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アムステルダムの西部開拓  オランダ一周セイリング記その3

アムステルダムまで行くのは、日帰りとはいえほとんど遠征、という感覚になる。電車で片道
(最速の場合でも)2時間半かかるからだ。そして、NS(オランダ鉄道)は週末を保線の
日と決めているので、大概迂回路を通ることになり、2時間半で着けることはめったにない。
日帰りでオペラやコンサートを鑑賞するためには、駅に着くや否や、歌劇場なりコンセルトヘボウ
なりまで一目散に直行するしかなく、わたしにとってアムステルダムのそれ以外の地域は、
今まで足を踏み入れたことのない未開の地である。

3日間、中央駅真裏にあるヨット・ハーバーに係留したので、アムステルダム探検・開拓の
いい機会だ。

アラード・ピアソン博物館で開催中の『馬  ホメロスからジンギスカンまで』という特別
展覧会へ行ってみた。
この博物館の前は、歌劇場に行く途中いつも通る。隣接して中で繋がっているアムステルダム
大学や付属博物館には入ったことがあるが、この古代博物館の見学は初めて。

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           古代ギリシャ赤絵陶器の破片。馬と少年の交わす
           親愛に溢れた眼差しが魅力的。

常設展は、エジプト、メソポタミア、ペルシャ、ギリシア、エトルリア、ローマなどの様々な
発掘品。展示数が比較的少ないから、駆け足にならずじっくり見て回れる。

特に、エトルリアの墓室内部を壁に投射したインタラクティブの展示が迫力あり。十字に線が
引かれた床に立って前後左右に動くと、その方向に合わせて墓室内に入ったかのようにヴァー
チャル見学ができるのだ。ズームしていくと、ちょっと頭がクラクラしてしまうが、面白い。

今回の特別展では、馬に焦点を合わせて、特に東西の大国(モンゴルとギリシア)での
対照的な違いを浮き彫りにしている。
ギリシアは、北部の一部を除いては山がちであるため、馬の使用は軍事的にも農耕面でも
出遅れていた。だから、実用的というよりは、富の象徴としての価値が高かったという。馬が
大々的に戦争に使用されるようになったのは、アレキサンドロス大帝の東征以後からである。
(彼は、ギリシア北部のマケドニア出身)

それに対して、広大な草原の遊牧民であるモンゴル人は、馬の扱いにも慣れ親しんでいた。
馬具や馬頭琴などの展示や、実物のパオが設置してあり、美しくかつ実用的な内装もしっかり
見られるのがうれしかった。
それから、モンゴル独特の不思議な上音が倍音のように響く発声法ホーミーも聴くことが出来た。


未開の地、アムステルダム西部にある西公園とウェスターガスファブリックまで行ってみた。
そこに行く途中のハーレマーストラートは、個性的な商店が並ぶとても楽しい通りだ。

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      チョコレート屋さんのショーウィンドーには、漁解禁・水揚げされたばかりの
      旬のニシン(ホランセ・ニュー)そっくりのマジパン菓子が。
      スヘーヴェニンヘンで初物を食べそびれた。


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      アムステルダムの西の外れ、元ガス工場の敷地が文化施設になっている。

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      緑溢れる広大な敷地内は、キャンパスの趣で、赤レンガの様々な
      建物が点々と。ここは、カフェ兼映画館。
      また、巨大なガス・ドームは、現在、多目的ホール。

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      池のほとりに並ぶ身障者用の小型車デ・カンタ。      

ガス・ドームの中に入ると、身障者用の小型車が集結していて、色々なコースを運転している。
運転実技試験の最中だろうか?

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          外にも、デ・カンタが勢ぞろい。

たまたま、車の近くにいた背の高い女性に「特別な教習か、運転実技試験なんですか?」
と、訊くと、「自動車に乗った身障者とナショナル・バレエのバレリーナたちとのダンス・コラボ
なのよ。6月下旬にここで公演します。」と言って、脚が不自由なその女性は自らデ・カンタ
まで歩いて、フライヤーを何枚か持ってきてくれた。「めったにない企画だから、観に来てね」
と言われると、コンテンポラリー・ダンス・カンパニーを学生時代は主宰していて、ダンス教師の
資格を持つダンスおたくであるHは喜んだが、あいにく出張の日程と重なるので悔しがった。


デ・カンタとバレリーナたちによるダンス・リハーサル。
         
その日たまたま見たリハーサルは、デ・カンタのみのダンスだったが、驚いたことに、このコラボの
ドキュメンタリー番組が4回にわたってTV放送された。


          トレイラーの声の主、最後の方に登場する赤いスカーフの
          女性が主催者で、私たちにフライヤーを分けてくれた人。


こんな風に、ちょっとアルタナティブでクリエーティブな人びとが集まるこの界隈が、とても
気に入った。
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by didoregina | 2012-06-27 09:06 | 旅行 | Comments(4)

