カヴァッリの「ジャゾーネ」@アントワープ

アントワープまで電車で出かけて、フラームス・オペラ(フランダース・オペラ)による、カヴァッリの「ジャゾーネ」を鑑賞した。

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2010年5月16日 フラームス・オペラ@アントワープ

Giasone      Christophe Dumaux
Medea       Katarina Bradić
Isifile        Robin Johannsen
muzikale leiding   Federico Maria Sardelli
regie         Mariame Clément
decor en kostuums  Julia Hansen




ノーマークだったこのオペラを観に行こうという気になったのは、アルチーナさんによる強力なフランコ・ファジョーリ・プロモーションのおかげである。フラームス・オペラのプロダクションでは、タイトルロールはファジョーリではなくて、クリストフ・デュモーだ。
可愛そうに、デュモーはマクヴィカー演出の「ジュリオ・チェザーレ」@グラインドボーンでのエキセントリックなトレメオ役の印象が鮮烈過ぎて、固定されたイメージの払拭に多大な努力を払わなくてはならないという、重荷を背負わされてきたような気がする。その分、こちらの期待も大きい。

フラームス・オペラのHPで見られるメーキング・ヴィデオでのデュモーは、なかなかになまめかしい色男ぶりだ。
ポートレート写真では、こんな優男だが。
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興味と期待のキーワードは、デュモー、「ジャゾーネ」、カヴァッリ、フラームス・オペラという順番だった。
結論から言うと、デュモーの歌声と演技は、わたしの期待を裏切らないものだった。リリカルだが少し男性的な声質で、過不足ない声量の歌いぶりだから、安心して聴くことができた。(CTで声量が少ない歌手は、オペラの舞台上での他の歌手との絡みでは声量不足ではらはらしたりすることもある)
デュモーのルックスは、優柔不断でずるいが、女を魅了してやまないジャゾーネのイメージにぴったりだし、草食系で無駄な贅肉がないどころか、必要な筋肉はちゃんとあるという恵まれた肢体は鑑賞に堪える。
楽天的でC調で自分本位のプレイボーイのジャゾーネは、彼の存在自体が女を惹きつけてしまうという、一種のオム・ファタールなのだ。だから、異国の王女二人に愛されてしまうジャゾーネ本人には、罪の意識がないイノセントそのものである。惚れたほうが負け、と思わせてしまうから、女性は分が悪い。

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     「三角関係になったのは、僕の責任じゃないもん」

カヴァッリの「ジャゾーネ」のストーリーは、よく知られているエウリピデス作のギリシア悲劇「メディア」とは、大層異なる。まず、これは、悲劇ではないのだから。
金羊毛を奪いに行くジャゾーネ(イアソン)は、コルキスの王女(魔女)メディアといい仲になる前に、途中の島でねんごろになった王女イジフィレとの間に双子の子を生していた。この二人の気位の高い女性が、ジャゾーネを追いかけて火花を散らすというコメディである。
しかも、バロック・オペラとしては比較的初期に作られたものであり、上演都市がヴェネティアだったということからも、ドタバタ芝居に近い内容になっている。典雅に気取る必要はあまりなかったのだ。
登場人物も、神から英雄、王女に召使に市井の人々と、ありとあらゆる階層が網羅されているのが特徴だ。

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      メディアおよびイジフィレの登場の仕方は、
      紅白歌合戦でおなじみの某女性歌手を思い出させた。

そして、音楽だが、後世のものと比べると楽譜としては不完全な形でしか残っていない。主要メロディーラインと通奏低音が書かれているのみで、レチタティーボ伴奏や装飾音などは上演のつど即興で付けた。しかも散逸して失われた部分もかなりあり、今回の上演に当っては、指揮者のサルデッリが、カヴァッリ風の音楽を作曲して付け加えた。
同じ作曲家による「カリスト」でもそうだったように、聴かせるアリアはそれほど多くはないし、アリア自体がどれも短くて、あまり音楽に浸るということはできない。ダ・カーポ・アリアなんてないのだ。
この日のオケ編成を見ると、ヴァイオリンが10人くらい、木管が2人、チェロ1人、リュート(テオルボ)2人、チャンバロ2台、オルガン1台、打楽器(および効果音)1人という、こじんまりしたものだった。指揮者は指揮に専念。なかなかに、きびきびと明確な印象の指揮と指示ぶりだった。確固たるものがある。

