カテゴリ:未分類
- サラとアブラハムのパーティー[ 2011-09-26 09:33 ]
- 桜の花の満開の下[ 2011-03-27 20:11 ]
- お菓子の国のような雪景色[ 2010-12-05 13:04 ]
- フレイバー・ティーは生活アート[ 2010-11-28 21:13 ]
- エディソン賞クラシック部門[ 2010-06-18 00:09 ]
- ロケーションが主役の芝居 Diplodocus Deks[ 2010-06-06 23:45 ]
- Hygiene de l'Assassin[ 2010-02-09 10:12 ]
- 3世代による手作りショール[ 2009-11-17 11:51 ]
- 従姉妹Iの結婚式[ 2009-07-11 23:57 ]
- 今週は凄いものが勢ぞろい、でも見れない[ 2009-06-25 00:04 ]
サラとアブラハムのパーティー
友人Pと旦那さんTの「二人あわせて99歳パーティー」が、土曜の晩にあった。
Tは50歳になったばかり、Pは11月が誕生日だ。

老人のアブラハムとサラの人形と帽子の花輪
50歳になったのを盛大に祝うサラやアブラハムのパーティーに招かれることが、この数年多い。
同年代の友人が皆そういう年齢になったからだ。
自宅前や職場のデスクの前に、椅子に座った等身大の老人の人形が置かれているのを目にする
事がある。
近所の人や子供たちや同僚が、50歳になった人のために準備したのである。
わたしも去年サラになったが、これだけはカンベンしてもらった。
こういうパーティーは、通常、カフェやレストランやパーティー会場を借り切って行う。
自宅が広ければ、自宅でも可能だが、50人~100人は招待客が詰めかけるので、それ相応の
インフラがいるし、ケータリングや給仕のプロも雇わなくてはいけない。

パーティー会場は、マース川を眼下に臨む山の上にある
カフェ・レストランのスラヴァンテ。フォルクスクラント紙が
選んだ「見晴らしのいいテラス」のオランダ・ナンバー2だ。
週末は、初夏のようにさわやかで暖かかったので、一晩中
外で過ごすことが出来、ラッキーなPとTのパーティーだった。
オランダでのパーティーでは、まず一晩中、飲み物はふんだんに。ワイン、ビール、ソフト・
ドリンクが次々に運ばれてくる。
飲み終わったら、次のグラスをすぐに持たせるべく、ウェイターやウェイトレスが盆を持って客の
間をすり抜ける。
立ったままでも、お年を召した方は座ることもできるように、高低のテーブルや椅子が配置される。
そして、必ずやかましいほどの音楽が流される。DJを雇ったり、バンドの生演奏を入れたり。
夜が更けるにしたがって音量が増し、おしゃべりの声が聞き取りにくくなり、グラスをあおるほかは
なくなる。
この地方でのパーティーでは、食べ物は深夜近くなるとビュッフェ式でサラダや肉や魚料理に
付け合せの野菜、ポテト、パスタ、パンにチーズなどが出たり、近年の流行はウォーキング・
ディナーと称して、給仕が小皿に乗せたコース料理を一人一人に配ったりする。
大皿に乗せたつまみ(チーズやフライなどのフィンガーフード)も、その合間に運ばれる。
今回のパーティーは夜6時から11時まで、というなんだか微妙に中途半端な時間だった。だから
食事っぽいものも出るのかと思ったが、最初はこの地方名物のフラーイという果物やお米のパイが
数種類並んでいて、好きなものを取るシステム。コーヒーや紅茶もセルフサーヴィス。
ドリンクになったら、丸パンのサンドイッチが二種類(ブリーとサーモン)と、ビターボレンという
小型クロケットのつまみが出ただけだったが、ダイエット中なので丁度いい。

パーティーに欠かせない音楽は、女性歌手2人と
DJによる懐メロ・ポップス。椅子を取っ払った建物
内部はダンス・フロアになる。
パーティー会場となったスラヴァンテは1846年に作られた社交クラブの山荘みたいな、ちょっと
変わった造りの建物だ。なぜか、インテリアは、翌日観たオットー・シェンクによる演出のMET
オペラ『ドン・パスクワーレ』の古色蒼然としたセットに似ている。特に窓の形とシャンデリアが
そっくりで、なるほど、このオペラの初演と同じ時代の建物なんだ、と納得した。
50歳パーティーの定番出し物としては、客を50歳以上と50歳未満との2グループに分けて、
「おたまじゃくしはかえるの子」(グローリ、グローリ、ハレルヤ)のメロディーに合わせた
替え歌を交互に全員で歌ってもらう、というのがある。熟年グループにようこそ!というのと、
まだまだ若い組に残って!という掛け合いの歌である。
そして、本人または友人または家族代表による簡単なスピーチ。
飲み物と音楽とダンスがメインになるのが、ごくごく普通のインフォーマル・パーティーだ。
帽子(カクテル・ハットまたは髪飾りに近い小型のもの)を被っていたのは、わたしとPだけだった。
Tは50歳になったばかり、Pは11月が誕生日だ。

老人のアブラハムとサラの人形と帽子の花輪
50歳になったのを盛大に祝うサラやアブラハムのパーティーに招かれることが、この数年多い。
同年代の友人が皆そういう年齢になったからだ。
自宅前や職場のデスクの前に、椅子に座った等身大の老人の人形が置かれているのを目にする
事がある。
近所の人や子供たちや同僚が、50歳になった人のために準備したのである。
わたしも去年サラになったが、これだけはカンベンしてもらった。
こういうパーティーは、通常、カフェやレストランやパーティー会場を借り切って行う。
自宅が広ければ、自宅でも可能だが、50人~100人は招待客が詰めかけるので、それ相応の
インフラがいるし、ケータリングや給仕のプロも雇わなくてはいけない。

