カテゴリ:クイーン( 4 )

Flick of the Wrist クイーンで英語のお勉強

アルチーナさんのブログ記事を読んで、すぐに頭に浮かんだ曲(歌詞)がある。
mesmerizeという単語が出てくるクイーンの歌といえば、Flick of the Wristである。
中学2年の時に、彼らの3枚目のアルバム「シア・ハート・アタック」がリリースされた。シングル「キラー・クイーン」に悩殺されたので、アルバムをすぐに買い、聴きまくり、いっしょに歌いまくり、歌詞を覚え、歌詞を自分で訳しては英語の先生に見てもらったりした。
こうして、中学・高校時代は、主にクイーンやELP、キング・クリムゾンなどの(ロックとしては)高踏的な歌詞から、英語をお勉強したのだった。
若い頃に覚えたものは、なかなか忘れないものだ。今でも、特定の単語や言い回しで思い出すことが多いのは、クイーンの歌からのものが多い。
しかし、この単語の語源がメスメルだということは、今まで知らなかった!かっこいい言葉だとは思っていたが、催眠術学の権威である人物名から派生した動詞だったとは。

この曲は、シングル「キラー・クイーン」のB面に収録されているということも、知らなかった。
アルバムでは、「テニメント・ファンスター」「フリック・オブ・ザ・リスト」「谷間の百合」と途切れなく続くのがかっこいいのだが、シングル版では、エンディングが唐突なのが、残念。



でも、スライド・ショーの写真は、当時のものを非常に上手く集めて構成してある。来日時の写真もあって、元祖クイーン・ファンなら感涙モノ。

Flick of the Wrist

Dislocate your spine if you don't sign he says
I'll have you seeing double
Mesmerize you when he's tongue-tied
Simply with those eyes
Synchronize your minds and see
The beast within him rise

Don't look back
Don't look bask
It's a rip-off
Flick of the wrist and you're dead baby
Blow him a kiss and you're mad
Flick of the wrist - he'll eat your heart out
A dig in the ribs and then a kick in the head
He's taken an arm and taken a leg
All this time honey
Baby you've been had

Intoxicate your brain with what I'm saying
If not you'll lie in knee-deep trouble
Prostitute yourself he says
Castrate your human pride
Sacrifice your leisure days
Let me squeeze you till you've dried

Don't look back
Don't look back
It's a rip-off

Work my fingers to my bones
I scream with pain
I still make no impression
Seduce you with his money-make machine
Cross-collateralize, (big-time money, money)
Reduce you to a muzak-fake machine
Then the last goodbye
It's a rip-off

Flick of the wrist and you're dead baby
Blow him a kiss and you're mad
Flick of the wrist - he'll eat your heart out
A dig in the ribs and then a kick in the head
He's taken an arm, and taken a leg
All this time honey
Baby you've been had

受験英語とはまったく別物の、フレディーらしく小難しくてかっこいいもしくは危ない単語の羅列にシビレタ。
castrateとか sacrificeなんて、バルトリ姐よりも35年先を行っている。
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by didoregina | 2010-05-09 01:26 | クイーン | Comments(24)

機内エンタメ定番、クイーン・ライブ

ヨーロッパから日本に飛ぶには、片道11時間から12時間かかるから、機内エンタメの充実度は航空会社を選ぶ際には重要なポイントとなる。(実際には、安さで選ぶが。。。)
そういう意味において、非常に高印象を与えたのが、某韓国系航空会社であった。ここのヨーロッパ・アジア線におけるエンタメのヴァラエティの豊富さ、その深さ・濃さには、他の追随を許さないものがある。最新のハリウッド映画は無論のこと、不朽の名画の数々に、中国・韓国・日本の映画も忘れず、しかもヨーロッパ映画の集め方が尋常ではない。アート・ハウス系映画館でしか見られないようなものがぼんぼこあるのだ。2年前にはこの航空会社を8回も利用したが、そのたびに選りすぐりの映画とビビンパという組み合わせにまったりとしたのだった。

今回は、昨年九月の里帰りと同様、某日本系航空会社を利用した。このところの経営悪化の影響なのか、どこの航空会社よりもダントツに安いフライトを提供してくれるからだ。しかし、機内エンタメはイマイチ、というイメージだった。
しかし、もうほぼ不休・不眠で映画を見まくった。食事のときは、檀ふみの解説付クラシックなどを聴いたが、それ以外は往復で映画計7本見た。

