カテゴリ:帽子( 26 )

ニシン・パーティでは、帽子が主役

今年は、帽子関連イヴェントにはなるべく出席しようと努めている。
ファッションショーや帽子がドレスコードのパーティなど、あちこちから招待も来る。
今まで知らなかった帽子関連イヴェントに、毎年恒例ニシン・パーティ(haringparty)と
いうのがある。

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初ニシンの水揚げを祝う。


北海で獲れるニシンは、オランダを代表する魚だ。
酢漬けにしたり、塩で〆ただけで生で食べる。一年中食べられるのだが、特に6月に解禁
となるHollandse Nieuweと呼ばれる初物は珍重され、水揚げされるとご祝儀の意味もあり
超高値が付く。
初ニシンが獲れたのを祝ってオランダ各地でニシン・パーティなるものが開催されるとは
今年まで知らなかった。庶民的に祝うのではなく、ドレスコードが帽子のポッシュで閉鎖
的なイヴェントだからだ。

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銀行から招待されたので、帽子の師匠ポーリンとともにアスコット遠征から戻った翌日、
夕方からのパーティーに参加した。

わたしの帽子は、ロイヤル・アスコットで被ったのと同じなので、パーティに集まった
方々の帽子の写真を載せる。帽子自体は特に凝ったものは少ないが、ドレスには皆様
シックなセンスを凝らしていて非常にお洒落、トレンディかつ高級なものが目につく。

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エルメスで揃えたスーパーシックな方。オレンジはオランダ・カラー。


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若いのにとってもクラス感漂い美しい方。


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けばけばしさがなく、センスのいい帽子。


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私的には、一番素敵だと思う帽子。


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ポーリン作の帽子を被った3人。


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14世紀の城壁に沿うイエーカー川の畔、町中の個人の庭が会場。


招待客・参加者には、シティー・ポロで見かけた方々が多く、非常にビューティフルで
ファッショナブルな人々なのだった。
ニシン以外にもおいしいつまみが色々饗された。特にわたしの好きなノルマンディー産
牡蠣には舌鼓を打った。オランダ人には生牡蠣が苦手な人が多いので、牡蠣コーナーは
わたしの独り舞台という趣で、フリュイ・ド・メールで有名なレストランの人に気に入
られた。名前とメールアドレスを残していったら、後日メールで「3コース・ディナー、
2名様ご招待」に当選の知らせが。
きっとほかにあんまり牡蠣食べた人は少なかったため、競争率が低かったのではないかと
思われるが、うれしいサプライズであった。
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by didoregina | 2014-06-28 17:15 | 帽子 | Comments(9)

ロイヤル・アスコット競馬のオープニング・デイに手作りの帽子で

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帽子をデザインし作る者としては、ロイヤル・アスコット競馬は晴れの舞台であり、
帽子デザイナーのスティーブン・ジョーンズの言葉を借りれば「クリスマスとイースター
が一緒になったような祭り」、日本風に言えば盆と正月が一緒に来たようなものである。

毎年6月中旬に開催されるロイヤル・アスコットのオープニング・デイ(6月17日)に、
今年初めて参加した。

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帽子の師匠ポーリン、ロンドン在住のその長女ミルテ、ミルテのBFの母親イネと
わたしの女4人組である。我らが被った帽子は、もちろん自分で考えて作ったもの。

玄人の目からは、出来合いの帽子とカスタムメイドの一点物、デザイン物などの
区別は明白である。
しかし、イギリスは帽子大国。デパートでもかなりよさげなファッシネーターや
美しいデコレーションの帽子が手に入りやすい。
そのイギリスの帽子の聖地ともいうべきロイヤル・アスコットには、大輪の花のような
帽子、こじゃれたファッシネーター、ハイセンスな帽子などがあふれていた。
まことに、華やかで心躍るハレの場である。

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とっても素敵な家族


女性は、必ず会場では帽子を着用することとなっている。
入場料金は三ランクに分かれていて、あまり庶民的すぎずしかも自分の身の丈にあう
中間レベルのグランドスタンド・エンクロージャーのチケットを買った。
そこでは、男性の服装はスーツにネクタイ着用というドレスコードで、大仰ではない。

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王室メンバーが臨席するのと同じレベルのロイヤル・クロージャーはハイランク


