マレーナ様の『セルセ』カーテンコールと出待ち

マレーナ・エルンマン・ファンクラブの皆様、大変お待たせいたしました。

アン・デア・ウィーン劇場の『セルセ』は、歌手陣も演奏も演出も3拍子揃って全く減点対象のない、
期待通りの素晴らしいプロダクションでした。
ヘンデル作曲のこのバロック・オペラは、近年あまり上演の機会がありませんが、マレーナ・エルン
マンという不世出のズボン役を主役に得て、今世紀の決定版ともいえる舞台が実現しました。

その感動さめやらぬカーテンコールとマレーナ様とのスリーショットをご覧下さい。

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          終盤には、ジャケットもベストも脱いで
          シャツとズボンだけになったマレーナ様。

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          背中にはうっすらと汗もにじんでいました。

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            アタランタ役のダニエル・ド・ニース。

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          ロミルダ役の可憐なアドリアーナ・クチェローヴァ。
          背後霊のような黒服は、演出家のエイドリアン・ノーブル。

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               説明不要。。。

さて、終演後は楽屋口に行って出待ちをしました。
昨晩に練習しましたから要領がよくわかっていたのと、雨模様でもあるので、外で待たずに、
関係者出入り口の中に入って待ちました。

ダニエルちゃんやメータ、アドリアーナちゃんが次々と出てきます。ダニエルちゃんは、ほとんど
舞台メークのままのようで、ド派手なルックスに黒い毛皮の襟がスターの貫禄十分。
さて、我らがマレーナ様は、鬘をとってメークをさっぱり洗い落とした全くのすっぴんです。
化粧っけはひとはけもなく、ちょっと皺が目立つほど。

「またウィーンに来ました。再度お目にかかれてうれしいです。」と言うと、マレーナ様は「ウェル
カム・バック!」と憶えておいでのようでした。さすが着物の威力は凄い。
「で、どちらから?」と聞かれたので「実は、オランダから」と言うと、「それならあまり遠くなくて
いいわね」とのご感想。
去年は、ロンドンの椿姫さんと二人で着物姿だったのが印象に残ったようで、日本からおっかけファン
が来たのだと思われてツイッターに書かれていました。

お疲れに違いないのに、ファンのサインには丁寧に応じています。大きく引き伸ばした何枚もの写真を
持ってきている人がいて、それに一枚一枚サインしているマレーナ様の脇に私は立ち、写真を覗き込ん
では「それはロジーナね」とか「納涼芸能人水泳大会ですか」とか「サンタさんの格好してますね」と
かコメントしてしまいました。すると、マレーナ様も「真夏なのにクリスマス・プロモーションでね」などと
応えてくれます。すごく気さくな方なのです。

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       sarahoctavianさんとマレーナ様と私のスリーショット。
       3人ともブルーのコートが偶然ながらバッティングしてる。

今回はズボン役だったのですが、次回8月のウィーンでは、ロッシーニ『湖上の美人』でお姫様役
です。
R「素晴らしい舞台の男役でしたが、次回のオペラも今から待ちきれずに興奮してます。全く違う
  タイプの役ですもの。」
M「ロッシーニだしね。今度は鬘もつけなくて地毛でいいのが楽チン。本当に全然違うのよ。」
R「あなたのダイドーはとても気に入ってますから、女性役にも期待してるんです。」
S「ミュンヘンにはいつ来て下さるの?」
M「ドイツ・ツアーがあるのだけど、ミュンヘンは入ってないわね。」
R「アムスかブリュッセルの予定は?」
M「また、アムスかブリュッセルで出演できたらうれしいわ。」
R「でも、その前にバルセロナですよね!」
M「そうそう。2014年だったかしら?ダニエルちゃんが共演なのよ。」
  ここで、一瞬うっと詰まる私とsarahoctavianさんでした。これでしっかり『アグリッピーナ』は
  マレーナ様がネローネ、ダニエルちゃんがポッペアという噂を、本人から確認できました。
R「ポッペアですね。アムスでは今回の3人(ダニエルちゃん、メータ、マレーナ様)が共演しました
  ね。」
  わたしは、ここで少々混乱して、アムスでの『ポッペアの戴冠』のことを言ってたのでした。
M「次のバルセロナでは同じプロダクションで4回目なのよ。」
  と言われて、同じネローネとポッペアが登場するけど、ヘンデルの『アグリッピーナ』だったっけと
  間違いに気が付いたのでした。