新作では、「ドクター・パルナッソスの鏡」
主演のヒース・レジャーが撮影中に急死したため、友人のジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人(!)が代役を演じたということで話題になった。ピアノを弾く者なら、ドビュッシーのDoctor Gradus ad Parnassum、もしくはクレメンティの練習曲を思い浮かべてしまうようなタイトルである。映画は、ファンタジーに富んだ、奇想天外な大人のための夢物語であった。

それから、「シャーロック・ホームズ」
どうも、凝りすぎていて、「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」みたいな感じになっている。子供のころ熱中して読んだシャーロック・ホームズ(およびワトソン)のイメージから離れすぎていて、退屈してしまった。

メッケモンは、「9」
フェリーニの「8 1/2」のリメイクというかミュージカル版みたいなものである。主演のダニエル・デイ=ルイスが、またまた好演!もう、イタリア人そのものの英語アクセントと顔になってるのに驚き、当時の映画業界特有の物憂さを体全体で表現していて、マストロヤンニよりずっとフェリーニっぽい!さすがに、天下のカメレオン役者である。何を演じても上手いなあ、といつもながら唸らされる。
女優陣(ソフィア・ローレン、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス、マリオン・コティアール、ケイト・ハドソン他)の揃え方も豪華なだけでなく、本家に似てる人を上手く選んであるから、フェリーニ映画ファンなら、にんまりしつつ、ほおっと感服できる。

インパクトが強かったのは、「ブラッド・ダイアモンド」
やはり演技派レオナルド・デカプリオ主演だから期待できた。レオ様は、実際可愛いだけではなく、役作りと演技はメリル・ストリープ並みに上手いのだ。
内容としてはヒューマン・ドラマで重く、見終わってから、後頭部にどよ~んと暗黒ができたような気持ちになる。しかし、ローデシアを追われた白人の傭兵上がりで、今はダイアモンドの密輸で稼ぐ、なんて荒っぽさ満点の男を演じて、惚れさせてしまうというのは、並みの役者にはできない。アフリカの白人っぽい英語のアクセントもよく勉強してるし、金儲けだけにしか興味がないように見えて、実は一筋縄ではいかないキャラクター造形の上手さには圧倒された。(なぜか、ローデシア、南アフリカ、コンゴなど、もともと白人が支配していた国出身の白人の知人たちには、どこか屈折して普通の白人には見られない複雑さがあり、独特のキャラクターを形成しているように見受けられる)

そして、「2012」は、機内エンタメやTV放映されない限り、絶対に自分から進んでは見ないタイプの映画だ。マヤの暦が終わる2012年、太陽系の惑星が直列して災いが起こる。。。よくあるパターンのディザスターものではらはらさせるが、「アルマゲドン」のようなユーモアや、「復活の日」みたいに魅力的な登場人物にも欠ける。主人公だけは絶対に助かることがミエミエの情けなさ、期待以下の出来だった。

さて、機内エンタメの定番といえば、クイーン・ライブである。これがなくては、一流の航空会社とはいえない。(と、わたしが勝手に思っている)
今回観たのは、モントリオールのライブだった。1981年だから、フレディーはマッチョ路線まっしぐらで、わたしはとっくに愛想を尽かした時期ではあるが、ファンとしては観ないわけにはいかない。メンバーは、皆まだ若くてスリムである。



しかし、長髪はもう流行らなくなっていたので、かろうじてブライアンのみがカーリーのロング・ヘア。このアコースティック・ギターの音色がリュート風でなかなかいい。
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by didoregina | 2010-05-03 09:34 | クイーン | Comments(4)

クイーン+ポール・ロジャース

クイーンの話題になると尽きることがない。
それで、新たなカテゴリーを設置することにした。

日本のクイーン・ファンは、最初にクイーンを認めたのは私たちだ、という誇りを持つ、70年代後半に女子中高生だった人たちがその中核をなすのではないだろうか。sarahさんやMevrouwさんや私がそれに該当する。
だから、フレディが髪を短くして口ひげをたくわえマッチョ路線を突き進むようになる6枚目のアルバムからは、興味が薄れていった。ヨーロッパでは逆にその頃から大ブレークして、主に男子大学生などのインテリに受けた。
(先日のコンサートでのレーピン様の変化についていけなかったのは、マッチョになったフレディーについていけなかったのと同様の違和感のためだったんだと、今思い当たった。魔術のようにめくるめく音がなくなった後期クイーンと現在のレーピン様は音楽的に似ている。)