パーティー会場は、マース川を眼下に臨む山の上にある
カフェ・レストランのスラヴァンテ。フォルクスクラント紙が
選んだ「見晴らしのいいテラス」のオランダ・ナンバー2だ。
週末は、初夏のようにさわやかで暖かかったので、一晩中
外で過ごすことが出来、ラッキーなPとTのパーティーだった。
オランダでのパーティーでは、まず一晩中、飲み物はふんだんに。ワイン、ビール、ソフト・
ドリンクが次々に運ばれてくる。
飲み終わったら、次のグラスをすぐに持たせるべく、ウェイターやウェイトレスが盆を持って客の
間をすり抜ける。
立ったままでも、お年を召した方は座ることもできるように、高低のテーブルや椅子が配置される。
そして、必ずやかましいほどの音楽が流される。DJを雇ったり、バンドの生演奏を入れたり。
夜が更けるにしたがって音量が増し、おしゃべりの声が聞き取りにくくなり、グラスをあおるほかは
なくなる。
この地方でのパーティーでは、食べ物は深夜近くなるとビュッフェ式でサラダや肉や魚料理に
付け合せの野菜、ポテト、パスタ、パンにチーズなどが出たり、近年の流行はウォーキング・
ディナーと称して、給仕が小皿に乗せたコース料理を一人一人に配ったりする。
大皿に乗せたつまみ(チーズやフライなどのフィンガーフード)も、その合間に運ばれる。
今回のパーティーは夜6時から11時まで、というなんだか微妙に中途半端な時間だった。だから
食事っぽいものも出るのかと思ったが、最初はこの地方名物のフラーイという果物やお米のパイが
数種類並んでいて、好きなものを取るシステム。コーヒーや紅茶もセルフサーヴィス。
ドリンクになったら、丸パンのサンドイッチが二種類(ブリーとサーモン)と、ビターボレンという
小型クロケットのつまみが出ただけだったが、ダイエット中なので丁度いい。

パーティーに欠かせない音楽は、女性歌手2人と
DJによる懐メロ・ポップス。椅子を取っ払った建物
内部はダンス・フロアになる。
パーティー会場となったスラヴァンテは1846年に作られた社交クラブの山荘みたいな、ちょっと
変わった造りの建物だ。なぜか、インテリアは、翌日観たオットー・シェンクによる演出のMET
オペラ『ドン・パスクワーレ』の古色蒼然としたセットに似ている。特に窓の形とシャンデリアが
そっくりで、なるほど、このオペラの初演と同じ時代の建物なんだ、と納得した。
50歳パーティーの定番出し物としては、客を50歳以上と50歳未満との2グループに分けて、
「おたまじゃくしはかえるの子」(グローリ、グローリ、ハレルヤ)のメロディーに合わせた
替え歌を交互に全員で歌ってもらう、というのがある。熟年グループにようこそ!というのと、
まだまだ若い組に残って!という掛け合いの歌である。
そして、本人または友人または家族代表による簡単なスピーチ。
飲み物と音楽とダンスがメインになるのが、ごくごく普通のインフォーマル・パーティーだ。
帽子(カクテル・ハットまたは髪飾りに近い小型のもの)を被っていたのは、わたしとPだけだった。
桜の花の満開の下
今日の日曜日は、穏やかな陽光が降り注ぎ、心地よいそよ風が頬をなでる、絶好のハイキング・
ピクニック日和だった。
町に出てみると、公園の桜が満開で、皆の顔もほころんでる。

明るい日差しの下では、桜にも毒気が感じられず
ひたすらに清く正しく美しい。

桜の木の下で、しみじみとした満足感に浸ってる
この人は、今世界で一番幸せなように見える。
ピーター・ドイグの絵のようだ。

桜には、世の東西を問わず、人を明るく狂わす
魔力が潜んでいるようだ。
浮かれて、思わず木に登ってみたくなったり。
日本でももうすぐ桜が開花のはず。開花予想に心躍らせたり、桜前線の北上が痛む胸を
慰めてくれるだろうか。春の訪れがことさら待ち遠しい、今年は。
ピクニック日和だった。
町に出てみると、公園の桜が満開で、皆の顔もほころんでる。

明るい日差しの下では、桜にも毒気が感じられず
ひたすらに清く正しく美しい。

桜の木の下で、しみじみとした満足感に浸ってる
この人は、今世界で一番幸せなように見える。
ピーター・ドイグの絵のようだ。

桜には、世の東西を問わず、人を明るく狂わす
魔力が潜んでいるようだ。
浮かれて、思わず木に登ってみたくなったり。
日本でももうすぐ桜が開花のはず。開花予想に心躍らせたり、桜前線の北上が痛む胸を
慰めてくれるだろうか。春の訪れがことさら待ち遠しい、今年は。
お菓子の国のような雪景色
昨夜からのみぞれ混じりの雨で、約1週間積もっていた雪が融けてしまった。
緯度は高くても高度がないオランダでは、暖かいメキシコ湾流の影響もあり、雪が降ったり
積もったりすることはあまりない。それが、この2年ほど異変のように降雪が多い。
雪がまだ残っていた木・金のマーストリヒトは、お菓子の国みたいだった。

庭に出しっぱなしの半円のシャンデリアの
短くなったキャンドルに雪が積もって
小人の帽子のような形になった。

14世紀の城壁の見張りの塔(パーター・フィンク塔)も
雪を被ると粉砂糖をまぶしたお菓子のようだ。

その隣に建つフェリー・ズスター修道院は
まるでお菓子で出来た家。

聖母教会、聖セルファース教会、聖ヤン教会の塔が
重なる、ホーヘブルック橋からの眺め。

マース川が州庁舎の脇では河川敷に入りこんで
池のようになっている。流れもなく、水鳥の格好の遊び場。
緯度は高くても高度がないオランダでは、暖かいメキシコ湾流の影響もあり、雪が降ったり
積もったりすることはあまりない。それが、この2年ほど異変のように降雪が多い。
雪がまだ残っていた木・金のマーストリヒトは、お菓子の国みたいだった。

庭に出しっぱなしの半円のシャンデリアの
短くなったキャンドルに雪が積もって
小人の帽子のような形になった。

14世紀の城壁の見張りの塔(パーター・フィンク塔)も
雪を被ると粉砂糖をまぶしたお菓子のようだ。

その隣に建つフェリー・ズスター修道院は
まるでお菓子で出来た家。

聖母教会、聖セルファース教会、聖ヤン教会の塔が
重なる、ホーヘブルック橋からの眺め。

マース川が州庁舎の脇では河川敷に入りこんで
池のようになっている。流れもなく、水鳥の格好の遊び場。
フレイバー・ティーは生活アート
最近、フレイバー・ティーづいている。
立て続けに、新しい味の紅茶をいただいたり、新しいティー・ルームを教えてもらったり、出会ったり。
昨日、デン・ハーグでBetjeman&Bartonのお店を見つけた。可愛い看板もさることながら、
お店の中に入ると、さまざまな香りが立ち込めて、ポットやカップその他お茶の道具が山のようで、
紅茶党なら正気を失ってしまいそうだ。
まず、一体どれを選んだらいいのかわからなくなる。
フレイバー・ティーのネイミングは、勝手気ままというかお店がセンスを競ってるためか、イメージ
重視だから、名前だけではお味の想像がつかない。説明だけでもよくわからないから、缶の蓋を
開けてもらって香りを嗅ぐ。
選んだのはこれ。