バロック・オペラの通例として上演時間は長いのだが、カヴァッリ(もしくは当時のヴェネティア好み)らしく冗長でもあるので、冗漫で猥雑すぎる部分は、カットしての上演である。それでも、どもりの召使の滑稽な台詞や歌はかなりたくさん出てくる。コメディー要素としてわかりやすく、卑猥な表現よりは観客にあきれられる危険性が少ないからだろう。

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          王女イジフィレ役のロビン・ジョハンセンは、声もルックスも
          カルトホイザーそっくり。(終演後、私服姿を至近距離で見て
          あれ、なんでカルトホイザーがここに?と、びっくりした)

メディア役の歌手の声が、デュモーの声と非常によく似ている。二人が絡むシーンだと、字幕を追ってると時にどちらが歌ってるんだろうと確かめないといけなくなったりした。
ルックスは、華やかな悪女風の美人である。
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          はい、言わずもがな「タイタニック」のパロディです。

さて、フラームス・オペラ鑑賞は、今回が初めてである。今シーズンは、けっこう意欲的なプログラミングだったようだが、わざわざバロック・オペラとポスターやフライヤーに明記するくらいだから、あまりバロックは上演しないのだろう。それにしては、こういうマイナーなものに取り組む(ベルギーでは初演)という姿勢は、よろしい。
ベルギーでは、首都ブリュッセルにモネという素晴らしい歌劇場があり、かなりのうるさ型にも満足を与えるレベルの高さである。
それに対して、南部のワロン(フランス語)地域では、リエージュに王立ワロン・オペラ(ORW)があり、北部のフラームス(オランダ語)地域では、アントワープにこのフラームス・オペラという具合で、それぞれ特色を打ち出している。首都の歌劇場とは資金(補助金)面で差があるから、競っても仕方がない。
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     フラームス・オペラのフォワイエの天井画。
     写真を撮ってる人が全くいないので、劇場内で撮るのは控えた。

ORWの場合、演目はベルカントものが多くてオーソドックスだが、スター歌手を1つの演目に一人くらいは出演させている。お年寄りという客層にターゲットを絞っている。(客層といえば、オランダ人客が多いため、オランダ語がまず絶対通じないワロン地方としては非常に珍しいのだが、字幕は仏・蘭語が必ず、時には独語も出す)
フラームス・オペラでは、字幕はオランダ語のみ。客層の印象としては、皆非常に行儀がよく、ちょっとインテリっぽいブルジョワという感じがした。どのくらい行儀がいいかというと、開始を知らせる第一のチャイムでほぼ全員席に着き、上演まで10分くらい、しーんとして待つのだ。カーテンコールで写真を撮っている人は一人も見かけなかった。休憩中のフォアイエも、混雑してはいるがブリュッセルのように横入りのおばちゃんたちはいなくて、和気藹々としたもの。そして、飲み物では、ビールが馬鹿安!ドラフトのピルスは2ユーロ、スペシャル・ビールでも2.5から3ユーロ以内である。その代わり、なぜかワインは割高で、普通の白や赤が5ユーロというのは、納得いかない。大方、ビール会社のスポンサーでもついているのだろう。

座席は奮発して59ユーロ50セント、3階バルコニー一列目中央。初めての劇場だから、柱などの死角がなくて、上から他の階が被さらない席を選んだのだ。
しかし、舞台を正面に見るのはいいのだが、思いがけない障害物があった。手すりの前にズラリと照明装置用の鉄柵が付いていて、舞台前方が非常に見づらい。意外な盲点であった。
しかも、音響が非常に不安定である。
歌手が舞台のある一定の位置から前に来ると、特に左前方で歌うと、妙な倍音が右手後方から聞こえるのだ。それが、単なるはねかえる音響というより、マイクで拾って拡声させたとしか思えない、耳障りな増幅音である。リュートのソロの音が妙によく聞こえてくるのも怪しい。左手のヴァイオリンおよび管楽器の増強のためだったのだろうか。
どのくらい不愉快で不自然な拡声だったかというと、歌の途中でもステージのある地点では、ころりと音声が変わって聞こえるので、耐え難いほどだった。休憩後、少し耳が慣れたが、それでも不快なことに変わりはなかった。