中世・ルネッサンスの細密画を観るため、パリまでバスで日帰り旅行

5月最後の日に、パリまでの日帰り旅行を決行した。
今回の目的は美術展2つで、オペラ鑑賞の予定はないから、宿泊する必要はない。

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             目指すはルーブルと国立図書館

リエージュもしくはブリュッセルからのタリスを利用すれば、パリはすぐで日帰りも楽々だが、
直前だと料金はかなりの額になる。
それで、目を付けたのは、バス旅行である。東名バスみたいなもので、往復35ユーロ。
行くかどうか迷って、決めたのは10日を切っていたのでオンライン予約ができず、手数料
6ユーロが加算された。電話口ではロイヤル・クラス・シートを勧められた。12ユーロ増しだ。
総額53ユーロになったのだが、それでも、タリスの片道料金よりも安い。

なぜ直前まで躊躇していたのかというと、出発時間が午前4時で、戻ってくるのは午前2時
過ぎという正にほぼ24時間存分に使うというスケジュールだったのと、こういう格安ツアーを
利用するのはパワーのある若者ばかりではないかという気がしていたからだ。

午前4時15分前に集合場所のマーストリヒト駅前に着くと、若者グループがたむろしている。
そんな時間の駅前にいるのは、麻薬ジャンキーやディーラーはたまたホームレスなどの
怪しげな人々じゃないかと心配していたのだが、それは杞憂で、そんな時間に起きていられる
ほど元気なジャンキーやホームレスなどは存在しないのだった。

バスの中にはすでに、他の集合場所から乗った人々が座っていた。
2階建てのダブルデッカーの1階がロイヤル・クラスで、サロン風にゆったりとして座席数は20
だから、ビジネス・クラスみたいなもの。オランダ人仕様で前後の幅も広いから、リクライニングに
すると足台に足が届かないほど。
2階は通常料金のエコノミー・クラスで、1階の倍の人数が座っていたのではないかと思う。
1階ロイヤル・クラスのメンバーは、落ち着いた夫婦連れ2組と、中高生の子供三人の五人
家族と大人三人の家族とわたしだけで、隣席には誰もいなくてくつろげる。

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             乗降場所は、コンコルド広場

途中、2時間おきに、ベルギーのモンスとパリに入る直前のSAで休憩。9時ごろにパリの
環状道路に入った。
しかし、そこからが渋滞で、しかも、エッフェル塔、凱旋門、オペラ座その他の名所巡りも
してくれて、コンコルド広場でようやくバスから下ろしてくれたのは10時半に近かった。
帰りは、夜8時15分に集合だ。

まず目指すは、ルーブルである。目的は、シュリー翼で開催されている、『ベリー公の美しき
時祷書展』鑑賞だ。


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       ルーブル内のカフェ・リシュリューからの眺めは最高。

ルーブルに並ばずに入場する方法の情報を集めて、実践に移してみた。
すると、前売り券やパスなしでも、本当に全く並ばずに入れるのだった。ルーブル付属美術校
の並びにあるライオン門は、とてもひっそりとしていて、知る人ぞ知る入り口である。
手荷物検査もチケット窓口も、前に人がいない。ほぼ一瞬にしてルーブルに入場できた。

しかし、ルーブルは広い。ゆっくりと名画を鑑賞しているとシュリー翼の特別展会場の場所が
わからなくなった。係員に聞いても知っている人は少ないようだ。何度も違う翼や階に行かされ
て、迷いながらようやく特別展示室に入れた。

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時祷書から47葉がばらされて一挙に観ることができる、世紀のご開帳ともいえる展示で、
ランブール兄弟の驚異的な手わざの細密画の数々は、貴石のごとく光を放って輝いていた。
彼ら好みのノーブルなブルーと抹茶色に近い若草色の美しさが目にしみる。

絵のテーマとしてより面白みを感じたのは、聖母マリアの生涯やキリストの受難などの聖書の
内容をストレートに描いたページよりも、世俗的な場面や、後の時代の聖人を題材にした絵だ。
聖マルティノスやシャルル・マーニュ、聖ルイ王などの騎士姿に惹かれた。わたしは甲冑の人物
像フェチでもある。

貴族は皆、優美な姿で佇み、纏った服のドレープが浮き彫りになったような質感と、背景の
霞んだシャトーなどのデリケートな描き方の対比が素晴らしい。
まるで平安王朝の絵巻に見られるような引目鉤鼻のように類型化された表情が特徴的で、
このような描き方が東西で見られることが私的な新発見だった。


思う存分ランブール兄弟の細密画を堪能したあと、1時過ぎに遅いブランチ。
エレベーターで一緒になったカフェのギャルソンが運んでいたプチ・パンが美味しそうだったので、
その階で降りてみると、アンジェリーナがルーブルに出店しているカフェ・リシュリューがあった。
カフェのテラスは、リシュリューなどの彫像に囲まれ、目の下はガラスのピラミッド、その先に
カルーゼル門、そしてはるか彼方にエッフェル塔を見晴るかすリッチな一画だ。

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         カフェ・リシュリューのあるリシュリュー翼には枢機卿他重臣(?)の彫像が。

