ロンドン遠征の着物準備

今週末からロンドンに遠征する。丁度カーニヴァルの4日間で、なんともうまい具合に、バカ騒ぎ
から脱出できるお誂え向き日程でオペラ鑑賞できるのがうれしい。

今回の遠征第一の目的は、イエスティン君が出演するENOでの『ロデリンダ』鑑賞である。
着物選びも力を入れて、コーディネートも完璧にしなければならない。

歌劇場の椅子は赤い色のところがほとんどなので、白っぽい着物が映える。
そこで真っ先に考えたのは、4年前のロンドン遠征で着用したこの組み合わせ。

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         クリーム色に昭和ポップな遠山と雲が描かれた訪問着に
         パステルカラーの砂子綴れの袋帯。帯締と帯揚げも同系色で。


それとも、帯は変えてこちらにしようか。

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富士山を綴れで織り出した袋帯。フォーマル感があるが、
         印象派風の淡い色調で前帯は縦縞の模様になる。



そして、もう一つ鑑賞するオペラは、ROHでチョーフィとフローレス主演のドニゼッティ『連隊の娘』。
当初、こちらには洋装で出かけようと思って、現在シルクのワンピースを作成中であるのだが、
ロンドンの椿姫さんとも相談した結果、やはり着物で鑑賞することに。
劇場で映えるパステルカラーで、上の訪問着と同じ長襦袢を合わせられるという基準で選んだ
着物は、洋風若草色に桜などの花びらが舞っている小紋。

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         同系色コーデが好きなので、黒地にグリーンと黄色、金糸銀糸で
         向かい鳥を織り出した帯を合わせてみた。


自分一人では決めかねて皆様のご意見を伺うと、どうも上の組み合わせはイマイチ人気がない。
かなり派手なオレンジに金糸で、蝶や牡丹が織り出された下の帯を推す声が多い。

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         日本でだったら、10代から20代前半くらいまでしか締められそうもない。
         でも、ヨーロッパの歌劇場では、このくらい派手でも全く違和感がない。



遠征前に実際に着てみて、顔映りも含めた全体の印象がしっくりくる組み合わせコーディネートを
決定するつもりである。

それにしても、FBにこれらのコーデ写真をアップすると、世界各国の友人から忌憚のない意見や
助言が得られるのがうれしい。
特にバロックオペラに詳しい人たちが、『ロデリンダ』初演時に主役だったクッツォーニが着たという
衣装の色(茶色)を引き合いに出したアドヴァイスを寄せてくれたり、茶色には銀のアクセサリーを
合わせたら完璧という意見もあった。
また、私の髪の色に合わせたコーデやメイクのアドヴァイスをしてくれるFB友もいた。
そういう風に行く前からすでに注目してもらえると、着物でオペラ鑑賞の励みになる。
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by didoregina | 2014-02-26 12:01 | 着物 | Comments(20)
Commented by Vermeer at 2014-02-27 01:19 x
あたかも美麗な日本画の図録を観ている風情ですね。“向かい鳥”は正倉院裂にありそう。
Commented by kumitan2011 at 2014-02-27 15:44
こちらの訪問着と富士山の綴れ帯、とても素敵ですね(^^)
小物のグリーンも春らしい感じでピッタリ!
私も同系色コーデ、大好きです♪
小紋に合わせられた鳥の帯も、好み(笑)

レイネさまは素敵なお友達がたくさんいらして、イイなぁ~羨ましいです(*´-`)
そろそろ私も、春らしい装いを検討しなければ★

あ、4枚目の画像の絞りの帯揚げに似た雰囲気のもの、私も持ってます(^-^)
Commented by レイネ at 2014-02-28 19:39 x
Vermeerさま、お褒めいただき光栄です。向かい鳥の帯は正倉院っぽい雰囲気かつ柄が大きいのが気に入ってます。ウィリアム・モリス風でもあると思いません?
Commented by レイネ at 2014-02-28 19:45 x
kumitan2011さま、ありがとうございます。今から実際に着物を着て、帯を合わせてみて、ベストと思える組み合わせを持っていくことにします。

昨晩、シルクのワンピースも出来上がりましが。こちらも気に入ったので早く着たくって。夏までは毎月のよう遠征予定があるので、次回着用しようかしら。

白地に赤の絞りの帯揚げって、可愛いけど色気もあるんですよね。
Commented by Vermeer at 2014-03-01 00:49 x
ウィリアム・モリス風⇒
“いちご泥棒”!なるほど確かにシンメトリーの2羽になってます。彼は正倉院文様を知っていた?でなくとも正倉院のアーツ&クラフトは世界に誇れる遺産ですね。