あまり引き留めても悪いので、この辺でお別れしました。
念願のマレーナ様主演のズボン役を観られ、終演後はおしゃべりもでき、大満足でテンションがハイに
なった一晩でした。

最後に、気張っておしゃれしてオペラ観賞に臨んだ私たちのツーショットもご覧下さい。

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        私は藤色の疋田絞りの着物に葡萄の柄の帯。帯締めと帯揚げは紫。
        頭には、夏に作った紫の造花付きカクテル・ハットを髪飾り代わりに。
        sarahoctavianさんは、手作り(!)のシルクタフタのワンピース。
        ドレスもショールも色合いと柄が、『セルセ』登場人物の衣装そっくり。

  
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by didoregina | 2011-10-28 21:40 | マレーナ・エルンマン | Comments(10)
Commented by REIKO at 2011-10-29 12:15 x
ツーショットもスリーショットもしっかり拝見しましたッ!(爆)
青のコートがお揃いなのは、偶然とは言えほんとに驚きですね。
公演も最高、出待ちも成功、オシャレも決まって大満足のようで、良かったです♪
「うっと詰まった」内容については、私もノーコメントだわ・・・(苦笑)
Commented by galahad at 2011-10-29 18:54 x
白シャツパンツのマレーナ様いっそうステキ!!
レイネさんの藤色のお着物姿もすっごく綺麗です。 sarahoctavianさんのドレス、お手作りとは素晴らしいですね。
そういえば先に私が観たUDLの『理髪師』、あの演出のロジーナってマレーナ様お歌いになったことありますよね?
Commented by レイネ at 2011-10-30 04:11 x
REIKOさま、素顔のマレーナさまはスター然としたところがないので、ついつい普通の友人のように話しかけると、それに絶妙のノリで応えてくれるのです。スリーショットも普通っぽい雰囲気が気に入ってます。コンシェルジェに撮ってもらったんですが、夜遅いのに、劇場関係の人も気さくで感激。

バルセルナも非常に楽しみです!
Commented by レイネ at 2011-10-30 04:18 x
galahadさま、マレーナ様は何を着ても似合うんです、長身・小顔で筋肉質の立派な体型だから。
お褒め頂きありがとうございます。私たち二人とも今回着ていくものは気張って準備して、事前打ち合わせもぬかりなく調整したんです。一人よりも二人だと楽しみは2倍以上になりますね。
UDLの『理髪師』って、かなり年代物でオーソドックスなヤツでしたっけ?実は、マレーナ様がロジーナ歌わなくってもいいのに、と思うのですが。でも、8月のロッシーニには期待してます。
Commented by hbrmrs at 2011-10-30 18:10 x
こんにちは。レイネさんのエルンマンへの傾倒ぶりはとても微笑ましく、読んでいてこちらも楽しくなります。ご贔屓をみつけてファンとして追いかけるのも、音楽の楽しみ方の一つ、一興だと思います。