C'est une Belle Histoireという、秘密のお話みたいな名前もいいし、
いろいろ付いてる香りも色もいい。これを選んだのにはワケがある。
125g缶入り6ユーロ50セントというプロモーション価格だったのだ。
何10種類も匂いを嗅ぐのは無理だから、これに即決めた。
後で、パリ本店のサイトを覗くと、同じものが17ユーロほどで、
缶だけでも10ユーロすることがわかり、思わず快哉を叫んだ。
明日、友人のCを訪問することになっている。
胃が機能しない彼女だが、お茶なら飲んでもいいので、お土産はフレイバー・ティーが定番。

クスミ・ティーのプリンス・ウラディミール。
中国茶のロシアン・ブレンドにベルガモット、レモン、
グレープフルーツ、ヴァニラ、スパイスの香り。
今日は日曜日だが、行楽地・観光地であるマーストリヒトでは、11月と12月の商戦シーズンには
毎日曜日午後からお店が開いている。先日教えてもらったティー・ルーム兼紅茶屋さんで、クスミ・
ティーをプレゼント用に包んでもらい、自家用に何10種類も並んでいる大きな缶の中からこれを
選んだ。名前に惹かれたのだ。

やはりパリが本店のTheodorという紅茶屋さんのオリジナル。
Carpe Diemという名前がよろしい。わたしのモットーでもある、
「この日をつかめ =今日を楽しめ」というのは、古代ローマの
詩人ホラティウスの詩が原典。
ルイボス・ティーにイチゴとラズベリーの砂糖漬けが入ってて、ロースト・
アーモンドの香りもする。
これのオリジナル缶もなんともいえない桃色が、名前のイメージに
ぴったりの可愛さだが、やはり缶だけで10ユーロするのでパス。
紅茶の空き缶ならイギリス土産のが家にいくらでもある。
でも、やっぱり欲しくなった。自分用のクリスマス・プレゼントにしようか。
紅茶にはそれ自体で香りがあるのに、別の香りをつけるというのは、邪道といえば邪道である。
紅茶好きを自認するイギリス人だったら、眉をひそめるかもしれない。
フレイバー・ティーが、紅茶の国とは言いがたいフランスの専売特許のようになっているのは、
香水の伝統と関係があるかもしれない。
香りを生活芸術の域に高める努力は厭わないフランス人の作り出すフレイバー・ティーは、だから、
突拍子もない香りの組み合わせとそのイメージにあったネイミングの妙が売りだ。想像力を駆使
して、鍛えた鼻も使ってクリエイトしたものだから、これもやはりアートと呼びたい。

12月に入ると、町の中心フレイトホフ広場はウインター・ワンダー・ランド。
観覧車、スケート・リンク、ポニー乗り場などのほか、揚げスィーツの
店やビヤ・ホールなど、いろいろな屋台が出る。今はまだ準備中。
立て続けに、新しい味の紅茶をいただいたり、新しいティー・ルームを教えてもらったり、出会ったり。
昨日、デン・ハーグでBetjeman&Bartonのお店を見つけた。可愛い看板もさることながら、
お店の中に入ると、さまざまな香りが立ち込めて、ポットやカップその他お茶の道具が山のようで、
紅茶党なら正気を失ってしまいそうだ。
まず、一体どれを選んだらいいのかわからなくなる。
フレイバー・ティーのネイミングは、勝手気ままというかお店がセンスを競ってるためか、イメージ
重視だから、名前だけではお味の想像がつかない。説明だけでもよくわからないから、缶の蓋を
開けてもらって香りを嗅ぐ。
選んだのはこれ。

C'est une Belle Histoireという、秘密のお話みたいな名前もいいし、
いろいろ付いてる香りも色もいい。これを選んだのにはワケがある。
125g缶入り6ユーロ50セントというプロモーション価格だったのだ。
何10種類も匂いを嗅ぐのは無理だから、これに即決めた。
後で、パリ本店のサイトを覗くと、同じものが17ユーロほどで、
缶だけでも10ユーロすることがわかり、思わず快哉を叫んだ。
明日、友人のCを訪問することになっている。
胃が機能しない彼女だが、お茶なら飲んでもいいので、お土産はフレイバー・ティーが定番。

クスミ・ティーのプリンス・ウラディミール。
中国茶のロシアン・ブレンドにベルガモット、レモン、
グレープフルーツ、ヴァニラ、スパイスの香り。
今日は日曜日だが、行楽地・観光地であるマーストリヒトでは、11月と12月の商戦シーズンには
毎日曜日午後からお店が開いている。先日教えてもらったティー・ルーム兼紅茶屋さんで、クスミ・
ティーをプレゼント用に包んでもらい、自家用に何10種類も並んでいる大きな缶の中からこれを
選んだ。名前に惹かれたのだ。

やはりパリが本店のTheodorという紅茶屋さんのオリジナル。
Carpe Diemという名前がよろしい。わたしのモットーでもある、
「この日をつかめ =今日を楽しめ」というのは、古代ローマの
詩人ホラティウスの詩が原典。
ルイボス・ティーにイチゴとラズベリーの砂糖漬けが入ってて、ロースト・
アーモンドの香りもする。
これのオリジナル缶もなんともいえない桃色が、名前のイメージに
ぴったりの可愛さだが、やはり缶だけで10ユーロするのでパス。
紅茶の空き缶ならイギリス土産のが家にいくらでもある。
でも、やっぱり欲しくなった。自分用のクリスマス・プレゼントにしようか。
紅茶にはそれ自体で香りがあるのに、別の香りをつけるというのは、邪道といえば邪道である。
紅茶好きを自認するイギリス人だったら、眉をひそめるかもしれない。
フレイバー・ティーが、紅茶の国とは言いがたいフランスの専売特許のようになっているのは、
香水の伝統と関係があるかもしれない。
香りを生活芸術の域に高める努力は厭わないフランス人の作り出すフレイバー・ティーは、だから、
突拍子もない香りの組み合わせとそのイメージにあったネイミングの妙が売りだ。想像力を駆使
して、鍛えた鼻も使ってクリエイトしたものだから、これもやはりアートと呼びたい。