初めてロンドンに行った時、従姉に頼まれてファブリックを買いに行ったLibertyでの衝撃は
忘れられません。
Commented by レイネ at 2014-03-01 06:07 x
Vermeerさま、その昔、池袋西武にリバティーのショップがありました。そこで買ったファブリックでワンピースを作ってもらって、30年以上前の初めてのイギリス旅行に着用しました。モリスやラファエル前派の美術巡りの旅でした。ロンドンの本家リバティーにはワクワクしました。そして、卒論の表紙カヴァーはモリス・プリントで装丁しました。
Commented by Vermeer at 2014-03-01 12:08 x
リバティー本家はワクワク⇒
それほど布に執着はないのですが、図柄=文化の洪水に目眩を覚えながら、どれにすりゃあ
いいの?と途方に暮れました。ユザワヤという首都圏中心の手芸品チェーンの名古屋支店にも、種類は少ないですがプリントが置いてあるコーナーがあります。他の布地と比べては理不尽ですが、ずいぶん値の張るものなんですね。


ラファエル前派の美術巡り⇒
ちょうど今六本木・森アーツセンターギャラリーでラファエル前派展でテート・ギャラリーの
名品が来日中です。ロセッティを巡る男女が、結婚・不倫・離婚等複雑な人間関係だった事を
最近知りました。


ついでに丸の内・三菱一号美術館で“ザ・ビューティフル;英国の唯美主義1860-1900”展も
開催中です。


モリス・プリントで装丁⇒
おぉ、今でも手元にお持ちですか?
Commented by レイネ at 2014-03-01 16:21 x
Vermeerさま、久~しぶりに懐かしいリバティーに行ってみようかしら。もしも、ロンドンで時間があれば。

東京での両展覧会にはもう行かれました?あれ、そういえば、貴兄からいただいたんですよね、バーン=ジョーンズの『眠り姫』の絵はがきは?

卒論、もちろん手元にありますよ。でも、内容に乏しい~ってびっくりしちゃほど。
Commented by Vermeer at 2014-03-02 04:05 x
両展覧会には?⇒
まだです。レイネさんならどんな所ににスポットを当てて御覧になりますか?

バーン=ジョーンズの『眠り姫』の絵はがき⇒
確かに一昨年の九月に兵庫県立近代美術館まで遠征しました。
Commented by レイネ at 2014-03-05 19:44 x
Vermeerさま、もしもオペラ鑑賞やコンサート上京と展覧会とのタイミングが合うならば行かれるのも一興でしょう。でも、夏にテイトの所蔵品が戻ってくるなら、ロンドンでご覧になれますね。東京での特別展って、なんだか混んでそうだし、入場料も高そうだし。。。。
ポンセ所蔵品とか、遠くてなかなか見る機会のないようなものならば見逃せませんんが。。。。
Commented by Vermeer at 2014-03-07 17:55 x
各々遠征した友人が“オフィーリア”はともかく、三菱一号美術館の方が断然見応えある、
って言ってました。


ポンセ所蔵品⇒
当然ながらV&Aの出展が目立つようです。よくシューベルト『死と乙女』のCDジャケットに
なっている(アマデウスSQ、バシュメット…)、フレデリック・レイトン“燃え立つ6月”は現在南半球なんですね。初めて知りました。でも“まどろみの午後”って雰囲気に死臭はあまりしない。
何か象徴的なエピソードでも知られているのでしょうか?それに展覧会のポスターにもなっている
アルバート・ムーアの “真夏”のオレンジ色となぜか通奏しています。


コンサート上京⇒
Marlis Petersen(S)リサイタルがあるのでひっかけてみます。
Commented by レイネ at 2014-03-07 21:00 x
Vermeerさま、『まどろみの午後』ってSummer noonのことかしら。足元にザクロが転がっているから、眠っている女性の一人はプロセルピナと思われ、冥界=死というイメージにつながるのではないでしょうか。それに眠りは死の兄弟ですし。いかにもラファエル前派好みのテーマですね。

ペテルセンは声も容姿もノーブルでよろしいですね。
Commented by Vermeer at 2014-03-07 23:03 x
Summer noon⇒
ではなくてBarbra Streisand歌う所の“Lazy Afternoon”を思い浮べていたのです。


プロセルピナ⇒
なるほど、さすが、御専門。“オルフェオ”にも出て来るプルートの妻。納得致しました。


ザクロってのは何の暗喩なのでしょう?単に冥界の果実?真にSymbolismは興味深い…。
Commented by レイネ at 2014-03-08 01:33 x
Vermeerさま、ストライザンドの歌は知りません。。。