隣に座っていたアメリカ人親子の食べていたサラダが美味しそうだったので、訊いてみると、
シーザーズ・サラダとフォアグラのサラダであった。後者の方を選んだ。22ユーロは結構な
お値段であるが、朝食はスルタナ・ビスケットとコーヒーだけだったから、野菜たっぷりのサラダが
胃に心地よい。フォアグラをトーストと例のプチ・パンにたっぷり載せて白ワインと共にゆっくりと
いただいた。


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         フランス国立図書館は、開いた本の形のガラス張り高層ビルで
         4棟が向かい合って建っている。

食後は、フェルメールの絵2点に挨拶してから、フランス国立図書館へ直行だ。
ミッテランの建てた新しい図書館へ通じる地下鉄は、確か初の無人運行で、完成したばかりの
頃、最前列車両に子供達と乗り込んだ覚えがある。

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             こちらでは、フランドルの細密画展

この日は、丁度図書館のオープン・デイで、展覧会の入場料はタダだった!なんとありがたい。
そのためか、こういうマイナーな展覧会にしては、会場はかなりの盛況である。
こちらの展示は、ベルギー国立図書館との共同展覧会で、双方のお宝である中世から
ルネッサンスのフランドル地方の写本を集めて見せている。図書館所蔵の本であるから、
綴じた本のままで、一度に見ることができるのは開いたページのみ。

ルーブルでは、修復のため綴じた本を解いたものを絵のように壁に掛ける形だったが、
こちらは、ガラスケースの中に90度の角度で開いた本のページが展示されているのを上から見る。
集めてある本の数は驚異的で、それぞれ見開き1ページしかみられないが、たっぷりと堪能できる。
そして、それぞれに大体1人ずつの客がへばりついているという具合だ。

細密画としては、ランブール兄弟の優美かつ驚異的な筆致に及ぶものは少ないが、時祷書に
限らず大型の本も多く、最盛期のブルゴーニュ公国のビブリオフィルたちが金に物を言わせて
作らせた素晴らしい本の数々が展示されている。一挙にこれだけの写本が観られる機会も
めったにあるものではない。
お宝ばかりのこの部屋で、ガラスにへばりつくようにして食い入るように見つめた。


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      一番のお気に入りは、ファン・デル・ウェイデンの絵を基にした
      ブルゴーニュのフィリップ善良公を描いた『エノー年代記』のこのページ。
      この展覧会では、ファン・デル・ウェイデンが細密画も描いたような扱い。
      時代が下ると、細密画のテクニックもさらに発達し、人物の表情が画一的
      でなくルネッサンス的に個性が表わされるようになる。


一日でかなりの数の本物の写本・細密画を観ることができ、大満足だった。
図書館からセーヌ川を渡って、対岸のベルシーまで歩く。

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        セーヌ川もパリなのにこの辺まで来ると、まるでマーストリヒトそっくりののどかさ。


夕食には、オペラ座界隈の日本食レストランで冷やし中華を食べた。
今まで、パリで日本食を食べたことがなかったので、本物となんちゃっての店の違いが判らず、
外に張り出されたメニューと店の名前から本物だろう、と判断して入ったら、「冷やし中華」という
日本語も通じない。外のメニューに写真があるアレ、と説明したら「ああ、フォー・フロワね」と
ここもヴェトナム人によるなんちゃって日本食であったが、麺も薄焼き卵も焼き豚も茹でたて・焼き
たてで、ぴりっとしたタレの味もとてもよかった。冷やし中華は7ユーロ50セントで、サービスの
水は飲み放題だから、悪くないしとてもお安い夕食だ。


バスは、乗客は定刻前に来て待っているのに、渋滞で30分遅れて来た。夜9時ちょっと前にパリを
去り、マーストリヒトには予定通りの午前2時半に着いた。充実の一日である。
また気になる展覧会があったら、次回もバスでパリに日帰り旅行に行こう、と思う。
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by didoregina | 2012-06-18 23:28 | 旅行 | Comments(10)

真夏日のデルフトでランデブー

ブログ友のgalahadさんと、ヨーロッパ遠征中のとある一日デルフトでお会いした。

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         新教会脇にある、『牛乳を注ぐ女』の彫刻

駅前が大工事の最中で、迂回路がわかりづらく、なかなか駅から出られなくてあせる。
町の中心にある市庁舎と新教会が向かい合って建つマルクト広場に向かう。
丁度、市の立つ日で広場は大賑わいである。

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         新教会前に建つ国際法の父グロチウスの像。頭に鴎、足元に鳩。

そこから、まずは、フェルメール・センターへ。
デルフトといえば、日本人にはフェルメールの町であろう。しかし、彼の作品はこの町
には、全く残っていない。でも、センター内にはかなり安っぽいが全作品のコピーが
並べられている。これらを観ると、世界の美術館に散らばる全作品を観て回る行脚をして
いつか制覇したいものだという意欲が湧いてくるのが不思議だ。

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         光の加減も絵(ダブリンにある手紙を書く女と召使)そっくりの
         写真が撮れるコーナーで。