演出および舞台装置に関しては、バック・ステージ・ツアーに参加したので、そのレポを兼ねてまた別に書きたい。
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by didoregina | 2010-05-18 18:23 | オペラ実演 | Comments(14)
Commented by sarahoctavian at 2010-05-18 21:31 x
カヴァッリの作品はミュンヘンではバロックの最後の砦の如く、「カリスト」を先シーズンまで上演してましたがまだ観に行ったことがなかったんです。その一方で「ジャゾーネ」はファジョーリ様のシカゴに続きこちらでも・・と、もしかして各地で新開発されますかね?私もオペラハウスHPのこのメイキングオブ・クリップ見ました。音楽がモンテヴェルディに近いんですね。色んな意味で解釈方法にひねり可能で面白そう。デュモーは本当にトロメオのイメージがあまりにも強く、グラインドボーン以後もこのパートが圧倒的に多かったみたいで・・お気の毒。元々演技は確かなものだし、それに加えて歌唱力もパワーアップした感があります。若手CTの一翼を担ってどんどん活躍してほしいですね。
Commented by レイネ at 2010-05-19 05:51 x
sarahoctavianさま、ミュンヘンでも「カリスト」やってたんですか。気取りがなくて単純明快でわははと笑い飛ばせるオペラです。でも、下手すると単なる下ネタギャグ満載の田舎芝居に成り下がるような気がします、カヴァッリのオペラは。モンテヴァルディのように高踏的ではないけど、音楽的には直系で繋がってるかも。
デュモーは、この役作りには張り切って取り組んだようで、彼のナマの歌声にも満足しました。これからも、各地で様々な役を与えられ活躍の場が広がるといいなあ、と期待しています。(来月はアムスで コンティのオペラに出演!)若手CTでは、容姿・声共に魅力ある成長株です。
Commented by momoneko at 2010-05-19 06:56 x
待ってました!ジャゾーネ速報。読んでいて、メディアのコスチューム、小林◎子風?、デュモーの腹筋割れてるなあ、とか、ちょっとお手軽過ぎるタイタニックごっこ、とか。ああそれそれ、と共感するところも多く、単に鑑賞できたというだけでなく、現地体験を共有できるのが嬉しいです。歌手の力量は私は大満足。カウンターテナーで、昔コヴァルスキーのファンだった時期があるのですが、今回初めて聞いたデュモーの方が、声の艶といい声量といい優れているように思います。もっともコヴァルスキーを生で聞いたのは、NYメトの大劇場だったので、そこでの声量を比べたらちょっとかわいそうかも。大したストーリーではないこのオペラ、後半長すぎてだれた、というのは先に書いたとおりですが、歌手が下手だったり演技がまずかったり容姿が劣ってたりしたらもっと苦しかったはず、と思うと、やはり舞台としてはかなりよくまとまって完成度も高かったように思います。イントロのベッドの中で身悶えしながら歌うアリアの他、耳に心地よい声は通り過ぎても、旋律として何も印象に残っていないのは事実ですけれども。
Commented by レイネ at 2010-05-19 07:44 x
momonekoさま、休憩時間にお会いできなくて残念!わたしもそちらのブログ記事待ってますよ。やっぱり、同じ公演を共有体験した方が、どういうご感想か気になります。
たしかに、音楽的にはほとんど何も後に残らないオペラですね。でも、全体的には貴重な公演だったと思います。マイナーなバロックのナマ体験は、なかなかできないし、デュモーも絶好調だったと思えるし。
デュモー、本当にナマが聴けて観ることができてよかったと思います。