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華やかな一団

なんといってもロイヤル・アスコットの売りは、女王陛下がご臨席することである。
そして、陛下の帽子はさりげなく気品あふれ、素敵なのである。

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パレード・リングへ馬車でロイヤル・プロセッション

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こんなに間近

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パレード・リングでは馬とジョッキーを吟味する。

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レースを観戦

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疲れたら、テラスで飲食と一休み




その日は 6レースが行われた。レース・ブックには詳しく馬やジョッキーの情報が
出ているのだが、初心者のわたしたちは自分でどの馬に賭けたらいいのかわからない。
だから、売りに来たくじを選んだ。六レースの予想勝ち馬が印刷されたもので二ポンド。
全部当たれば、ジャック・ポットで高額の配当金が得られるが、確率はほぼ0に等しい。
それでも、自分で買った馬券のごとく、もしくは自分の持ち馬を応援する気分になって
エキサイティングに楽しめる。
しかも、わたしのくじに載っていた馬たちは、六レース中三つに勝ったのだった。

その晩は、ロイヤル・オペラ・ハウスで初めて上演されるというプッチーニの
「マノン・レスコー」初日を観賞するため、レース観戦の服装のままででかけた。
まさに、A day at the races と A Night at the Operaを一日で体験したのだった。


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by didoregina | 2014-06-24 19:00 | 帽子 | Comments(10)

ロイヤル・アスコットで被る帽子が完成!

6月17日はロイヤル・アスコット競馬のオープニング・デイである。
帽子の師匠ポーリンとロンドンに住む長女ミルテ、そしてミルテのBFのお母さまの
女4人で、帽子を被ってオープニング・デイに行くことに決めた。
その帽子がようやく完成!

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ライラック色に黒のゼブラ・プリントのシネメにラベンダー色の無地を重ねた。
トップ部分は上にゼブラ・プリント、ブリム部分は上を無地にした。

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トップとブリムのつなぎ目は、レース風のテープをベルトにして、右側に
黒の大きなサテンのリボン飾りをつけてアクセントに。

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リボンを立体的に美しく作るのにかなり時間を割いた。
直線的にシャープな要素として、黒とライラック色のひご飾りを加えてフィニッ
シング・タッチ。

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ようやく完成したので一息つけた。

しかし、普通の帽子よりもかなり大きいので、手持ちの帽子ケースには入らない
ことが判明。ロンドンまでどうやって持って行ったらいいのだろうか。
ユーロスターでの往復だから、いっそ被っていこうか。。。。


今年は午年だからか、馬にちなんだイヴェントでの帽子を被るチャンスが多い。
3月のマーストリヒト・シティ・ポロでは、スポーティーな小型の帽子にした。
その帽子は、ケルンでのイエスティン君リサイタルにも被って行って、アーティスト
にも観客にも好評であった。

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シティ・ポロのレイジー・アフタヌーンでのドレス・コードは帽子
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by didoregina | 2014-05-31 07:05 | 帽子 | Comments(2)

シティ・ポロとロイヤル・アスコット、午年にふさわしいイヴェント

今年は午年ということが無意識に作用しているのかどうか定かではないが、いくつかの馬関連
イヴェントに参加することになった。

3月21・22・23日の3日間マーストリヒトのフレイトホフ広場で、昨年に続いて第二回目の「シティ・
ポロ・マーストリヒト」なるイヴァントが行われた。
町の中心の広場に砂を敷き詰めて40メートルX60メートルの柵で囲まれたアリーナ上で、2対2で
争われるポロ競技である。
通常のポロ競技は草上で行われるのだが、冬のオフシーズンにはアリーナ・ポロと呼ばれるコン
パクトな競技が開催される。

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参加チームは6つで、選手はオランダ、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルク、イギリスなどから集結。

各試合は10分ほどと短いのは非常にインテンシブなスポーツであることと、馬の安全性保護(愛護
上の観点もあり)のため、馬はどんどん交代するから、2対2で対戦するのに都合50頭の馬が必要
である。

広場地下は駐車場になっているのだが、このイヴェントのスポンサーの一つが大手パーキング
会社なので、駐車場の一部を仮設厩舎に作り替えて、競技に必要な馬50頭のための場所を
町の真ん中に確保したのである。