ヨーロッパの主要美術館にあるものは、実物を何点かすでに見ているが、今回、特に観て
みたいと思ったのは、NYにある『眠る女』とワシントンDCにある『赤い帽子の女』だ。
どちらも、妙にモダンな印象派風の作品である。

デン・ハーグにあるマウリッツハイスは現在、修築のため閉館中で、主だった作品は
ハーグ市立美術館に移されているのだが、『真珠の耳飾の少女』は日本へ出張中。
『デルフトの眺望』は、かろうじてデン・ハーグに居残っている。

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        センターの窓からスクリーン越しにマルクト広場を望む。
        カメラ・オブスクラ風のイメージ。

センターのあとは、フェルメールの記念墓石のある旧教会へ。教会に足を一歩踏み入れると
涼しくてほっとする。ほとんど真夏日である。
この教会には、フェルメール以外にもオランダ黄金時代の国士・名士たちのきらびやかな記念墓
がある。

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        海軍提督マールテン・トロンプ(1598-1653)
        スペインとの80年戦争や英蘭戦争で活躍。大砲の上に横たわる像。

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        海軍提督およびオランダ西インド会社長官ピート・ハイン(1577-1629)
        彼もまた80年戦争で活躍。像はマットのようなものの上に横たわっている。

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        デルフト出身の微生物学者アントニー・ファン・レーウェンフック(1632-1723)
        顕微鏡による観察で微生物を発見。フェルメールの『地理学者』および
        『天体学者』のモデルの男性らしい。

外に出ると兎に角暑い。
水の上ならば、堀のような運河でもまずまず涼しいので、ランチは水上で。

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        浮き橋のような船のような水上テラスがデルフトには何軒かある。
        暑い日には、まるでオアシスだ。

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        デルフトの地ビール2種。右は白ビール。左のスタウトはコーヒーで
        味付けされており、盛時の東インド会社・西インド会社の残り香を偲ぶ。



 
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by didoregina | 2012-05-27 11:01 | 旅行 | Comments(10)

住人感覚のデン・ハーグとスヘベニンゲン

昇天祭の休日には、Rのヨットでゼーランドの東スヘルデをセイリングの予定だった。
しかし、天候が優れない。最高気温12度くらいの予報だったので、暖房設備のないRの
ヨット(クルーザー・タイプではあるが)での寝泊りはあまりに寒そうだ。

それでセイリングの代わりに、Rの住むデン・ハーグに遊びに泊りがけで行くことになった。
独身貴族である彼の住居は、日本大使館と市立美術館のほぼ中間にあり、中央駅とスヘベニ
ンゲン海岸を結ぶトラムの停留所がドアの前という素晴らしい立地だ。1896年建造のアパルト
マンの一階(庭付き)と二階を繋げて1人で住んでいるので、便利な上、スペースは有り余るほど。

中央駅横の大きな公園マリーフェルドは、インドネシアのお祭りで賑わっていた。
そこから、観光客がほとんど来ないデン・ハーグの静かな小道を散歩した。
住人による案内で町を歩くと、観光とは視点が異なるから、ガイド・ブックには載っていない別の
面を発見できて楽しい。

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      エッシャー美術館の裏辺りはとても静かで、まるでデルフトのよう。

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      小さな運河にかかる橋の上がテラスになっているカフェで昼食。

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       デュヴァルから出たエキストラ・ホワイト・ビール Vedett。
       しかし、ほとんど濁っていず酸味もなく、ドイツのヴァイツェンと
       ピルスの中間のような感じ。


町を散策した後は、自転車でスヘベニンゲンまでサイクリング。
Rの家の前の道を真っ直ぐ自転車で行くと、5分くらいで港に着く。

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昔は漁港や荷揚げの港として賑わったが、現在は、ヨットのほうが優勢だ。
4月に北海でヨット・トレーニングを行った主人も、イギリスに渡る前このハーバーに係留した。

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     丁度、46フィートはありそうな大きなヨットが入港してきた。
     (そのヨットの後ろにある建物のレストランで夕食。)

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        港や海岸や堤防の突端までサイクリング。

Rがヨット用に買った折りたたみ式自転車は、頑丈な作りでしっかりした乗り心地の優れもの。
重いが折りたたむとコンパクトになるので輪行にピッタリで、電車への持ち込みもタダ。

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        堤防の突端は港の入り口で灯台が。その向こうに霞むのは北海を行く船。


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        ヨット・ハーバーまで戻って、ヨットを眺めながらテラスで夕食。

夕方、一日の航海を終えヨットを入港し終えてほっとした表情の人たちが、日に焼けた顔で
桟橋を歩いているのがテラスからよく見える。
今回、わたし達はヨットではなく自転車でヨット・ハーバーまで来たのだが、ヨットから陸に
上がってうきうきと歩く人々の充実感の漂う顔を眺めるのは楽しく、彼らの満足感がこちらにも
伝わってくる。

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       このレストランは、デン・ハーグ市内にあるベルギー・ビール専門カフェ
       Rootzの経営で、こちらにもベルギー・ビールが70種も揃っている。
       Rootz at the Harbour 別名Belg van Scheveningen(スヘベニン
       ゲンのベルギー人)というからには、料理も満足できる。