ところで、私も相当オペラを見に出かけているつもりですが、残念なことにエルンマンの公演にまだ巡り会っていません。

私自身がバロック系に疎いからかなあ・・・。

いつかロジーナとかで、その舞台に接することが出来ればいいなと思います。

エルンマンって本当に北欧系のブロンド美人で、女優みたいですね。でも、人柄が良さそうな雰囲気が伝わります。
Commented by ロンドンの椿姫 at 2011-10-30 18:20 x
あれから早いもので一年も経つんですね。マレーネ様に肩を抱かれた感覚はまだ記憶に新しいんですが。今回も二人で着物で出待ちできなくて残念でしたが、去年着物姿でお話なさったレイネさんのことはもちろん覚えてると確信してましたよ。でも、コート姿のままだったんですか?ちょっと残念です。
Commented by レイネ at 2011-10-31 00:46 x
hbrmrsさま、人一倍贔屓の歌手や指揮者がいると、オペラの楽しみはより一層広がりますね。
おっかけする歌手があまりに売れっ子の有名人だと、世界中回らないといけなくて大変ですが、マレーナ様の場合、お子さんが小さいこともありオペラは年に2,3作ほどの出演に抑えているので、こちらにも好都合なんです。

来年8月にアン・デア・ウィーン劇場でロッシーニ『湖上の美人』主演ですから、ザルツブルクかなにかと組み合わせれば、マレーナ様の公演ご覧になれますよ!あと、4月にパリで『ダイドー』にも再び主演します。
たしかに、彼女の場合、バロック・オペラ出演が多いのですが、モーツアルトやロッシーニもレパートリーですから、今後にご期待ください。
ディーヴァ然としたところが全くなくて、一般人と変わらないノリがマレーナ様の魅力でもあります。
Commented by レイネ at 2011-10-31 00:51 x
ロンドンの椿姫さま、わたしも肩を抱かれた感触、まだ残ってます。。。来年か再来年の『アグリッピーナ』@バルセロナには、ぜひご一緒しましょ!
そうか、コートは脱ぐべきでしたね。小雨模様で寒い夜更けだったので、すっかりコート着たままでした。

マレーナ様との再会、来年まで待てなくて、来週ケルンのコンサートに行くことにしました。(マーラー室内オケのソリストとして出演します)
Commented by アルチーナ at 2011-10-31 12:09 x
おお!素敵な髪型!と思いきや、帽子なんですね!
以前、確か帽子の記事でも着物に合わせる・・と書いてありちょっと想像がつかなかったのですが、素敵ですね~~!
sarahoctavian様のドレスも既に写真を拝見しておりましたが、ショールと合わせた姿も素敵ですね!カバンと一緒に持っているものは何かしら?(笑)

マレーナ様、舞台姿も素敵ですが、こういう普段の姿も素敵ですね♪
下の記事との関連ですが、顔も・・いわゆる作りが好きというのも有るけれど、ぐっと来るのはやはり表情(マレーナ様は作りそのものも素敵ですけれども)だし、動作ですよね!!確かに写真でもかっこよいのは分かるんですが、心かき乱されるのはやっぱり動きかしらん・羨ましいです♡

来週のケルンのコンサートって何かしら?と思っていたのですが、マレーナ様のコンサートだったのですね・・

ケルン・・・マレーナ様のではないですが・・来年行かれます????(笑)
Commented by レイネ at 2011-10-31 15:46 x
アルチーナさま、藤色の着物に合わせてシルクでバラの花を作りチュールも色を合わせました。帽子本体は紺なので、ミッドナイト・ブルーの色無地にもマッチするかと。適当にシニヨンを作って帽子で隠せばいいので、ヘア・アレンジは簡単にすむのですが、あまり上を見上げると帽子が落ちてしまうので、字幕はほとんど見れませんでした。
sarahoctavianさんが手にしているのは、ジャケットと『セルセ』のプログラム・ブックです。

元の作りもいいけど、マレーナ様の舞台上での表情は、男性になりきってる巧みさが素晴らしかったです。動作は、軽薄そうな馬鹿殿らしくて、これにも脱帽です。

ケルンは、来年の『ポッペア』と『アルタセルセ』には行くつもりです!アルチーナさんもケルン遠征を真剣にご検討ください。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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性別:女性
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オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
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音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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