「わたしを泣かせてください」聴き比べ大会

なぜか、半年前に急に、youtubeの動画がブログに貼り付けられなくなったのですが、またまた不思議なことに、半年たったら、またできるようになりました。
それを記念してのベタな企画。ヘンデルのオペラ「リナルド」より、「わたしを泣かせてください」を4人の歌手に歌ってもらうことにしました。(注:バルトリ姐のは、似てるけど別の曲!)

まずは、マレーナ様がピアノ伴奏で歌います。



さらりとした都会的センスが隅々まで感じられます。感情を込めすぎないのがコツでしょうか。
しかし、この髪型と衣装だと、女装のドラッグ・クイーンに見えてしまうのが難ですね。


次に、正統派バルトリ姐。舞台はなんと、パラディオ設計のテアトロ・オリンピコです。
でも、この歌、よく聴いたら、「わたしを泣かせてください」ではありませんでした。
ヘンデルのオラトリオ「時と真理の勝利」から、Lascia la spina(日本語でなんと言うの?)でした。
だって、出だしが凄く似てるんですもの。途中から変わっていくので、アレっと思ったら、違う曲でした。



やはり、バルトリの歌うイタリア語はなんといっても母国語、という安心感を聴くものに与えてくれます。
また、舞台背景の素晴らしさには、ため息が出ますね。
しかし、歌手自体ヴィジュアル的には少々。。。
この人とマレーナ様がウィーンで姉妹役を演じる「セメレ」は、ファンにとっては必見・必聴になること間違いなしです。


そして、男声でも聴きたいのでPJ様にご登場願いましょう。
この歌で聴けるPJ様の声には、やはり男性ならではの力強さが感じられ、まるでファリネッリの再来か、と思えるほどで、一世一代の名歌唱に拍手を贈ります。




そうして、聴き比べ大会のトリを飾るのは、この人を置いていないでしょう。
ダニエルちゃんで~す。
何も言いますまい。とにかく、聴いてみてください、もしも数秒以上我慢できるなら。。。
背景のアムステルダム風景を見て、気を紛らわせるというのも、長く聴くためにはいい手段かもしれませんね。


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by didoregina | 2010-04-03 12:32 | バロック | Comments(14)
Commented by アルチーナ at 2010-04-03 20:55 x
とりあえず・・さらーーっと聴きましたが、時間のあるときにじっくり聴き比べたいと思います・・
ダニエルちゃんは・・・置いておいて・・
やっぱり聴き比べるって面白いですね!youtubeさまさま・・です。
この曲もオペラ全体の中で聴くのと、ソロのアリア集で聴くのと、こうやって1曲だけ抜き出して、聞き比べるのとでは受ける印象がまた違うでしょうしね・・

ソロのアリア集はポップスのアルバムを作るような感じでアルバム全体で世界観を作っていくんだろうな・・なんて思いますし・・

ああ・・それから・・
この曲、フランコ様も歌っているんですのよ(笑)←シツコイ!
隠し録りですけれど。
http://www.youtube.com/watch?v=_bkJy6zaivk
Commented by sarahoctavian at 2010-04-03 23:23 x
マレーナ様のストレートな感じ&線の太い低音が良いですね。演歌っぽくならないところが北欧的ともいえるのかな。これでユーロヴィジョンに出ればよかったのに・・・って冗談よ。
バルトリ姐さんとフランコ様はほんと近い線をいってますね。PJ君はやはりCTの中でもちょっと異色な声だと思うんです。清らか。
演歌っぽいといえばデニース嬢。感情込めるつもりなんでしょうけど、こういう媚びるような歌い方はいやじゃ(サラの局より愛を込めて)。これでPJ君とマドリッドで「ポッペアの戴冠」共演するとは興味津々だ。
このアリア、去年のサラ様@アムスでも歌ってたんでしたっけ?来年は無しかな~。
Commented by レイネ at 2010-04-03 23:26 x
アルチーナさま、わたしもさら~と適当に聴いて動画を貼り付けたんですが、バルトリ姐のは、別の曲だったと今判明。失礼しました。でも、曲調が似てるし、テアトロ・オリンピコという舞台が美しいので残しておきます。タイトルがちがうのでヘンだな、とは思ったんですが、早とちりでした。

