ニュルンベルクは、くつろげる町

ミュンヘン在住のブログ友sarahoctavianさんから、ドイツ旅行の話も聞かせて、とリクエストを
受けたので、クロアチアからの帰りに一泊したニュルンベルクのことも書いておこう。
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海人間一家の我が家の夏のヴァカンスは、基本的に南欧、と決まっているので、南仏、スペイン、
イタリアかクロアチアに行くことになる。(さすがに、真夏のギリシャやトルコには、あまり
そそられない。)
イタリアかクロアチアだったら、行き帰りにドイツを縦断することになり、帰路には必ず、
南ドイツのどこかに一泊するのが慣わしだ。

その日の交通(渋滞)事情に左右されるので、帰路に泊まるところは、運転に疲れたころ
行き着いた町、ということになる。今まで泊まったのは、ローテンブルク、ディンケルスビュール、
レーゲンスブルクなどの、可愛いくてこじんまりした町で、大都市のミュンヘン、アウグスブルク
などは避けてきた。
行き当たりばったりで宿を決めるとなると、小さな町の方が探しやすいからだ。
微妙に大きい町なので、今まで避けていたニュルンベルクに、今回は泊まってみた。

町の規模は思っていた通りの大きさだが、予想以上に親しみやすさに溢れた心地よい町だった。

その日は丁度、ストリート・ミュージック・フェスティヴァルかなんかで、町中の通りや大小の広場
のあちこちで、様々な音楽が奏でられ、ソーセージとビールの屋台が立ち並び、ミニ・オクトーバー
フェストの趣である。
(本家本元のオクトーバー・フェストには行ったことないので、いい加減な表現であるが。)
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               広場では、特設ステージ上でPAを使った演奏。

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               通りや辻では、少人数のバンドがあちらこちらに。

アンプラッグドで一人または数人のアコースティック・ギターを演奏しながらのバンドが多い。
数10メートルおきにこういうアマチュア・アーチストがいるから、声量のない人はぜんぜん目立たず、
かわいそう。



もしも、こんなバンドがいたら、拍手喝さいしておひねりも奮発したいところだったが、
残念ながら見かけず。
「アイシャ」は、オリジナルもいいが、アウトランディッシュのカヴァーも好きだ。


また、7月には、グルックのオペラ・ミニ・フェスティヴァルも開かれていたようで、ヴェロニク・ジャンスや
ミレイユ・ドルンシュのポスターがあちこちに。数日違いで間に合わなかった!


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      お城の塔(一部ユースホステルとして利用されてる)では、ドイツ国旗が半旗に。
      前日ラブパレードで20数名の死者を出すという惨事があったからだ。

ニュルンベルク名物の焼きソーセージ、中指くらいの長さと太さの小ぶりなのを3本、カイザー・
ブロッチェンに挟んだもの(2ユーロ)を、あちこちの屋台で焼いて売っていた。(マックだと
1ユーロ80セント)
しかし、ビア・ガーデンに座ったので、もう少ししっかりした料理を頼んでみた。

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       牛タンをあっさりと煮たもの。ポテト・サラダとザワークラウトの付けあわせ。

人出はやたらと多かったが、とにかく気持ちのいい町で、すっかり気に入ってしまった。
残念なのは、美術館などに入る時間がなかったこと。ここは、デューラーの町なのだ。
2012年にデューラーの大掛かりな展覧会が開かれるとの告知が出ていた。次回は、それにあわせて
ぜひまた訪れたいと思っている。
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by didoregina | 2010-08-16 22:01 | 旅行 | Comments(9)
Commented by straycat at 2010-08-17 10:06 x
わぁ これまた愛らしくて親しみやすそうな感じの街ですね。
ニュルンベルクのマイスタージンガーのあの街ですか?
ブルージュでも感じましたが、晴れると空の青さが際立ちますね。空気にも透明感があるし。ちょうど日本の北海道のような感じかな。湿度が低いからでしょうか?
こういう中小都市は過度に観光地化されてないところがいいですね。
ところで、ヨーロッパを縦断されるとの事、言葉なんかはどうされるんですか?
Commented by レイネ at 2010-08-17 16:39 x
straycatさま、マイスタージンガー、そうです。ニュルンベルクは、たしか旧市街の町並みが世界遺産になってるかと。
ええ、夏のヨーロッパ(アルプス以北)は、湿度が低いので、晴れると風景の輪郭がくっきりして、空気もさわやかそのものです。
ブルージュは、極度に観光地化されてますが、ニュルンベルクはそれほどでもない印象。観光以外の産業もあるからでしょう。