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       ブリュッセルの「小便小僧」に対抗するアントワープの「いけない子」
       Deugnietという名前のビールのラベルは怪しげ。。。


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        3コース・メニューは、各コース数種類から選べて25ユーロとリーズナブル。
        前菜は別々のを選んだ。向こうはカルパッチョ、手前はグリル野菜のサラダ。

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        主菜は、3人ともスヘベニンゲン風魚鍋にした。

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        寒くなったので、デザートはレストランの中で。クレム・ブリュレ。


ビール・ニューで確認したら、先々週ブリュッセルでは6ユーロもしたシメイは、ここでは4ユーロ
60セント。納得いく値段である。
各料理に合うビールとワインが品書きには書いてあるので、メインの魚料理にに合うビールを頼むと、
「魚料理には、ビールは合いません。」とビール専門のレストランなのに白ワインを勧められた。
グラスなら、ビールより安いくらいである。

実は、メインを食べ終えて会計を頼んだら、レシートには3コース・メニューとあった。
「デザートは注文してないのに」と文句を言うと、「2コースだけでも同じ値段です。デザートは
サービス料金なんです。それでは、コーヒーでもいかが?」と訊かれたので、「中でデザートを
食べる!」と断固たる調子で宣言し、クレム・ブリュレとレモン・タルトを持ってこさせた。「お客様は
典型的なオランダ人ですね」(つまりお金には細かい)と言われてしまった。
ベルギー人らしい給仕は1人もいなかったが、皆とてもフレンドリーで、客も給仕もお互いずけずけ
言い合えるのがオランダらしくていい。
ブリュッセルのグラン・プラス周辺だと、なんだかどこでも給仕は慇懃無礼で、そのくせ観光客と
見ると誤魔化してふんだくろうとする輩が多いような気がする。
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by didoregina | 2012-05-18 23:45 | 旅行 | Comments(6)

雨のジーリックゼー

ゼーランドのイースター週末のお天気は冴えなかった。
土曜日は、それでもなんとかフェーレ(片道7キロくらい)までサイクリングに行けたようだ。
我が家とおばあちゃんと義妹一家は皆、金曜日から別荘に入っていたが、わたしだけ仕事の
ため、ゼーランドに着いたのは土曜の夜だった。
日曜日同様、月曜も雨模様である。
車でジーリックゼーに出かけることにした。
この町を訪れるのは3度目だ。
しかし、ヨットで町に入るのと車で行くのとではアプローチの方向も仕方も異なる。

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       車でなら、町の中心へは、教会などの塔を目指せばいい。
       

ジーリックゼーは、ゼーランドの一番北にあるSchouwen-Duiveland 島の南に位置する。Oosterschelde(東スヘルデ)に面し、中世以来、北海のタラ漁で栄えた町だ。
今は、東スヘルデといえば、ムール貝と牡蠣の養殖で有名。

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東スヘルデと運河で繋がった旧港が町の中心に残る。
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        平底の木製船が多くもやい、野外博物館の様相を呈する。


旧港の先には、跳ね橋。
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Zuidhavenpoort (南港門)
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門の外側の堀にも跳ね橋がある。
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外堀は、現在、ヨット用の港。
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5年前の5月休みに、ヨットでゼーランドを回ったとき、この港にも係留した。
天気のいいオランダのGWだったので、港は満杯。ヨットは3,4列にもわたってもやうので、
慎重を要した。
イースター時期は、まだまだ寒いので、帆柱もあまり見えず寂しい風景だ。

その晩、マーストリヒトに帰ると、デン・ハーグに住む友人Rから電話があった。ヨット友である。
彼とは年に1,2度会うのだが、5月のキリスト昇天祭の週末に、Rのクルーザー・ヨットで
ゼーランドをセイリングしよう、という話が絶妙のタイミングでまとまった。


       
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by didoregina | 2012-04-11 11:34 | 旅行 | Comments(4)

ゼーランドのイースター

今年の復活祭は、晴天に恵まれた去年とは打って変わり、雨模様で底冷えのする週末だった。
借りた別荘からは砂丘が目の前すぐに迫り、階段を上がれば海が臨める。

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 半そで・半ズボンだった
 去年のイースター

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  世界は神が創り給うたが、
  オランダはオランダ人が
  造った。












  砂浜遊びの定番はダム作り。
  治水技術は、こうして学ぶ(?)












