ブルージュのMAフェスティヴァルに行きたい

bonnjourさまの熱心なPJ様布教活動のおかげで、盲点だったフェスティヴァル・サイトに辿り着いた。PJ様と日本で公演するラルペッジャータのサイト経由である。

ベルギーのブルージュで行われるMAフェスティヴァルのことは、寡聞にして知らなかった。コンクールも兼ねた古楽フェスティヴァルのようである。今年は7月31日から8月9日までで、テーマはModern Times in Early Musicとなっている。約1週間半で35のコンサートがある。(サイトは主にオランダ語のみだが、アーチストのページにいくと説明はフランス語だけだったりドイツ語だけだったりで不親切。)

その中でわたしが目をつけたのは、8月2日にリセウェッヘで行われる「クラウディオ・モンテヴェルディへのオマージュ」と名づけられたミニ・フェスティヴァルの日の、カッチーニのオペラ「エウリディーチェ」公演である。
ペーリのオペラと同年に、同タイトル同テーマで作られたものだから、世界で2番目か3番目に古いオペラだ。上演されることは至極まれだと思うから、ぜひとも一度ナマで観たいものだ。丁度日曜でマチネなのがありがたい。演奏は Scherzi Musicaliというアンサンブルだが、アーチストは誰でもいい、このオペラを上演してくれるという奇特な人たちならば。

その日はまた、チェコの Ensemble Inegalによる、愛と憎しみのマドリガルというテーマの、モンテヴェルディの「タンクレディとクロリンダの戦い」もある。このアンサンブル、全然知らないのだが、名前に聞き覚えがあるのは、8月末にユトレヒト古楽フェスティヴァルにも出演するからで、密かに目をつけていたのだ。しかし、ユトレヒトのほうは、彼らのコンサートと、同日のフランス・ブリュッヘン指揮によるハイドン「十字架上の7つの言葉」は、チケットが売り切れになってしまった!ブリュッヘンのが売り切れというのはわかるが、このチェコのアンサンブル、実は相当な隠れファンの多いビッグネームなのか。
(ユトレヒトのほうは、様々なアンサンブルが色んなヴァージョンの「十字架上の七つの言葉」を演奏するので、ブリュッヘンは諦めて、アル・アイレ・エスパノールの方を聴きにいくつもりだ。)

それ以外の日には、マリア・バヨによる「ファウスティン・ボルドンへのオマージュ」と題したリサイタルや、ローレンス・ザゾの「狂気と月の音楽」と称したカッチーニ、ディンディア、ダウランド、カムピオン、パーセル他の歌曲のリサイタルがある。
そして、ラルペッジャータは「オルフェオの竪琴」と題したコンサートで、ルイジ・ロッシのカンタータとエール・ド・ペラを演奏する。
これらは、いずれも夜8時以降開演なので、日帰りでは無理だ。きっぱり諦める。

夏のブリュージュは、北のヴェニスの名に恥じず、観光客で溢れかえる。でも、こんなに盛りだくさんの古楽コンサートがあるのは、今まで知らなかったのが残念だが、なかなかよろしい。中世・ルネッサンスの町並みがそっくり残るこの町の教会で聴く古楽は、雰囲気抜群だろう。
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by didoregina | 2009-07-06 14:30 | バロック | Comments(8)
Commented by bonnjour at 2009-07-07 00:24
レイネ様、当方のブログのリンクがお役に立ってよかったです。MA festivalのサイトに飛んだら、いきなりPJ様も参加しているモンテヴェルディのマドリガル「Damigella tutta bella」が流れてきて嬉しかったです。サイトのトップページでまず注目したのは「クラウディオ・モンテヴェルディへのオマージュ」でした。あと、ザゾ様の「狂気と月の音楽」というプログラムも惹かれますねー。それにしてもオランダとベルギーは古楽大国だわ。