それでも、80年代の記念碑的なハイド・パーク・ライブやライブ・エイドでの伝説的なフレディーのステージ姿には、感慨が沸いたものだ。
そして、91年にフレディーがエイズで亡くなったのはショックであった。

去年、飛行機の中で、クイーンのロジャーとブライアンが元バッド・カンパニーのリード・ボーカルだったポール・ロジャースと組んだライブを見る機会があった。
歌えない人ジョン・ディーコンはすでにクイーンを去って久しい。クイーンといっても残ったのは二人だけで、そこに70年代にはライバルとして売り出されていたポール・ロジャースを加えるというのは、いくらなんでも無茶じゃないか、金儲けのためか?と疑っていたが、なんと、このライブ・パフォーマンスは予想以上に素晴らしいものであったのだ・

観る前の予想では、例えて言えば、グラインドボーンの「ジュリオ・チェザーレ」のサラ様の代理にマリアーナ・ミヤノヴィッチを持ってきたような、しっくり来ないものがあるのではないかと思っていた。マリアーナだって歌は上手いしチェーザレは十八番だが、サラ様とは違いすぎる。マクヴィカー版に臓器移植されたら、拒否反応が起こるのではないかという危惧である。





ポール・ロジャースは、好みではないがなんと言っても歌唱力抜群で、彼独自のスタイルが確固としてあるので、トリビュート・バンドがフレディーの物まねをするような浅ましさがないため、見ていて、聴いていて気持ちがいいのであった。
血液型が違う臓器を移植してしまったのに手術後の拒否反応が出ない、という稀な成功例である。

それから、残りの二人も歌が上手いので、ポール・ロジャースだけでなくても間が持たせられるのだ。
飛行機の中で、クイーン・メドレーをいっしょに(小声で)歌いまくってしまった。

そして、圧巻は、ロジャーが歌ったThese are the days of my life。その歌の間中、背後の巨大スクリーンには、クイーンが75年に来日した時の芝生の上に緋もうせんを敷いて野点のお茶会をしたときの様子が映し出されたのである。胡坐をかいて、苦い抹茶に顔をしかめつつ、初夏の日本を満喫する面々。ブライアンの5色に指が分かれたソックス。剣玉あそび。。。
見ながら涙が滂沱と流れた。これぞ、まさしく私の青春の日々であった。
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by didoregina | 2009-03-05 11:23 | クイーン | Comments(8)

新年のご挨拶 Een gelukkig nieuwjaar!

新年が幕を開けた。昨年は、ほとんど大殺界としか思われなかったが、今年は本当に「幸せな年」になるんだろうか。
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大晦日恒例のトップ2000(ポップ史上過去から現在まで全ての曲の視聴者投票)では、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」が、毎年ずっとトップの座を守っている。元祖クイーン・ファンとしては、誇らしいが、やれやれまたか、と苦笑してしまう。
この曲の登場をリアルタイムに経験しているわたしには、35年経ってもポップ史上最高の曲だとオランダ人たちが毎年太鼓判を押してくれるのが、ちょっと不可解だ。
ある心理学者はこの現象を、この曲が喚起する感傷を世代を超えて共有していった積み重ねの結果だと見る。つまり、40代後半以上の世代のみならず、毎年繰り返して聴かされて育った世代もいつのまにか、この曲への共感・ノスタルジーを自分のなかにはぐくんでいったのだという。そして、そのように世代を超えた大衆が共有できる感動を与えるのは、音楽特有のものだと結論づけている。
本当にそうだろうか。音楽だけがそんな力を持っているんだろうか。
たしかに、ポップ音楽の accecibility は、他の音楽ジャンルとは比較できないほどだ。
でも、映画や絵画、彫刻、建築物などにも、かなり共有可能な感動を与える力はあると思う。
例えば、ドイツでは大晦日のカウントダウンはブランデンブルク門の前で1番盛大に行われる。人々が感動を共有できる場所としては、ドイツでここに勝る場所はないから。

1週間の慣らし運転期間を経たブログで、今年は「美と感動」を考え続けていきたい。
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by didoregina | 2009-01-01 21:31 | クイーン | Comments(3)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
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