12月に入ると、町の中心フレイトホフ広場はウインター・ワンダー・ランド。
観覧車、スケート・リンク、ポニー乗り場などのほか、揚げスィーツの
店やビヤ・ホールなど、いろいろな屋台が出る。今はまだ準備中。
エディソン賞クラシック部門
おおぼけであった。エディソン賞は、5月20日に既に決定して発表されていた。
視聴者からの投票で決まる視聴者賞のみ、明日発表になるのだ。
今年のエディソン賞クラシック部門の受賞作品とアーチストは、このサイトに。
やはり、「愛の劇場」は受賞していたのだ。でも、このCD、一年以上前に出ていなかったろうか?そして、明日TV出演するのはラルペッジャータだけ?どうも、不可解である。
見落としていたが、ショル兄もソリストとして参加している、ベルリン古楽アカデミーによるヘンデル「アン女王の誕生日のための頌歌」がバロック部門賞を受賞。
一応、オランダ在住でPJ様が出演するかどうか気になる方は、21時からのオランダ第二放送をチェックされるのがよろしいかと。
視聴者からの投票で決まる視聴者賞のみ、明日発表になるのだ。
今年のエディソン賞クラシック部門の受賞作品とアーチストは、このサイトに。
やはり、「愛の劇場」は受賞していたのだ。でも、このCD、一年以上前に出ていなかったろうか?そして、明日TV出演するのはラルペッジャータだけ?どうも、不可解である。
見落としていたが、ショル兄もソリストとして参加している、ベルリン古楽アカデミーによるヘンデル「アン女王の誕生日のための頌歌」がバロック部門賞を受賞。
一応、オランダ在住でPJ様が出演するかどうか気になる方は、21時からのオランダ第二放送をチェックされるのがよろしいかと。
ロケーションが主役の芝居 Diplodocus Deks
ベルギーのオランダ語作家トム・ラノワ作の「ディプロドクス・デックス」という芝居を鑑賞した。
演ずるは、トネールグループ・マーストリヒトという劇団で、今回はそのロケーションが非常にユニークで、特筆に価する。

2010年6月3日@ENCI
ENCIというのは、Eerste Nederlandse Cement Industrieの略で、すなわちオランダ最初のセメント会社である。マーストリヒトの南端マース川沿い、ベルギーとの国境を接する場所に広大な採石場とセメント加工工場を持つ。採石場は、山を切り崩した広大な穴になっていて、マーストリヒト最高地点のシント・ピータースベルクから見下ろすことができる。しかし、その敷地は一般立ち入り禁止・通行不可である。
その敷地内の採石場が文字通り舞台となって、芝居が上演されたのだ。

トム・ラノワ(1962年生まれ)というのは、ベルギーの若手中堅に属する作家で、短編しか読んだことがないが、乾いたユーモアのある、いかにもベルギー的な都会的センスの持ち主だと思う。社会的(反右翼キャンペーンなど)に活躍しTV出演も多い、現代ベルギーを代表する作家といえる。

作者近影
劇のあらすじは、田園牧歌的なリンブルフ地方のある村で、ディプロドクスという恐竜の化石が発見されたことから巻き起こる悲喜劇を村人9人が語る、というもの。
その芝居の上演ロケーションにこの採石場が選ばれたのは偶然ではない。
マーストリヒトにはローマ時代からのマール石採石場があり、モサザウルスと名付けられた恐竜の化石が発見されている。その場所は、このセメント工場の敷地からほど近いのだ。
しかし、ユニークなのはそのロケーションだけではなかった。
ストーリーが、時系列をさかのぼる形で展開されるのだ。
村と人心のカオス、荒廃が浮き彫りにされ、その原因は最後の方になってようやくわかる、という仕掛けになっている。
恐竜を村おこしの材料にしようと持ちかけられた村人は、巨額の金に目がくらむ。開発という大義によって、結局、村も人の心も取り返しの付かない混沌・荒廃状態になっってしまうのだ。
その時点から過去にさかのぼる、という構成の芝居で、展開に慣れるまで観ていてしんどいものがあった。

でも、なかなか暮れない初夏の外気の中での上演は、舞台効果抜群であった。
山の端に日が落ちるのを合図に、芝居の幕は切って落とされた。夜10時近くである。
埃っぽい山道には、実際にトラックやトラクターや車が荒っぽく走り、舞台にスピード感を与える。これは、普通の劇場では絶対無理だ。
また、上空低く通過する飛行機の音、夜の帳の中での鳥の鳴き声、乱舞する虫やコウモリ、カエルの合唱など、機械の音と自然の音が、劇の内容にもマッチして効果を上げている。いい場所を選定したものだ。
台詞には、リンブルフ地方やベルギー各地の方言のほか、ドイツ語やポーランド語も混じり、また、いわゆるハイマットもののドイツ語の歌なども挿入され、ノスタルジーを誘う。
失われた田園風景と過去への郷愁がテーマのストーリーは、オチがよかったが、ちょっと冗長な気もした。
ENCIの隣は山になっていて、たまにハイキングに来たりする。今年のお正月には、雪の中を歩いた。今は、緑けぶる森だ。その頂上に見晴らし塔があり、眼下にマース川が望める。

マース川をセメントの材料を積んだ船が行く。

競技ボートも。
演ずるは、トネールグループ・マーストリヒトという劇団で、今回はそのロケーションが非常にユニークで、特筆に価する。

ENCIというのは、Eerste Nederlandse Cement Industrieの略で、すなわちオランダ最初のセメント会社である。マーストリヒトの南端マース川沿い、ベルギーとの国境を接する場所に広大な採石場とセメント加工工場を持つ。採石場は、山を切り崩した広大な穴になっていて、マーストリヒト最高地点のシント・ピータースベルクから見下ろすことができる。しかし、その敷地は一般立ち入り禁止・通行不可である。
その敷地内の採石場が文字通り舞台となって、芝居が上演されたのだ。