コヴァルスキーのファンだったなんて、CTファンとしては年季(?)が入ってますねえ。ブログ仲間にはCTファンが結構いるので、井戸端会議にはこれからも参加してくださいね。
Commented by アルチーナ at 2010-05-19 08:21 x
ううっ・・スミマセン・・色々とお騒がせして・・

今度日本でも『ラ・カリスト』やるんですけれど先日見た酷い演出、というか演出にさえなっていない演出だった『アーサー王』と同じ演出家なんですよね・・(オヤジギャク満載でお付き合いで笑ってあげなきゃいけないような・・)なんでちょっと・・という感じなのですが・・

そのパーセルの『アーサー王』や『妖精の女王』を見て感じたのですがモンテヴェルディや、カヴァッリも私たちが思うオペラよりもかなり演劇に近そうですし、本当に余興的なものだったのだろうな・・などと最近思います。

それから・・シカゴの方はメデア三部作という趣向のようで来年はシャルパンティエの『メデー』、再来年はヘンデルの『テゼオ』を上演するらしいです。確かにバロックだとそのような企画が成り立つので面白い企画だなと思いました。

Commented by Mev at 2010-05-19 08:33 x
ストーリーも舞台も楽しいバロックですねえっ!そういうのを見てみたいです~。オーケストラがこじんまりしているのはバロックらしくて好ましいのですが、音響に問題があったというのはちょっと残念ですねえ。劇場はよさそうなのに。 それにしても、アントワープってお行儀がいいんですね。お金持ちのユダヤ人が多いから???
Commented by レイネ at 2010-05-19 16:00 x
アルチーナさま、いえいえ、お知らせいただきありがとうございました。行ってよかった!
「カリスト」公演では、演出家の力量が後期バロックオペラよりずっと重く問われるものだと思います。音楽的にはまだ薄く、芝居の要素が強いので。期待しないで、完熟トマトでも持って臨みましょう。
やはり、当時の娯楽、歌舞伎みたいな感じだったのでしょうね、カヴァッリのオペラは。人物が入り乱れ、思惑が錯綜するし、奇想天外な展開だし。派茶メチャさでは、「ジャゾーネ」は、「四谷怪談忠臣蔵」に通じるところがありました。(喜劇だから、人は全然死なないけど)
Commented by レイネ at 2010-05-19 16:14 x
Mevさま、バロックオペラの原点に近い感じの田舎芝居風演出、舞台装置はチープでキッチュ、しかし歌手は実力があって、満足できました。へんな増幅音の音響以外は。。。オケ編成が小さすぎるので、電気的に音を増強してたのかもしれません。

お客のお行儀のよさでは日本並みでした。ベルギーの町としては、アントワープはやはり商業都市ということで、住んでる人の性格がロッテルダムに近いのかしら。
しかし、駅周辺は再開発されて、以前は軒並みたくさんあった貴金属店が見当たらなくなってました。
Commented by REIKO at 2010-05-20 07:31 x
希少バロックオペラのレポート、ありがとうございました!
とっても参考になります。
舞台写真を見ると、おもちゃ箱ひっくり返したみたいで、何か楽しそうですね。
確かに紅白の某歌手みたいな「いでたち」、今気づきましたがこれはむしろ、某歌手の方が「バロック的」サービス精神旺盛ってことなのかもしれません。(もちろん当人はそんな自覚ないでしょうが)
デュモー、好調のようですが、今度出る「オルランド」全曲盤で彼がタイトルロール歌ってるので、期待が高まります!
Commented by レイネ at 2010-05-20 16:13 x
REIKOさま、何の参考になさるんですか?小林幸子に衣装アドヴァイスするとか?
舞台全体を俯瞰した時の第一印象は、なんとも乱雑に色々乗せたもんだ、と、チープさにちょっとがっかりしたんです。でも、見進んでいるうちに、演出・ストーリー展開ともに辻褄があってるし、色々な仕掛けで楽しませる娯楽というバロック・オペラ本来の姿に近いかも、と思いました。

