷のようになった木々。

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     マース川対岸から眺めるシント・ピーターの丘と教会。
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by didoregina | 2010-01-03 20:32 | ハイキング | Comments(8)

国境の二つの森

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新年が明けて2日目。食べてテレビ観て寝るだけという繰り返しが数日続くと、日にちの感覚が麻痺してしまう。今日は金曜日?それじゃ明日からまた週末。これではいけない、体も心も弛緩しきってる。

身も心もリフレッシュするには、ハイキングだ。昨日から粉砂糖を振りかけたような雪が積もっている。国境の森へ行こう。といってもこのあたりどこもかしこも国境だ。住宅街にも国境が通っている。

出かけた先は いつ行ってもあまり人に出会わなくて野鳥のさえずりだけが聞こえる森Onderste Bos
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一番下の森、という意味で、オランダ最南端にあるから。





そして、ここから先は Bovenste Bos
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一番上の森、という意味で、そこはベルギーだ。
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by didoregina | 2009-01-02 21:06 | ハイキング | Comments(6)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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