トム・ラノワ(1962年生まれ)というのは、ベルギーの若手中堅に属する作家で、短編しか読んだことがないが、乾いたユーモアのある、いかにもベルギー的な都会的センスの持ち主だと思う。社会的(反右翼キャンペーンなど)に活躍しTV出演も多い、現代ベルギーを代表する作家といえる。

作者近影
劇のあらすじは、田園牧歌的なリンブルフ地方のある村で、ディプロドクスという恐竜の化石が発見されたことから巻き起こる悲喜劇を村人9人が語る、というもの。
その芝居の上演ロケーションにこの採石場が選ばれたのは偶然ではない。
マーストリヒトにはローマ時代からのマール石採石場があり、モサザウルスと名付けられた恐竜の化石が発見されている。その場所は、このセメント工場の敷地からほど近いのだ。
しかし、ユニークなのはそのロケーションだけではなかった。
ストーリーが、時系列をさかのぼる形で展開されるのだ。
村と人心のカオス、荒廃が浮き彫りにされ、その原因は最後の方になってようやくわかる、という仕掛けになっている。
恐竜を村おこしの材料にしようと持ちかけられた村人は、巨額の金に目がくらむ。開発という大義によって、結局、村も人の心も取り返しの付かない混沌・荒廃状態になっってしまうのだ。
その時点から過去にさかのぼる、という構成の芝居で、展開に慣れるまで観ていてしんどいものがあった。

でも、なかなか暮れない初夏の外気の中での上演は、舞台効果抜群であった。
山の端に日が落ちるのを合図に、芝居の幕は切って落とされた。夜10時近くである。
埃っぽい山道には、実際にトラックやトラクターや車が荒っぽく走り、舞台にスピード感を与える。これは、普通の劇場では絶対無理だ。
また、上空低く通過する飛行機の音、夜の帳の中での鳥の鳴き声、乱舞する虫やコウモリ、カエルの合唱など、機械の音と自然の音が、劇の内容にもマッチして効果を上げている。いい場所を選定したものだ。
台詞には、リンブルフ地方やベルギー各地の方言のほか、ドイツ語やポーランド語も混じり、また、いわゆるハイマットもののドイツ語の歌なども挿入され、ノスタルジーを誘う。
失われた田園風景と過去への郷愁がテーマのストーリーは、オチがよかったが、ちょっと冗長な気もした。
ENCIの隣は山になっていて、たまにハイキングに来たりする。今年のお正月には、雪の中を歩いた。今は、緑けぶる森だ。その頂上に見晴らし塔があり、眼下にマース川が望める。

マース川をセメントの材料を積んだ船が行く。

競技ボートも。
Hygiene de l'Assassin
演出 : Pierre Santini作 : Amélie Nothomb
翻案 : Philippe Jeusette &
Alexandre Trocki
監督 : Coralie Pastor
出演 : Daniel Hanssens,
Vincent Lecuyer & Valérie
Marchant
収録劇場: théâtre Le Public à Bruxelles & au Théâtre de
Namur(2008年)
フランス語放送局のTV5Mondeが、最近新聞のTV欄枠を獲得し、おすすめ番組紹介もされることが多いので、つい観てしまう。日本でも、昨年12月から、日本語字幕つきで放送されているようだ。
ミニ・シリーズの歴史ロマン・コスチューム時代劇、ルイ14世の母后と宰相マザランの関係を描いた「王妃と枢機卿」なども、面白かった。

マザランといえば、この髪型と衣装でおなじみ。
今回は、アメリー・ノートン原作の「殺人者の健康法」という芝居が放映された。
ノートンが25歳の時の処女作である。期待は大きい。
一番上の写真、暴食のため肥大して歩行困難になった作家タックが主人公。
ノーベル文学賞も受賞し多作で人間嫌いの作家にインタビューしに来た男性ジャーナリストは、作家の機関銃のような毒舌についていけず、生半可な知識では討論でも到底太刀打ちできず、また作家本人のグロテクスクさに辟易して退散する。
そのあと、今度は女性がやってくる。彼女は、全作品を仔細に調べた結果、ある確信を持って、未完の作品と作家の秘密の関連性を知る。このジャーナリストは明晰で舌鋒も鋭く、作家を追い詰めて、その作品に描かれている内容が自伝的事実であることを突き止める。
二人の丁々発止の言葉のやり取りは、サド・マゾ的関係に近くなり、スリリングだ。
ネタバレになるが、暴かれた作家の秘密はこうだった。
今は、醜い宦官のような外観の作家だが、その昔は拒食症気味の美しい少年だった。年下の従姉妹との恋を少年らしい美的感覚で成就するため、大人になって醜くなる前に従姉妹を殺したのだった。
いとこ同士である少年少女の関係と殺害にいたる過程は、その耽美的設定が、香山滋の「海鰻荘奇談」を思い起こさせ、わくわくした。
作家は、女性ジャーナリストによって首を絞められ、恍惚状態で死んで、幕。

アメリー・ノートンは、日本生まれのベルギー人。かなりユニークな帽子がトレードマークで、奇矯な行動でも有名なエキセントリックな人だが、文学の才能は相当のものだと、現在住んでいるフランスでは認められている。
日本の会社社会をおちょくった作品「恐れ慄いて」で顰蹙を買い、日本での受けはよくないようだ。
しかし、以前彼女のインタビューをTVで見た限り、彼女の日本への惚れこみようは、かなり本格的なものがある。
幼児期を過ごした日本は、彼女の中で崇高なまでに美化されている。その後に行った国々は日本と正反対で、彼女はとても不幸だったそうだ。20代になって、商社で働くため日本に舞い戻った。その体験に基づき2冊の本も書いている。そのうちの2冊目は、日本の言霊信仰に対する洞察に基づきながら、吉本ばななにも通じそうな軽さがあり、日本語に翻訳されてしかるべきだと思う。
インタビューで彼女が語った言葉が印象に残っている。
「日本人の美的感性は、世界中のどの民族にも見られない独特のものだ。日本人にしかわからない美が存在する。恐るべし」と。
これは彼女の、日本への実らない片思いを表白したものだと、わたしは思う。
3世代による手作りショール
帽子の先生Pは、テキスタイル全般に造詣が深く、様々な特殊専門器具を持っているので、レッスンでは帽子以外のものを作ることもできる。
帽子の木型は、色々なデザインとサイズを揃えなければならず、しかも全て特注になるから、それだけでも大変な投資になる。
また、成型のための器械・道具のほか、ミシン各種も必要だ。
素材となると、もうあらゆる布地を買い込むし、それに大小さまざま各色の帽体、フエルト・ウールやデコレーション小物を収納するために一部屋つぶれる。
手作りを仕事や趣味とする人には、道具フェチの様相を呈する人も少なくない。彼女もそのタイプに当てはまる。
たとえば、スカーフの各辺をまつるための特殊ミシン。端の始末がキレイにできる。
それから、ミシンそっくりのカタチのパンチング機。糸は通さず、ぎざぎざのある特殊針5本で布地をパンチングする。何に使うのかというと、フエルトに模様をキレイに入れ込むためだ。
たとえば、薄い布地にウールの綿をこすり付けても、はなかなか上手くフエルトとして一体化してくれない。パンチング機で一体化させることができる。また、フエルトに違う色のウールの綿で模様を出すためには、特殊針でプツプツと差し込むのだが、大判ショールやブランケットなど大物を作る場合には器械でやるほうが効率がいい。