サラ様とのヨハネット・ゾマーのも探したんですが、見当たりませんでした。
フランコ様のを入れるべきでしたね。重ね重ね失礼しました。
Commented by レイネ at 2010-04-03 23:36 x
sarahoctavianさま、マレーナ様のは、実に線が太いですね。媚びてない、というか。
バルトリ姐のは、似てるけど別の曲だと、今気がつきました。

ダニエルのかた、このように媚びて歌って殿方には受けるかも知れぬが、所詮わらわのような局を欺くことは不可能じゃ(怜音の局より)

「わたしを泣かせてください」は、サラ様@アムスでのアンコール曲でした。しっとりと余韻をもって歌い上げ、大好評・絶賛で、口笛とブラーヴァが飛びかいました。
Commented by sarahoctavian at 2010-04-04 00:40 x
このアリアはバルトリ姐のCD「禁断のアリア」に収録されてましたよね。曲は同じで歌詞が違うの。ヘンデルは昔の作品をリサイクルすることが多かったそうで。
Commented by REIKO at 2010-04-04 02:39 x
「オンブラ・マイ・フ」同様、この曲も超有名でたくさんの人が歌ってますが、スローでシンプルな曲は荒が目立つので難しいですよね。
自然な声と歌い方で聴きやすいのは、マレーナ嬢ですね。
ジャル君は良く通る声ですが、これは男性が歌う曲じゃないと思っています。(失礼!)
ダニエルちゃんは、アリア集のCDでも気になってたんですが、彼女だけlibertaの所を「りーベーールター」と歌っています。
普通は「りーーベルター」です。楽譜を見るとこちらが正しい。
ど~なってるんですかね???
CDで指揮をしているクリスティが、これに気づかないはずはないのですが・・・・・・
「リナルド」は、かなりの部分ヘンデルがイタリア時代に書いた曲を流用してるので、バルトリが歌っているのは、「Lascia ch'io pianga」の元曲です。
出だしは、「トゲはそのままに、バラの花を摘みなさい・・・」という意味です。
Commented by レイネ at 2010-04-04 06:46 x
sarahoctavianさま、バルトリ姐って、超絶技巧や埋もれた曲発掘という偉業に対しては感心するんですが、彼女の歌にはイマイチ感動できないんです。相性の問題かしら。それとも、わたし達の求める美とは、ちょっとずれるから?
Commented by レイネ at 2010-04-04 06:55 x
REIKOさま、まあ、マレーナ様の歌唱をお褒めいただき光栄です。
PJ様のもとってもいい出来でだと思うのですが、男の人が歌っちゃあだめ?
そして、ダニエルちゃんの歌を、楽譜と比べて聴く人なんていないということなんでしょう、きっと。

なるほど、インチピトは「棘はそのままに」ですか。この歌詞だったら、男性が歌ってもいい内容かもしれませんね。日本の演歌でも、男性歌手が、捨てられた女の心情を切々と歌ってる場合が多いから、PJ様のもその流れだと思えばOK。。。
Commented by アルチーナ at 2010-04-04 10:38 x
バルトリって確かに超絶技巧が凄いし、声のコントロール能力も高いとは思うのですけれど、彼女の叙情的な曲というかスローな曲には全く、ぐっと来ません・・もの凄く丁寧に強弱つけたりしているとは思うのですけれど・・

マレーナ様は確かに声が太いですね!!ちょっとビックリしました。
それにしても、感情を込めすぎていないのに聴かせますね。
この曲はこういう歌い方が一番心に染み入るかもしれませんね。
そうそう、サラ様のScherza infidaもなじるような歌い方ではなくて、どちらかと言うと呆然としたような感じであれも心に染み入りました。

PJ様はなんとなく癖のある声が苦手・・なのですけれど、生と録音では違うと思うので生で聴いてみたいです!!