絵画の図像で柘榴というと、わたしはすぐにプロセルピナを思い浮かべます。冥界の食べ物だから死と結びつきますね。それと、文学だとオスカー・ワイルドの『サロメ』です。どちらも死のメタファーです、わたしにとっては。

ところで、今年はグルックのメモリアルイヤーだから、『オルフェオとエウリディーチェ』が各地で上演されないかしら、と期待してるんですが。特にイエスティン君の歌うChe faro senza Euridiceはストレートに胸に沁みます。
Commented by vermeer at 2014-03-08 12:41 x
ストライザンドの歌⇒YouTubeでは懐かしのLPジャケット満載でupされています。
http://www.youtube.com/watch?v=7nmeiWp2OpU
この後バーブラはクラシックに傾倒した、けれどありきたりでない、彼女ならではの
アルバムを制作しています。


グルックのメモリアルイヤー⇒
あ、忘れていました。生誕300年なんですね。
ミンコフスキ指揮『アウリス&トーリードのイフィゲニア(イフィジェニー)』2本立てのビデオは秀逸
でした。お出掛けになったのですよね。あの年のDNOはギリシャ悲劇尽しだったんですね。
Commented by レイネ at 2014-03-08 19:12 x
Vermeerさま、ストライザンドの歌では、映画『追憶』のタイトルソングに胸がきゅんとなりました。(レッドフォードと共演した映画にもぐっと胸が掴まれました)

グルックのイフィニゲア2部作は、オーディの演出のをモネとアムスで2回ダブルビル上演を鑑賞しています。モネではルセ指揮でしたが。そう、あの年のDNOはギリシャ悲劇や神話がテーマのオペラ尽くしで、とっても充実してました!
Commented by Vermeer at 2014-03-08 20:43 x
映画『追憶』のタイトルソングに胸きゅん⇒
ちょうど3日の夜にNHK-BSで放映していました。観るとはなしに流していたのですが、ついつい見入っちゃいました。レッドフォードの美丈夫は言わずもがな、バーブラも若々しくていい女でした。Marvin Hamlischの流麗なメロディーも感銘深いですね。


Wiki引きすると、“The Sting ”、“The Spy Who Loved Me ”(カーリー・サイモンは体調どうかな)“Ordinary People ”“Sophie's Choice ”“A Chorus Line ”“Frankie and Johnny ”“The Mirror Has Two Faces ”、
みんな音楽が印象的な映画ばかり!一昨年亡くなっているんですね。
Commented by レイネ at 2014-03-08 23:20 x
Vermeerさま、昔はいいサントラ音楽が沢山作曲されましたよね。最近では、映画のために作られた音楽で心に響いたり耳に残るような名曲が少ないように思います。
『スティング』で印象に残っているスコット・ジョプリンのエンターテイナーもハムリッシュのアレンジだったんですね!

ところで、昨晩TVでThe Reader (邦題『愛を読むひと』)を見たんですが、音楽担当はなんとニコ・マーリー!IDと仲が良くて、よくコラボしてるので注目しているアメリカ人若手作曲家なんです。普通の男の子みたいな外見ですが、天才かも。
Commented by Vermeer at 2014-03-09 01:24 x
IDとの共演音源は見つけられませんでした。The Reader のサントラは聞いていたら、(たぶんエンドロールでしょうか)寒々とした絶望が蘇りました。ジャズクラブみたいな所で彼がピアノ弾く
動画もありました。Nico Muhly、憶えておきましょう。


武蔵野で一度だけ聞いたことのあるヴァイオリニスト、Pekka Kuusistoのために書かれたDrones & Violin という作品は、もっと緊張度の高い音楽。


Live from NY Public Libraryというインタビューではすごく多弁なひとですね。


着物のコーディネートからずいぶん漂流して来てしまいました。すいません。
Commented by レイネ at 2014-03-09 02:44 x
Vermeerさま、こういう風にどんどん連想ゲームのように会話が進むのが好きですから。
ニコ・マーリーとペッカ・クーシストのライブは、面白いですよね。ロンドンでも最近二人のライブがあったので、ちょっと注目してました。
また、来年6月、バービカンでニコ作曲の新作モノローグオペラの世界初演をIDが歌うので、すでにチケット押さえてあります。そしたら、今年5月にも二人のコラブがあることを一昨日発見しました。急なのと、仕事の予定が入ってるため私は行けないのが残念ですが、ロンドンの椿姫さんにファンクラブ情報として流しましたので、行かれるのではないかと思います。
ニコのことは知らないで、以前にオランダ初演の演奏会に行っていたことを割と最近知りました。これもIDつながりで情報を得たんです。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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プロフィール

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別名: didoregina
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オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
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音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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