薄い紗に、アクリル絵具で描いたようなグリーンと金と銀の線模様が入った生地。
それだけだと、ショールとしては軽すぎるので、ウールの綿をパンチング機で付けた。
回りも同様に囲ったのでショールらしい重みができて使いやすくなった。
ウールは生地の裏までしっかりと打ち込まれているので、ほぼ両面同じくらいの
色と模様。
これを石鹸水で擦るとフエルト化して硬くなり落ち着くが、まだパンチングしただけ。

義母が最近編んでくれたモヘヤのショール。
パープルのツートン・カラーが好み。
写真では、ブルーにみえるが。
広げれば薄い大判ショールで、
折ればマフラー。軽くて暖かい。

義母の母親(主人の祖母)が生前編んだ
ウールのショール。銀ラメ入りなので、
黒いドレスに合う。

同型・同モチーフのウールのショール。
どっしりと重い。ウールの着物に合う。
しかし、これが一番活躍するのは、
寒い時期に行われる教会でのコンサート。
ひざ掛けにも丁度いい。
帽子の木型は、色々なデザインとサイズを揃えなければならず、しかも全て特注になるから、それだけでも大変な投資になる。
また、成型のための器械・道具のほか、ミシン各種も必要だ。
素材となると、もうあらゆる布地を買い込むし、それに大小さまざま各色の帽体、フエルト・ウールやデコレーション小物を収納するために一部屋つぶれる。
手作りを仕事や趣味とする人には、道具フェチの様相を呈する人も少なくない。彼女もそのタイプに当てはまる。
たとえば、スカーフの各辺をまつるための特殊ミシン。端の始末がキレイにできる。
それから、ミシンそっくりのカタチのパンチング機。糸は通さず、ぎざぎざのある特殊針5本で布地をパンチングする。何に使うのかというと、フエルトに模様をキレイに入れ込むためだ。
たとえば、薄い布地にウールの綿をこすり付けても、はなかなか上手くフエルトとして一体化してくれない。パンチング機で一体化させることができる。また、フエルトに違う色のウールの綿で模様を出すためには、特殊針でプツプツと差し込むのだが、大判ショールやブランケットなど大物を作る場合には器械でやるほうが効率がいい。

薄い紗に、アクリル絵具で描いたようなグリーンと金と銀の線模様が入った生地。
それだけだと、ショールとしては軽すぎるので、ウールの綿をパンチング機で付けた。
回りも同様に囲ったのでショールらしい重みができて使いやすくなった。
ウールは生地の裏までしっかりと打ち込まれているので、ほぼ両面同じくらいの
色と模様。
これを石鹸水で擦るとフエルト化して硬くなり落ち着くが、まだパンチングしただけ。

義母が最近編んでくれたモヘヤのショール。
パープルのツートン・カラーが好み。
写真では、ブルーにみえるが。
広げれば薄い大判ショールで、
折ればマフラー。軽くて暖かい。

義母の母親(主人の祖母)が生前編んだ
ウールのショール。銀ラメ入りなので、
黒いドレスに合う。

同型・同モチーフのウールのショール。
どっしりと重い。ウールの着物に合う。
しかし、これが一番活躍するのは、
寒い時期に行われる教会でのコンサート。
ひざ掛けにも丁度いい。
従姉妹Iの結婚式
7月吉日に、主人の従姉妹Iが結婚式を挙げた。40を過ぎていたので、もう結婚はしないだろうと誰もが思っていたから、招待状が届いたのは晴天の霹靂で、本当にうれしいサプライズだった。

セレブルダースのチャペルで式を挙げ、エイクホルト城で披露宴というのは、どちらも素晴らしいロケーションだから、帽子を被って出かけるまたとないチャンスである。
イースター・ハットを作ったのはいいが、シックすぎてオペラ観劇とパーティに一度ずつ被っただけで、あとはもう、結婚式ぐらいしか被る機会はないから、誰か結婚しないかしら、とボビンレースの先生に言った翌日、Iからの結婚式招待状を受け取った。驚くと同時に、願い事があったら口に出して言ってみるものだ、と思った。Imagine神通力は結構強いのだ。
オランダでは、法的に正式な結婚は、市役所に届けを出すだけではだめである。市役所の結婚式専門公務員(または助役)が司る式で2人の証人立会いの下で宣誓しなければならない。その前にまず、いついつに結婚したいという旨を公示して、数週間の期間反対者が出なかったら、晴れて式が執り行われる。紙切れ1枚では結婚できないのである。正式な式の後、教会などでもう1度宗教による結婚式を挙げるカップルももちろん多いが、教会での結婚式はあくまでもセレモニーであって、法的な効力は何もない。
Iの結婚式は、市役所の式と教会の式をひとつにした形でとても洒落ていた。もし、もう1度結婚式を挙げるとしたらこの形式にしたい、と思ったほどだ。
マーストリヒトのように美しい17世紀の市庁舎に結婚の間があるような町に住んでいる人は幸いだ。通常業務を行う市役所は別の建物に移ったので、今は結婚式専用のようになったマルクト広場に立つ市庁舎で挙げる式は格別だ。それでも、近年は個人の嗜好が重視され、市役所以外でも市が決めた特別な2,3のロケーションなら、法的な式を行えるようになった。
Iは、市が公認の15世紀のチャペルでの法的結婚式を選んだ。式を司るのは公務員だが、場所は教会だから、ひと粒で2度美味しいことになる。