  満干の差が激しい北海の
  復活祭の頃は、潮位も
  上がる。一日がかりで造った
  ダムも波に流される運命だ。









今年は、なんと、外に出るにはダウン・ジャケットが必要なほどの寒さだ。
海岸に出ても水には近づけない。
ゼーランドの愛らしい町々の名所巡りをすることにした。

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        州都ミドルブルフの市庁舎(1452 - 1520)  ゴシックなのにかわいい。
        現ロースフェルト・アカデミー。市庁舎として使用されるのは結婚式の間のみ。


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       ミドルブルフ市中心部にある修道院の広い中庭。
       1127 年の創建から建て増しを続けた教会と修道院の建物が回りを
       取り囲む。数えると全11面で、角ごとに11の塔が。
       1574年、ミドルブルフはオラニエ公ウィレムによってカトリックのスペイン
       支配から開放され、(カトリックである)修道院の僧は追放された。
       以後は、州議会、古文書館、博物館など様々な公共の用途に。
       

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            修道院のハーブ・ガーデン。薬用および料理用。

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   1607年建造のKloveniersdoelen(銃士訓練場)は、 フランダース・ルネッサンス様式。


街角の素敵な玄関 
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素敵な玄関 その2
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寒くてもアイスクリーム
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            アイスクリーム屋の外にある椅子
           




  
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by didoregina | 2012-04-10 09:59 | 旅行 | Comments(0)

アーヘン名物とクリスマスマーケット

熟女4人でアーヘンに遊びに出かけた。マーストリヒトから車で30分の距離であるが、
国境を超えるので一応旅行カテゴリーに入れてみた。
数年前は週に2度、仕事に通っていた町であるが、最近はほとんど行っていないので、
新鮮味すら感じられ、しかも、アーヘンは初めて、という人がいっしょだったので、ちょっと
観光気分だ。

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         アーヘンといえば鉱泉。硫黄のにおいが漂う。

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            街中いたるところに、ブロンズ製の噴水がある。

そして、予想外にも、今日からクリスマスマーケットが始まっていた。
朝10時半頃に着いたら、丁度、店を開き始めているところだった。

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       大聖堂脇の広場のクリスマスマーケットではアーヘン名物プリンテン
       (硬くて噛み応えがねっちりしたクッキー)そっくりの大型デコレーションに
       度肝を抜かれた。


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       アーヘンといえば、シャルルマーニュの宮廷が置かれた町である。
       敷石の間に埋め込まれたシャルルマーニュのサインを模ったメダル。
       デザイン的にも優れたサインなので、このロゴをモチーフに使った
       エスプレッソ・カップやマグ・カップは、お勧めのお土産だ。

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         アーヘンの大聖堂は、シャルルマーニュの元宮廷礼拝堂。

久しぶりに(一体何年ぶりだろう?十年ぶりかもしれない)大聖堂の中にも入ってみた。
入場料はいまだに無料だが、内部写真撮影には1ユーロとられる。(自己申告ではなく徴収制)

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       クーポラの周りは八角形の外壁で、内側は多層で様々な要素が
       ミックスされた複雑な造り。3層の天井は全てまばゆいモザイクで
       飾られている。

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         金ぴかの説教壇には(半)貴石が埋め込まれている。


聖堂から市庁舎に向かう途中、新しい紅茶屋さんを見つけた。varieThéという名の店で、
クスミやダマンのほかLovやオリジナルの紅茶が揃っていて、ゆったりしたインテリアや店構えが
とてもおしゃれである。
色々と香りをテスターで嗅いでから、オーガニックのオリーブの葉っぱにレモングラスとジンジャーの
入ったさわやかなお茶(オリーブなのにお茶と呼べるのか疑問だが)に決めた。
オーナーは若くて美しいベトナム人女性で、接客も非常にフレンドリーだ。かわいいオリジナルの缶は、
2週間後に入荷とのこと。エルメス・オレンジその他6色揃うという。

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           100度のお湯で3分淹れてから葉っぱは
           取り出すこと、とパッケージに書いてくれた。


また、アーヘンにもノイハウスのお店があるのを発見。実は、2週間ほど前にブリュッセルのノイ
ハウスでお茶2種を売っているのを見つけ、フラワー入りのフルーツ・フレーヴァー・グリーン・ティー
East of Edenが欲しくなった。缶のかわいさとネーミングとフレーバーの組み合わせに惹かれた
のである。しかし、ブリュッセルの店ではショーウィンドーに飾ってあるのみで在庫が切れていた。
そして、ショーウィンドーのは、頼んでも売ってくれなかった。

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         ブリュッセルに行く予定の人に頼もうかと思っていたほど未練があったので、
         アーヘンでそのお茶を見つけたのはうれしかった。100グラム缶入りで
         8ユーロという値段が信じられないほどグー。


お昼ごはんは、市庁舎裏のクリスマスマーケットで。ドイツのクリスマスマーケット名物である
フラムクーヘン(それともラインラント限定?)の屋台で、作りたて・焼きたて(注文を聞いてから
延ばした薄いピザのような台にクレム・フレシュとトッピングを乗せて焼いてくれる)アツアツを食べた。

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           サーモンとディルのフラムクーヘン。5ユーロ50セント。


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             市庁舎裏にも巨大なプリンテン像が。。。

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             ケーキ屋さんの前の街角にもプリンテンを抱いた
             女の子の銅像。実際のプリンテンは、もちろん
             こんなに大きくない、ジンジャーマン大である。