↓に昨年の動画を貼る。設営の様子も見られる。


このポロ・イヴェントにはチャリティーの意味合いもあるから、VIP用仮設建物入場料は、初日夜の
試合観戦は300ユーロ、土曜日は一日で275ユーロ、日曜日午後は150ユーロとなっているのだが、
軽食やつまみ、ショーやダンス・イヴェント付だし、スポンサーに某有名シャンペン会社が入っている
からシャンペンも飲み放題だ。

日曜午後は「帽子でレイジー・アフタヌーン」と名づけられているように、帽子着用が原則となっている。
わたしは帽子アトリエのアシスタントとして参加したのである。
帽子を被ってきていない人にはその場で買ってもらおうという意図も少しはあったが、こういうおハイソな
イヴェントに出店して、帽子の店とアトリエの存在をアピールする、PRとしての意味合いが重要なので
あった。

仕事とはいえ、搬入・搬出とセッティング、お客さんへの対応以外は、前面ガラス張りのVIPテントの
中でシャンペンを飲みつつ、ウォーキングディナー形式で次々と配られる美味しいつまみをいただき、
外で行われるポロを観戦するという優雅な午後なのであった。


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帽子作りのモディストとしては、毎年6月にアスコットで開催されるロイヤル・アスコット競馬に帽子を
被って行くことは祭りに参加するという感じで、また胸躍る晴れの舞台であるし、デモンストレーション
としてもとても重要である。
今年ようやく、ロイヤル・アスコットにデビューすることになった。オープニング・デイに女性4人で行く。

アスコット・オープニング・デイといえば、『マイ・フェア・レディ』のこのシーン。




そのための帽子、およびマッチしたドレスを作るのに大わらわの最中である。
ロイヤル・アスコットのレディース・デイなど、マスコミに出てくる帽子にはてんこ盛りでやり過ぎ、目立つ
ことだけが目的みたいな、美意識のかけらも感じられないものが目につくから、そういうのは避けたい。
マイ・フェア・レディ風エレガンス路線をわたしは進みたい。

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色はラベンダーとライラックと藤色の中間のようなパープル系で、黒のプリントのあるシザル素材
(上)で、デザインとしては下のものに近いアシンメトリーなブリムということに決めて、型に入れた。
帽子は、フィニシングタッチのデコレーションで出来上がりの全くイメージが変わるから、それは帽子の形が
出来上がってから決める。
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by didoregina | 2014-04-25 10:40 | 帽子 | Comments(0)

Chéri  紳士用の帽子とフエルト・ジャケット

寒さが厳しいときには、頭を帽子で覆うだけでかなり暖かく感じる。
2月上旬、ヨーロッパが極寒だった頃、主人から紳士用の黒い帽子の注文があった。
今までに紳士用では、カウボーイ風の茶色の帽子、夏のパナマ帽、そして叔父に紺のフエルト
帽を作っている。
黒の帽子はコートにもジャケットにも合うし、飾りによって改まった雰囲気にもカジュアルに
もなる。
出来上がったのは2月も終わりで、寒波は去った後だった。

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      黒のボルサリーノ・タイプ。南米風の織模様のリボンでカジュアルに。
      Chériと名付けた。

布を縫ったりしない、本格的な帽子の作り方は以下の通り。
フエルトの帽体に、糊を内側から塗りスチームで全体を柔らかくしてから木型に合わせてアイ
ロンをかけながらぎゅうぎゅうと伸ばす。
ブリムの下を木型に鋲で留め付け、クラウンとブリムの間を紐で縛る。頭頂やブリム正面の窪
みはアイロンをよく押し付けたあと、重しを乗せておく。
一週間そのままにしておけば形が出来上がるので、その後、針金を入れてブリム回りの始末をし、
内側にサイズ・ベルトを縫い付ける。
好みのリボンや羽根などの飾りを付けると、帽子の完成だ。


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        なぜか日本ではソフト帽とか中折れ帽とか呼ばれるが、
        全然ソフトではない。バランスよく仕上がったと思う。


帽子の名前は、コレット原作の映画『シェリ』からいただいた。

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20世紀初頭ベルエポックのパリやノルマンディーが舞台で、ミシェル・ファイファーが演じる
中年の元高級娼婦と元同僚の息子の恋物語だ。その年齢差は25~30歳。