式次第も、教会でのセレモニーとは異なり、采配に自由が利く。
チャペルの歴史を二人のなりそめと結婚へいたる道になぞらえたスピーチ(結婚式専門公務員は色々と下調べをして、カップルにマッチしたスピーチをしなければならない)と、宣誓、指輪交換、キス、サインと進む式の合間に、友人達によるコロネットとトランペット、パイプオルガン、歌が次々と演奏される。宗教色のない曲ばかりで、抹香臭さがないのと、演奏が意外に上手いので、とても短く感じられ余韻の残る結婚式であった。
このチャペルは、町の真ん中のヒミツの花園のような養老院の隣にあり、古楽のコンサートなどがよく行われる。こじんまりと可愛らしく、音響も悪くない。
披露宴のお城は、去年義父の教会での葬式の後、皆さんにランチを供したところで、Iはその時お城のインテリアと食事・サーヴィスが気に入り、ここで結婚式をしようと密かに心に決めたらしい。

お城の庭にテントを張り、サンルームと繋げた披露宴会場。
披露宴はレセプション形式で、新郎新婦がまず、招待客を迎え、招待客はお祝いの品(お金)を渡す。

新婦Iと新郎M
お客は、新郎新婦の両親にもキスして祝福し、まずは着席してコーヒーとケーキをいただくのだが、今回はウエディング・ケーキではなく、南部名物フラーイが数種類出た。

その後は、各種お酒とおつまみで、夕方まで席を代え、庭を散歩したり、いろんな人とおしゃべり。

意外にも帽子を被っていたのはわたし一人だけだった。
テントの中

庭には、親戚や招待客のちびっ子のための遊具やジャンプ・クッションが用意された。

オランダのパーティや式では、バンドやDJを雇う場合が非常に多いのだが、今回はバックグラウンドにも音楽なしで静かだったので、こころおきなくおしゃべりができた。そうでないと、音楽がうるさすぎて話もできないので飲むだけになる。
午後6時までのレセプションの後は、親族や極親しい招待客40人だけの内輪のディナー。わたし達はディナーには招待されずレセプションのみだったが、南部のパーティらしく、お酒だけでなく凝ったつまみが沢山出た。
やはり、40過ぎた同士の結婚式は資金が潤沢だし、好みやスタイルが確立しているから自分らしい式ができていいなあ、とうらやましくなった。

セレブルダースのチャペルで式を挙げ、エイクホルト城で披露宴というのは、どちらも素晴らしいロケーションだから、帽子を被って出かけるまたとないチャンスである。
イースター・ハットを作ったのはいいが、シックすぎてオペラ観劇とパーティに一度ずつ被っただけで、あとはもう、結婚式ぐらいしか被る機会はないから、誰か結婚しないかしら、とボビンレースの先生に言った翌日、Iからの結婚式招待状を受け取った。驚くと同時に、願い事があったら口に出して言ってみるものだ、と思った。Imagine神通力は結構強いのだ。
オランダでは、法的に正式な結婚は、市役所に届けを出すだけではだめである。市役所の結婚式専門公務員(または助役)が司る式で2人の証人立会いの下で宣誓しなければならない。その前にまず、いついつに結婚したいという旨を公示して、数週間の期間反対者が出なかったら、晴れて式が執り行われる。紙切れ1枚では結婚できないのである。正式な式の後、教会などでもう1度宗教による結婚式を挙げるカップルももちろん多いが、教会での結婚式はあくまでもセレモニーであって、法的な効力は何もない。
Iの結婚式は、市役所の式と教会の式をひとつにした形でとても洒落ていた。もし、もう1度結婚式を挙げるとしたらこの形式にしたい、と思ったほどだ。
マーストリヒトのように美しい17世紀の市庁舎に結婚の間があるような町に住んでいる人は幸いだ。通常業務を行う市役所は別の建物に移ったので、今は結婚式専用のようになったマルクト広場に立つ市庁舎で挙げる式は格別だ。それでも、近年は個人の嗜好が重視され、市役所以外でも市が決めた特別な2,3のロケーションなら、法的な式を行えるようになった。
Iは、市が公認の15世紀のチャペルでの法的結婚式を選んだ。式を司るのは公務員だが、場所は教会だから、ひと粒で2度美味しいことになる。

式次第も、教会でのセレモニーとは異なり、采配に自由が利く。
チャペルの歴史を二人のなりそめと結婚へいたる道になぞらえたスピーチ(結婚式専門公務員は色々と下調べをして、カップルにマッチしたスピーチをしなければならない)と、宣誓、指輪交換、キス、サインと進む式の合間に、友人達によるコロネットとトランペット、パイプオルガン、歌が次々と演奏される。宗教色のない曲ばかりで、抹香臭さがないのと、演奏が意外に上手いので、とても短く感じられ余韻の残る結婚式であった。
このチャペルは、町の真ん中のヒミツの花園のような養老院の隣にあり、古楽のコンサートなどがよく行われる。こじんまりと可愛らしく、音響も悪くない。
披露宴のお城は、去年義父の教会での葬式の後、皆さんにランチを供したところで、Iはその時お城のインテリアと食事・サーヴィスが気に入り、ここで結婚式をしようと密かに心に決めたらしい。

お城の庭にテントを張り、サンルームと繋げた披露宴会場。
披露宴はレセプション形式で、新郎新婦がまず、招待客を迎え、招待客はお祝いの品(お金)を渡す。

新婦Iと新郎M
お客は、新郎新婦の両親にもキスして祝福し、まずは着席してコーヒーとケーキをいただくのだが、今回はウエディング・ケーキではなく、南部名物フラーイが数種類出た。

