トリスを飲んでハワイに行こう!

20世紀の夢をくすぐるコピーの傑作は、寿屋(現・サントリー)のトリス・ウィスキーに付けられた、これだ。後に作家になった山口瞳が、1961年に作ったものだ。さすがに、CMやコピーの実物は見たことがないが。

当時の庶民にはとても叶わぬ夢を誘う甘美な響きがあり、企業のマーケティング戦略としては先駆的で優れていると思う。
こういうコピーには、わたしは弱い。

今年は、日蘭修好400年だそうで、日本やオランダで地味なイベントがあったり、記念コインが発売されたりした程度の低調な盛り上がりをみせた。
また、ハドソンがニューヨーク(当時のニューアムステルダム)発見したのが400年前でもある。
その記念として、オールド・アムステルダムというチーズが、記念エプロンを作った。帆船の絵が描かれた黒いエプロンは男性的で、料理が趣味の我が家の男性たちにはぴったりだ。
チーズについているクーポン3枚を貯めると、もれなく当る、というもので、チーズ・フェチの我が家では、500グラムのチーズ3つ買うことくらい屁でもない。
それが、今日届いた。真っ黒のエプロンというのもなかなかによろしい。
もれなく当って、とってもうれしい。

コンサート・ホールや歌劇場、市民劇場なども、この不況の中、マーケティングには懸命に励んでいる。
チケット売れ行きのよろしくない出し物の場合、安売りオファーが来るのはよくあることだ。
また、毎週とか隔週に、クラシック系TV・ラジオ局からもメールで様々なお知らせが来る。
そこには大抵、クイズに当ててコンサートに行こう!とか、CDが当る!というのがあって、グーグルで簡単に答えが見つかるような質問なので、毎週応募している。
ちなみに今週は、サンドリーヌ・ピオーが音大で学んだ楽器は何かという質問で、正解を出して抽選に当たれば、彼女の最新ヘンデルCDが当るというものだ。
8月から毎週のように応募しているが、今日、初めて当選した。
エイントホーフェンのフィリップス・ミュージック・センターで来週火曜日に行われる、コンチェルト・コペンハーゲンとラトビア放送合唱団による、バッハとペルト(!)のコンサートだ。
もう、いつ応募したのかもクイズの質問内容も忘れたが、ユトレヒト古楽祭が提供してくれたものらしい。通常32ユーロプラス手数料1ユーロのチケットを2枚くれるんだから、有り難い。

それから、懸案だった来年のホランド・フェスティヴァル演目に関しても、ダイレクト・メールが届いた。例の、ウィリアム・クリスティー、レ・ザール・フロリサン、トリシャ・ブラウンのコラボによるラモーの「ピグマリオン」舞踏オペラ版世界初演!というもので、場所はアムステルダムのカレ劇場、日時は6月13、15、16日だ。ソリストに関しては情報がまだ出ていない。チケットの値段は、20から80ユーロまで。いい席を確保したいなら、なるべく早く申込書を送り返すようとの指示である。特に安くはしてくれないようだ。
いずれも夜の公演なので、ちょっと行くのが難しい。
c0188818_4584564.jpg

   ブラウン女史は、またしても歌手に難しい振りをつけるのか、
   それともダンス・カンパニーの団員だけが踊るのか。。。
   レ・ザール・フロリサンのCD「ピグマリオン」では、
   アモール役がピオーだから、彼女が舞台でも歌ったらいいなあ。
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by didoregina | 2009-11-20 21:06 | コンサート | Comments(14)
Commented by Mev at 2009-11-21 10:49 x
Old Amsterdamは大好きなチーズです~!いいなあエプロンまでもらえて!

Commented by bonnjour at 2009-11-21 12:44
サンドリーヌ・ピオーが声楽に転向する前に学んでいた楽器...確かに、ググればすぐ出てくる答えで、かえって抽選の倍率が激高になりそうですね!実は来年の3月、パリにて初の生サンドリーヌする予定で、今から楽しみです。

トリスでハワイ...さすがに私もリアルタイムではCMの記憶がありませんが、YouTubeには当時のCMがアップされていますね。当たるのは「ハワイ旅行積立預金証書」で、旅行の実施は「為替自由化後」というのが、当時の世相を映していてとても面白いです。
http://www.youtube.com/watch?v=dnyOQEg4Rvc
Commented by レイネ at 2009-11-21 18:39 x
Mevさま、オールド・アムステルダムは、日本へのお土産の定番です。ゴーダ・タイプのハード・チーズ好きの方ならどなたも喜んでくれますね。そのまま薄切りにしてパンにはさんでも、サイコロに切ってお酒のお供にも、また、パンに乗せてオーブン・トースターで焼くと、とろけ具合がなんともいえませんね。
今週、ABのお買い得品になってるから、また3個買ってエプロン貰いたいなあ。(一応1世帯からの応募は1回のみとなってる)
Commented by レイネ at 2009-11-21 18:50 x
bonnjourさまがパリにいらっしゃるということは、ピオーが目的ってことはありえないと思って、シャンゼリゼ劇場のプログラムを見たら、やっぱり当り!
3月19,20日に、PJ様とピオーによるヘンデル・ガラですって!「リナルド」「アリオダンテ」「アルチーナ」「ロドリンダ」「ジュリオ・チェーザレ」より、とありますね。
生ピオーはモネでのクレオパトラ役で体験してますが、生PJ様は、まだです。マドリッドの「ポッペア」、チケットもう買われました?ご鑑賞日程は?
Commented by sarahoctavian at 2009-11-21 20:42 x
気になるコンサートやCDが当たる!なんて広告は注意してると結構あちこちで目にします。いつ応募したかも忘れてて、思いがけずに郵送されてきたりすると気分が良い良い。この間ワタシブログにも書きましたが、コジェナーのは残念ながらだめだった・・・イベント全般を扱った情報誌の後ろの方に載ってたので、いい予感がしてたんだけどね~。これにめげずにトライあるのみですね。
Commented by レイネ at 2009-11-21 21:54 x
sarahoctavianさまには、以前サラ様のチケット獲得というすごい実績がありますものね。コジェナーのはハズレで、残念でした。
本命のコンサートやCDなら、自分でお金出して買うけど、気になるけどすぐ買おうという気にならないものは、景品として出てるとうれしくなります。
しかし、いい予感て、なかなか当てになりませんわ。わたしもクイズに応募するときは、祈りを込めて送信するんですが。。。
Commented by オーレンカ at 2009-11-22 20:18 x
ご当選おめでとうございます!
バッハとペルトって素敵な組み合わせですね。