オランダは小国なので、周りの大国と対等に勝負するためには外国語を話せることが不可欠だという意識が高く、中学高校で英・独・仏語は必修で、昔から外国のTV放送を普通に受信できるので、オランダ人は語学には強いんです。上記3ヶ国語のほか、ラテン語を習っておくと、イタリア語やスペイン語は大体わかるし、古典ギリシャ語を知ってると、現代のギリシャでも結構通じるようです。東欧ではドイツ語が強いし、昨今は結構どこでも英語が通じますね。
Commented by sarahoctavian at 2010-08-17 19:18 x
都市観光にはお天気はさほど左右されないとはいえ、気持ちよい青空が広がってよかったですね!もうこの夏には見切りをつけたくなりました・・・(涙)。
ニュルンベルクはもう何年も・・いや、10年以上訪れてないかも。それでも変わらぬ町の表情なり。このくらいの町が歩き回るのにもちょうど良いですよね。中央駅から旧市街に入り、お城まで登りつめるというロケーションも良いし。次回はぜひデューラー三昧なさってくださいませ。
ところで、そのマクドナルトでニュルンベルク焼きソーセージ・バーガー。FCバイエルン会長ウリ・へーネス氏が経営するメーカーのソーセージを使ってるというんでちょっと話題になったんですが、なにせマック。ふにゃふにゃパンが不味いと聞きました。外ぱりぱり中しっとりの美味しいカイザーセンメルがあるのに、そりゃあ不評でしょうよ。。。無謀なことだ。
Commented by hbrmrs at 2010-08-17 20:49 x
レイネさま
こんにちは。ニュルンベルク、私にとってなんというタイムリーな場所でしょうか。一番上の写真はデューラーの家の前にあるティアゲルトナー門から撮ったものではないですか??
夏バカンス、クロアチアからの帰途中に寄ったのですね。クロアチア、いいなあ。行ったことがないのでうらやましいです。
Commented by galahad at 2010-08-17 21:15 x
ニュルンベルクは電車の乗り換えで駅を歩いたことがあるだけですが、今度はぜひ町に行ってみたいです。 
それに、なんと良いことを教えてくださってありがとうございます。 2012年の大掛かりなデューラー展覧会とは!私もそこに照準を…。 とりあえずは10月からの西洋美術館のデューラー展でがまんしてましょ。 先のコメントを拝見して、オランダの人たちの語学力に驚愕です。 ラテン語も古典ギリシア語もかじったことがありますが、わが身の語学的才能のなさを認識しただけに終わりました。
Commented by レイネ at 2010-08-17 22:16 x
sarahoctavianさま、こちらもこの数日来の雨で、めっきり涼しくなりました。。。
ホテルは、中央駅から程近い王の門の先、隣が現代美術館で、旧市街のとっかかりみたいな繁華街にあり便利で、しかも安くて大満足でした。
時間的に、美術館、教会、お城など建物の中には全然入れなかったんで、次回はじっくりと。
マックのソーセージ・バーガー、入り口に大きな写真のポスターが貼ってありましたが、周りにいっぱい本物ソーセージの屋台があるのに、一体誰が食べるんだろう、と思いましたが、普通のより20セント安いので、きっとオランダ人観光客が食べるんでしょう。。。
Commented by レイネ at 2010-08-17 22:27 x
hbrmrsさま、そちらのニュルンベルク記事、続きがあるんですね。楽しみにしてます。
一番上の写真、お城の敷地内にある門からです。正面にデューラーの家が見えましたが、入っていません。次回の楽しみに、取っときます。
しかし、ドイツはホテルにしても食事にしても、メチャ安なので、満足度が高いですね。フェスティヴァルなんかだと、料金高めでしょうが。

クロアチアは、自然は美しいのですが、現代文化面では、ちょっと。。。
城壁都市のドブロフニク(魔女の宅急便のモデルになった町)でヴァイオリニストのジャニーヌ・ヤンセンが、室内楽のフェスティヴァルをやってるらしいけど。
Commented by レイネ at 2010-08-17 22:45 x
galahadさま、ニュルンベルク中央駅が大きくてモダンで立派なのにびっくりしました。
ニュルンベルクに泊まることを予定していなかったので、町をぶらついて飲んで食べるだけで終わってしまいました。次回は、絶対デューラー展よ!丁度いいコンサートと組み合わせられたら言うことないんですが。
オランダの中高の外国語教育は、結構レヴェルが高く、文系・理系に関係なく、時間数がやたらと多い。大学入試を兼ねてる高校卒業試験では、ラテン語の今年のテーマはキケロとわかってたので、皆、キケロの訳で何が出ても大丈夫なように1年かけて準備してました。長男が「ポエニ戦記」とか原文で読めちゃう、というのが羨ましかったわ。
高校の英語も、日本の大学の英文科で勉強するくらいのレヴェルの作品を8冊以上読んでレポート書かされたり、有名作品の冒頭部分を暗記させられたりするんです。「サー・グウェインと緑の騎士」「ベーオウルフ」「嵐が丘」「自負と偏見」とかね。だから、理系の息子たちとも文学の話ができまるのがうれしい。
Commented at 2013-03-12 13:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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