どうでも良いことですが歌手とロウソクを見るとどうしても金沢明子を思い出してしまいます・・・
Commented by レイネ at 2010-04-04 15:35 x
アルチーナさま、バルトリ姐の「神へのささげもの」を、先日ようやく買いました。聴きこんでいくうちに、彼女の歌うスローテンポの曲にけっこう惹かれるようになりました。上手すぎるのが鼻につく、超絶技巧よりも。

マレーナ様もPJ様も、この歌を自分のものにしてるなあと感じられる、好きな歌い方です。叙情的な歌を甘くしすぎない、感情を露にしすぎない、というセンスがいいんです。

ダニエルちゃんの歌へのご意見、書き忘れてますよ!忌憚なくお書きくださったらよろしいのに。

ロウソクと金沢明子との関連が分かりません。。。。
Commented by REIKO at 2010-04-05 01:46 x
>男の人が歌っちゃあだめ?

つまりこの曲は、オペラの女性役(歌手自体も女性)のアリアなので、男性が歌う・・・のに違和感を感じるのです。
例えば、「蝶々夫人」のスズキを、音域が合うからといって、男性(カウンターテナー)が歌うことは、まずないですよね?
歌曲は、移調したり歌詞の代名詞を変えたりして、男性歌手を想定した作品でも女性が歌うことが時々ありますが、オペラはそういうことしないのが普通です。
(現状、やむをえずカストラート用の曲を、女性メゾなどが歌う場合を除き)
・・・なので「Lascia ch'io pianga」を男性が歌ってると「何で?」って思います。
(この曲、映画「カストラート」でもファリネッリが歌うシーンがありましたが、疑問に感じますね。そもそもファリネッリはヘンデル・オペラに出たことはないし)

まあこの曲は、「イタリア古典歌曲集」にピアノ伴奏で収録されていて、「(声楽練習向け)歌曲」のように思われていたり、オペラ・アリアだということが認知されてないか、そうと知っていてもオペラのストーリーや誰が歌うアリアなのか等に無頓着な時代が長く続いたので、安易に男性も歌っている現状があるのだと思います。
Commented by レイネ at 2010-04-05 05:10 x
REIKOさま、結局、この歌を男性が歌っても不自然でないのは、コンサートなりCDなりで、バロック佳曲として取り上げる場合のみということですね。それなら、日本の男性演歌歌手が女心を切々と歌うのにも似てますからね。
チェンチッチのように堂々と、「メゾソプラノのための曲」を集めたCDだって出る時代ですから、オペラ舞台で歌うのでなければ大丈夫ね。

そういえば、皆さんに好評のチェンチッチの新譜、youtubeなどで試聴した限りでは、確かに男っぽくてなかなかの迫力です。高度な録音技術の賜物か、と疑り深いわたしはまだ思ってますが。。。(それほど、昨年聴いたナマの印象は弱弱しかったのです。だから、その日の録音がCDになったのを早く聴きたい)
Commented by アルチーナ at 2010-04-05 08:45 x
ダニエルちゃんは・・なんと言っていいのかよくワカリマセン・・
ロウソクの火を消さずに歌を歌う・・と言うのがむかーし流行って確か、テレビのCMでも使われたと思うのですが、それが金沢明子じゃなかったでしたっけ?他の人だったか・・??

フランコ様が「私を泣かせてください」を歌っている動画も、他に同じコンサートと思われる動画でアップされているのがファリネッリの十八番「私は揺れる船のように」なので、やはり余興的にしか歌わないのかもしれないですね・・

うーーん、一人ツェンチッチの新譜をかっていない私ですが・・
私もyoutubeを見て、気に入って購入したのですが、やはり彼は(声量でなくて)パワーが足りないのではないかと思いました。
パワー不足を補う為に?、絶叫するんですよね・・・
生だと絶叫も興奮して楽しめそうなのですけれど、CDで絶叫されると私はちょっとツライです。
Commented by レイネ at 2010-04-05 09:37 x
アルチーナさま、ロウソクの火を消さずに歌うってのは、知りませんでした。

オペラのアリアで、よくコンサートなどで歌われることの多い曲は、オペラというより歌謡ショー的なイメージになりますよね。あまりに人口に膾炙しすぎて。

チェンチッチは、いろいろお騒がせの人ですね。きっと、ナマよりもCDとかDVDのほうが魅力を発揮できる、というタイプの歌手なのではないかしらとわたしは思うのですが。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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