ラルペッジャータは昨年、PJ様のコンサートで共演したのを聴いてから入れ込んでますので、このグループの布教活動(別名、工作員活動)にも力を入れたいと思います。
Commented by Mev at 2009-07-07 04:51 x
私もbonnjourさまの布教活動のおかげで、日本に帰ってもPJ様とラルペジアータのコンサートがあることがわかり、チケットも予約しました~。オランダほどには古楽を聞けないでしょうけれど、日本人バロック奏者も結構多いので、目をこらして、耳を澄ませて機会を見逃さず、聞きに行こうと思います。

夏のブルージュはビールもおいしそうですねえ!
Commented by レイネ at 2009-07-07 15:14 x
bonnjourさま、里帰りとPJ様日本公演の日程がばっちり合うなんて、さすが。
ブルージュのフェスティヴァルはユトレヒトに比べると、色んなプログラムが朝から晩までという感じではないけど、どうせ全部には行けないんだし、目移りしないですぐに選べるのがいいわ。

ラルペッジャータの工作員活動も、潜行しつつ大胆にお願いします。彼らのサイトによると、ベルギーの割と家から近い村Herveで9月21日に La Tarantellaと題したコンサートがあるんですが、イマイチ詳細不明なんです。前日にフランスでも同じ内容のコンサートがあるようですが。
Commented by レイネ at 2009-07-07 15:20 x
Mevさま、日本でも古楽はかなり盛んだと思いますので、結構色んなコンサートがありそう。PJ様のは、すでにチケット・ゲットですか。数ヶ月先に楽しみがあるのはいんですが、キャンセルされたら、と考えたりしてきっと当日が近づくとハラハラどきどきですよ。

ベルギーは食べ物・飲み物何でも美味しいですからねえ!それに安いし。
Commented by bonnjour at 2009-07-07 22:43
レイネさん、実は年1回が目安の里帰りのタイミングをPJ様の来日スケジュールに合わせているんですよ(笑)。PJ様の昨年の来日は11月でしたが、それからきっかり1年後に再来日してくれるおかげで、こちらの里帰りにも好都合です。

ラルペジャータのLa Tarantellaというコンサートは、たぶんこんな感じのレパートリーを演奏するのでは?
http://ml.naxos.jp/album/ALPHA503
http://www.youtube.com/watch?v=oQ5JF-RfecI
クラシックというよりは土俗的な香りのするエネルギッシュな舞台になると思います。

それにしてもベルギーの知る人ぞ知るという感じの村でコンサートなんて、リゾート気分でいいですね。大都市でのコンサートも便利でよいけれど、時間と交通機関の都合がつけば断然、人里離れた場所でのコンサートにひかれます。
Commented by アルチーナ at 2009-07-08 09:30 x
音楽祭のサイトもお洒落ですね!!
私も、幾つか気になるものがありました!!
日本でも結構バロックは盛んなのですよね・・
でも、確かに情報はちょっと掴みにくいかもしれません・・
目白でやっていたバロックの音楽祭もかなり上質なものだったのですが、終わってしまい残念です・・・
景気がよくなれば復活するでしょうか・・・と期待して・・
Commented by レイネ at 2009-07-08 18:36 x
bonnjourさま、ラルペッジャータの「タランテラ」の情報提供ありがとうございます。さすが工作員、諜報部門活動も活発でいらっしゃる。最近、実は、土俗的な音楽にはまりかけてるんです。

Herveは、家から近いんですが、なぜか、コンサート会場や値段その他の情報が得られないんです。明日、たまたまそこの近くの修道院に行く予定があるので、その辺を探ってきたいと思います。
Commented by レイネ at 2009-07-08 18:42 x
アルチーナさま、目白のバロック音楽祭、終わってしまったというのは、来年からは開催のめどが立っていないということですか?そうだそしたら、それは、残念。
わたしが、超マイナー・バロック・シリーズで取り上げたファン・デル・スプールなんて、もう目白の常連みたいな感じだったようですから、バロック・コンサート公演企画に関してはかなり先を進んでますね。
日本のバロック市場は結構大きいようなので、外タレにとっても稼ぎどころでしょうね。


コンサート、オペラ、映画、着物、ヴァカンスなど非日常の悦しみをつづります。


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