プリンテンには、名物に旨い物なし、ということわざが通用すると思う。少なくとも、日本への
お土産に買わないほうが無難であろう。アーヘン市内には、いたるところにプリンテンを売る
店があり、見た目は美味しそうだからつられて買ってしまうかもしれないが。

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         観光とショッピングを楽しんでいると、いつの間にか、夕闇が迫ってきた。
         平日の昼間だったので、クリスマスマーケットも混んでいず、いろいろ
         冷やかしながら観て回れたし、フラムクーヘンも並ばずに食べられた。
         なにより、女同士だとショッピングもウィンドーショッピングも楽しい。
           



       
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by didoregina | 2011-11-18 23:08 | 旅行 | Comments(6)

ウィーン土産

旅行先でお土産を買うということをしなくなって久しい。虚礼を好まぬオランダの質実剛健な
生活に慣れたせいだ。
せいぜい買うとしたら、その土地の名物の食品を少々。または、文房具品やキッチン用品などの
実用品を自家用に買うのみだ。

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          ウィーンは帽子の似合う大人の町

土産というのとは違うが、家族でコレクションしているのは、52枚もしくは54枚の絵柄が
それぞれ異なるトランプのカードで、旅先で面白いものを見つけたら記念として買う。
しかし、なかなかおいそれとは買いたくなるようなトランプは見つからない。

今回は、アルベルティーナ美術館のギフト・ショップで、これは、と思うものを見つけた。
表側が古今の画家の自画像シリーズになっているものだ。これはなかなかいい、と思ったのは、
カードの裏側は全て、フェルメールの『絵画の寓意』もしくは『画家のアトリエ』と呼ばれる
絵の後ろ向きの画家の絵柄になっているからだ。フェルメールの自画像はない。
そして、ジョーカーはファン・ゴッホ。
トランプのカード遊び以外にも、コレだ~れだ?とクイズにも使える。

ギリシャ神話シリーズとか、灯台シリーズとか、ヨット・シリーズとか、現代建築シリーズ
とかの自分の趣味に一致し、かつ絵柄の異なるトランプを旅先で見つけるとうれしい。

たまに、一枚一枚絵柄の異なるトランプを集めていることを知って、お土産に買ってきてくれる
奇特な人もいる。つい最近も次男の友人が、アメリカからアルカトラズの監獄ルールという
シリーズのトランプをお土産に買ってきてくれた。絵ではなく文なのだが、一枚一枚のカードに
監獄の規則が書いてある。

もう一つウィーン土産をユリウス・マインルのお店で買った。
グラーベンにあるこの店は、高級スーパー兼デリカテッセンで、食料品なら何でも揃う日本の
デパ地下みたいな感じだ。だから、ウィーンらしいというよりも世界中のものが置いてあって、
う~ん、イマイチ個性に乏しいと思っていたら、紅茶のコーナーにオリジナルを見つけた。

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Michiko Meinl Tee という名前もパッケージ・デザインもいい。
わたしが選んだのは、その中でもずぱり、Michiko's Lieblingstee(ミチコのお気に入りティー)
オレンジ・ピール、オレンジの花、バラの花びら、そしてルイボスも入った紅茶。花の香りは
ほとんどしないし、甘いフレーバーもない。

そして、ミチコとは誰だろう、という疑問に、お店の人は、「日本の歌手で女優でもあり、
マインル家当主と結婚し、戦前の社交界の花形だった人」と教えてくれた。
後で調べると、田中路子さんのことだった。
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by didoregina | 2011-11-06 23:56 | 旅行 | Comments(10)

ウィーンのカフェめぐり

ケルンから乗ったオーストリアン航空の機内誌に、ウィーンのカフェ特集が載っていた。
老舗のカフェやコンディトライ付属のカフェなど色々ピックアップされている。

1日目のSperlに続いて、単独行動だった2日目午後は一人でOberlaaに入ってケーキと
コーヒー(メランジュ)。
コンディトライ付属のカフェは、椅子とテーブルの配置がせせこましく落ち着けない。

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          お約束のメランジュとコアントロー・トルテ。

早目の夕食の後、オペラ鑑賞後の夜食用にコンディトライAidaでケーキを買った。
売り子の東洋系のきれいなお姉さんは、機内誌にも載っていた人だ。ここのカフェものん
びりするにはちょっと難ありだから、テイクアウトしてホテル中二階のラウンジ(セルフ
サービス)でのお茶受けにすることにした。

3日目は、町の中心部を歩き回っているうちに、sarahoctavianさんと「行ってみたいね」
と言っていたカフェCentralにぶつかった。もう少し歩いてからお昼にしよう、と12時頃
戻ってくるとウェイティングの人が2組いた。広々した店内だが、のんびりとねばる人た
ちが多いので、少々待たされたが、なんとかお昼は食べられた。

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        創業1876年。20世紀始めにはトルストイ、フロイト、
        シュニッツラーなどが常連だったという。

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        かぼちゃのスープに魚のコロッケ付きの軽食。

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        シシーっぽい人の肖像画も。


一足お先に電車でミュンヘンに帰ったsarahoctavianさんを見送った後、地下鉄カルルス
プラッツ駅の入り口に近いカフェMuseumで、ウィーン最後のメランジュとケーキで〆た。