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          優雅な暮らしの、中年から初老の元高級娼婦たち。

なぜ、そう名付けたかというと、日曜日に行ったヨハネット・ゾマー他のコンサートで、着物を
着ていたわたしは、数人の人からきれいですねえと言われたのだが、着物=芸者、というナイー
ブなイメージで注目されていたように思えたからだ。

「着物着てるからって芸者とは限りませんよ。これは日本のナショナル・コスチュームなんです
から」と、ツーショットの後「芸者さんですか」と聞いてきたバート・シュニーマンに説明した。
彼が使う「芸者」という言葉に全く悪気は感じられず、感に堪えたように無邪気そのものであった。
また、「日本を舞台にした小説を読んだばかりですのよ」と話しかけてきたご婦人に、「どういう
ストーリーですか」と問うと、「戦前から終戦にかけての高級娼婦のお話なのよ」と答えてから
ハッとしたようにバツが悪そうな表情になった。
それで、わたしは、『シェリ』の元高級娼婦になったつもりで鷹揚に微笑を返したのだった。

外国で着物を着るからには、そういう誤解も引き受ける覚悟がないといけない。そして機会が
あれば、着物は高級なお出かけ着もしくはソワレに相当するフォーマルな社交着だ、と説明する。



帽子の師匠Pがフエルトのジャケットを綿から作った。縫い目がない一体化タイプの大作だ。
大変な手間がかかっている。
赤をベースにオレンジ、フクシャなどの色を加えて作り上げたグラデーションが美しい。

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              ほぼ1日中、綿のようなフエルトを
              ごしごしと石鹸で擦って作った。


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         ヴィンテージの赤のキャスケットを合わせるとキュート。


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         つばが広めのフェードラ帽を合わせるとシックになる。


Pはどんな帽子でも似合うし、被りこなせる人だ。
    
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by didoregina | 2012-02-29 22:51 | 帽子 | Comments(10)

うさぎ年の最後にアンゴラ帽子をリフォーム

うさぎ年の師走に入ってから、帽子を作り変えた。
元は一番最初に作った紺の帽子だったのだが、幼稚園の制帽のような当たり障りのない色とデザ
インで、冒険していないから面白みのない仕上がりだった。
この秋、フレームの大きな新しい眼鏡に変えてからこの帽子は特に似合わなくなってしまったので
リフォームすることにした。

クラウンとブリムが一体化した比較的単純な形だったので、リボン飾りと内側のベルトを取り外して、
別の木型で成型し直し、飾りを替えれば、全く別の帽子に作りかえられるのが手作りの楽しさだ。
上のリンク先の記事にある帽子は、その後、2点ともリフォームして作り変えた。ウィーン遠征にも
被っていった黒の帽子は、上記リンクにあるグリーンをリフォームしたもので、帽体が黒とグリーンの
リバーシブルなので裏と表を替えたら、最初の面影を全く留めないものに変身した。

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          クラウンは深めで、斜めにレリーフの筋が入っている。
          ブリム幅も狭く、ちょっと下向きなので、普段使いの
          カジュアル・デザイン。リボンの模様と同じ色のビーズを
          5つほど、飾りに留めつけた。

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          リボンは、ちょっとサイケデリックなプリント模様の皮を
          切って巻きつけた。女性用なので右側に結び目と飾りがある。
        

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            実際に被るとこうなる。誰にでも似合うデザインだ。

つばが広くないので他人の邪魔にならず、町歩きに丁度いい帽子である。
しかし、紺というのは意外と合わせにくい色であった。黒のコートにはイマイチだ。
帽体にはアンゴラうさぎの毛が入っていると聞いたので、うさぎ年の年末にリフォームしたのも何かの
縁かも。アンゴラと名付けることにする。

帽子を被って、ウィーンから帰ったばかりの友人と町にお茶に出かけた。

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        このケーキはオランダらしくなく小振りで軽くて美味しいので
        気に入っている。「カフェ・ノワール」という名で、中はカスタード・
        クリームとコーヒーのムースが層になっている。

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        表面はコーヒー・トリュフのような食感で、上に載ってる
        ナッツのような果物の実のようなものもフレッシュで美味しい。