デュモー、本当に好調で、生の声にも肢体の美しさにも満足。この人、CDあまり出してないんですね。これからも応援します!
Commented by alice at 2010-05-24 19:56 x
私的に久しぶりにデュモーのお名前登場です。
リールでマクヴィカー演出の「ジュリオ・チェザーレ」を観たとき以来(2007年)ですから。確かにあのときのデュモーは強烈な印象でした。中性的なんですが、危険な色っぽさでドキドキでした。指揮のアイムも彼が歌うと満足げに見えて・・・笑。ただブログにも書きましたが、最後はスタミナ切れか、声量が落ちてしまって惜しかったです。今回のレビュー拝見して、彼の好調ぶりを知って嬉しく思いました。

ジャゾーネが本当にぴったりですね。以前ケルビー二のほうは観たことはありますが、他にメデアを題材にしたこういうオペラがあることを初めて知りました。今さらながらオペラの世界は広い~♪

Commented by Fontaine at 2010-05-24 21:24 x
はじめまして。私も5月16日の公演を観ました!日本からこの公演と、ライプツィヒの『アルチェステ』、マドリッドの『ポッペア』を梯子してきました。カヴァッリのオペラを観るのは『カリスト』に次いで2作目。『ジャゾーネ』が17世紀後半にもっとも演奏されたオペラだというので期待していました。が、正直あまりピンときませんでした。
主役のデュモーは光っていましたね!演技も声も。実演に接するのは初めてでしたが、実にすばらしかったです。
この時代のオペラを上演するには、オーケストレーションをどのようにリアリゼーションするかが、成否のひとつの鍵だと思うのですが、この公演はその点でもあまり成功していなかったように思います。
コンティヌオやオーケストラの楽器配分には、ほかに方法があるのではないかという印象を持っています。この上演二日後に、マドリッドで『ポッペア』(指揮:クリスティ)を観てからは、その思いは一層強まりました。作品としての完成度もカヴァッリはモンテヴェルディに比べるとイマイチという感はぬぐえません。旋律線のメロディにしても、ドラマの構成にしても師と弟子の間には何か似て非なるものを感じました。
Commented by レイネ at 2010-05-24 23:49 x
aliceさま、リールでもマクヴィカー演出の「ジュリオ・チェザーレ」が上演されたんですね!地元のアイム女史指揮ってのがいいわ。もしかして、B.メータの、おっかけで見にいかれたとか?
デュモーはきっと、それ以来スタミナ保持できるように鍛錬して、体力つけたんだと思います。
来月、アムスの歌劇場にもデュモーが出演するので、楽しみにしてるんです。
「ジャゾーネ」は、かる~いノリのオペラで、メディアは別の男と、ジャゾーネは清楚なお姫様といっしょになるというハッピーエンドなんです。
Commented by レイネ at 2010-05-25 01:17 x
Fontaineさま、ようこそ、いらっしゃいませ。日本から遠征・梯子された内容が非常に濃いですね。相当年季の入ったバロック・エキスパートと察します。

確かに、地元紙誌の評では、オーケストラには不満足というものが出ていました。ベルギーに沢山ある古楽専門のアンサンブルになぜ依頼しなかったのか、フラームス・オペラの弦楽器奏者+古楽系通奏低音の奏者という組み合わせは、まったくかみ合っていなかったという意見です。それを事前に読んでいたのですが、わたしは、それほど違和感は感じませんでした。指揮者のサルデッリの確固たる意思を感じる音でした。オーケストラの層は薄くても。それより、ヘンな増幅音の音響が不快でした。

マドリッドの「ポッペア」は、ブログ友のbonnjourさんが詳細ルポしてらっしゃいます。ライプィヒの「アルチャエステ」のことは、コンヴィチュニーのお弟子さんのolenkaさんのブログで知りました。

カヴァッリとモンテヴェルディでは、目指すもの、客層ターゲットともに異なり、才能も月とすっぽんだったんだ、と400年ほどたった現在のわたし達は判断が下せるのですが、カヴァッリが馬鹿ウケしたというのも、なんとなくわかりました。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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オランダ在住ですが、国境を越えてベルギー、ドイツのオペラやコンサートにも。
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