その後は、各種お酒とおつまみで、夕方まで席を代え、庭を散歩したり、いろんな人とおしゃべり。

意外にも帽子を被っていたのはわたし一人だけだった。
テントの中

庭には、親戚や招待客のちびっ子のための遊具やジャンプ・クッションが用意された。

オランダのパーティや式では、バンドやDJを雇う場合が非常に多いのだが、今回はバックグラウンドにも音楽なしで静かだったので、こころおきなくおしゃべりができた。そうでないと、音楽がうるさすぎて話もできないので飲むだけになる。
午後6時までのレセプションの後は、親族や極親しい招待客40人だけの内輪のディナー。わたし達はディナーには招待されずレセプションのみだったが、南部のパーティらしく、お酒だけでなく凝ったつまみが沢山出た。
やはり、40過ぎた同士の結婚式は資金が潤沢だし、好みやスタイルが確立しているから自分らしい式ができていいなあ、とうらやましくなった。
今週は凄いものが勢ぞろい、でも見れない
なんだか、今週後半は、オペラ、映画、芝居、コンサートの各ジャンルで観たいもの聴きたいものが揃い踏み、しかし、そのどれもが遠すぎて行けない、というわけで地団駄踏むしかない。
まず、映画「シェリ」が公開される。フランスの女流作家コレット原作で、ミシェル・ファイファー主演のコスチューム物。まあ、これは少し待てば、家の近くにもやってくるから、そんなにあわてなくてもいいようなものだが、誰かに先を越されたら悔しいかも。
高級娼婦レアが娼婦仲間の息子シュリに寄せる叶わぬ愛、というフランスの香りぷんぷんの洒落た物語だから、「危険な関係」の監督によって映画化されたと知ってびっくり、そして興味津々。
「シェリ」とも似たような話だが、先日観たオペラ「イポリートとアリシー」のタネ本、ラシーヌの「フェードル」がロンドンのナショナル・シアターで、ヘレン・ミレン主演で公演中だが、明日の晩、METのオペラみたいに世界中の映画館で中継される!
ヘレン・ミレンはTVシリーズ「プライム・サスペクト」でのかっこいい刑事役が好きだった。映画「クィーン」でのエリザベス女王役、昔見た「迷宮のヴェニス」の怖い役も印象に残っている、演技派女優だ。
オランダではアムステルダムの映画館1館のみでの生中継なので、見られない。
明日はまた、TVでホランド・ファスティヴァルの「カルメン」生中継もあるので、楽しみにしていた。ところが、長男のギリシャ旅行説明会が学校であるという。なんで、また、急に明日の晩に説明会があるのか、納得のいく説明が欲しいものである。これで、オペラの前半は見られない。
今週末の日曜日には、ピアノの発表会と、その後、友人の50歳バースデイ・パーティがある。
そうでなければ、家から程近いベルギーのお城で行われる古楽コンサートに行けたのに。中世・ルネッサンス音楽部門のエディソン賞を受賞したばかりの、グランデラヴォアのコンサートなのだ。
または、マチネでアムスのコンヘボで行われるヴィクトリア・ムロヴァのバッハ・コンサートに行きたかった。彼女はもともと好きなタイプのヴァイオリニストなのだが、最近バッハへのアプローチと演奏方法を変えたようで、気になる。
最も残念なのは、日本の新作オペラ初演(6月28日)を見逃すことだ。
倉橋由美子原作の「ポポイ」がオペラ化されて、なんと静岡で上演されるのである。
古楽系の歌手が歌うようだから、どんな具合になるのか知りたいし、なにより、倉橋由美子は、学生時代から現在に至るまでずっと好きな唯一の日本の作家なのだ。彼女の著作は多分全部読んでいると思う。
その彼女の作品のオペラ化初演なんて、千載一遇のチャンスだが、ここからは遠すぎて行けない。
運命の流れに掉さすわけにもいかないので、せめてどなたかのレビューを読みたいものだ。
まず、映画「シェリ」が公開される。フランスの女流作家コレット原作で、ミシェル・ファイファー主演のコスチューム物。まあ、これは少し待てば、家の近くにもやってくるから、そんなにあわてなくてもいいようなものだが、誰かに先を越されたら悔しいかも。
高級娼婦レアが娼婦仲間の息子シュリに寄せる叶わぬ愛、というフランスの香りぷんぷんの洒落た物語だから、「危険な関係」の監督によって映画化されたと知ってびっくり、そして興味津々。
「シェリ」とも似たような話だが、先日観たオペラ「イポリートとアリシー」のタネ本、ラシーヌの「フェードル」がロンドンのナショナル・シアターで、ヘレン・ミレン主演で公演中だが、明日の晩、METのオペラみたいに世界中の映画館で中継される!
ヘレン・ミレンはTVシリーズ「プライム・サスペクト」でのかっこいい刑事役が好きだった。映画「クィーン」でのエリザベス女王役、昔見た「迷宮のヴェニス」の怖い役も印象に残っている、演技派女優だ。
オランダではアムステルダムの映画館1館のみでの生中継なので、見られない。
明日はまた、TVでホランド・ファスティヴァルの「カルメン」生中継もあるので、楽しみにしていた。ところが、長男のギリシャ旅行説明会が学校であるという。なんで、また、急に明日の晩に説明会があるのか、納得のいく説明が欲しいものである。これで、オペラの前半は見られない。
今週末の日曜日には、ピアノの発表会と、その後、友人の50歳バースデイ・パーティがある。
そうでなければ、家から程近いベルギーのお城で行われる古楽コンサートに行けたのに。中世・ルネッサンス音楽部門のエディソン賞を受賞したばかりの、グランデラヴォアのコンサートなのだ。
または、マチネでアムスのコンヘボで行われるヴィクトリア・ムロヴァのバッハ・コンサートに行きたかった。彼女はもともと好きなタイプのヴァイオリニストなのだが、最近バッハへのアプローチと演奏方法を変えたようで、気になる。
最も残念なのは、日本の新作オペラ初演(6月28日)を見逃すことだ。
倉橋由美子原作の「ポポイ」がオペラ化されて、なんと静岡で上演されるのである。
古楽系の歌手が歌うようだから、どんな具合になるのか知りたいし、なにより、倉橋由美子は、学生時代から現在に至るまでずっと好きな唯一の日本の作家なのだ。彼女の著作は多分全部読んでいると思う。
その彼女の作品のオペラ化初演なんて、千載一遇のチャンスだが、ここからは遠すぎて行けない。
運命の流れに掉さすわけにもいかないので、せめてどなたかのレビューを読みたいものだ。
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コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。
by didoregina
プロフィール
名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem
オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem
オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。
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