他のテーブルの人たちが頼んだハイ・ティーを盗み見ると、ケーキも選べて、紅茶は何種類かの
葉っぱが出てきて自分で入れる式だし、プティ・フールもマカロンもなかなかよさそうだ。
店の奥がパン工房なので、自家製の新鮮なパンを使ったサンドイッチなども期待できそう。
次回は、ここでハイ・ティーをしよう。
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by didoregina | 2011-12-29 15:22 | 帽子 | Comments(0)

生絹(すずし)は涼し

7月、8月はちっとも夏らしくなかったオランダだが、9月も終わりに近い先週末から一週間は
まるで夏の暑さだった。
今日から10月だが、この週末もいい陽気が続くとの予報。

昨日は、カフェのテラスでランチ。噴水脇のテーブルを選んだので、飛沫が空気を冷やしてくれ
涼しいが、太陽がまぶしい。

去年は大活躍したのに、今年は涼しすぎて1回しか被る機会のなかった帽子、生絹(すずし)を
被って出かけた。

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イタリアン・カフェの前には噴水があり、高い列柱の回廊風の建物デザインもどこかイタリアっ
ぽいので、カプチーノやラテ・マキャートが飲みたくなるとここにやってくる。

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この帽子は、トップの形がアシンメトリーだが、つばがあまり広くないので町歩きでも電車に
乗っても邪魔にならないし、被り心地が楽なので、一日中被っていられる。

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夕方に、またカフェの近くを通った。桜の花が狂い咲きしていた。

太陽を浴びて、庭のイチジクの木に生った実も再び色づきふくらんでいる。今年2度目の収穫が
できそうだ。
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by didoregina | 2011-10-01 03:20 | 帽子 | Comments(6)

洋装・和装兼用のカクテル・ハット『メルーラ』

モナコ大公とシャルレーヌ妃の結婚式のTV中継を見ていた。相当の暑さとおぼしく、参列者は
扇子代わりに式典プログラム・ブックをぱたぱた扇いだり、真っ赤な顔に噴出す汗を拭いたりして
タイヘンだ。夏の結婚式は、だから、昔から避けるべきだと言われてきたのだ。
女性の服装は、地中海岸という土地柄からリゾートっぽのあるフォーマルで、夏らしい帽子が
目に付いた。
一番ノーブルで素敵に見えたのは、シャルレーヌさんの母親だった。それから、小さな子供たち
が被っていた民族風の麦わら帽子が、かわいらしさ抜群。そして、式を司る司教の僧衣のオリーブ・
モチーフも土地柄を表した洒落たデザインだ。

結婚式に合わせたわけではないが、藤色のシルク・タフタで薔薇なのか芍薬か判らないような形に
なってしまったコサージュを作り、それがメインの飾りになる小型の帽子を作った。

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洋装にはもちろんだが、小型のカクテル・ハットなので、着物にも合わせられる。
秋のウィーン遠征(ご存知マレーナ様の『セルセ』観賞)には、この帽子をもとにして着物を
コーディネートしようかと思っている。

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       藤色のようなパープル濃淡2色のシルク・タフタでコサージュを作り、
       ミッドナイト・ブルーの小型帽子に留めた。帽子と同色・同素材の
       小さな薔薇とリボンを添えて、一段濃い目の色のトリミングとループ。
       全体の色をまとめるために藤色のチュールをふんわりと。

帽子の名前は、メルーラ(ラテン語でクロウタドリ)。
命名の理由は、北部ヨーロッパでは春から鳴く声をよく聞くし、姿も見かけるブラック・バード
(クロウタドリ)が、裏庭のブドウ棚に巣を作ったからだ。

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      雛鳥が大口を開けている巣に、親鳥がせっせと餌を
      運んでいたのに気兼ねして、6月中はブドウ棚の
      下が利用できなかった。

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      昨日、巣が空になっているのを子供が確認した。
      木の枝やプラスチックなどを利用してうまく出来た巣。

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      巣箱も設置してあるが、いつの間にか底が抜けてしまって
      使用不可能。かわいそうなことをした。

ブドウ棚の下は、自然の木陰が陽光を遮り、初夏から夏にかけてはブドウの実も小さくて邪魔に
ならず、食事やお茶や昼寝や読書にいいテラスだが、今年は、まだ一度も使っていない。

