コルシカ島へ    エメラルド海岸セイリング記番外編

サルデーニャ島の北に位置するコルシカ島へは、ヨットで半日のセイリングだ。
エメラルド海岸からマッダレーナ諸島を右手に見ながら北上する。島と島の間は海峡になるので
この海域では風がいつでも強い。

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        コルシカ島南部のボニファシオを海から臨む。

まるでイギリス南海岸のように白亜の切り立った崖が屹立する様と、海の青のコントラストが
目にまぶしい。情緒満点の美しい風景である。

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        切り立つ断崖の上に立つボニファシオの上町。

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        まるでイギリスのドーヴァーかセブン・シスターズのような
        白亜の崖の海岸線。

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        ボニファシオの港は、フィヨルドのような細長く深い
        入り江の奥にある。文字通り天然の良港だ。
        様々な大きさのヨットやモーター・ボートやフェリーその他が
        行き交い、恐ろしく混雑している。

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        町のど真ん中のマリーナ(電気と水道のある桟橋)に舫った。
        フロティッラ・リーダーの長期に及ぶ交渉が実ったおかげ。

多い週には12隻のヨットで船団を組むフロティッラなので、マリーナや湾などで全員の場所を
確保するのは、ハイ・シーズンともなると大変だ。お金で解決できれば、そうするのが一番。
港に面した通りにあるレストランのオーナーと冬から交渉して、フロティッラ参加者全員がそこで
食事することを条件に、通常は予約不可の桟橋を確保したリーダーの手腕に、皆感謝した。

フィヨルドに入っていくと、ゴムボートに乗ったマリネーロ(マリーナでヨットを誘導するクルー)が
近寄って来て、港は満杯だから引き返すように言われる。しかし、「ゴーファン・セイリングで予約
してある」と言うと、港の奥に確保してある桟橋まで誘導してくれる。風が強くて接岸に難儀すると、
バンパー状に硬く強化してあるゴム・ボートの舳先でヨットの舷を押してサポートしてくれる。
その手数料として10ユーロ取られたが。(プラス一泊約70ユーロの停泊料金。トイレ・シャワーは
ないが、レストランのトイレを使わせてくれる)

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           大漁旗をなびかせている日本のヨットを発見。

コルシカ島は、イタリア領のサルデーニャから目と鼻の先だが、フランスに属する。港の雰囲気が
がらりと変わるから面白い。異国情緒さえ感じる。

桟橋確保と引き換えに夕食を取ることになったレストランは、もちろんフランス料理で、定食ムニュは
3コース18ユーロまたは22ユーロだった。これも、信じられないほど安い。(オランダでは、普通の
カフェ・レストランでも20ユーロ以下でメイン一皿はなかなか食べられない)
22ユーロのムニュからわたしが選んだのは、魚のスープ(正式なブイヤベースを頼むと最初に出て
くるのと同じ、岩魚を煮出して砕いたトマト味のスープ。ルイエと硬くグリルしたフランスパン付き)と
魚の盛り合わせに、アイスクリームだった。魚の盛り合わせの調理法がいかにもフランス風で、クー
ル・ブイヨンで煮たあっさり味にクリーム・ソース。

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             夜のボニファシオを散策。

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             翌朝、同じ坂道を登って早朝の散歩。

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             坂の上から眺めたボニファシオの下町と港。

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             坂を上り詰め、反対側(海側)の崖を下る。

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             朝なので人気が少ない。澄みきった水辺。

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             白亜の崖と奇岩の続く海岸。

散歩の帰りに、焼きたてのクロワッサンを買って帰った。イタリアのパンは固くて味気ないのが
多いので、久しぶりのクロワッサンが非常に美味。港に面したカフェ・テラスでゆっくりとカフェ・オ・
レを飲んだ。桟橋に着けたのも久しぶりで、お尻を濡らさずに上陸できるので、ゆったりした落ち
着ける気分になれる。
昼食および夕食用に、ソーセージとコルシカ島の子牛を買った。皆、ボニファシオがすっかり
気に入った。

フロティッラ・リーダーが言うには、来年は2週間でサルデーニャとコルシカ両方をセイリングする
フロティッラを企画中。そうなったら、ぜひまた参加したい。
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by didoregina | 2011-08-06 11:42 | セイリング | Comments(4)
Commented by galahad at 2011-08-07 21:35 x
サルディーニャとコルシカ島、素敵ですね。 コルシカ島は行ってみたいところです。 フランス領だからお料理なんかも南仏風なのかしら。 言語はイタリア語方言みたいで興味があります。 
お散歩中のレイネさんのお写真とても楽しそうでお綺麗。
Commented by レイネ at 2011-08-08 03:28 x
galahadさま、2つの島、2つの国の対比が面白かったです。自然や風景もがらりと変わって。コルシカは、とってもイタリア的な南仏って感じでしょうか。鉢巻(もしくは目隠し)したムーア人が描かれた両方の島の旗が似ていて、国旗よりも島の旗の方が重要視されてるように、独立心が強いようです。
ボニファシオの港に面したカフェ・テラスでは、だいたいどこでも朝食4ユーロで出してるのに、クロワッサンをヨットで食べてからカフェ・オ・レだけ飲みに行ったら、3ユーロ50セントも取られたのがちょっと残念。(サルデーニャではエスプレッソ1ユーロ、カプチーノでも2ユーロくらいと納得価格だったのに)
Commented by portocervo1962 at 2011-08-08 08:33
レイネ 様、観光シーズン真っ盛りのポルトチェルボで日夜忙しく働いておりましてようやくの初コメントです(笑)。実は私まだ恥ずかしながらボニファシオの港には降り立った事がないのです。友人たちからはいつも誘われているのですがなかなかタイミングが合いません。レイネ様の言われるようにサルデーニャってあまりパンがおいしくないので、ボニファシオのクロワッサンは私も興味をそそられますね。来年もこちらでのセイリングを企画なさっているのでしたら、是非ともご家族でまた参加されて前回のことを克服しながらさらに充実したセイリングが楽しめると良いですね。
Commented by レイネ at 2011-08-08 15:31 x
portocervo1962さま、ポルトチェルボにお住まいでお仕事もされている日本人による貴ブログを興味深く拝読してます。
サルデーニャは、ほぼオランダの面積と同じ(!)くらいの大きな島ですから、わたしが見聞きしたのはごくごく一部。一回で終わらせないで、何度も訪れて別の魅力も発見したいと思います。(実は、主人が9月に大学時代からの仲間と自転車旅行を計画して、サルデーニャを第一候補にしていたんですが、比較検討の結果、マヨルカ島に決定。。。)
ボニファシオは、とってもフランス的雰囲気なのと、白亜の崖とフィヨルドのような入り江の奥という地形が魅力的で、海からのアプローチが印象に残ってます。ポルトチェルボからもすぐですから、気分転換を兼ねてぜひ一度。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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