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        創業1899年。アドルフ・ロース設計で、クリムトやシーレ、
         ココシュカなどの画家、ムジールなどの文筆家、ベルクなどの
         作曲家、ロース、オットー・ワグナーなどの建築家に愛された。

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         コーヒーはユリウス・マインルのもので、カップが可愛い。
         
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         マロン・トルテで満足。名物のマロン・ブラッテはあまりの
         大きさに恐れをなして注文しなかった。次回再訪したときに。

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         1931年のロースのインテリア。


今回は主に老舗カフェやコンディトライに入ったのだが、前回ランチを取ったMAK(応用
博物館)にあるカフェ・フェストランのインテリアはトレンディーで気に入った。食事も
手ごろな値段で、なかなかおしゃれな内容であった。


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         レストランの奥の方は、とても落ち着ける。

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         大きなガラスの天窓から差し込む光が眩しい。

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         小さなベランダのコーナーもあり、占有できる。


ウィーンのカフェは、長居にもってこいのゆったりしたソファのような椅子がテーブル
毎にコーナーのようになった作りのところが多かった。次回行ってみたいカフェもすでに
頭にはあるから、楽しみ。



       
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by didoregina | 2011-10-31 07:05 | 旅行 | Comments(2)

アントワープの隠れ家レストラン 't Hofke

先週の日曜、アントワープに出かけた。
午前中は新しくできた博物館MASに行き、午後からブローのオペラをマチネで観賞して、
夕方から町の中心に繰り出した。
ルーベンスの銅像のあるグルン広場に行ってみたら、特設ステージや様々なテントが立ち
並び、何かのお祭りのようだ。

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       町の中心の広場グローテ・マルクトに立つブラーボ像

グローテ・マルクトも同様にお祭り騒ぎの様相を呈している。オランダと同じくアウト・
マルクトをやっているのだった。アウト・マルクトとは、劇場、コンサート・ホール、
オケ、劇団、その他の文化エンタメの市(いち)のことで、新シーズン開幕前のPRを行う。
モネ劇場、ボザール、アニマ・エテルナ、フラームス・オペラ、その他各種のテントが出て
いて、客寄せに余念がない。プログラム・ブックやフライヤーその他を配ったり、メルマガ
講読の登録などが、主な活動のようだった。広場の特設ステージでは、オケやソリストの
生演奏も行われていた。

アントワープは初めての子供達を連れて行ったので、町の中心の見所を回った。

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           アントワープの聖母大聖堂


久しぶりのアントワープの中心部では、昔は沢山あったベルギー郷土料理や魚料理のレスト
ランが大分少なくなって、タイ、ギリシャ、イタリア、などの安い観光客向けの店がやたら
と目に付く。
ベルギーに来てエスニック料理は食べたくない、と子供達が言うので、かなり長い時間をか
けて、ベルギー料理のレストランを探した。観光的でない店というと探してもなかなか見つ
からないのだ。
もう疲れてしまった頃、「建物を通り抜けた先にビストラントあり」という看板を見つけた。
なにかぴんと来るものがあった。建物を通り抜けた先の路地の奥のそのまた奥にある、ビス
トロとレストランの中間のような店「ト・ホフケ」があった。メニューを見ると、なかなか
よさそうだ。

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          風情のある隠れ家レストラン 't Hofke

中は恐ろしく狭く、24人くらいで満員だ。小さなテーブルが絶妙の間隔で並べられて、一旦
座ったらもうほとんど身動きはできない。床の石が平らでないので椅子はがたつく。観光客
らしい人の姿は(私達以外)全くなくて、ベルギー人の(中高年)カップルがほとんど。
(トイレは中庭に出て別のドアから。地下にも同じキャパの部屋がある。)でも、誰かの家に
招かれたようで居心地は満点だ。

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        鴨の胸肉ロースト。甘酸っぱいソースにサラダ。
        別皿にグラタン・ドーフィノワ(ジャガイモのグラタン)付。

きれいにロゼに焼かれた鴨の胸肉の量がとても多くて、食べきれない。1週間菜食だったのに、
この一皿で1週間分の肉摂取量を取り戻した感がある。21ユーロ。
子供達は、ストーフ・フレース(牛肉の煮込み)とフリットという典型的ベルギーの家庭料
理を注文したが、これも食べきれないほどの量の肉だった。赤ワインとトマト・ピューレの
味付けの煮込みで、ブフ・ブルギニョンみたいなもの。15ユーロ。

調理も接客も皆、比較的若い女の人達の店だが、味付けはおふくろの味的でしっかり濃厚な
ソースが懐かしさを感じさせる。次回はここで小海老のクロケットを試したい。

聖母大聖堂正面からまっすぐ行った角にあるアントワープ大学ショップの隣の建物から入って、
迷路のような路地と中庭を通った奥にある。Oude Koornmarkt 16  うまく見つけられたら、
ぜひ。




    
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by didoregina | 2011-09-03 17:36 | 旅行 | Comments(2)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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