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      「朝顔につるべ取られてもらい水」の加賀千代女の心境になって一句。
      「ウタドリにひさしを貸して声ひそめ」(丸郷レイネ)


帽子の名前にもなったメルーラの曲もどうぞ。



リコーダーのアムステルダム・ルッキ・スターダスト・クアルテットによる、タルクィーニオ・メルーラ
作曲のLa Lusignuola(『夜啼き鳥』)
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by didoregina | 2011-07-02 22:25 | 帽子 | Comments(6)

友人の結婚式に、(これでも)帽子

毎年秋、4家族いっしょにアルデンヌ高原に家を借りて、週末を共に過ごす。
主人の子供の頃からの友人グループだ。
そのグループ・メンバーのTとYが、1週間ほど前にようやく結婚の運びとなった。

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TにはKという妻がいた。15年くらい前にはKもアルデンヌに来ていた。
Kはその頃から筋肉が萎縮する重病に罹っていた。会う度に、病気が進行していくのが
目に見えてわかった。ハイキングは車椅子になり、自宅での日常生活も不可能になって、
十年前からは完全介護の施設に入院していた。
彼女の病気は脳にも及び、寝たきりになり、見舞いに来る人も誰だか判別出来ない状態に
なった。
TはKに対して献身的だったが、辛い15年だった。
6年ほど前からYと付き合うようになり、法的には内縁関係だが、事実婚として社会的に
かなり認められていた。毎週、YもいっしょにKの見舞いに行っていた。

Kの心臓は丈夫だったので、脳がコントロールできなくなって、体が発作的に痙攣のように
予測が付かない動きをするため、エネルギーを消耗し体重が30キロ台になっていたが、
医師もびっくりするほど長生きした。そのKが1年前に亡くなった。


TとYの結婚式に被ろうと、カチューシャ・タイプの帽子を作った。それでも帽子なのだ。

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        まず最初にネックレス(自作ではない)が決まり、
        それに色を合わせて帽子を作ることにした。
        なぜか、日本的なデザインだと、先生からは言われた。
        結び目の形がそういう印象を与えるのか。。。

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          結婚式当日に限って天気が優れなかった。
          寒くて暗いので、これは派手すぎて浮くかも、
          と思ったが、被って出かけた。
          帽子は、カンカンと名づけた。


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by didoregina | 2011-06-06 06:39 | 帽子 | Comments(6)

帽子を被って、マース川沿いにヨット・ハーバーまでお散歩

キリスト昇天祭(木)の翌日(金)は、学校や会社など、お休みになるところが多い。
上手くいくと4連休である。一応4連休ではあるが、主人は仕事の都合上遠出は不可なので、
徒歩圏内で過ごすことになる。車で街中まで行こうとしたら駐車場の空きは見つからないし、
橋を渡るのもタイヘンな渋滞である。
マーストリヒト市内は、国内外からの行楽客でとんでもない賑わいなので、365軒以上あるという
カフェのテラスも満席だろう。

町の中心方面とは反対方向にマース川沿いを散歩してみた。

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     対岸の丘の中腹に聖ピーター教会が見える。


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     マーストリヒトの最高峰、聖ピーター山の頂上に立つ古城リヒテンベルク。


散歩には目的がないといけない。川沿いか広場の木陰のカフェのテラスで一服したい。

気温は高く、湿度は低く、そよ風が心地よく、まるで外国にいる気分だ。
それもそのはず、ここまで来ると対岸はベルギーなので、風景にオランダらしさはなくなる。


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        ヨット・ハーバーの奥にはホーグウェールト城。


そして、そのお城の隣にあるここが、散歩の最終目的地だ。

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        お城に隣接したカフェ、SOFA。


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        クッションの置かれた木のベンチやテーブルの
        後ろにはラベンダー。


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        川沿いで緑陰と、言うことなしのロケーション。


カフェでは、ビールでもロゼ・ワインでもなく、温かいラテ・マキャートを頼んだ。
川風と木陰が気持ちよい。家から歩いて15分でヴァケーション気分に浸れる。

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        去年作った黒の夏帽子エボニーは、日差しを遮り、しかも涼しい。


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        天気がいいと、かなり透け感のあるブリム(帽子のつば)。











     
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by didoregina | 2011-06-03 17:45 | 帽子 | Comments(0)


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


by didoregina

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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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