>ラモーの「ピグマリオン」舞踏オペラ版世界初演

ものすごく興味があります~!
舞踏の写真、ものすごく洗練されていて素敵ですね。
オランダって、ファッションにしろ舞台にしろ
洗練されてますよね。
アムステルダムを訪れたとき、街角にはおしゃれな人が多く、何から何まで絵になるし、すっかり魅了されてしまいました。
Commented by Deborah at 2009-11-22 21:19 x
エプロン、私も、応募してみたいです~☆
声楽は、本当に、泣けます。学校の、ドイツ語の授業で、その歌の歌詞(ドイツ語)を見ながら、聴いていたら、途中から、私も一緒に、その歌詞を見ながら、歌っていました。
ありがたいことに、オランダに来られたことを、感謝する気持ちで、日本に帰るときまでには、お土産に、ぜひ、オランダで、1曲(歌詞つき)を、見つけて、帰りたいです~☆
Commented by レイネ at 2009-11-23 03:40 x
オーレンカさま、アムステルダムのファッションや舞台に共感・魅了されたということは、とってもトンガッたシュミの持ち主とお見受けします。
アムステルダムを「おしゃれ」という言葉で形容するのには、かなり引っかかるものがありますが、よそにはあまり見られない独特のセンスと、美意識の節を曲げない伝統と革新性は感じます。悪い意味でのブルジョワ趣味や保守性がない、というか。

ホランド・フェスティヴァルでは、そのアムステルダムの真価がむき出しになるので、演目プログラムが出揃ったら(3月ごろ)、ぜひチェックして、これぞと思われるものに出かけてみてください。
Commented by レイネ at 2009-11-23 03:49 x
Deborahさま、いらっしゃいませ。
オランダ語の声楽曲で泣けそうなのは、寡聞にして知りません。。。でも、新譜サンプルCDで聴いたクリスマス・ソング集に、オランダの昔ながらの曲も入っていて、懐かしい響きで割とよさそうです。
ヴィオラ・ダ・ガンバのラルフ・ルソーとレニー・クールというアルト歌手のコラボによる、On Christmas NightというCDです。世界のクリスマス・ソングが入ってます。今なら、バイエンコルフで通常24ユーロが15ユーロ。
Commented by bonnjour at 2009-11-26 15:02
レイネさん、遅レス失礼します。ふふふ、私の行動はわかりやすいでしょ? そのヘンデル・ガラは、PJ君に加えて、日本では幻の歌手扱いのサンドリーヌ様(いえ、数年前に初来日がキャンセルになってから一度も日本に来ていないだけなんですが)、低声フェチの私の心をそそるマリ・ニコル・ルミューお姉様(迫力のある彼女のボディに目がいってしまいがちですが、実はすごい美人顔であることを発見)、そして声もお姿も王子様系のトピ・レティプー君(ちょっとー、同じステージに王子様系が2人って、サービスしすぎじゃない?)が共演、という美味しいプログラムなのです。

さて、マドリッドの「ポッペア」ですが、チケットの発売日は来年の3月2日です。鑑賞日程は、休みが取りやすい週末にひっかけて5/21、22あたりを考えているのですが、競争率高いかな?各日程とも、全座席の少なくとも30%は定期会員以外のお客に確保されているようです。
こちらの劇場のサイトに詳細情報があります:
http://www.teatro-real.es/Programaci%C3%B3n/Detalle/?posicion1=3327
Commented by レイネ at 2009-11-26 17:19 x
bonnjourさま、詳細情報のご提供ありがとうございます。来年も遠征予定がもうすでに沢山あるんですね。ご苦労様です。
シャンゼリゼ劇場のは、マチネがないからわたしはパスします。(タリスの安売りチケットを利用して、一度パリまでオペラのマチネを見に行きたいと思っていますが)

ショル兄とPJ様のジョイント、パリでもブリュッセルでもロンドンでもいいから、マチネだったらどこでも日帰りできるんですが、詳細日程はまだ出てないのかしら?
Commented by takataka at 2009-11-26 22:03 x
「トリスを・・・」のコピーで、てっきり
開高けんのものと読みはじめました。
Commented by レイネ at 2009-11-27 03:37 x
takatakaさま、ということは、このタイトルを記事に冠した意図は、伝わらなかったかもしれませんが、トリッキーでキャッチーなコピーで人目を引くという意味では成功しました。天邪鬼なもので、すみません。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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