ストリオーニ・フェスティヴァルのオープニング・コンサート

OPENINGSCONCERT STORIONI FESTIVAL@Muziekgebouw Eindhoven
2011年1月21日

Mozart - Vioolsonate in e, KV304
(Pekka Kuusisto viool, Paavali Jumppanen piano)

Schulhoff - Concertino voor fluit, altviool en contrabas
(Chiara Tonelli fluit, Niek de Groot contrabas, Mate Szucs altviool)

Muhly - Pianotrio ‘Common Ground’ (Nederlandse première)
(Strioni Trio)

- Pauze -

Chopin/Bottesini - Aria voor sopraan, contrabas en piano
Paavali Jumppanen piano, Evelina Dobraceva sopraan, Niek de Groot contrabas)

Dohnányi - Sextet in C
(Vladimir Mendelssohn altviool, Romain Guyot klarinet, Hervé Joulain hoorn,
Storioni Trio)

ストリオーニ・トリオを中心として開催される室内楽フェスティヴァルのオープニング・コンサートに
招待された。
2日前にいきなりメールで当選の通知が来たので、緊急同行者を探さなければならない。
おととし、コンセルトヘボウのサラ様コンサートに一緒に行ってくれたNにお誘いをかけた。
金曜の夜、エイントホーフェンの街中では駐車が難しいので、時間に余裕を持って出発した。
高速もスイスイで、セール終了間際のショッピング・モールは閑散としていて、開演40分前に
着いてしまった。(ミュージックヘボウは街中のショッピング・モールにある)

新装成ったミュージックヘボウに初めて足を踏み入れる人は、皆、スタイリッシュでトレンディな
インテリアに感嘆する。

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    2度目なので、勝手知ったるもの、とタカをくくっていたが、
    今回、新しいものを発見した。

c0188818_20301159.jpg

    ビジネス席みたいな、しかしキュービックなデザインのこの椅子には、
    タッチスクリーン画面とスピーカーが埋め込まれていて、新譜CDの
    試聴ができるようになっているのだ。さすが、フィリップス(?)

c0188818_20333131.jpg

    そしてCDショップでの試聴も、タッチスクリーンのメニューで
    豊富なデータベースから選べ、CD挿入しないで聴ける。
    ベジュン・メータの新譜(DVD付き)が15ユーロと安いので、
    Nに勧めたら、試聴してから買った。

さて、コンサートの前から、フォアイエは招待客で盛り上がっている。
フェスティヴァル監督による、オープニング挨拶もあり、なんとストリオーニ・トリオの面々も
ワインのグラスを手にしているではないか。演奏前に飲んでいいの?

室内楽コンサートなので、小ホールが会場だ。(翌日のコンサートにはレーピン様も出演
するので大ホール使用)
急傾斜の客席で、天井が高い。内装は全て木材だが、小ホールだとアットホームな雰囲気で
音響も大ホールよりもよいように感じられた。

各曲目ごとに奏者が変わり、楽器編成も異なるので、ローディーみたいな人たちが、椅子や
譜面台やピアノを動かしたりするが、きびきびときちんとした設営。

最初のモーツアルトのVソナタでは、特にピアノの流麗さに耳を奪われた。地味な曲だが、
ロマン派的解釈だったためか。

2曲目は、1925年に作曲された20世紀の曲。東洋的なメロディーでそこはかと懐かしさを
感じせる第一楽章、小気味よいポリ・リズムでダンサブルな第二楽章、そして、ユーモアの
効いた第三楽章もスリリングで、耳に心地よい音楽だった。フルートとコントラバスが向かい
合わせという配置だったのは、各楽器のリズムが異なるので、そうしないと合わせにくいから
かもしれない。

3曲目は、1981年生まれのアメリカ人マーリーの曲。フィリップ・グラスの弟子で、映画
『愛を読む人』のサウンドトラックも手がけたとか、ビョークともコラボしてるらしい。
この日がオランダ初演だった。さほどミニマルな作風ではなく、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲
を髣髴とさせるようなスリリングな曲で、聞きやすい。

c0188818_21161631.jpg

       琉球絣柄の信州紬に、母がオレンジ系の短い絹糸を
       繋いで織ってもらった帯。
       帯揚げは紺にベージュの菊模様。帯締めは伯母が組んで
       くれたミントグリーンのもの。

休憩後は、ショパンの曲をボッテシーニがアレンジした(?)アリア。
ソプラノとコントラバスとピアノのトリオだ。
全くショパンらしくない曲だった。

最後の管弦六重奏曲は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ホルン、クラリネットという
組み合わせで、管楽器が目立ちすぎない程度で活躍するのが好ましかった。
この小ホールにはこの編成がぴったりで、管楽器が二人とは信じられないほど重厚に響いて
感心。

初めて聴く曲ばかりだったし、なかなかにメリハリの利いた選曲で飽きさせない、フェスティヴァルの
オープニングにふさわしいプログラムだった。
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by didoregina | 2011-01-22 13:28 | コンサート | Comments(2)
Commented by Mev at 2011-01-23 11:41 x
またまた招待券! なかなか多彩な演奏のコンサートなんですね。オペラの序曲のような趣向なんですね。 華やかでいいですね!

お着物の写真がちょびっと見えづらいのですが、オレンジの帯、効いてますね!
Commented by レイネ at 2011-01-23 23:55 x
Mevさま、ストリオーニ・トリオも(写真では)なかなかのイケメン揃いです。大規模オケの交響曲よりも室内楽のほうが好きなので、小ホールでのコンサートは、内容的にも充実で堪能しました。

気取りのない絣柄の紬は、場所と雰囲気に溶け込んでたと思います。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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プロフィール

名前:レイネ
別名: didoregina
性別:女性
モットー:Carpe diem

オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
ハレのおでかけには着物、を実践しています。
音楽、美術、映画を源泉に、美の感動を言葉にしていきます。


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